今こそ『スーパーマリオランド』をリメイクしてデイジーとサラサ・ランドを描いてほしい

マリオのゲームの話

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「マリオカート」や「マリオパーティ」などのパーティゲームでは、今や多くのマリオファミリーがプレイアブルキャラクターとして登場します。2025年に発売された『マリオカート ワールド』では、なんと総勢50名ものキャラクターが操作可能でした。

かつてはマリオを中心に限られたメンバーだけだったのが、今では「デイジー」や「キャサリン」など、本編での活躍が少なかったキャラクターたちもすっかりおなじみになっています。

そんな中、2026年4月24日に公開された『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』でも、様々なマリオ作品の要素が取り入れられ、思わぬキャラクターが活躍する姿が見られました。

デイジーが初登場した「スーパーマリオランド」

詳細は伏せますが、映画を観た方にとって今もっとも気になるキャラクターのひとりと言えば、「デイジー」ではないかと思います。

デイジーは、キノコ王国と隣接する連合国、サラサ・ランドのお姫様です。元気いっぱいでお転婆な性格が印象的で、もともとは白い肌で描かれていましたが、2021年発売の『マリオゴルフ スーパーラッシュ』以降は褐色肌で表現されるようになり、2025年の『マリオカート ワールド』でもその設定が引き継がれています。

そんなデイジーの初登場作品が、1989年に発売された『スーパーマリオランド』です。宇宙海賊タタンガにさらわれてしまったデイジーを救うため、マリオがサラサ・ランドを冒険するという物語でした。

しかし、デイジーがヒロインを務め、サラサ・ランドを舞台とした作品は、今なおこの『スーパーマリオランド』だけで、残念ながら、彼女や世界観の掘り下げは未だにほぼされていません

そこで今回は、「もしスーパーマリオランドを現代にリメイクするなら」というテーマで、好き勝手に書いてみたいと思います!

個性的な世界観で大ヒットの「スーパーマリオランド」

1989年、ゲームボーイと同時に発売された『スーパーマリオランド』は、任天堂の携帯ゲーム機史上初のロンチタイトルとして登場しました。基本的なゲーム性は『スーパーマリオブラザーズ』を踏襲した、右方向へスクロールするアクションゲームで、小型機の小さな画面にマリオの面白さを詰め込んでいます。

ゲームボーイの容量制限により全体のボリュームは控えめでしたが、通常のアクションに加えてシューティングのステージを盛り込むなど、工夫が凝らされています。その結果、国内では419万本以上という驚異的なセールスを記録し、多くのプレイヤーに遊ばれていました。

本作の舞台となるのは、先ほど紹介した通り、キノコ王国とは異なる「サラサ・ランド」です。宇宙海賊タタンガがこの平和な土地の住民に催眠術をかけ、さらにはデイジーを妃にしようと誘拐してしまいます。それを知ったマリオは、デイジーを救うためサラサ・ランドへと旅立ちます。

サラサ・ランドはピラプト王国、ミューダ王国、イーストン王国、チャイ王国の4つのワールドで構成されていて、それぞれがエジプト、バミューダ諸島、イースター島、中国奥地と、実在の地域や文明をモチーフにしています。

キノコ王国の環境とは大きく異なり、古代文明や歴史的な遺跡の雰囲気が色濃く、本編とは違ったワクワク感があります。気候の違いからか、敵キャラクターも独自のものが多く、クリボーの代わりに「チビボー」、ノコノコの代わりに「ノコボン」など、名前も見た目も少しずつ異なる生物たちが登場しました。

現在はNintendo Switch Onlineで配信されており、クラシックな作品ながら比較的手軽にプレイできるようになりました。初めてプレイする方でも、当時を懐かしむ方でも、気軽に楽しめるタイトルといえます。

リメイクするなら…?ゲームボーイで描くには限界だった表現

前述の通り、『スーパーマリオランド』はサラサ・ランドという謎多き舞台と、独自のキャラクターが魅力的な作品です。しかし、1989年のゲームボーイ初期タイトルであるため、表現には限界があり、当時からしても、さまざまな部分で少し物足りなさを感じました。

リメイクするとすれば、まず最も大きく変化しそうなのがグラフィックです。ゲームボーイ最初期の作品ということもあり、当時のゲーム雑誌でも「グラフィックはシンプル」と評価されることが多かった本作は、現代の2Dアクションの水準で描き直せば、印象は劇的に変わるのではないかと思います。

『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズ以降は、鮮やかでポップな2D表現が確立されているので、サラサ・ランドのエジプト風のピラミッドやイースター島の巨大石像、中国風の風景なども格段なパワーアップが期待できます。

また、実在する地域がモチーフになっているからこそ、敵キャラクターもスフィンクスのような「ガオー」、モアイ像のような「トコトコ」など、その風土を表すデザインが多いので、グラフィックを一新するだけで「新鮮な2Dマリオ」として十分に成立しそうです。

コースについては、ゲームボーイの容量制限により、4つのワールド×各3コースの合計12コースと、かなり控えめなボリュームでした。サラサ・ランドという独自の世界観を持ちながら、各ワールドの掘り下げが十分にできていない点は残念だったと思います。

