こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)
任天堂を代表するキャラクター『マリオ』といえば、2026年4月24日に公開された『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』でも、歴代シリーズの世界を舞台に大冒険を繰り広げ、スーパーヒーローとしての活躍を改めて見せてくれました。
『スーパーマリオブラザーズ』から40年という長い歴史の中で、宿敵のクッパだけでなく、夢の国サブコンを乗っ取った魔物『マムー』や、武器世界の王『カジオー』など、数々の強大な悪の親玉と戦い、世界の平和を守り続けてきています。
かつてのマリオが見せた、黒い一面
そんな正義のヒーローであるマリオですが、シリーズの歴史をさかのぼってみると、意外と過激だったり、黒い一面が見え隠れする行動が実はいくつか見つかります。特に初期の作品、まだマリオの性格が現在のように明確に定まっていなかった頃は、そのような描写もたびたびあったようです。
近年の作品では、クッパを始めとした悪の軍団に立ち向かいながらも、最終的には相手の気持ちも理解してあげる器の広さが印象的で、腹黒かったり、短絡的な行動はほとんど見られなくなりました。

もちろん、過去の過激な行動のほとんども、ピーチ姫を救出するため、または悪の親玉を倒すための手段として行われたものであり、マリオ自身が本質的に悪人だったわけではありません。
それでも、現代の目で見ると「そこまでやる?」と思ってしまうようなエピソードが散見され、それはそれで面白いマリオの歴史だと思うので、今回はそんな「マリオの意外な悪事」について、振り返ってみたいと思います!
ドンキーコングを檻に閉じ込めた『ドンキーコングJR.』

マリオといえば、1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』が真っ先に思い浮かびますが、実はマリオの初登場作品は、1981年のアーケードゲーム『ドンキーコング』です。当時はまだ「マリオ」という名前も付けられておらず、単に「ジャンプマン」と呼ばれていました。
マリオの名前が初めて与えられた作品は、1982年発売の『ドンキーコングJR.』です。この作品は、マリオが敵役(悪役)として登場する珍しいタイトルで、前作で悪さをしたドンキーコングを捕らえ、檻に幽閉していました。
主人公はタイトル通り、ドンキーコングの息子であるドンキーコングJr.で、父親を助けるために、マリオの元へと向かう物語になっています。マリオは鞭を手に持ち、さまざまな敵キャラクターを叩いてジュニアに向かって突撃させる、現在の優しく頼もしいイメージとは大きくかけ離れた姿が印象的です。

前作『ドンキーコング』でも、マリオ(ジャンプマン)はレディ(後のポリーン)をさらったドンキーコングを懲らしめるため、足場の鉄骨のビスを外して高所から落下させるという、かなり過激な倒し方をしています。ドンキーコングが地面に激突した際には、天使の輪っかが浮かぶ描写までありました。
『ドンキーコングJR.』ではさらにエスカレートし、檻に閉じ込めただけでなく、機械ワニの「スナップジョー」などを差し向けてジュニアを攻撃します。ドンキーに対するお仕置きとしても少しやりすぎな印象で、鞭を持ったマリオの姿も他の作品では見られません。
ただし、後年に開発の宮本茂は「マリオとドンキーは敵同士ではないため、ドンキーを殺したりするのではなく、プレイヤーが知恵を使ってイタズラ者の気を失わせる」というテーマで制作したと明かしています。当時の少ないドット数で状況をわかりやすく伝えるため、ゲーム内ではオーバーな表現になっていただけなのかもしれません。
クッパ軍団の城を破壊して回った『スーパーマリオワールド』

1990年に発売された『スーパーマリオワールド』は、恐竜ランドを舞台に、ピーチ姫をさらったクッパを倒すためマリオとルイージが大冒険を繰り広げる作品です。ヨッシーやカメック、ハナチャンなど、後のシリーズでもおなじみのキャラクターが多数初登場した、記念すべきタイトルでもあります。
この作品では、各ワールドにクッパ七人衆(コクッパ)のお城が建っており、強力なトラップや仕掛けが施された高難易度のステージとして、多くのプレイヤーを苦しめました。そんなボスであるクッパ七人衆を倒すと、捕らわれていたヨッシーのタマゴを救出し、お城を破壊するイベントシーンが挿入されます。
ここでのマリオの行動が意外と過激で、爆弾のスイッチを押して城全体を爆破したり、ハンマーで何度も叩き壊したりと、かなり派手な方法を取っています。中には巨大なモップで汚れのように城を消し去ったり、両手で城を持ち上げて蹴飛ばしたり、コミカルでアニメ的な表現も見られました。

これらの破壊シーンは、マリオの性格というより、開発チームの遊び心から生まれた演出だと考えられます。当時はまだマリオのイメージが現在ほど固まっていなかった時期でもあり、ひとつのイベントとして面白さを重視した結果、このような過激なシーンになったのではないかと思います。
ただ、いくら敵の城とはいえ、完全にガレキの山にしてしまうのは、近年のマリオのイメージとは少し違うかもしれません。破壊された城のコースは二度と遊べなくなってしまうので、システム的なデメリットもありました。
2Dアクションのマリオでは、後の『New スーパーマリオブラザーズ』以降ではこのような破壊演出はなく、クリアした城もそのまま残るようになっています。とはいえ、かの城破壊イベントは当時とても印象的で、もしいつかこのシーンをオマージュした演出があったら、それはそれで面白そうです。
自由過ぎる行動が印象的な『スーパーマリオRPG』

