『ヨッシーとフカシギの図鑑』のパンジーさんとは?ヨッシーアイランドから歴史を振り返ってみた

キャラクターの話

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2025年に『スーパーマリオブラザーズ』は生誕40周年を迎え、劇場版『ザ・スーパーマリオ・ギャラクシー・ムービー』が公開されたり、プロ野球12球団とのコラボレーションが実施されたり、現在もさまざまなイベントが展開されています。

もちろんゲームの開発も進められていて、2026年5月21日にはヨッシーシリーズの最新作『ヨッシーとフカシギの図鑑』がNintendo Switch 2向けに発売予定です。任天堂もCMやキャンペーンで大々的に告知しており、発売を目前に控えた今、楽しみしている方も多いのではないかと思います。

フカシギな世界で再注目?の『パンジーさん』

そんな『ヨッシーとフカシギの図鑑』は、しゃべる図鑑「フカシギ」の中にいる不思議な生き物たちと出会い、生態を調査していくのが主な目的です。

公式サイトでは『パンジーさん』を例に挙げ、「食べたとき」「踏みつけたとき」「タマゴを当てたとき」などの反応が詳しく紹介されていて、それぞれの行動による発見が、図鑑に次々と記録されていく仕組みになっています。

公式サイトはこちら

特に驚いたのは、ヒップドロップで地面に埋めると芽が出て、そこから大きな木へと成長するという、これまで見たことのない生態の発見です。パンジーさんが単なる敵キャラクターではなく、植物としての特性を持っていることは、シリーズでも初出の情報でした。

パンジーさんは、マリオシリーズ全体で見ても決して出番の多いキャラクターではありません。しかし、本作ではゲームのチュートリアル的な役割を担う、重要なポジションに付いています。そこで今回は、そんなパンジーさんのこれまでの歴史を振り返りながら、その特徴を調べてみたいと思います!

ヨッシーアイランドに棲む平和な種族のパンジーさん

パンジーさんは、1995年に発売された『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』で初めて登場した敵キャラクターです。

名前の通り、パンジーの花を思わせる可愛らしい見た目をしており、常に笑顔を浮かべてスキップしながら歩く姿が印象的でした。しかし、海外版での名前はCrazee Dayzee(Crazy + Daisy)で、「狂ったデイジー」という意味があり、可愛らしい外見と名前のギャップは意外と大きいようです。
(そもそもパンジーとデイジーはまったく違う花では…?)

行動パターンはとてもシンプルで、地上をのんびりとウロウロ歩くだけ、好戦的な性格ではなく、積極的に攻撃してくることもありません。ヨッシーがぶつかるとダメージは受けてしまいますが、食べたり踏みつけたりして簡単に倒すことができるので、初心者でも扱いやすい、分かりやすい序盤の敵と言えます。

花びらの色は黄色、水色、紫色の3種類が存在します。特に紫色のパンジーさんは「バブルパンジーさん」という亜種で、定期的に泡を吹き出しました。この泡自体にダメージはありませんが、はじかれて足場から落ちやすくなるため、狭い足場や崖のあるステージでは注意が必要です。

『ヨッシーアイランド』では、カメックの魔法で巨大化したクッパ軍団のメンバーがボスを務めることがほとんどでした。しかし、パンジーさんはステージに頻出するポピュラーな敵キャラでありながら、クッパ軍団とは無関係だからか、ボスには選ばれておらず、未だに「ビッグパンジーさん」なる個体は存在していません。

その後も『ヨッシーアイランドDS』や『ヨッシー New アイランド』に引き続き登場しながらも、特に大きなパワーアップはなく、W1-1といった序盤ステージから顔を出しています。

後の『ヨッシーウールワールド』や『ヨッシークラフトワールド』ではヘイホーなどの他の敵がメインになり、パンジーさんの出番もなくなってしまったので、ヨッシーシリーズにおいて、『ヨッシーとフカシギの図鑑』は実に約12年ぶりの再登場となります。

子守歌が意外にも凶悪な性能だった『ペーパーマリオ』

可愛らしく無害な印象の強かったパンジーさんですが、ペーパーマリオシリーズにおいてはそのイメージから一転、プレイヤーに強い記憶を残すキャラクターとなりました。

2000年に発売された『マリオストーリー』では、物語終盤の「フラワーランド」に生息していて、マリオを見つけると積極的に体当たりし戦闘に持ち込んできます。終盤の敵だけあってステータスは少し高めで、特に歌声による攻撃はガードのタイミングがつかみにくく、失敗するとマリオを眠らせてしまいます。運が悪いと眠っている間に一方的に攻撃を受け続け、苦戦を強いられることも少なくありません。

