『ファイアーエムブレム 烈火の剣』のエリウッドは少し不遇?その理由を調べてまとめてみた

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

数々のレトロゲームを自由に遊べるNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の『Nintendo Switch Online』ですが、2023年2月9日からは『ゲームボーイ』と『ゲームボーイアドバンス』のタイトルも追加され、当時は触れられなかった作品を今改めてプレイしている方も多いのではないかと思います。

私は初代『星のカービィ』や『スーパーマリオランド2 6つの金貨』を遊んだことがなかったので、こういう機会に遊べるのはとてもありがたいな…と思う今日この頃です。

追加が予定されている『ファイアーエムブレム 烈火の剣』

そんなNintendo Switch Onlineの配信タイトルは定期的に増えていて、追加予定のタイトルもすでにいくつか発表されており、GBAには『ファイアーエムブレム 烈火の剣』の配信が予告されています。

今やシミュレーションRPGとして代表的な知名度を持つ『ファイアーエムブレム』ですが、『烈火の剣』は私が初めて遊んだシリーズ作品で、個人的にもかなりの愛着があります。

そんな『ファイアーエムブレム 烈火の剣』はシリーズでも珍しく3人の主人公が登場していて、メインを張っているのがリキア地方フェレ領の領主『エリウッド』でした。

…が、このエリウッド、どうやら歴代シリーズ主人公の中でも少し影の薄い…?扱いを受けているようなので、今回はそんな『エリウッドの不遇な扱い』について簡単にまとめてみようと思います!

※『烈火の剣』は私の大好きなタイトルなので、エリウッドにネガティブな感情を持っているわけではないことをまず念頭に置いていただければ助かります。

能力のバランスは良いが武器が良くなかったゲーム本編

近年のファイアーエムブレムにはいわゆる『弱い仲間』がほとんどおらず、基本的にちゃんとレベルを上げていれば戦闘の面で一定の活躍を見せてくれます。

しかし『ファイアーエムブレム 烈火の剣』が発売された2003年当時はユニットによって強さのバラつきが多少あり、『苦労してレベルを上げたけどあまり強くならなかった…』ということも少なくありません

主人公の1人であるエリウッドは…というと、HPが80%もの確率で成長し、他のパラメータもすべて30%~50%の確率で上昇が見込める、かなり全体のバランスが良いユニットになっていました。

しかし逆にいえば特化した能力があまりなく、運が悪いとHPしか成長しない、攻撃力が上がらなくてダメージを与えられない、速さと防御力が低くて前に出せない…などなど、少し使いづらい印象がありました。

総合的な成長率で見れば低くなく、決して弱いキャラクターではないのですが、同じく主人公である『リン』と『ヘクトル』は速さや攻撃力に特化した成長率を持っていて、扱いやすさに差が生まれていたと思います。

どうやら過去の開発者インタビューを読むと、『未熟な主人公が仲間に支えてもらいながら成長していく』ことがコンセプトにあったらしく、エリウッドがやや使いにくいのも意図的だった…のかもしれません。

そして何よりエリウッドの不遇なポイントが専用武器『デュランダル』の存在で、本作は物語終盤で主人公の3人に『伝説の武器』が託されますが、エリウッドとデュランダルの相性が非常に悪く、まともに運用するには育て方から考える必要があります。

その原因はデュランダルの『重さ』にあって、本作はユニットの『体格』が武器の『重さ』を上回っていないと『速さ』のパラメータが下がってしまい、相手から1回の行動で2回攻撃されたり、回避率が下がってダメージを受けやすかったり…デメリットが大きく目立ちます。

エリウッドは体格の数値が9なのに対し、デュランダルの重さが16もあるので、差し引いて速さが7も下がってしまい、シリーズ歴代でも屈指の扱いにくさで知られています。

タイミングが悪かった?スマブラにも参戦を果たせず

今や任天堂作品の中でもおなじみになった『ファイアーエムブレム』ですが、その知名度を一躍押し上げたのが2001年発売の『大乱闘スマッシュブラザーズDX』に他なりません。

当時はシミュレーションRPGというジャンルに大人向けのイメージがあり、そもそもファイアーエムブレム自体を知らない人も多かったのではないかと思います。

スマブラDXには『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』から『マルス』、そして『ファイアーエムブレム 封印の剣』から『ロイ』が参戦を果たしました。