たとえば『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』では、隠しコースを含め130以上の多彩なステージが用意されています。リメイク版では、ワールド数を増やさないとしても、1ワールドあたりのコース数を増やし、各地域の特色(エジプトなら砂漠やピラミッド、バミューダなら不思議な海域など)をより深く表現してほしいところです。

パワーアップの種類が少ない点も、現代基準で考えるとリメイクの余地がありそうです。ゲームボーイ版でのパワーアップアイテムは、「スーパーキノコ」「スーパーボールフラワー」「スーパースター」の3つのみでした。

スーパーボールマリオは、地面や壁に当たると跳ね返る特殊な弾を撃てるのが特徴です。これは当時の技術では、ファイアボールのような滑らかな挙動を再現しにくかったための仕様と考えられています。しかし、スーパーボールにはコインを回収できる能力があったので、これはこれで独自の爽快感もありました。

リメイクでは、スーパーボールをサラサ・ランド独自のパワーアップとして残しつつ、新たなパワーアップを追加することで選択肢を増やせるのではないかと思います。例えばワールドごとにテーマに合った特殊能力を用意すれば、プレイの幅も広がり、世界観への没入感が高まりそうです。

デイジーを始めとした、より深いキャラクターの掘り下げも…?

そしてやはりリメイクで期待したいのが、魅力的なキャラクターたちの掘り下げです。『スーパーマリオランド』はマリオシリーズの中でも特に「世界観とキャラクターのポテンシャルが高いのに、表現力が足りなかった」作品と言えます。

本作で初登場したデイジーは、エンディングで少し姿を見せる程度で、性格やマリオとの関係性はほとんど描かれていませんでした。クリア後のエンディングでは、マリオに好意を抱いているような描写がありましたが、現在ではルイージとデイジーがペアとして扱われる機会が多くなっています。

ルイージとデイジーの組み合わせが定着したきっかけは、1991年の『マリオオープンゴルフ』や、2000年の『マリオテニス64』などの外伝作品です。しかし、本編のアクションゲームで2人がしっかり絡むシーンは意外と少なく、多くのファンが「なぜデイジーとマリオたちは親しいのか?」を知らない状況が続いています。

リメイク版では、デイジーも単なる救出対象ではなく、重要なヒロインとして描かれたりするのかもしれません。サラサ・ランドの姫としての立場や、マリオたちとの出会いなどを丁寧に描けば、デイジーのキャラクター性がより深くなり、仲の良さに納得感も生まれそうです。

また、近年の作品を見ればマリオだけでなく、ルイージ、ピーチ、ヨッシーといったマリオファミリーもプレイアブルキャラクターとして、サラサ・ランドへ赴いてもおかしくありません。複数キャラクターを選択できるシステムにすれば、多人数プレイなど遊びの幅も広がり、現代のマリオ作品らしい賑やかさが出てきます。

そしてデイジーをさらったラスボス、宇宙海賊タタンガも、登場作品の少なさから未だ設定が固まっていないキャラクターなので、逆に言えば自由に動かす余地があります。ゲームボーイ版では宇宙催眠で住民を操り、単独での行動の印象が強かったですが、リメイクでは海賊団のボスとして部下を率いている…なんて設定も面白そうです。

リメイクされたサラサ・ランドを冒険してみたい

というわけで今回は、「スーパーマリオランドをリメイクするなら」について、簡単に書いてみました。こうして改めて振り返ってみると、個人的に『スーパーマリオランド』の世界観にはロマンを感じていて、今も色あせない魅力が詰まっています。

しかし「サラサ・ランド」という舞台は、デイジーの「サラサ・ランドのお姫様」という設定が今も生きているにもかかわらず、実際に登場した作品はこれだけという、非常に惜しい存在です。

近年は『スーパーマリオ オデッセイ』でアーケード版『ドンキーコング』をモチーフにしたニュードンクシティが登場したり、『マリオカート ワールド』で久しぶりにスーパーマリオランドのキャラクターが登場したり、クラシックな過去作の要素を現代に取り入れる試みが積極的に行われています。

さらに、2023年には『スーパーマリオRPG』のフルリメイクが発売されるなど、過去の名作が再び注目を集める機会も増えています。そんな中、2Dマリオ作品ではこれまで「すべてを作り直す」タイプの本格リメイクはほとんど例がありません。

だからこそ、ぜひ現代の技術と表現力で『スーパーマリオランド』を蘇らせてほしいと思っています。美しいグラフィックでピラミッドや巨大石像、サラサ・ランド特有のキャラクターなどがどう描かれるのか、気になるところです。

いっそ、1994年の『スーパーマリオランド3 ワリオランド』以来途絶えているシリーズを復活させ、『スーパーマリオランド4』として発表する…、なんて展開も、意外性があって面白いかもしれません。

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みう太(みうた)

長野県出身のwebデザイナー。山奥の小さな集落出身で、物理的にあまり町へ行って遊べなかったので、幼少期から暇があればゲームを遊んでいた。
特に任天堂のゲームが好きで、初めて遊んだゲームは『ヨッシーアイランド』。
ニンテンドースイッチの初報に合わせて、任天堂の最新情報を取り扱うブログ『ユウガタネコ』をオープン。その後はより独自の記事を書くように方向転換し、2025年に『マリオの知らない世界』へリニューアルした。

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