映画『スーパーマリオ』に登場する『スパイク(ブラッキー)』は自称マリオの元祖ライバルだった

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年4月28日に公開が迫る『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ですが、北米を始めとした海外では4月5日から公開が始まっていて、興行収入もすでに500億円を突破するほど高い評価を得ているようです。

聞くところによると『新しいスーパーマリオ』でありながら『原作のゲームらしさ』が十分に詰まっているようで、どのように要素が再現されているのか…私も公開を楽しみにしています。

※2023年4月20日に『ブラッキー』は『スパイク』に名称が変更されましたが、この記事では旧名の『ブラッキー』のまま取り扱っています。

未だ予告で姿が見えない『ブラッキー』とは誰?

そんな『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』はピーチ姫やキノピオを始めとして、『カメック』『クランキーコング』など、かなり幅広い作品からキャラクターが登場するようです。

マリオがニューヨークの配管工として活躍していたり、ドンキーコングがクランキーコングの息子になっていたり、一部原作とは設定が異なる部分はあるものの、それがどのように描かれるのかは気になります。

しかし初報には登場キャラクターとして名前が挙がっていたものの、公開間近になった今になってもトレーラーに一切姿を現さない『ブラッキー』というキャラクターがいて、彼が何者なのか…未だ謎に包まれています。

調べてみると彼は1985年のファミコンソフト『レッキングクルー』に登場したマリオのライバルで、かの『クッパ』より先輩にあたる大ベテランだったようです。

マリオのビル解体業を邪魔する『いじわるおじさん』

『レッキングクルー』は日本語に訳すと『解体作業チーム』という意味で、本作のマリオはヘルメットにハンマーという装備で登場し、ビルの決められた壁やハシゴをすべて壊すのが目的になります。

詳しいバックグラウンドは語られておらず、なぜビルの解体をしているのか明らかではありませんが…、1998年に発売されたリメイク版『レッキングクルー’98』の説明書には『クッパの秘密のアジトを破壊していくゲーム』と付け加えられていました。

レッキングクルーはパズル的な要素も強く、壊す壁の順番を間違えるといわゆる『詰み』になるケースも少なくなかったので、アクションゲームの気持ちで遊ぶと少し面食らうかもしれません。

ブラッキーは本作に登場するライバルキャラクターで、説明書には『要注意人物!いじわるおじさん』と書かれており、マリオと同じようなヘルメットやオーバーオールに加えて、顔の半分を隠すほどのヒゲとサングラスが特徴的です。

ブラッキーはマリオがビルの解体をしているところ、壁を隔てた反対側からハンマーを振るってマリオを下の足場まで落とそうとしたり、勝手に壁やハシゴを破壊したりと妨害を繰り返してきます。

先ほど紹介したように本作は壁を壊す順番が重要なので、場合によっては先にハシゴを壊されて上に戻れなくなるなど、『いじわるおじさん』に違わない活躍を見せていました。

これはレッキングクルーがもともとアーケードで開発された『2人対戦ゲーム』だったころの名残で、本来はマリオとルイージで壁を挟んで壊し合うゲームであり、いわばブラッキーは『ルイージの代わり』として採用されたNPC…ということになります。

ファミコン版レッキングクルーはなぜブラッキーがマリオを敵視し、ビルの解体を邪魔してくるのか理由は定かではありませんが、レッキングクルー’98では『クッパのアジト』が舞台となっているのもあって、一時的にクッパと手を組んでいたようです、

ビルの解体屋としてマリオが仕事をしていたのであれば、純粋にそれを快く思わず、理由なく『いじわる』をしていただけ…?なのかもしれません。

ワリオに引き継がれ姿を消した『元祖ライバル』

レッキングクルーで印象的なデビューを飾ったブラッキーですが、そもそも『ヘルメットとハンマー』という風貌もあってか出演できるタイトルが限られ、その後しばらく活躍の機会に恵まれませんでした。

雑誌『ファミコン通信』の読者投稿コーナーでは『ブラッキー’89』という4コマ漫画が掲載されましたが、そこでも『ブラッキーでーす』という挨拶に対して『誰だ、それ?』とネタにされていて、『知る人ぞ知る忘れられたキャラクター』というイメージが少なからずあったようです。

『レッキングクルー’98』では『元祖マリオのライバル』を自称していますが、本作に再登場するまで13年を要しており、その間にも『クッパ』『ヨッシー』『デイジー』など様々なキャラクターが登場しました。

