どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のオンラインサービスが始まって早くも1年以上が経過しましたが、期間限定で特定のゲームが無料で遊び放題になる『いっせいトライアル』もたまに開催されていて、2020年1月20日から26日までは『ファイアーエムブレム無双』がまるごと遊べるようになっていました。
スマートフォン向けに配信されている『ファイアーエムブレム ヒーローズ』も好調だったり、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にもDLCで『ベレト/ベレス』の参戦が決定したり…、『ファイアーエムブレム』シリーズの躍進が目覚ましいと思う今日この頃です。
※この記事は2019年2月19日に投稿した記事を再構築したものです。
ファイアーエムブレムとコーエーテクモ
そんな『ファイアーエムブレム』ですが、最新作と言えば2019年7月26日に発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』で、士官学校の先生となって自分好みに生徒を育成できる自由度の高さが人気を集めました。
3DSで発売されたファイアーエムブレムはストーリーに賛否が分かれていましたが、風花雪月はかつての友人と戦わなくてはならない戦争の重さが強く描かれていて、2019年末のゲームアワード『GOTY』でも投票によって決まる『Player’s Voice賞』を獲得しています。
ところでこの『ファイアーエムブレム 風花雪月』ですが、これまでとは違い『信長の野望』や『無双シリーズ』で知られる『コーエーテクモゲームス』が開発に深く関わっていて、3つの学級に分けたのも『コーエーテクモゲームスの三国志をモチーフにした』とコメントされています。
もちろん『ファイアーエムブレム無双』もコーエーテクモゲームスが開発しているので、これで関係を持ったタイトルは2つになり、今後もコーエーテクモゲームスと提携する事も増えていくのかもしれません。
『ファイアーエムブレム無双』も『機会があれば2を作りたい』と過去にコメントされているのですが、スマホ向けアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の要素とも相性が良さそう…?と思ったので、今回は次回作に望む事を好き勝手に書いてみようと思います!
他の無双より戦術的なファイアーエムブレム無双
まず『ファイアーエムブレム無双』について簡単に説明すると、その名前の通りファイアーエムブレムの世界観に無双のアクションを取り入れた、いわゆる一騎当千の『ハックアンドスラッシュ』に分類されるゲームです。
しかし、無双シリーズといえばとにかく目の前の敵をなぎ倒すイメージが強いですが、本作はファイアーエムブレムの戦術的な要素も数多く組み込まれていて、何も考えずに戦っていると思わぬ苦戦を強いられてしまう事も少なくありません。
例えば本作は最初に最大8人の出撃キャラクターを選択するのですが、ここで選んだキャラクターの内4人の操作を戦闘中に自由に切り替えられ、更に8人全員に個別に指示を出して目的地に向かわせる事もできます。
なので、自分が拠点を攻めている間に他のキャラクターに防衛を任せたり、もし仲間が苦戦をしていたら別のキャラクターを救援に向かわせたりなど、リアルタイムで移り変わる戦場を把握してコントロールする必要があります。
また、ファイアーエムブレムにおいて基本システムである『3すくみ』も再現されていて、剣は斧に強く、斧は槍に強く、槍は剣に強くなっているので、敵将の装備に合わせて戦うキャラクターを切り替えたり、鎧を着こんだアーマーナイトには魔法を、飛行しているペガサスナイトには弓をなど、できるだけ相手の弱点を突いた戦い方が攻略の鍵になっています。
装備している武器がシンプルな分、モーション自体は素直なものが多いですが、他の無双シリーズと比べても攻撃範囲などは優秀なキャラクターが多く、戦略性と爽快感を上手く両立させたゲームだと思います。
様々な英雄が登場するも作品数の少なさがネックに
戦術的なシステムや作り込まれたアクションの評価が高い本作ですが、その一方で使用できるキャラクターについては賛否が分かれていました。
このゲームでは、これまで発売された様々なファイアーエムブレムのキャラクターを操作できるのが見どころの1つだったのですが、基本的には『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』、『ファイアーエムブレム 覚醒』、『ファイアーエムブレム if』の3作品に選出が絞られていて、それ以前に発売されたシリーズ作品のファンからは落胆の声も少なくありません。
特に『大乱闘スマッシュブラザーズ』の影響もあり、『アイク』や『ロイ』といったキャラクターの参戦を希望する意見は多く、コーエーテクモゲームスも『もしファイアーエムブレム無双2を作るのであれば参戦させたい』とコメントを残しています。
しかし、海外で初めて発売されたファイアーエムブレムは『烈火の剣』であり、実はロイが主人公を務める『封印の剣』は未だ海外で発売されていないタイトルなので、ロイ以外のキャラクターやストーリーについては国外ではほとんど知られていません。
ファイアーエムブレムシリーズを開発しているインテリジェントシステムズは、『次にリメイクするなら封印の剣が良い』ともコメントしているので、このリメイクが実現すればファイアーエムブレム無双にも活躍の場を広げやすいかもしれません。
キャラクターに関する不満は単純な人気だけが理由ではなく、クラス(兵種)が偏っている事も指摘されていました。
先ほど紹介したように本作では『3すくみ』のシステムに取り入れられていますが、例えば槍を装備したプレイアブルキャラクターは『シーダ』『ティアモ』『ヒノカ』の3人しかおらず、更に全員のクラスがペガサスナイトな為、基本のモーションも共通していて個性があまりありません。
DLCで歩兵槍使いである『アクア』と『オボロ』が追加されていますが、それでも槍を得意とする『アーマーナイト』や『ソシアルナイト』などは仲間にならず、使用できるクラスの数が少ないと言われています。
無双シリーズは広大なフィールドを走り回るゲームなので、歩行速度が極端に遅いであろうアーマーナイトは再現が難しいとも思いますが、ファイアーエムブレムの世界であれば進軍だけでなく防衛のシチュエーションも珍しくないので、『防衛線で有利なクラス』などの特徴を付けて実装して欲しいところです。
日本だけでなく海外の人気も重要ではありますが、今ではスマホアプリ『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の影響もあってキャラクターの知名度が高まってきたので、より幅広いシリーズから参戦させるには良いタイミングなのかもしれません。
1人に複数の武器を用意すればアクションが広がりそう?
