日本時間で2016年12月16日から配信が開始された『スーパーマリオラン』ですが、App Annie調査による”推定値”では、配信から3日で3700万ダウンロード以上、売り上げは17億円程との事です。

任天堂が本腰を入れた買い切り型スマホアプリ

配信前から大きな注目を集めていたスーパーマリオランですが、配信が開始されるや否や非常に多くの方がダウンロードをし、全世界3日でおよそ3700万人、日本でも750万人がダウンロードしたと言われています。

このスーパーマリオランは今まで日本で主流となっていたいわゆる”基本無料・アイテム課金制”ではなく、アプリのすべてのコンテンツをまとめて購入する事で後々の課金要素が発生しない”買い切り型”として配信されています。

価格は1,200円で、3700万人のダウンロードに対して100万人以上がアプリを購入、課金率はおよそ4%だと調査結果が出ているようです。
この4%という数字が大きいかは難しいところですが、配信から3日で17億円の売り上げは大きな数字となっています。

しかしスーパーマリオランは買い切り型である事から、継続的に課金を続けるという事が無く、今後はどれだけダウンロード数、購入数を伸ばしていけるかが焦点になると思います。

基本無料でない事への不満、カテゴリが問題?

買い切り型だと事前から告知されていたスーパーマリオランですが、無料で遊び続ける事が出来ず、購入が前提であるという作りに不満を持つユーザーも少なくありませんでした。

この不満に対して
「本来ゲームはお金を払って購入して遊ぶものだ。」
「むしろ最初に必要な料金を払えば今後課金の要素がないから良心的。」
という意見も出ていますが、これは事前に買い切り型アプリだと知らずにダウンロードした方が、無料である程度は遊び続けられると思い込んでいた事が原因に挙げられます。

確かに皆が事前に買い切り型であり1,200円が必要だと分かっていれば、ここまで不満が噴出する事は無かったかもしれません。

また、このスーパーマリオランは買い切り型でありながらステージ1-3までは無料で体験する事ができ、その為カテゴリーが”無料アプリ”に分類されていた事が問題だったとの指摘も出ています。
1-3までの体験版を無料アプリで配信し、全コンテンツの含まれた製品版を有料アプリとして分類しておけば、思い込みから不満を持つ人も減っただろう、と言う事ですね。

とは言えこれは難しい問題ですよねぇ…(´・ω・)
私は元々コンシューマーゲームが大好きですし、ソシャゲに課金した経験がないので買い切りで遊べる事には大賛成です。
しかし、特に日本ではこの形式のアプリが少なく、多数のユーザーが面食らう事になってしまいました。

この状況に対して『無料で遊べない!』という批判がお門違いである事は間違いないと思います。
そのユーザーにとっては無料で遊べると思い込んでいたのかもしれませんが、事前に買い切り型である事は告知されており、メーカーの売り方自体に文句を付けるのは筋が通りません。
(告知が不十分である、という点はあったかもしれませんが…)

しかし、一方で
「ゲームは本来お金を払うもので、無料で遊ぶ事に慣れ過ぎている。」
「ゲームを遊ぶのに1,200円も出せないやつが文句を言うな。」
という意見が正しいかと言われると、そうとも限らないと思います。

なぜなら、確かに今では基本無料のソシャゲが増えておりそう言われますが、昔から無料のゲームを探して遊ぶ、と言う事は珍しくありません。
青鬼などが流行った時はフリーゲームをみんなこぞって探しましたし、私もガラケーを使っていた時は無料で遊べるアプリを探したり、Flash黄金期には様々な無料フラッシュゲームを探して遊びました。

スーパーマリオランは企業がお金をかけて作ったものですからユーザーがお金を払う、という流れは当然のことです。
しかし、だからと言ってユーザーが無料で遊べるゲームを探す、という事が必ずしも間違っているとは思いません。

つまり、このゲームは無料で遊べる、という思い込みを作ってしまった事が、多数の不満を生んでしまった原因なのではないかな、と私は思います。

今後は買い切り型が収益に繋がる?(私見)

なんかだんだん擁護してるんだか批判してるんだか分からなくなってきたかもしれないけど、間違いなく私は買い切り型アプリに対して賛成ですw

今回のスーパーマリオランに関して、大きな売り上げを出した一方でアナリストの出した予想売上には大きく届いておらず、課金要素もない事から今後の売り上げは伸び悩むのではないか?と懸念が出ています。

しかし、ではこのスーパーマリオランが従来のソシャゲのように”基本無料・アイテム課金制”であれば、売り上げを更に伸ばす事が出来たでしょうか?

