『スーパーマリオ』のノコノコがエリートになるとどうなる?派生種を調べてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

ついに2023年4月28日に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』ですが、海外に引き続き日本でも大きな話題を集めていて、このゴールデンウィークに視聴した方も多いのではないかと思います。

ここしばらくゲームに出番のなかった『スパイク(ブラッキー)』などマイナーなキャラクターまで出演しており、まさに『スーパーマリオ』の歴史を詰め込んだような作品に仕上げられていました。

カメックはノコノコ?カメ一族のエリートたち

そんな『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の公式Twitterでは2023年4月30日に『カメック』の紹介ツイートをしているのですが、そこでは『不思議な力を持つノコノコ』と書かれていて、カメックは固有種ではなくノコノコの派生種であることが明らかになりました。

マリオたちがニューヨークのブルックリンで働いていたり、ドンキーコングがクランキーコングの息子になっていたり、映画特有の設定も数多く見られるものの、このカメックの設定に関してはなかなか真実味があるようにも思えます。

ノコノコといえばクッパの一般的な部下で、古くのタイトルではまっすぐ歩いて向かってくるだけの印象でしたが…、今やその種類も多種多様で、かなり個性豊かなキャラクターになっています。

というわけで今回はカメックを始めとした『エリートなノコノコの姿』を、いくつか調べて紹介していようと思います!

長きに渡ってクッパを支え続けた『カメック』

『カメック』は1990年発売の『スーパーマリオワールド』に初登場した敵キャラクターで、青いローブに分厚い丸眼鏡という特徴的な見た目をしており、様々な魔法を使ってマリオたちの妨害をしてきました。

当時はあくまでザコ敵キャラクターの1匹でしかありませんでしたが、主に城や砦といった重要な場所に配置されていたことから、クッパ軍団の中でも重宝されていたことがうかがえます。

1995年に発売された『ヨッシーアイランド』では『後々マリオはクッパ王国に災いをもたらす』と予言し、ベビークッパの教育係かつ参謀として厚い信頼を寄せられており、ここからカメックもマリオシリーズにおいて欠かせないキャラクターになりました。

1996年発売の『スーパーマリオRPG』では『カメザード』という名前のカメックが登場しますが、彼はかつてベビィマリオをさらおうとしたカメック張本人と思わしきセリフもあり、クッパの右腕として長きに渡り忠誠を誓っていたようです。

魔法の種類は作品によって多岐にわたり、直接マリオにダメージを与えてくるだけでなく、一部のブロックをクリボーなどに変化させたり、ノコノコやパックンフラワーなどを巨大化させたり、はたまた無限にコインが出てくる宝箱を創り出したり…、まさに普通のノコノコとは一線を画した実力を持っています。

2000年発売の『マリオストーリー』では青だけでなく赤や黄色、白、緑、灰色のローブをまとったカメックが登場し、『ホワイトカメック』は回復魔法、『イエローカメック』は電気魔法、『レッドカメック』は強化魔法…など、得意な魔法にも違いがありました。

しかしクッパ軍団の知恵袋として活躍しながらも、今一つパーティゲームなどでは不遇な扱いをされていて、特に1996年発売の『マリオカート64』において、参戦させる予定だったのがドンキーコングに差し替えられた…なんて話も残されています。

結果カメックがマリオカートに参戦できたのは『マリオカート ツアー』の2021年配信分で、25年もの年月をかけてようやくレーサーに昇格できたのは感慨深いところです。

とはいえ明らかにノコノコ以上の実力を持っていながら、結果的に知名度の高い普通のノコノコの方が多くのゲームに出演できるのは、ちょっとだけ世知辛いようにも思える…かもしれません。

鎧で身を包んだノコノコの上級兵士『トゲノコ』

『マリオストーリー』を始めとした『ペーパーマリオ』シリーズにもノコノコは数多く登場しますが、本作はクッパ軍団の一員として立ちふさがるものもいれば、争うことはせず村で平穏に暮らすものまで、様々な性格のノコノコを見ることができました。

