ファイアーエムブレムで『幸運』が低いキャラクターの共通点を調べてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のオンラインサービスでファミコンなどのレトロゲームが配信されていますが、先日久しぶりにWii Uを起動して、昔購入したバーチャルコンソール版『ファイアーエムブレム 封印の剣』をプレイしました。

最近のシリーズと比べると出撃準備でクラスチェンジのアイテムが使えなかったり少し不便な部分もありますが、今でも面白さの色あせない完成度だと思います。

死んでしまった仲間は蘇らない緊張感も面白いのですが、個人的には仲間が少しずつ強くなっていく感覚が好きで、2019年7月26日に発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』も育成の自由度の高さがとても気に入っています。

※この記事は2018年9月27日に投稿した記事を再構築したものです。

生き残るためには意外と重要な『幸運』のパラメータ

そんな『ファイアーエムブレム』のキャラクターにはそれぞれステータスがあって、『力』や『魔力』、『技』『速さ』『守備』などなど…、いずれも戦闘には欠かせないパラメータになっています。

その中でもちょっと特殊なのが『幸運』で、直接的に攻撃力や防御力に影響している訳ではないのですが、『幸運』が高ければ相手から『必殺の一撃』を食らう確率を下げられるので、予想外の一撃で死んでしまう…なんて事を回避できます。

なので実は意外と重要なパラメータなのですが…、この『幸運』もキャラクターによって上がりやすさが大きく違ってきます。

そもそもレベルアップで『幸運』が上がるというのも不思議ですが、どんなキャラクターが『幸運』が上がりにくいのか、その傾向を今回は調べてみようと思います(ΦωΦ)!

相方や主に振り回される不遇なキャラクター達

まず幸運の上がりにくいキャラクターの中には、古くからの相方や、自分の主など身近な人物に振り回されがちな『苦労人』が数人います。

中でも分かりやすいのがシリーズお馴染みの『ソシアルナイト』で、多くの作品において序盤に『赤緑』と呼ばれるコンビが仲間に加入しますが、片方が自由奔放である代わりにもう一方が生真面目な性格のキャラクターが多く、苦労が絶えないのか幸運が伸びにくい傾向にあります。

例えば『烈火の剣』で登場するキアランの騎士『セイン』は、規則を嫌う上に女性に目がないお調子者ですが、幸運の成長率は35%で平均的なステータスになっています。

それに対して相方の『ケント』は真面目できっちりした性格をしていて、セインの無茶な行動の尻拭いをしたり、仲間のファリナから『真面目な人って苦手』と言われて『すまない』と謝ってしまったり、実直な故に損な役回りになる事が多く、幸運の成長率はわずか20%しかありません

『聖魔の光石』のソシアルナイトも似たような関係で、ルネス王国の騎士『フォルデ』は戦の最中でありながら絵を描いたり昼寝をしたり…、マイペースな性格で周囲を振り回す事が度々あります。

一方で相方の『カイル』は暇さえあれば剣や槍の素振り、武器や持ち物の手入れ、馬や兵たちの状態の管理、現在地の安全確認などなど…とにかく几帳面な性格で、戦闘中であっても緊張感のないフォルデをたしなめる事も多く、本人も『お前といると余計な気を使い、疲れる』とぼやくシーンがあります。

カイルの立場がケントと似ていれば成長率も似ていて、こちらも幸運の成長率は20%しかない薄幸なキャラクターとなっています。

騎士以外のキャラクターであれば、『烈火の剣』に登場する修道士『ルセア』はコンウォル家の嫡男『レイヴァン』の従者ですが、コンウォル家を取り潰したと噂されるオスティア家に恨みを持ったレイヴァンを心配に思い、突き放されるような言葉を受けながらも常に付き従っていました。

昔からレイヴァンとは家族同然に育ってきたルセアにとって信頼関係が崩れる事はありませんでしたが、復讐の一心で戦い続けるレイヴァンを常に案じており、気苦労の絶えない所為かこちらも幸運の成長率は20%に留まっています。

また、ルセアに関しては従者としての苦労だけでなく、幼き頃に両親を目の前で殺されてしまったりと、後ろ暗い過去も幸運の低さに表れているのかもしれません。


『運』に頼らないストイックな騎士

勝負においては運も実力の内だと言われますが、ファイアーエムブレムには運ではなく己の強さを信念にしている仲間も多く、そういったキャラクターは『幸運』の伸びが悪い傾向にあるようです。

これは『ケント』や『カイル』にも共通するところがありますが、『封印の剣』に登場するアーマーナイトの『バース』は非常に真面目な性格をしていて、オスティアの反乱を抑えられなかった事に対する執着から、常に自分に厳しい訓練を課していました。