ファイアーエムブレムの原作では、様々な種類の武器を装備できるキャラクターも数多く存在します。
例えば『覚醒』の主人公である『クロム』は、物語の後半で剣と槍を両方を装備可能でしたが、ファイアーエムブレム無双においては剣しか装備する事はできません。
(一応、必殺技に限っては槍もちょっとだけ使います)
『ファイアーエムブレム ヒーローズ』においても戦闘中に武器を持ち変える事はできないので、1人のキャラクターにつき1種類の武器しか用意されていません。
しかし、ヒーローズでは同じキャラクターでありながら複数のバージョンが用意されている事もあり、例えばアイクでも『剣を装備したアイク』と『斧を装備したアイク』が別個体としてそれぞれ登場します。
『ファイアーエムブレム無双』の世界において『別個体』という考えはおかしいかもしれませんが、このように無双でも『剣を装備したクロム』と『槍を装備したクロム』に分ける事で、更に幅広い戦術やアクションを楽しめるようになるのではないか…と思います。
このシステムは『ゼルダの伝説』をベースにした『ゼルダ無双』でも取り入れられていて、『リンク』1人にしても『片手剣』『ロッド』『グローブ』など様々な武器が用意されており、どの武器を装備して出撃したかによってアクションもまったく違うものに変化します。
ファイアーエムブレム無双では3すくみの要素が重要になってくるので、もしクロムがお気に入りだとしても『敵に槍兵が多いステージだから使いにくい…』と敬遠してしまう事がありますが、複数の武器種が選べるようになればそのような悩みも半減します。
また、槍や斧に比べて剣を扱うキャラクターの割合が多いと言われていますが、その剣を使っていたキャラクターに他の武器の選択肢を与える事でクラスの偏りも解消されますし、『剣を持ったペガサスナイト』『槍を持ったグレートナイト』などを実装する事で、また新しい動きのキャラクターを楽しめるようになりそうです。
『原作に無い要素』も無双ならアリ?
1人のキャラクターに武器種を増やしてはどうか?と書きましたが、そもそも原作で『剣だけ』『槍だけ』など1種類しか武器が持てないキャラクターも少なくありません。
シリーズを代表する『マルス』や『ロイ』といったキャラクターも原作では剣しか装備できないので、他の武器モーションを増やすには難しそうにも思えます。
しかし、ファイアーエムブレム ヒーローズにおいてはすべての要素が原作準拠という訳でもなく、例えば槍しか装備できなかった『聖魔の光石』のエフラムが斧を装備していたり、歩兵だったクロムが馬に乗って騎兵であったりなど…、ヒーローズオリジナルの設定になっているキャラクターも複数存在します。
本来ゲームの中では見られない姿なので『原作を無視している』とも言えますが、この斧を装備したエフラムは亡き父である前国王ファードをモチーフにしていて、ゲーム内で語られる王子としてのエフラムではなく、エンディング後の国王として成長したエフラムのような姿で登場しています。
(もちろん普通の槍を持ったエフラムや、剣歩兵のクロムも別個体で存在します)
他にも『烈火の剣』に登場するリンは、原作では剣と弓を装備できる歩兵でしたが、ヒーローズでは弓を装備した騎兵になっていて、より本来の遊牧民らしいスタイルでの戦い方になっていたりと、『原作にはないけどあり得たかもしれない姿』が用意されているのは面白いところです。
原作に無い要素をスピンオフ作品に入れるのは賛否の分かれるところですが、ファイアーエムブレム無双でも『踊り子』であるオリヴィエが一騎当千の強さを持っていたり、竜に変身して戦う『マムクート』のチキが変身前の姿でも普通に戦えたりなどの脚色があるので、原作を意識した新しい装備であればそこまで違和感も大きくないのではと思います。
しかしその一方で、ファイアーエムブレム ヒーローズでは季節ごとにイベントがあるのですが、その際にはイベントに関連したコスプレに近い姿のキャラクターが実装される事もあります。
例えば冬の温泉をテーマにしたイベントの時は上半身が裸で『のれん』を武器にしたリョウマが登場したり、春祭りのイベントの時はウサギの耳を付けたルキナやマークスが登場したりと、原作のシリアスな展開に対してかなりハメを外した姿も用意されています。
