初代『星のカービィ』のエクストラモードはなぜ難しい?理由と魅力を紹介してみる

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

桜井政博さんが2022年8月24日から運営されているYoutubeチャンネル『桜井政博のゲームを作るには』ですが、2023年4月27日には投稿動画が100本を超え、初代『星のカービィ』の開発秘話が公開されました。

『ゲームボーイ』という当時の少ない容量でゲームを作るには様々な工夫や努力が必要で、パーツを使いまわして少ない素材で『ワドルディ』と『ワドルドゥ』を創り出したり、左右反転で表現できるキャラクターが多かったり…、まさに『秘話』というだけあってとても興味深い話でした。

ゲームをクリアすると楽しめる『エクストラモード』

そんな初代『星のカービィ』は誰でも遊びやすいアクションゲームとして高い完成度を誇っているものの、全体のボリュームは小さめで、アクションが得意であれば30分程度でもクリアまでたどり着くことが可能です。

しかし本作はラスボス『デデデ大王』を見事打ち倒し、最後までエンディングを見ると『エクストラモード』に挑戦できるコマンドを教えてもらえて、より歯ごたえのある冒険が楽しめました。

私も配信でエクストラモードに挑戦しクリアまでは何とかたどり着きましたが、ノーマルモードとは比べ物にならないほど難易度が高く、現代でも十分楽しめるやり応えを味わえたと思います。

本来は本編をクリアした人限定のお楽しみ…とはいえ、さすがに現代において隠す要素ではないと思いますので、ぜひ気になる方はタイトル画面で『↑ + A + SELECT』を押して挑戦してみてほしいところです。

実質カービィのHPは半分?攻撃力の高い敵キャラクター

『星のカービィ』のエクストラモードは、ノーマルモードとステージの構造は変わりませんが、登場する敵キャラクターの動きや種類が大幅に差し替えられています

例えばステージ1『グリーングリーンズ』の序盤に出てくる『ワドルディ』も、ノーマルモードではまっすぐ歩いてくるだけだったのに対して、エクストラモードでは突然飛び跳ねたり、左右に歩き回ったり…明らかに機敏で油断できない動きに変更されていました。

他にも大きなクマの敵キャラクター『グリゾー』や、ホウキを持って動き回る『ブルームハッター』なども攻撃的で動きが早くなっていたり、まさに『エクストラ』と呼ぶにふさわしいものになっています。

しかしエクストラモードの最大の恐ろしさは差し替えられた敵キャラクターの攻撃力で、カービィのHPは6しかないのに対し、1回の接触でHPを2つ削ってくる敵も多く、実質的に3回の攻撃でやられてしまうことも少なくありません。

特に空中を飛んでいる敵キャラクターは対処しにくく、ニワトリのような『トゥーキー』や、真っ黒な丸い体に羽の生えた『クーザー』は不規則な動きで近づいてくるのもあってかなりの難敵です。

カービィの『すいこみ』範囲はそれなりに広いですが、本作のカービィのアクションはどれも隙が大きいので、慎重に1つずつ対処していくのが大切になってきます。

個人的に特に苦戦したのがタコのような見た目の『フロッツォ』という敵キャラクターで、タコらしく水中から飛び出てくるものもいれば、なぜか空中をただよっているものもいて、あっという間にカービィとの距離を詰めてきます。

1度に2体以上が登場することも少なくなく、接触したときのダメージも2と大きいため、実際に私もフロッツォが原因でミスになることがたびたびありました。

回復アイテムである『元気ドリンク』を取ってもHPが2しか回復しないことを考えると、エクストラモードの敵キャラクターの攻撃はまさに苛烈で、全編通して決して油断できないことを物語っています。

動きが早くなってパターンを掴むのも難しいボス戦

エクストラモードで強化されているのはザコ敵キャラクターだけでなく、各ステージの最後に待ち受けるボスも含まれていて、攻撃パターンにまで大きな違いが生まれています。

『星のカービィ』シリーズの最初のボスといえば『ウィスピーウッズ』がおなじみで、あまり強い印象も持たれてはいませんが、このエクストラモードにおいてはランダムにゴルドーを落としてきたり、高速の空気弾を飛ばしてきたりと十分に手強いボスになっています。

特にゴルドーは1回ぶつかるだけでカービィのHPが3つも減ってしまうので、リンゴを吸い込もうとするあまりうっかり接触していまい、気が付いたらHPが0になっていた…なんてことも決して珍しくありません。