さらに厄介なことに、バトルの途中で逃げ出す性質を持っていて、中途半端にダメージを与えても逃げられてしまい、経験値であるスターポイントを獲得できません。一気に倒すためには、攻撃の順番や、仲間との連携を考える必要がありました。

続編の『ペーパーマリオRPG』(2004年)でも、中盤の「ウスグラのみち」に登場します。前作より基礎ステータスは抑えめですが、子守歌による睡眠攻撃は健在で、全体攻撃+睡眠の組み合わせは、ゲームオーバーになるケースも珍しくありませんでした。

また、本作ではバトルの観客としてパンジーさんが登場することもあります。稀に子守歌を歌って周りの観客を眠らせてしまい、声援が減ってスペシャル技に必要なスターパワーが溜まりにくくなるという、地味に厄介な妨害効果を発揮しました。

2007年の『スーパーペーパーマリオ』では、相変わらず歌で眠らせてきますが、攻撃自体が目に見えるようになったほか、眠ってしまってもWiiリモコンを振ればすぐに目を覚ませるようになりました。狭い足場に登場するため、厄介なことに変わりはありませんが、以前ほどの脅威は感じられなくなっています。

そしてペーパーマリオにおけるパンジーさんの出番はこれが最後で、後の「ペーパーマリオ カラースプラッシュ」や「ペーパーマリオ オリガミキング」などには登場しておらず、残念ながら活躍の機会に恵まれていないようです。

ペーパーマリオでは圧倒的な存在感の『きらめくパンジーさん』

ペーパーマリオシリーズでパンジーさんの存在感を一気に高めたのが、『きらめくパンジーさん』です。普通のパンジーさんに混ざって稀に出現するこのレア敵は、プレイヤーにとって忘れられない強敵であり、稼ぎの対象としても有名でした。

名前の通り金色に輝く美しい姿をしていて、フィールド上で見つけてもマリオが近づくとすぐに逃げ出してしまうため、遭遇するだけでも一苦労です。また、運よく出会ってバトルに持ち込んでも、逃走の確率が非常に高く、倒すのは簡単ではありません。

しかし、倒したときのリターンは非常に大きく、大量のスターポイントを得られるため、『ドラゴンクエスト』シリーズのメタルスライムのような存在として、当時多くのプレイヤーがレベル上げのために積極的に探し回っていました。

すぐに逃げてしまうきらめくパンジーさんですが、子守歌による攻撃はまさに凶悪で、ペーパーマリオを代表するトラウマ要素として広く知られています。通常のパンジーさんの攻撃力が4であるのに対し、きらめくパンジーさんは攻撃力が20と非常に高く、なんと「スターのつえ」でパワーアップしたクッパと同等の威力がありました。

HPも20と高めで、眠り状態にさせながら強力な攻撃を繰り出してくるため、運が悪いとあっという間にゲームオーバーになってしまいます。確実に倒したいのであれば、アイテムやバッジで対策をしっかり整えて挑む必要があります。

『スーパーペーパーマリオ』では攻撃力が10に半減されましたが、それでも十分に脅威的な存在に変わりはありません。一方で、ザコ敵でありながらカード化した際のランクは最高の星3となり、売却価格は300コインと高額、危険を伴うものの、稼ぎプレイには非常に重宝されました。

フカシギの図鑑が新しい活躍のきっかけになるかもしれない?

というわけで、今回はマリオシリーズに登場する「パンジーさん」について、歴史を振り返りながら簡単に紹介してみました。

振り返ってみると、パンジーさんは『ヨッシーアイランド』やペーパーマリオシリーズではたびたび姿を見せ、印象的な敵キャラクターとして活躍してきました。しかし、他の多くのマリオ作品にはほとんど登場せず、特に『スーパーマリオブラザーズ』本編には一度も出てこないので、「見たことない」という方も意外と多いのかもしれません。

ヨッシーシリーズではヘイホーが代表的なザコ敵として定着していますが、『ヨッシーとフカシギの図鑑』ではパンジーさんが公式サイトに大きく取り上げられるなど、かつてないほどスポットライトを浴びています。

「食べるとちょっと甘くておいしい」「リンゴを食べると色が変わる」など、これまで知られていなかった可愛らしい生態も次々と明らかになっていて、よりキャラクターとして豊かな特徴を獲得した作品とも言えます。

この新作をきっかけに、今後「きらめくパンジーさん」とはまた違う新しい亜種が登場したり、ヨッシーシリーズでさらに活躍の場が広がったりするのではないか、と期待している今日この頃です。

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