(この辺りから私の考えなので、的外れな可能性アリです(´・ω・))

現在アイテム課金制のソシャゲは数多くリリースされており、非常に有名になったタイトルも数多くあります。
ポケモンGOもそうですが、パズドラ、モンスト、クラッシュ・オブ・クランなどなど…。

しかし、2016年にリリースされて今年の収益ランキングのトップテンに入ったアプリは『ポケモンGO』しかありません。
他のランクインしたアプリはすでに何年も前にリリースされた、長寿アプリである、という事ですね。

つまり、今新たなアイテム課金制のアプリをリリースしたとしても、すでにモンストやパズドラで課金を重ねている人は他のアプリに課金をし続ける可能性は低く、今まで課金をした事が無い人は今後も課金をする可能性が低い、という状況にすでに陥っていると思います。

例えばすでにモンストに10万円近く課金をしている人が新たなソシャゲを初めてみたとしても、これに課金するならモンストに更に課金したいな…、と戻ってしまう人が多いのですね。
なぜならすでに10万円を課金している事で、他のアプリに乗り換えるとそれが無駄になってしまう、という意識が働くからです。

これを考えると、スーパーマリオランがアイテム課金制だとしても、他のアプリで重課金をしていた人はマリオランで課金を重ねる気にはなれず、暇つぶしに無料で遊ぶ程度に留まる人が多数になるのではないかと思います。

ではなぜポケモンGOは課金する人が増えトップテンに入ったか、となりますよね。
これはポケモンGOが新たなユーザー層を呼び込んだ為だと思います。
ポケモンGOのアクティブユーザーの推移は、現在若者の利用率は減少していますが、30代以上の比較的年齢層の高いユーザーは継続してプレイしている人が多いです。

若者はすでに他のソシャゲに手を出しておりポケモンGOを辞めて元々遊んでいたアプリに戻った人も多いと思いますが、30代以上はこれが初めてのソシャゲというユーザーも多く、他のアプリに触れた事が無い為、継続して課金しながら遊ぶ人が多いのではないでしょうか。
また、30代以上になると金銭的にも余裕の出来る人が増え、課金率が良いとも考えられそうです。

すげぇ長くなった。
まとめると今からアイテム課金制のアプリを出して新たなヒットを生み出すのは難しいと思われる、と言う事です。

ではなぜ買い切り型が今後収益に繋がると考えているかと言うと、他のアプリをすでに遊んでいる人にも手を出しやすい為です。
先ほど述べたように、例えばモンストに10万円課金している人がマリオランに5,000円課金したとしても、結局マリオランを辞めてモンストに戻れば5,000円は無駄になってしまいます。

しかし買い切り型はモンストに手を出している人でも、1,200円で取りあえず買っておく、という事が出来ます。
ソシャゲは時間で回復するスタミナや特別なイベントなど、時間に縛られる内容が多く、本気で遊ぶには2つ以上のソシャゲを掛け持ちする事はハードルが高いです。

その点買い切り型は1回買えば全てを遊ぶ事ができ、時間に縛られることがありません。
例えば取りあえず買っておいて、スタミナが回復するまでの時間、大して忙しくないイベントの合間などに遊ぶ事に適しています。

ネット上でも言われていますが、そもそもソシャゲに課金をしないと決めている人は何があってもしない、と言う方が少なくないと思います。
その為、無料で遊び続けられない事や、買い切りでも1,200円は高いと不満を持つ方が多くなります。

しかし逆にすでにソシャゲに課金をしている人からすると、1,200円ですべて遊べるなら大した支払いじゃない、という意見が多くなります。
こちらは賛成、肯定的な意見が多くなります。

つまり、すでにソシャゲに課金をした事がある人にターゲットを絞るのであれば、買い切り型アプリは有効な気がします。
更に今まで課金をした事が無い人でも、通常のゲームを買う様に買い切り型であれば安心だと購入を検討する人も必ず一定数以上いるでしょう。

アイテム課金制は確かに継続的な収益を期待する事も出来ますが、定期的なイベントの開催やアイテム、キャラクターの追加などの運営維持費も必要となり、必要経費に対して収益が少ない、それなのに運営を続けなければならない、という状況に陥り終了したサービス、また解散してしまったチームも少なくありません。
任天堂は知名度が高く大きな企業ですのでそうなる可能性は低いかもしれませんが、すでに多くの人が他のアプリを楽しんでいる今ではヒット作を出すのも難しくなっています。

以上の点を考えると、私は継続的な収益は減ろうとも質が良ければ販売本数を伸ばす事が出来る”買い切り型”の方が、任天堂のように有名なIPを持っているのであれば有効なのではないかなぁ、と思います。

思いますけど違うかもしれません。思うだけなんですけど(´・ω・)

くっそ長い。後半は完全に私の思った事ですので、もしかしたらお門違いだったり知識不足な部分があるかもしれません。
何にせよスマホアプリの売り方ってのは難しいもんですね(´・ω・`)

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