中には『カメキ』や『ノコタロウ』といったマリオと行動を共にするノコノコもいて、実際に彼らの力を借りなければ先に進めない場面も少なくありません。

そんなノコノコ界のエリートとして認められているのが『トゲノコ』と呼ばれる種類で、彼らはクッパ軍団の上級兵士であり、名前の通りトゲの生えたコウラと甲冑を身に付けています。

本シリーズのノコノコは踏みつけることでひっくり返り、無防備なうちに攻撃を叩き込む…のがセオリーなのですが、そのトゲに覆われた体は踏もうと思っても反撃されてしまうため、何かしらの工夫が必要になる難敵です。

HPや防御力も通常のノコノコと比べて数倍強く、チャージによって一時的に攻撃力を高めたり、仲間を呼び寄せたりと厄介な技も持っているので、数が集まるとさすがに苦戦を強いられるかもしれません。

その重い鎧では外での移動に向かないのもありそうですが、『クッパ城』以外でトゲノコを見かけることはほとんどなく、それだけクッパも信頼を寄せているのではないかと思われます。

『ペーパーマリオRPG』ではさらに上位種である『トゲノコエース』が登場しており、こちらはHPが25とトゲノコの4倍以上多く、100階ダンジョンでは他の敵キャラクターと一緒に戦いを挑んでくることから、まさにもっとも手ごわいノコノコといっても差し支えはない実力者です。

ちなみにトゲノコは『ペーパーマリオ』シリーズから別の作品にも出演を果たした珍しいキャラクターで、『スーパーマリオボール』や『スーパープリンセスピーチ』でもその姿を少しだけ見ることができます。

映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』でもトゲのついた兜を付けたノコノコが登場しており、『トゲノコ』という名前ではありませんが、彼らも選び抜かれたエリート…なのかもしれません。

クッパ城を守るノコノコの格闘家『ノコへいレッド』

1996年に発売された『スーパーマリオRPG』はマリオシリーズでも珍しく『ノコノコ』が登場しない作品で、マリオの武器として『ノコノコのこうら』が出てくる程度にとどまっていました。

代わりにクッパ城には素手での格闘を得意とした『ノコへい』が守りについており、その『ノコノコ + 兵士』という名前から、戦いに秀でたノコノコたちをそう呼んでいるのではないかと思われます。

見た目は西洋風の甲冑や籠手を身に着けていて、いかにも実戦向き…と思いきや、いわゆる戦闘のチュートリアルとして登場する敵キャラクターで、そのパンチはマリオに1ダメージしか与えられず、なんとあのクリボーより弱いステータスなのはさすがに実力不足感が否めないところです。

とはいえすべてのノコへいが弱いわけではなく、『ノコヤン』と名前の付いたノコへいはクッパ軍団の幹部であり、カメックの『カメザード』、クリボーの『クリジェンヌ』と並んでクッパの信頼を得ていました。

物語後半ではノコヤンと直接対決するイベントもあり、通常のノコへいとは比べ物にならないほどの強さを手に入れ、さらにマリオのジャンプを無効化する耐性まで身に付けています。

そして終盤で訪れるクッパ城では上位種『ノコへいレッド』が登場、ノコへいと比べれば何十倍にもステータスは強化され、さらに通常の2倍のダメージを叩き出す『ビートアタック』も習得し、まさにエリートと呼ぶにふさわしい存在です。

…しかしマリオから城を守るために配置されたはずのノコへいレッドですが、今回はマリオとクッパが共闘しているため、主であるクッパとも敵対する関係になり、戦闘においては動揺が隠せず逃げ出してしまうことも少なくありません。

そのためクッパ軍団においてもエリートでありながら、いまいち活躍の機会に恵まれず、そこまでパッとした印象を持たれていないのが正直なところではないかと思います。

鎧で武装したノコノコはいわば『トゲノコ』の前身ともいえますが、『ノコへい』はこのスーパーマリオRPGにしか登場しておらず、『格闘を得意としたノコノコ』もまたいつか出てきてほしいところです。