中でも『スーパーマリオランド2 6つの金貨』でラスボスを務めた『ワリオ』は『マリオと似た姿のライバル』というコンセプトを引き継いでいて、現在も『マリオカート』や『マリオパーティ』などでおなじみの存在になっています。

しかし2001年にキャメロットが開発した『モバイルゴルフ』というゲームでは、一部マリオシリーズのキャラクターがゲスト参戦、『マリオ』『ピーチ』『ヨッシー』に並んでブラッキーの登場はまさに大抜擢でした。

ブラッキーは初期レベルが68と本作の中でもっとも高く、ショットの飛距離も260ヤードとトップクラス、公式サイトによれば意外にもかなりの努力家と、その腕前をいかんなく発揮しました。

ただし本作は『モバイルシステムGB』という周辺機器を使ってインターネットにつなぐ必要があったため、サービスが終了した現在ではブラッキーのデータをダウンロードできず、入手手段がないのが残念なところです。

Nintendo Switch Onlineで現在配信されている『スーパーマリオアドバンス4』では、『カードeリーダー+』がなければ遊べなかったコースも収録されているので、もしかしたらそういった形で復活することはあるのかもしれません。

その後ブラッキーは2015年の『スーパーマリオメーカー』にてキャラマリオとしてスキンが用意されたり、『大乱闘スマッシュブラザーズ』においてブラッキーをイメージしたカラーがマリオに用意されていたり、間接的な登場はたびたびありましたが、本人の活躍は長らく描かれていなかったようです。

映画版では『かつての上司』?独自の設定で登場

そんな20年以上にわたって機会に恵まれなかったブラッキーですが、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』での復活は大きな話題になり、彼がどのように活躍するのかも注目を集めています。

UNIVERSALは現在プロモーション用に『Super Mario Bros. Plumbing』というホームページを公開していて、『マリオとルイージが運営している会社のサイト』が閲覧可能です。

そこには『お客様の声』がいくつか掲載されているのですが、『SpikeIsCool』という名前でブラッキーのアイコンが描かれており、『オレのところで働いていたのに、独立して自分たちの会社を始めやがった』と不快感をあらわにしています。

もちろん原作においてマリオとブラッキーが同じ会社で働いていたことはなく、むしろ解体作業を妨害してくるキャラクターだったので、映画特有の設定がかなり強く出ているようです。

トレーラーを見る限りでは基本的にマリオとクッパの対決を描いているため、ブラッキーがどこまで物語に絡むのか未知数ですが、声優が決定している以上はセリフも用意されているハズですし、思わぬ活躍が見られる…のかもしれません。

マリオとルイージの2人が配管工として会社を営んでいるのに対して、ブラッキーは原作通り解体屋なのか、それともマリオたちと同じ配管工なのか…そこも気になるところです。

近年のスーパーマリオシリーズでは過去作のキャラクターがピックアップされることも少なくなく、『スーパーマリオ オデッセイ』でかつてヒロインを務めていた『ポリーン』が再登場したのは記憶に新しいと思います。

映画のトレーラーでも『クランキーコング』がカートを乗り回していたり、ゲーム本編に逆輸入されそうな要素も多く、活躍によってはブラッキーがゲームに復活する可能性も十分あり得そうです。

『いじわるおじさん』というポジションはワリオに明け渡していましたが、近年のワリオは『メイド イン ワリオ』を始めとして『悪人』というイメージが薄くなっており、今こそまさに返り咲くチャンス…なのかもしれません。

近いうちにパーティゲームに出てもおかしくない?

というわけで今回は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に登場するキャラクター『ブラッキー』について簡単に調べてみましたが、『レッキングクルー』以外の登場作品がほとんどなく、この映画への抜擢はまさに予想外でした。

未だに映画版のビジュアルが公開されていないので、そのアゴヒゲなどをどこまで再現しているのか、セリフのほとんどなかったキャラクターにどのような性格付けがされているのか…気になるところです。

近年のパーティゲームでは『ボムキング』や『ハックン』など懐かしいキャラクターが参戦することも増えているので、シリーズ本編への登場は難しいとしても、何かの拍子に再登場の機会は意外と近いのかもしれません。

原作におけるイメージがほとんどないからこそ、映画でのキャラクターがゲームにも大きく反映されそうですが、いつか『マリオゴルフ』で『モバイルゴルフ』さながらの腕前を披露する日がくるのか…今後の展開も楽しみです。

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