こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)
Nintendo Switch Onlineに加入していると遊べる「Nintendo Classics」では、今も定期的に懐かしいゲームが追加されていますが、2026年8月13日には、まさに夏にピッタリな『スーパーマリオサンシャイン』が配信開始となりました。
本作はマリオが「ポンプ」と協力し、常夏のリゾート地「ドルピック島」を舞台に、ドロドロを綺麗にしながら各地に散らばったシャインを集めるのが主な目的になっています。ポンプを活用したアクションは少しクセがあって慣れるまで難しいものの、「ホバー」や「ターボ」などノズルを切り替えたギミックも多く、遊びの幅の広さが印象的でした。
2020年発売の『スーパーマリオ 3Dコレクション』にも収録されていましたが、本タイトルは現在販売が終了していて、なかなか手に入れにくい状況が続いています。そのため、今回のNintendo Classicsへの追加は、遊ぶ機会を逃していたユーザーにとっても嬉しいニュースなのではないかと思います。
クッパJr.の相棒として活躍した「マジックブラシ」
そんな『スーパーマリオサンシャイン』といえば、オバキュームでもおなじみな「オヤ・マー・サイエンス社」の製品が大活躍する作品で、マリオの相棒であるポンプだけでなく、クッパJr.の持っていた「マジックブラシ」もオヤ・マー博士の発明品です。
本作はクッパJr.のマジックブラシが原因で、ドルピック島全体にドロドロの汚れが広がり、「太陽の門」に集まっていた島の守り神「シャイン」まで逃げ出してしまいました。それにより島の中心地ドルピックタウンには、太陽の光が届かないという事態にまで発展してしまいます。

その後の作品でも、クッパJr.とマジックブラシはたびたび共に登場し、『マリオテニスGC』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』などの外伝作品だけでなく、『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』では、マジックブラシを使ってマリオと共に暴走したクッパを止めるため、戦う姿も描かれました。
今となっては当たり前のようにクッパJr.の持ち物となったマジックブラシですが、その性能は非常に高く、まさに「願いの叶う筆」といっても過言ではありません。というわけで今回は、『スーパーマリオサンシャイン』における「マジックブラシのすごさ」について、調べてまとめてみようと思います!
ドルピック島の全住民を欺いた「ニセマリオ」への変身

「ドルピック島」をドロドロで汚し、島全体に多大な影響を与えたクッパJr.ですが、『スーパーマリオサンシャイン』の冒頭では、その事件の犯人としてマリオが警察に逮捕されてしまいます。裁判においても、裁判長を含めたモンテ族はマリオを犯人と疑っておらず、ピーチ姫の異議も発言すらさせないまま却下、島の汚れをすべて綺麗にするよう判決を下しました。
これはクッパJr.がマジックブラシの力で「ニセマリオ」に変身し、その姿で島中にラクガキをしていたのが原因で、ドルピック島のいたるところにはマリオの指名手配書まで貼られています。
ニセマリオはシルエットこそマリオとそっくりですが、色合いは透明な水のようで、見た目までそっくりというわけではありません。しかしドルピック島の住民からは見分けがつかなかったらしく、話しかけるとマリオへの不満や怒りを直接ぶつけてくるモンテ族も少なくありませんでした。

とはいえ、マリオと親しいピーチ姫やキノピオも、ニセマリオをマリオそっくりと認識する場面があるため、メタ的な視点で見れば、あくまでニセマリオはプレイヤーに判別しやすいよう水のような質感で描かれているだけで、実際に目の当たりにしているキャラクターにとっては、マリオと瓜二つに見えていたのかもしれません。
ゲーム内においては、ニセマリオと直接対峙するミッションも各ステージに用意されていて、逃げ回るニセマリオをポンプで放水しながら追い掛け回す必要がありました。
しかしニセマリオの身体能力はマリオに勝るとも劣らず、壁キックやスピンジャンプなどの軽快なアクションだけでなく、接触するとマリオが一方的にダメージを受けてしまう、フィジカルの強さまで手に入れています。

本作に登場する敵キャラクターの多くは、ラクガキやドロドロから生み出されていることもあって、海などに落ちると溶けて消えてしまうものがほとんどです。
ところが、ニセマリオはそれに当てはまらないようで、ポンプの放水によるダメージはあるものの、水上を普通に泳ぐことが可能でした。この点だけを見ても、ニセマリオが単なる「ラクガキの敵キャラ」の一種ではなく、マリオそのものに近い存在として作られていることがうかがえます。
他者にもその力が使えるかは分かりませんが、姿や身体能力までマリオをコピーしてしまうマジックブラシの能力は、マリオの世界においても非常に強力で、他に類を見ないものだと思います。ピーチ姫やキノピオですら、本物のマリオと見間違えるほどであるとすれば、使い方次第ではキノコ王国も簡単に侵略できるポテンシャルを秘めている……?と言っても過言ではないかもしれません。
島全体の環境を脅かすほどの影響力を持ったドロドロ