1996年に発売され、2023年にリメイク版も開発された『スーパーマリオRPG』は、マリオシリーズ初の本格RPG作品です。ピーチ姫やクッパをはじめとするキャラクターに初めてしっかりとしたセリフが与えられ、以降のシリーズにおける性格の方向性を大きく決定づけたタイトルでもあります。
アクションゲームとは異なり、RPGとしてフィールドを自由に探索できるため、マリオの行動も幅が広く、プレイヤーの選択次第でキノピオたちに嘘をついたり、自分勝手な行動を取ったりと、意外と「自由奔放」な一面を見ることができます。
例えばローズタウンでは、自宅へ続く階段が消えてしまったキノピオから「先に家に入って、2階のボタンを押してほしい」とお願いをされます。しかし、マリオは先に家に入ったのを良いことに、キノピオが大切にしていた宝箱を開けてしまうことも可能です。

キノコ城のピーチ姫の自室でも、部屋をくまなく調べると「ピーチの×××」という、かなりプライベートなアイテムを見つけることができます。キノピオのばあやに「戻しておきなさい!」と強く叱られるものの、女性の私室を物色するマリオの姿は、他作品ではなかなかお目にかかれません。
また、本作のマリオは感情表現が非常に豊かで、大げさに驚いたり、その場に倒れ込んだり、オーバーなリアクションが印象的です。ボス戦前などではパンチの素振りをするなど、やる気を見せる場面も少なくありませんでした。
一方で、ローズタウンの宿屋の息子『トイドー』に「マリオもクッパには弱いし、ジーノがいれば安心だね!」と言われた際には、こぶしを振りかぶって威嚇するような仕草を見せ、マロに止められる場面もあります。子ども相手であっても、ここまで血の気の多さが垣間見える瞬間は珍しいのではないかと思います。
作品によっては意外なほど辛辣なルイージの扱い

マリオの弟であるルイージとは、1985年の『スーパーマリオブラザーズ』から40年以上にわたり、兄弟で数多くの冒険を繰り広げてきました。ルイージのおかげで新しいパワースターを見つけられたり、互いにピンチになったときは助け合ったり、近年は特に強い信頼関係が描かれています。
しかし、過去の作品ではルイージに対するマリオの扱いが意外とぞんざいな場面が目立ちました。例えば2004年発売の『マリオテニスGC』では、ルイージが優勝した際にマリオが拍手をしながら近づき、嫉妬心からか足をわざと踏みつけるというシーンがあります。
また、2003年に発売された『マリオ&ルイージRPG』では、キノピオからピーチ姫の異変を聞いた直後、洗濯物を干していたルイージの有無を問わず縄で縛って引きずりながら連れて行くシーンをはじめ、ハンマーで叩いたり、ジャンプで股間をパンチできたり、不憫な描写が複数ありました。

これらのエピソードは、兄弟の信頼関係があるからこそ許される雑な扱いとも取れます。実際、逆にルイージもマリオをハンマーで叩いたり、サンダーハンドで感電させたりする場面があるので、お互い遠慮のいらない関係性だったと言えます。
さらに、『ゲームボーイギャラリー3』の公式サイトでは、2人のセリフとして「おまえのミスはおまえのミス。おれのミスはおまえのミス。」「だっておれたち仲わるいもんなー!」といった、冗談めかした兄弟仲の悪さが紹介されていました。
かつては今よりキャラクターの設定が柔らかく、コミカルに描かれることが多かった影響もあると考えられますが、マリオの笑顔の裏に隠れたルイージに対する横暴な行動は、今の優しい兄貴イメージとはかけ離れた印象かもしれません。
昔のゲームだからこそ見えるマリオの黒さ
というわけで今回は、「マリオの意外な悪事や過激な行動」について、いくつか紹介してみました。ピーチ姫をさらったり、キノコ王国を滅ぼそうとしていたクッパにさえ、今ではライバルと認めるような器の広さを見せるマリオですが、時代をさかのぼるほど容赦のなさや荒々しい一面が垣間見えます。
特に『ドンキーコングJR.』のように、マリオ自身が明確に悪役として描かれ、鞭を振るって敵を操る姿は、今となっては非常に貴重な光景です。あのような「黒いマリオ」がメインで登場する作品は、今後もう出てこない可能性が高いのではないかと思います。

近年の作品では、ゲームの自由度が高くなった影響で、ストーリー上での明確な悪事というより、プレイヤーが意図的に一般市民の邪魔をしたり、町を破壊したりするような「迷惑行為」が楽しめるケースが増えています。マリオ本人の性格ではなく、プレイヤーの好奇心や悪ふざけを反映した、遊び心の演出と言えます。
また、2023年に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』では、パスタに入っていた嫌いなキノコをこっそりルイージの皿に移すシーンがあり、完全無欠のヒーローではなく、身近な一面が描かれていました。
今後もマリオは正義のヒーローでありながら、ふとしたところで「意外とせこい…?」と思わせるような、人間味を感じるシーンはたびたび描かれるのかもしれません。
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