ここまでくるとファイアーエムブレム無双の世界観にはそぐわず、もしこのような姿で登場すれば浮いた存在になると思うのですが、必ずしも欠点とは言えないかもしれません。
というのも、ファイアーエムブレムには様々なキャラクターが存在しますが、武器の種類に限ればそこまで多くはなく、剣、槍、斧、弓、暗器、魔法、杖の7種類で主に構成されています。
しかしこのイベント用に用意されたキャラクターは『のれん』や『タマゴ』、他にも『花かご』『風呂桶』『和傘』『サンタの袋』などなど…、原作では恐らく実装される事のない武器が数多く用意されていて、無双の世界に落とし込めれば基本の武器とは違ったユニークなアクションが楽しめそうです。
シリアスなストーリーの途中でユニークな武器や衣装が出てくると雰囲気が壊れてしまいますが、『真・三國無双』や『戦国無双』ではおまけの楽しみ方としてDLCで個性的なコスチュームも複数配信されており、オリジナルは難しくともヒーローズに準拠した衣装であれば不可能ではない…かもしれません。
『ファイアーエムブレム無双2』の発表もそう遠くないのかも…?
という訳で、『ファイアーエムブレム 風花雪月』の発売や『ベレト/ベレス』のスマブラSP参戦、個人的に『ファイアーエムブレム ヒーローズ』をよく遊んでいるのに関連して、ファイアーエムブレム無双の次回作について好き勝手に記事を書いてみました(ΦωΦ)
とはいえ、ヒーローズの要素も組み込む事で幅が広くなりそうだとは思いますが、あくまで大切にするべきなのはファイアーエムブレムの原作の方なので、まずは参戦キャラクターも含めて幅広いシリーズからカバーして貰えれば嬉しいところです。
特に武器やクラスの種類については偏りが見られるので、次回作では重歩兵や斧戦士、暗器を武器にした盗賊やアサシンなどなど…、動かして楽しいキャラクターの追加を期待しています。
今回オンラインサービスの『いっせいトライアル』で『ファイアーエムブレム無双』が選ばれましたが、これは『遊んでみて楽しければ買ってね!』という思惑だけでなく、『次回作の前に1作目のストーリーに触れてみてね!』なんて意味合いの可能性も十分あると思います。
『ファイアーエムブレム無双2』がいつ開発されるのか定かではありませんが、もしかしたら意外と遠くない未来に発表される…のかもしれません。
コメント
戦略じゃなくて戦術ですね
FEに戦略要素はほぼ無いです
こういう事言うとウザい奴だと思われるのでしょうけど…
なるほど、調べると大局的に兵力を動かすのが戦略、戦場で兵士を動かす方策の事を戦術、と使い分けるみたいですね。
となると、兵数とか武器とか兵糧とか管理する『信長の野望』タイプの方が『戦略』にふさわしい…のかな…?
FE無双のサイトも見直したら『戦術的』になっていたので、記事も修正しました(ΦωΦ)
戦略ゲーと呼ぶには政治と生産と兵站の概念は必須でしょう
fe無双内の台詞でも間違って使われてて興醒めしたなあ
言葉の意味合いとしては『戦術』と『戦略』に分かれていますけど、そもそも戦争を題材にした『ウォーシミュレーションゲーム』は『戦略シミュレーションゲーム』とも呼ばれているので、その言い方が根付いているのかもですね。
戦略シミュレーションゲームの中でも『戦略級』『作戦級』『戦術級』と細分化されているみたいで、FEは戦術級に当たるんですけど、ゲームのジャンルとしてはひっくるめて『戦略SPRG』なのでそれが影響しているんじゃないかな、と調べて思いました(ΦωΦ)
ヒーローズ嫌いとしては原作のままがいいなぁ。騎馬系のリンとか何かやだ。金髪双子いらないからキャラメイクで今までのキャラ作れるようにしてほしい。
ある意味『ヒーローズが先』になってしまったのは有利にも枷にもなるかもしれません。
例えば『烈火の剣』がリメイクされたとき、他の作品みたいにクラスチェンジの際に『歩兵』か『騎兵』か選べるようになったとしても、騎兵が『ヒーローズからの逆輸入』という評価になってしまうんですよね…。
ただ、個人的には任天堂はやらないかもだけど、コエテクだとやりかねない…という印象はある…気がします…w