実はマリオはキノコが嫌い?好きな食べ物についてプロフィールを調べてみた

キャラクターの話
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こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

『スーパーマリオ』シリーズには様々なパワーアップアイテムが登場しますが、やはり何よりも真っ先に思い浮かぶものといえば、「スーパーキノコ」を始めとしたキノコ系のアイテムではないかと思います。

スーパーキノコの初登場作品は1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』で、ビビッドカラーの大きなカサに斑点の模様は毒々しい見た目でありながら、マリオを「スーパーマリオ」に変身させる重要な役割を担っていました。

よくよく考えればその模様だけでなく、ブロックから出てきたとき勝手に移動を始めたり、顔が描かれていたりと不思議な要素の多いアイテムでもありますが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』ではマリオシリーズを示すアイコンとしてキノコが描かれているように、その知名度は今やトップクラスといえます。

マリオはキノコが好きだから食べている?

そんな初登場から40年近くに渡ってマリオが食べてきた「スーパーキノコ」ですが、その味や美味しさについて言及されたことは未だにほとんどなく、あくまで「マリオをパワーアップさせるアイテムのひとつ」として扱われています。

とはいえマリオがこれまでに数えきれないほどのキノコを食べてきたのは事実で、アクションゲームに限らず『マリオカート』や『スーパーマリオRPG』などでもたびたびお世話になるのを踏まえると、「マリオはよっぽどキノコが好きなんだ」と思えてくるのが自然な考え方です。

しかしマリオのプロフィールを調べてみても、特別キノコが好きという設定はなく、それどころか作品によっては「キノコが苦手」と思えるような描写まで見られ、思ったより「スーパーキノコが大好き!」というわけでもないようです。

そこで今回はこれまでのシリーズ作品を振り返りながら、「マリオの好きな食べ物」や「マリオは本当にキノコが好きなのか?」について調べてみたいと思います!

好きな料理はイタリア系らしく『スパゲッティ』

まず結論から書くと、マリオの好物は「スーパーキノコ」ではなく「スパゲッティ」とされていて、これは2002年に発売された『スーパーマリオ サンシャイン』のポンプに登録されたマリオの情報から読み取ることが可能です。

ゲーム内でマリオやルイージがパスタを食べるシーンはほとんどなく、『マリオストーリー』など一部のRPG作品でアイテムとして使用できる程度ですが、これは恐らく彼らがデザインされたときの初期設定が強く影響していると考えられます。

というのも、マリオはもともとアメリカに移民したイタリア系のブルーカラー(肉体労働者)というイメージでデザインされていたので、たびたび「マンマミーヤ(イタリア語で”なんてこった”)」と叫んだり、パスタ料理が好物だったりするのも、この頃の設定の名残なのではないかと思います。

参考記事はこちら

近年の作品では、マリオはキノコ王国の郊外などに家を建てて暮らしていることが多く、公式設定でも明確な出自は不明となっていますが、初期の作品ではブルックリンの地下でキノコ王国へつながる不思議なドカンを見つけ、そこからピーチ姫を助け出す冒険が始まった、という裏設定が用意されていたそうです。

ちなみにマリオがスパゲッティ好きと思わしき描写はスーパーマリオサンシャイン以前にもあって、1996年に発売された『スーパーマリオ64』で操作をしばらく放棄してマリオを居眠りさせると、小さく「スパゲッティ…」「ラビオリ…」などの寝言を言っているのが確認できます。

ラビオリとは四角く切った小麦粉の生地にチーズや肉、野菜などを包んで作るパスタ料理で、スパゲッティと並んで夢に見るくらいであれば、やはりイタリア発祥の料理がマリオの好物なのは間違いなさそうです。

映画で描かれた、まさかのマリオの『キノコ嫌い』

ポンプの情報によれば、好きなものは「スパゲッティ」とされているのに対し、嫌いなものは「毒キノコ」と書かれていて、さすがにキノコの中でも「体に悪いキノコ」は当然ながら嫌いなようです。

毒キノコとは、1986年の『スーパーマリオブラザーズ2』に初登場したアイテムで、その見た目は1UPキノコにそっくりであり、取得するとマリオはダメージを受けてしまう、いわゆる「罠」とも呼べる意地悪な仕掛けのひとつでした。