その成果があってかなんとHPの成長率は100%であり、攻撃力や防御力もカンストまで成長するポテンシャルを秘めていますが、それに対して幸運の初期値はわずか『2』であり、ジェネラルにクラスチェンジしてレベル20になっても、幸運は平均『8』くらいまでの成長しか期待できません。

これは同じくオスティアのアーマーナイトである『ボールス』や『ウェンディ』の幸運が平均『23』まで上がる事と比べると、いかにバース1人だけの幸運が上がりにくいのかが分かります。

最新作の『ファイアーエムブレム 風花雪月』でも、セイロス騎士団に身を寄せる『ギルベルト』という重騎士がいますが、彼も攻撃や防御に関する能力は優れている一方で、敬虔なセイロス信者でありながら幸運の成長率は15%と恵まれていません。

同じくセイロス騎士団であり傭兵でもある『シャミア』は過去に帝国との戦争で敗北し、自国に捨てられた重い過去があるにも関わらず幸運の成長率が55%とトップクラスなので、こう比べてみるとかなりの格差を感じる気もします。

ただ、ファイアーエムブレムはシリーズを通して高齢のキャラクターほど幸運が成長しにくい傾向にあるので、そういった意味ではギルベルトが特別…という訳でもないかもしれません。


幸運の良し悪しが分かれる『盗賊』などの裏稼業

『幸運』のパラメータが成長しやすいキャラクターは何となく『明るい未来』があるようなイメージですが、盗賊や暗殺者といった裏の家業を受け持っているキャラクターに関しては、その後ろ暗い仕事が影響してか『幸運』も低い傾向のようです。

バースと同じく『封印の剣』でオスティアに仕えていた密偵『アストール』は、ゲーム内では盗賊として『鍵開け』や『盗む』で活躍しますが、時には密偵として仲間も疑わなければならない損な役回りからか、幸運の成長率は15%と作品の中でもかなりの低さになっています。

また、『烈火の剣』で最初は敵でありながらもニノの言葉によって心を取り戻した『ジャファル』や、『暁の女神』で金さえ貰えればどのような仕事でもこなす『フォルカ』は、殺人を生業とした『アサシン』という職業の為か、両者とも幸運の成長率が20%に留まっています。

こちらも『暗殺』という絶対に失敗できない仕事を請け負っている事から、運に頼らない実力主義な性格が影響しているのかもしれません。

ただ、ファイアーエムブレムは最初から上級職の仲間は基本的に成長率が低い傾向なので、特別アサシンだから低い…とは言い切れない部分もありそうです。

後ろめたいイメージの盗賊の幸運が伸びにくいのは何となくイメージできますが、その一方で『烈火の剣』の『マシュー』と『ラガルト』、『新・暗黒竜と光の剣』の『ジュリアン』、『暁の女神』の『サザ』や『ヘザー』など…、これらキャラクターに関しては対照的にいずれも50%以上の確率で幸運のパラメータが成長します。

彼らは同じ盗賊であっても密偵などではなく、逆に組織に属していない自由な立場だからこそ『盗賊稼業でこれまでやってこれた』という実績で幸運が高くなっているとも考えられそうです。


『シャーマン』など祝福されない闇の探究者

後ろ暗いイメージといえば盗賊もそうですが、それ以上に闇魔法を操る『シャーマン』や『ドルイド』達は魔道のタブーに触れていると扱われる事も多く、禁忌を犯している為か幸運の成長が控えめなキャラクターが多いようです。

『封印の剣』で仲間になる『レイ』『ソフィーヤ』『ニイメ』、『烈火の剣』で登場する学者気質の『カナス』、『聖魔の光石』の『ノール』に『if』の『ニュクス』など…、闇の魔法を扱うキャラクターは数多くいますが、これらキャラクターの『幸運』の成長率はなんと全員25%以下であり、他の兵種と比べても明らかに平均値が低くなっています。

ニイメはすでに老齢であり、あまり成長の余地がないので幸運の伸びが低いのも仕方ないのですが、ノールに至っては幸運の初期値が驚異の『0』であり、更に成長率もわずか20%しかないので、クラスチェンジしてレベル20まで上げても『幸運』のパラメータが5以下…なんて事も珍しくありません。

『烈火の剣』のカナスの支援会話によると、自然魔法である『理』よりも強力な威力を持つ闇魔法は、自分の体の中に闇を取り入れても屈服しない強さが必要だと言われていますが、それに失敗するとまったく動けない廃人になってしまう危険性も孕んでいて、『力に魅入られた者』という印象が幸運の低さに繋がっているのかもしれません。

どのようにして闇魔法に手を出したかはキャラクターによって違いがありますが、その一方で彼らに共通して言えるのは『孤独』を好む傾向があり、空いた時間があればより強力な闇魔法の研究に時間を費やしたり、他の仲間とは距離を置いて読書をしたりなど…、どちらかと言えば1人で過ごす時間が多くなっています。