スマブラDXの発売が2001年11月だったのに対して『封印の剣』の発売は2002年3月で、なんと発売前のゲームからファイターが参戦するのは後にも先にも異例であり、本編のリリース前からロイというキャラクターが広く知られるようになりました。

ちなみにスマブラDXの開発期間はかなり短かったらしく、どうにかファイターを増やすために『ドクターマリオ』や『こどもリンク』など『モデル変えキャラ』を無理やり導入、ロイもマルスのモデル変えキャラとして登場しています。

その後もファイアーエムブレムのキャラクターはスマブラに継続的に参戦していますが、2008年発売の『大乱闘スマッシュブラザーズX』では『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』から『アイク』が参戦していて、エリウッドはちょうど参戦のタイミングを逃してしまいました。

スマブラXではロイも不参加でしたが、のちの『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS / Wii U』ではDLCとして復活、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でも接近戦で無類の強さを誇るファイターとして活躍しています。

また、現在スマブラSPには『マルス』『ロイ』『クロム』『ルキナ』と性能の近いファイターが4人参戦していて、ここにエリウッドが追加されても差別化は難しく、たとえ次回作があったとしても参戦の望みはかなり薄そうです。

もしスマブラDXの発売時期が『烈火の剣』と同じ2003年前後であれば…エリウッドの扱いも少し違っていた…?のかもしれません。

『烈火の剣』を代表するキャラが『リン』に?

ファイアーエムブレムは2017年から配信されている『ファイアーエムブレム ヒーローズ』を始めとして、近年様々なオールスターゲームも発売されています。

2017年発売の『ファイアーエムブレム無双』は『暗黒竜と光の剣』『覚醒』『if』の3作品からキャラクターが選出され、さらにゲストキャラクターとして『烈火の剣』の『リン』も参戦を果たしました。

そこは参戦させるならエリウッドじゃないのか…?と思われますが、これは『烈火の剣』のシナリオの流れに理由があって、本作は1~10章がリン編、11章~30章がエリウッド編に分かれているため、エリウッドより最初に動かすリンの方が印象に残っている方が多かったのも影響しているのではないかと思います。

また、実は海外で初めて発売されたファイアーエムブレムが『烈火の剣』なのもあって、リンは国内外問わず人気が高く、可愛らしい女性なのも後押ししてかエリウッド以上に活躍の場を広げていきました。

(ちなみにリンは日本では15歳ですが、海外では18歳に設定されています)

2008年発売の『大乱闘スマッシュブラザーズX』でも、その点を重視してかエリウッドではなくリンがアシストフィギュアとして参戦しており、原作を遊んだことがなくてもリンだけ知っていた人は少なくなかったと思います。

2023年1月に発売された『ファイアーエムブレム エンゲージ』では、過去作における歴代主人公が指輪に宿り、紋章士として登場しましたが、今回も『烈火の剣』からエリウッドではなくリンが登場してます。

本作は現在DLCが配信中で、2023年2月9日にはさらなる紋章士が追加、同じく『烈火の剣』の主人公の1人である『ヘクトル』が仲間になりました。

…が、ここでもエリウッドだけは紋章士として登場しておらず、やはりどうしても息子のロイと近しいものになってしまうのがネック…?なのかもしれません。

『ファイアーエムブレム エンゲージ』のDLCは第4弾『邪竜の章』まで予定されていて、その後の配信は今のところ予告されておらず、エリウッドがどうにか登場する可能性はあるのか…気になるところです。

気になる方はぜひ原作でも育ててみてほしい

というわけで今回は『ファイアーエムブレム 烈火の剣』の主人公の1人、『エリウッド』のちょっと不遇な要素を簡単にまとめてみました。

原作においてもやや使いにくい…という評価ではありますが、育てれば決して戦えないユニットではないので、Nintendo Switch Onlineで配信された際にはぜひちゃんと育ててみてほしいキャラクターの1人です。

また、『烈火の剣』の主人公の中では印象が薄くなっているとはいえ、人気は非常に高く、『ファイアーエムブレム ヒーローズ』では第三回総選挙の男性部門で2位を獲得、それだけ多くのファンの記憶に残っている作品なのも間違いないと思います。

スイッチオンライン版ももちろんですが、本作は味方のみならず敵にも魅力的なキャラクターが非常に多いので、いつかリメイクされないかな…と期待してしまう今日この頃です。

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