マリオにも劣らないスピードで走る『金色コウラのノコノコ』

ノコノコの名前の由来は、その名の通り『ノコノコ歩いてくるから』とされていますが、作品によってはノコノコ歩く…どころかマリオにも劣らないスピードで走る姿も見られます。

その発端となったのは1996年発売の『スーパーマリオ64』で、『ボムへいのせんじょう』と『ちびでかアイランド』には巨大なノコノコが存在し、話しかけるとマリオにレース勝負を持ちかけてきました

マリオが壁キックや幅跳びなどを駆使して身軽に動けるのに対し、ノコノコはジャンプと移動しかできませんが、急勾配の坂道を平然と駆け上がったり、強風に動ずることなく走り続けたり…これまでのイメージにはないフィジカルの強さが印象的だったと思います。

その後『スーパーマリオスタジアム ミラクルベースボール』などではカメらしく足が遅く設定されていましたが、『マリオテニス』シリーズにおいてはまさかのスピードタイプであり、コウラに入って地面を滑りながら機敏な動きを見せました。

そして『スーパーマリオ64』から21年もの月日が経った2017年、『スーパーマリオ オデッセイ』にて『ノコノコレース』が復活、今度はそれぞれコウラの色の異なる4匹のノコノコがマリオに勝負を挑んできます

緑コウラのノコノコは無理をせずに遠回り、赤コウラのノコノコはゴールをまっすぐ目指す、などコウラの色によって性格の違いがあり、それぞれが違ったルートで1位を目指しマリオとレースを繰り広げました。

最初は『レギュラーカップ』にしか参加できませんが、とある条件を満たすと『マスターカップ』にも挑戦できるようになり、紫コウラのノコノコと入れ替わる形で『金色コウラのノコノコ』が新たに参戦します。

この金色ノコノコは他のノコノコから『新メンバー』と紹介されますが、実力は他のノコノコと比べ物にならないほど強く、少なくとも初見で1位を取るのはかなりアクションに自信がなければ難しくなっています。

実はこのノコノコたち、足の速さやジャンプ力などはマリオとまったく同じで、『帽子投げ』などのアクションも使いこなしてくることから、数あるノコノコたちの中でも相当なエリートであることは間違いなさそうです。

歴史が長いからこそ身に付いた実力

というわけで今回は『エリートなノコノコ』についていくつか調べて紹介してみましたが、かつては足場を左右に歩くしかできなかったことを考えると、その躍進は『スーパーマリオ』シリーズの中でも珍しいように思えます。

作品によって足が早かったり、格闘が得意だったり、魔法が扱えたり…その性格や個性も多種多様で、クッパ軍団が強固な理由もなんとなく見えてくるような気がします。

クッパ軍団には他にも『ハンマーブロス』や『ジュゲム』などが存在し、彼らは今のところノコノコとは別種と考えられていますが、今回『カメック』が『魔法を使えるノコノコ』と判別したので、他のカメ一族も元をたどれば実はノコノコの一種という可能性もあり得そうです。

そういえばかつてのクッパは強大な魔法の力でキノコ王国を滅ぼしたこともあったので、ノコノコたちに魔法の素養があるのも不思議ではない…のかもしれません。

コメント

  1. 匿名 より:

    ノコノコは生物の名前で
    カメックは役職の名前だったり……?

    あるいはイヌもキツネもタヌキもオオカミもジャッカルもリカオンも「イヌ科」なのみたいに
    ノコノコもパタパタもカメックもハンマーブロスもカロンも「ノコノコ科」なのかも……?

    • やっぱりノコノコとして生まれ、カメックという職になる…がイメージとして近いのですかね?
      キノコ一族はおおよそ『キノピオ』と『クリボー』の2種類に分けられると思いますが、カメ一族も広く見れば『ノコノコ』と『メット』の2種類が大半だったりするのかもしれません。

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