クッパJr.はマジックブラシからドルピック島の各地にドロドロを生み出し、その汚染は多くの住民の生活を脅かしました。特にドルピックタウンでは、島の守り神だった「シャイン」が「太陽の門」から逃げ出し、太陽の光の届かない、昼間でも薄暗い街になってしまいます。
他にも「ビアンコヒルズ」ではドロドロに近づかないよう大風車へ続く道が封鎖されたり、「リコハーバー」では海が汚染され仕事にならないと嘆くモンテ族がいたりと、島全体の生活の基盤を揺るがすほどの悪影響を与えていました。
ドルピック島は多くの観光客が訪れるリゾート地ですが、玄関口であるエアポートまでドロドロの被害を受けていて、マリオたちの乗っていた飛行機も危うく着陸に失敗するところでした。ドルピックタウンでも「バカンスどころじゃない」「気分が滅入る」などネガティブな意見がたびたび見られ、観光業への影響力はかなり大きいようです。

さらに、このドロドロに覆われたものは地面の下に沈んでしまう強力な性質を持っていて、それはドルピックタウンを象徴するモニュメント「大王の像」や、海沿いに建てられた灯台、シレナビーチの高級ホテル「ホテル・デルフィーノ」など、巨大な建造物であっても例外ではありません。
実際、ドルピック島に着いて最初に命じられる仕事は、ドルピックタウンの「ビアンコ広場」に広がるドロドロを綺麗にすることで、すべての汚れを洗い流すと大王の像が姿を現す演出になっており、汚れがいかに「存在そのものを覆い隠してしまう」ものなのかを表しています。
ドロドロに沈むのは無機物だけでなく人物も同様で、太陽の像の周辺にいたモンテ族やキノピオまでが一緒にドロドロの下に沈んでしまいました。命に別状はありませんでしたが、ドルピックニュースでも「ラクガキ現場で行方不明者が出ている模様」と報じられていたように、もし救出されないままだったら……と想像すると、ただ汚れを生むだけのアイテムとは言えない代物です。

「モンテのむら」のストーリー「きゅうしゅつ! 10にんのモンテ」では、タイトルの通り10人ものモンテ族が赤いドロドロの下に沈んでいて、制限時間以内に全員助け出す必要がありました。落ち着いて順番に回れば意外と時間に余裕はありますが、この赤いドロドロは触れると火傷するほど熱く、それに覆われていたことを考えると、本当に無事なのか心配になってしまいます。
こうして振り返ってみると、マジックブラシが生み出すドロドロは、単にドルピック島を汚すだけでなく、島の経済や生活、人命にまで影響を及ぼしかねないものだと言えます。
クッパJr.はあくまでマリオに勝つため、「イタズラ」に近い感覚でマジックブラシを振るっていましたが、その力の大きさを考えると、オヤ・マー博士の発明品の中でも随一の恐ろしさかもしれません。
マジックブラシから無尽蔵に生み出される敵キャラクター

マジックブラシでドルピック島に広がったドロドロは、ただ環境を汚染するだけでなく、「プチプチ」や「ドロドロパックン」という新たな敵キャラクターを生み出すことも珍しくありませんでした。特にプチプチはスライムのような見た目で、戦闘能力こそ低いものの、ドロドロがある限り無尽蔵に出現し続け、自ら破裂してさらにドロドロを撒き散らしてしまいます。
また、マジックブラシ自体にも「描いたものを具現化する」能力が備わっていて、本作に登場する敵キャラクターは「クッパJr.がマジックブラシのラクガキから生み出した」と、任天堂公式ガイドブック『スーパーマリオブラザーズ百科』にも紹介されています。

シリーズおなじみの敵である「ゲッソー」や「テレサ」、「チョロプー」などの見た目がこれまでと少し違うのも、もともとドルピック島に生息していたのではなく、クッパJr.がマジックブラシで描き生み出したから、ということのようです。
そのため、ゲッソーが水中ではなく地上で活動していたり、全体的に水に弱い特徴が見られたりと、「絵の具から生まれた存在」であることを裏付けるような設定が随所に見られました。

とはいえ、マジックブラシがあれば無尽蔵にキャラクターを生み出せると考えると、やはりかなり強力な能力を持っているのは間違いなく、中には「たねまきサンボ」や「デンキノコノコ」のように、オリジナルより厄介な能力を持った亜種も少なくありません。
今やマリオシリーズでもおなじみになってきた「ボスパックン」も、もともとはマジックブラシから生み出された存在でした。大きな頭を振り回したり、竜巻を起こしたりするだけでなく、自らドロドロを撒き散らしてさらにプチプチを生み出す様子は、島の被害をより広げる原因にもなっていたようです。
実際にボスパックンを倒すと、ラクガキから生まれたことを示唆するように、体が泥になって消えてしまいます。しかし、近年では他のタイトルにも登場するようになり、「マジックブラシから生み出された」という設定はいつしか薄れ、今やクッパ軍団に所属するパックンフラワーの亜種、という立ち位置に定着しています。