しかし2023年に公開された映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では、マリオは毒キノコに限らず「キノコ全般」が嫌いと設定されていて、自分のスパゲッティに乗っていたキノコをルイージに移したり、キノコ王国に初めて訪れた際「悪夢か」と疑っていたり、なかなか筋金入りのキノコ嫌いとして描かれています。

物語が進むにつれ克服はしていきますが、もちろんスーパーキノコを食べるのも最初は嫌がっていて、ゲームとの様子の違いに驚いた方も多かったのではないかと思います。

この劇場版スーパーマリオは、ゲームの『スーパーマリオブラザーズ』では描かれなかった設定がいくつもあって、例えばピーチ姫はもともとキノコ王国の住民ではなく、赤ちゃん時代に異世界からキノコ王国へ迷い込み、そこで人望を集めた結果プリンセスになったのだと明かされました。

宮本茂さんのインタビューによれば、これは「映画オリジナルの設定」というより、「ゲームで描かれなかった部分が映画で描かれた」という考え方に近いようで、「マリオは実はキノコ嫌い」というのも、ゲームでは描かれていない隠された設定のひとつだったのかもしれません。

実はもともとマリオはスーパーキノコを食べていなかった?

もし、最初期の裏設定としてマリオに「キノコ嫌い」があったのだとすれば、そもそもなぜ『スーパーマリオブラザーズ』のパワーアップアイテムがスーパーキノコになったのか?という話になってきます。

一部では「不思議の国のアリスから影響を受けたのではないか」といわれていましたが、過去の「社長が訊く」の記事を読むとそうではなく、宮本茂さんの「ワンダーランドといえばキノコでしょう」というシンプルな考え方で、スーパーマリオになるためキノコを採用したとコメントしています。

しかし、この当時のスーパーキノコは「クッパの魔法によって姿を変えられたキノコ王国の住民」とされていて、実はマリオは食べてパワーアップしているのではなく、「助け出したお礼としてパワーを分けてもらっている」という設定でした。

確かに「フラワー」や「スター」でパワーアップするのに食べる必要がないのを考えると、スーパーキノコも同じように食べる必要はなく、ただ触れるだけで十分だったのかもしれません。

とはいえプレイヤーにとって「キノコは食べるもの」であり、「取得した瞬間に食べているのだろう」と想像するのが普通のことで、よほどしっかりと説明書を読みこんでいない限り、「パワーを分けてもらっている」と知っていた人は少なかったのではないかと思います。

未だマリオのアクションゲームでは「キノコを食べる」シーンまで明確に描かれていませんが、『マリオストーリー』などのRPG作品ではキノコを食べて体力を回復していますし、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でもスーパーキノコを口に入れているので、今のキノコはやはり「食べるもの」と捉えて間違いないようです。

今ではキノコも大好きな食べ物なのかも?

というわけで今回は「マリオの好物はキノコなのか?」を中心に紹介してみましたが、意外なことにあれだけ話題性のあった『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では「キノコ嫌い」として描かれていて、実は宮本さんの中では昔そんな裏設定をつくっていたのではないか…?と思います。

しかし、映画はあくまでマリオが初めてキノコ王国を訪れたときの話であり、物語の後半ではそれなりに克服しているようにも見えるので、ゲームのマリオも長い歴史の中でスーパーキノコの味に慣れ、今では特に苦手意識もなく食べれるようになったのかもしれません。

ただ、これだけマリオとは切っても切れない関係になったキノコですが、味に関する説明は未だにほとんどなく、果たして「スーパーキノコ」単体を生で食べるとどのくらい美味しいのか…、いろんな人の感想をちょっと聞いてみたいところです。

ちなみに、赤いカサに白い斑点のキノコといえば「ベニテングダケ」が思い浮かびますが、このベニテングダケは中毒症状を引き起こす毒キノコでありながら、一般的なキノコの数倍にも及ぶうま味成分が含まれているらしく、かなり美味しいと記録されているのを踏まえると、スーパーキノコへの想像も膨らんでくるのではないかと思います。

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