他のボスも全般的にスピードが上がっていて、カービィの『すいこみ』と『はきだし』で対処するのが難しいのはもちろん、そもそも攻撃を回避するだけでもかなり緻密な操作を要求されることになります。

ほとんどのボスはおおよそ行動にパターンが決められていて、それを覚えることが攻略の第一歩ではありますが、たとえパターンを覚えてもその動きの速さからダメージを負いやすく、私は特にステージ4の中ボス『クラッコJr.』で2回ゲームオーバーになりました。

とはいえもちろん十分クリアできるように設計はされていて、クラッコJr.も確実に攻撃を回避できる安全地帯が用意されているので、アクションの腕前よりも諦めずにじっくり観察することが何より大切かもしれません。

ラスボスのデデデ大王もかなりパワーアップしており、攻撃と攻撃の合間の隙が小さくなっていたり、ジャンプ攻撃の飛距離が大幅に伸びていたり、エクストラモードのデデデ大王は歴代の中でも最強と噂されています。

デデデ大王の攻撃がすべて1ダメージなのは幸いですが…、デデデ大王のHPも10と非常に多いので長期戦になりやすく、集中力を保ちながら攻撃を避け続けるのはラスボスにふさわしい難易度です。

そもそもカービィがデデデ大王にダメージを与えるには『攻撃をかわして星をすいこむ』必要があるため、自発的に攻撃できないのが絶妙なバランスになっているように思います。

1個ずつクリアしていく『体育会系』な達成感

それだけの高難易度を誇る『星のカービィ』エクストラモードですが、なお高い評価を得ているのは、やはり1つずつステージを突破していく達成感があるからに他ならないと思います。

ノーマルモードでは目の前に現れる敵キャラクターを落ち着いて対処していけばゴールまでたどり着けるのに対し、エクストラモードは画面外からいきなり敵が突っ込んでくることも珍しくなく、どうしても不意打ちのようにやられてしまいがちです。

なので1回のプレイでクリアすることが前提にはなっておらず、ミスを繰り返すことで『ここは敵が飛んでくる』『ここの敵は先に倒す』など、クリアへの道筋を作っていくのが重要になります。

こういった作業を好むかはプレイヤーによるものの、クリアできそうなのにできない悔しさを原動力に繰り返しプレイし、経験を積み重ねて突破する…というのはアクションゲームの根幹で、だからこそ得られる達成感も確かにあるハズです。

過去のインタビューにおいて任天堂前社長の岩田聡さんは、こういったゲームを『体育会系』と呼んでいて、『遊びやすさ』と『攻略のし甲斐』を両立する難しさをコメントしていましたが、この『星のカービィ』はまさに両方を取り入れたタイトルだったと思います。

また、難易度が高いとはいえコンテニューポイントは多めに設定されているので復帰しやすく、ボリュームも全5ステージと控えめなので、アクションが苦手でも頑張ってクリアを目指すにはちょうどいい目標になりそうです。

ちなみにエクストラモードのエンディングはノーマルモードと違うものになっていて、カービィが『おしまい』と看板を掲げた後にキャラクター紹介の映像が挿入されます。

さらにエクストラモードをクリアしたご褒美として『コンフィグモード』を開くコマンドを教えてくれて、開発者からも『あそんでくれてありがとう!』とメッセージが表示されるのですが、これも当時の桜井さんが書いたのかな…?と思うとちょっと親近感が湧いてくるかもしれません。

コンフィグモードではカービィのHPや残り人数を変更したり、サウンドテストを自由に聴いたりできるので、ぜひこれを目指してエクストラモードに挑戦してみてほしいと思います。

ベースが面白いから難しくても楽しめる

というわけで今回は初代『星のカービィ』の『エクストラモードの難しさ』について簡単に紹介してみましたが、噂に違わぬ高難易度でありながら、確かな達成感を味わえるやり応えだったので、挑戦する価値は間違いなくあったと思います。

そもそもシリーズの1作目でありながら『星のカービィ』というゲームが非常に完成度が高く、操作へのストレスが少ないからこそ、ここまで難しくても楽しめるバランスになっているのを強く感じました。

本作はノーマルモードだけであれば30分~1時間程度でクリアできますし、Nintendo Switch Onlineに加入していれば誰でもダウンロードして遊べるので、ちょっとした時間に気軽に遊んでみるのもオススメです。

もしエクストラモードをクリアできたらそのまま『星のカービィ2』『星のカービィ3』と遊び続けていくのも、カービィのルーツをたどれて面白い…かもしれません。

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