一方で、マリオの行く先々で助けてくれる「ヨッシー」も、本作に限ってはクッパJr.のマジックブラシから生まれた存在となっています。昔はドルピック島にもヨッシーが生息していたそうですが、現在は残っておらず、本来ここでヨッシーに出会うことはあり得ないはずでした。
しかしゲームを進めると、ドルピックタウンでニセマリオがヨッシーのタマゴを担いで逃げ回っており、ポンプで倒せばその場にタマゴを残していきます。「せっかくヨッシーに乗ろうと思ってたのに!」と言い残すことから、クッパJr.がヨッシーに乗りたくて描いたと思われますが、その望みは叶わず、むしろマリオを助ける結果となったようです。
そのためヨッシーも水に弱い性質を持っていて、海などに落ちると溶けて消えてしまいます。ただ、このあたりの設定についてはゲーム内でほとんど語られないため、当時のプレイヤーからすればなぜ水が苦手なのかも分からず、消えていくヨッシーが怖い……と感じた方もいたかもしれません。
ポータルを作り出し空間を繋ぐマジックブラシ

マジックブラシのラクガキはドロドロを生み出すだけでなく、空間をつなぐ力も持っていて、ニセマリオが虹色の「M」を壁に描くと、そこは別のエリアへとつながるワープポータルとして機能しました。このためマリオとニセマリオはゲーム内でもたびたび対峙しますが、何度戦っても捕まえることはできず、毎回逃げられてしまいます。
具体的には、ビアンコ広場の大王の像から「ビアンコヒルズ」、ボートハウスの壁から「リコハーバー」、海沿いの灯台から「マンマビーチ」へ通じるMのラクガキが描かれていて、マリオもそのポータルからニセマリオの後を追ったり、新しいエリアへ進むことができました。
「シレナビーチ」や「モンテのむら」へは、ドルピックタウンにあるドカンから移動できましたが、中をのぞくとMのラクガキと同じように、虹色のドロドロで覆われていることが確認できます。これらのドカンも最初から目的地へつながっていたわけではなく、マジックブラシの能力によって後からワープが可能になったのかもしれません。

このワープの力を活用してか、本作におけるクッパJr.は神出鬼没で、各ステージの「ヒミツコース」に入るとニセマリオが突然出現し、マリオのポンプを奪い去ってしまうことがありました。
ポンプは該当のヒミツコースをクリアする、もしくは諦めて他のステージへ移動するまで戻ってこない仕様になっているので、ホバーノズルなどが使えない状態でアスレチックに挑まなければなりません。この要素が、『スーパーマリオサンシャイン』全体の難易度の高さを引き上げる大きな要因にもなっています。

Mのラクガキやドカンなど、ワープのポータルはどれもそこまで大きくなく、人間ひとりくらいまでのサイズしか作れないのかもしれません。しかし、一度つくられたワープは何度使ってもなくならず、島の端まで一瞬で移動できることを考えると、やはりこれも他に類を見ない強力な特性だと思います。
基本的にはマリオやニセマリオしかこのワープポータルは使いませんでしたが、もしここを通じてドロドロから生まれたモンスターが移動できたとしたら、ドルピック島の被害もより大きなものになっていた可能性があります。ある意味、クッパJr.がこの力を「移動用」としてしか使わなかったのは、島にとって不幸中の幸いだったのかもしれません。
今やクッパJr.のアイテムとして定着したマジックブラシ
というわけで今回は、「スーパーマリオサンシャインにおけるマジックブラシの強さ」についてまとめてみました。当時は「ドロドロの汚れを生み出す道具」くらいに考えていましたが、そこから無尽蔵に敵キャラクターが生みだされたり、自身の体をニセマリオに変身させたり、別のエリアへ一瞬で移動できるワープを作り出したりと、強力な能力をいくつも有していたことが分かります。
ドロドロの汚染によってドルピック島には悪影響が広がっていましたが、改めて振り返ると、生活の基盤を脅かしかねないレベルのもので、もしクッパJr.がイタズラの域を超えるような使い方をしていたら、ドルピック島はあっという間に立ち行かなくなっていたかもしれません。
ここまで影響力の強いアイテムだと考えると、なぜオヤ・マー博士がクッパJr.にマジックブラシを渡したのかも、あらためて謎が残るところです。

その後の作品でもたびたびマジックブラシは登場しましたが、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降は「クッパJr.クラウン」の出番が増え、活躍の機会を減らしていました。
しかし、『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド』にて再びマジックブラシにスポットが当たると、シンボルマークもオヤ・マー・サイエンス社のものからクッパJr.自身のマークに変更されています。
シンボルマークが変わったということは、所有権も完全にオヤ・マー博士からクッパJr.へ移ったようで、今後より様々な作品に登場するのではないかと思います。マジックブラシにこれだけ幅広い活用法があるなら、クッパJr.をプレイアブルキャラクターとしたゲームがもっとあっても面白そう……、なんて期待する今日この頃です。
合わせて読むとより面白いかも?オススメの記事











コメント