このように他者との関りが少ない為か、性格も押しの弱い部分があり、支援会話においては暗い性格である事を咎められたり、一方的に無理難題を押し付けられたりと貧乏くじを引く事が多く、『不幸』というより『不憫』な印象が強い気もします。

神に祈りを捧げるも男女で幸運に大きく差の生まれた聖職者

闇を扱う魔導士が幸運に恵まれないのはイメージ通りですが、正反対の属性である『光魔法』を扱う聖職者も、何故か幸運の低いキャラクターが意外と多く存在します。

先ほど紹介した『烈火の剣』の『ルセア』もそうですが、『封印の剣』の『サウル』、『聖魔の光石』の『モルダ』と『アスレイ』といったキャラクターは、神への信仰心が高い『神官』や『修道士』なのですが、何故かシャーマン達と同じように全員幸運の成長率が25%以下になっています。

毎日祈りを欠かさない生活を送っているハズなのに、神のご加護はどこに行ったのか…?というほど成長率が低めです。

同じように神に祈りを捧ぐ女性は『シスター』という兵種になっていますが、このシスターはどのキャラクターも基本的に幸運が高く、GBAの作品に登場した『エレン』『セーラ』『ナターシャ』、『新・暗黒竜と光の剣』の『レナ』に『暁の女神』の『ローラ』など…、彼女たちはもれなく50%以上の確率で幸運が成長します

ここまで男女で差が生まれるのも不思議なところですが、シスターとして仲間になるキャラクターはいずれも軍の中で『可愛い』や『美しい』とされており、支援会話でも異性から一目置かれる華やかな存在となっています。

一方で男性である神官や修道士は武闘派の仲間から理解されない事も多く、時には『軟弱者』や『偽善者』のような扱いを受けてしまったり、どのような頼みでも断らない性格から無理やり稽古に付き合わされたり…、心優しい性格であるが故に周りに振り回される事が少なくありません。

神と仲間への感謝を忘れないキャラクターでありながら、闇を扱う魔導士と同程度の幸運しか持ち合わせていない事を考えると、シャーマンやドルイド以上に『不憫』と言えるかもしれません。

風花雪月ではこれまでと違った『薄幸の美少女』

では最新作の『ファイアーエムブレム 風花雪月』ではどうかというと、ストイックな正確の『エーデルガルト』や『フェリクス』も、闇の魔法を扱う『ヒューベルト』も、調べてみるとそこまで幸運の成長率は悪くありません。

その一方でまだ幼い少女の『リシテア』と『フレン』の幸運が、先ほど紹介した『ギルベルト』と同じで成長率がわずか15%しかなく、この年頃でここまで幸運が低いのはシリーズでもかなり珍しいと思います。

ファイアーエムブレムはこれまでも少年少女でありながら壮絶な過去を持っているキャラクターはいましたが、『風花雪月』はその傾向がなかなか強く、ネタバレはできませんがリシテアは特に重い宿命を背負わされているので、そういった設定も影響していそうです。

とはいえこの2人の総合的な能力は優秀で、魔法も武器もやろうと思えば好きなように育てられるので、例え幸運が低くとも相手の反撃を受けないように運用すればそこまでデメリットにはならないかもしれません。

また、リシテアのみならずすべてのキャラクターはエンディング次第でちゃんと幸せな未来を歩みだすので、将来的には『幸運』を掴める可能性も秘めている…と言えそうです。

どのキャラクターも幸せがないわけではない

というわけで、今回はファイアーエムブレムにおいて『幸運』が成長しにくいキャラクターの特徴をまとめてみました(ΦωΦ)

調べてみると幸運の成長率が低いキャラクターは最初から上級職である事が多かったので、今回は基本的に下級職で仲間になるキャラクターをメインに挙げてみましたが、共通して言えるのは『ストイック』で『苦労人』な人物が多いようです。

下級職で仲間になるキャラクターはレベルアップの機会も多いので、最終的に全体的なステータスは高くなりやすいのですが、気づいたら幸運だけ低くて『必殺』が怖くて前に出せない…、なんて経験も人によってはあるかもしれません。

ちなみに今回の記事、『覚醒』や『if』といった3DSのタイトルがほとんど出てこないじゃないか!と思うかもしれませんが、近年の作品になるほど『幸運』の低いキャラクターは減ってきているようで、特に『覚醒』に関しては全員が35%以上の成長率を持っており、全体的に必殺の脅威は薄くなっているようです。

そう考えると、作品ごとに幸運の平均値を出して『軍の幸福度ランキング』なんてのも面白そうな気がしますね。

確かに幸運が低いと少し使いにくいかもしれませんが、だからこそ幸せに導くようなプレイをしてあげたいところです。

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