どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
毎月新しいイベントやカードの追加が行われている『遊戯王 マスターデュエル』ですが、2023年5月には『Yu-Gi-Oh! World Championship 2023』の予選が開催され、現在も多くのデュエリストがしのぎを削っています。
このイベントは以前開催された『デュエリストカップ』と同じ方式で、相手に勝ち抜くことでレベルを上げ、Lv.20になると『エリア代表決定戦』にも参加できるようになります。
今はとにかく『ティアラメンツ』が強力で、本大会でも4~5割近くがティアラメンツと噂されている中、今回はそれに対抗できる『メルフィー』と『ゴーティス』を組み合わせたデッキでLv.20まで達成できました。
実はTwitterで見かけた、はみるとんさんのデッキレシピを参考に組んだ結果、9割近く同じ構築になってしまいましたが…、今回は自分なりの回し方を紹介してみようと思います!
相手ターンにシンクロする『メルフィー+ゴーティス』
とりあえずまずは私がLv.20を達成したときのデッキレシピを掲載します。
除外系のカードを無理なく積めるのが最大の利点
『メルフィー』は共通効果として自分のエンドフェイズに手札から特殊召喚され、相手がモンスターを召喚するとまた手札に戻って効果を発動する…という特殊な動きが特徴ですが、墓地に送られるわけではないので『ディメンション・アトラクター』や『マクロコスモス』を無理なく採用できるのが強みです。
また海外先行テーマだった『ゴーティス』も除外されたときに効果を発動することが多いので、自分への影響は少なく、相手の行動を大きく制限できます。
どちらのテーマもURのカードがほとんどないため、汎用カードさえ持っていれば比較的組みやすいデッキではないかと思います。
メインデッキ(41枚)
- 増殖するG ×3
- 森の聖獣 カラントーサ ×1
- ホップ・イヤー飛行隊 ×2
- メルフィー・キャシィ ×1
- メルフィー・パピィ ×3
- メルフィー・ポニィ ×1
- メルフィー・ワラビィ ×3
- メルフィー・ラッシィ ×2
- ゴーティスの灯 ペイシス ×1
- ゴーティスの妖精 シフ ×1
- ゴーティスの紅玉 ゼップ ×1
- 灰流うらら ×2
- 原始太陽ヘリオス ×1
- 揺海魚デッドリーフ ×3
- ディメンション・アトラクター ×2
- 魔獣の懐柔 ×3
- 墓穴の指名者 ×2
- 神風のバリア -エア・フォース- ×3
- 無限泡影 ×3
- マクロコスモス ×3
エクストラデッキ(15枚)
- 虹光の宣告者(アーク・デクレアラー) ×1
- うきうきメルフィーズ ×1
- ゴーティスの大蛇アリオンポス ×2
- 白闘気白鯨(ホワイト・オーラ・ホエール) ×1
- ゴーティスの双角アスカーン ×1
- フルール・ド・バロネス
- 相剣大公 – 承影 ×1
- 最果てのゴーティス ×1
- 森のメルフィーズ ×1
- うきうきメルフィーズ ×1
- ギガンティック・スプライト ×1
- ダウナード・マジシャン ×1
- 天霆號アーゼウス ×1
- スプライト・エルフ ×1
今回はティアラメンツへの意識が強いので、先攻で置ければ攻撃を防ぎやすい『神風のバリア -エア・フォース-』を採用していますが、『D.D.クロウ』『拮抗勝負』『溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム』辺りとの選択になると思います。
エクストラデッキもいっぱいいっぱいで、レベル6シンクロで妨害を構えられる『ハイパーサイコライザー』、メルフィーを素材に出しやすいランク2エクシーズ『聖騎セイントレア』、『No.41 泥酔魔獣バグースカ』を倒せる『コードブレイカー・ウイルスソードマン』などが採用候補でした。
『相剣大公 – 承影』は個人的に好きなので入れていますが優先度は低く、『スプライトエルフ』もそう遠くないうちに禁止になると思うので、そのときは違うカードを試してみるのも良いかもしれません。
メインデッキの主要なカードと回し方
『メルフィー』は場に出ていると相手のモンスター召喚に反応して手札に戻り、違うメルフィーをデッキから特殊召喚したり、レベル2の獣族を手札に加えたりを繰り返し、相手ターンでのシンクロ召喚を目指します。
『メルフィー・ワラビィ』『メルフィー・パピィ』『魔獣の懐柔』のいずれかから展開でき、相手の虚を衝くような妨害で盤面を崩すのが得意です。
『ゴーティス』はどちらかというと展開のサブプランとしての役割が大きかったですが、レベル4の魚族『揺海魚デッドリーフ』からもゴーティスの展開を狙えるので、メルフィーと合わせて十分な安定性があると思います。
相手に動きに合わせて何をシンクロ召喚するかがカギ
相手ターンでのシンクロ召喚がこのテーマのコンセプトではありますが、それを担うのが手札のメルフィーとシンクロできる『メルフィー・ラッシィ』と、手札から特殊召喚してフィールドのモンスターとシンクロできる『ホップ・イヤー飛行隊』、そして特殊召喚されたそのターンにシンクロできる『ゴーティス』下級モンスターになります。
いずれもレベル2で統一されているので、あまり高いレベルのモンスターをシンクロ召喚するには大変そう…と思いきや、手順さえ踏めば相手のターンに『フルール・ド・バロネス』まで構えられるので、それなりに高い妨害性能も備えています。
しかし選択肢が『フルール・ド・バロネス』一択というわけではなく、相手のカードを手札に戻せる『うきうきメルフィーズ』、場のカードを1枚除外できる『ゴーティスの双角アスカーン』、手札やデッキから墓地に送るカードを除外させる『虹光の宣告者』などを状況に応じて使い分ける必要があり、最適なシンクロを常に考えなければなりません。
逆にいえば相手の嫌がる方法で妨害を選べるので、柔軟な立ち回りができるのも『メルフィー+ゴーティス』デッキの魅力だと思います。
『メルフィー・ワラビィ』からメルフィーを並べて展開
メルフィーの中でもっとも展開力に秀でているのが『メルフィー・ワラビィ』で、ワラビィは相手のモンスター召喚に合わせて手札に戻り、デッキから別のメルフィーを2体特殊召喚できます。
デッキからレベル2以下の獣族を特殊召喚できる『メルフィー・パピィ』からも呼び出せるので、この2種類は3枚ずつ入れると安定性が増します。
1. 自分ターンのエンドフェイズに手札から『メルフィー・ワラビィ』か『メルフィー・パピィ』を特殊召喚する。
2. 相手のモンスター召喚に合わせて『メルフィー・ワラビィ』を手札に戻し、デッキから『メルフィー・パピィ』と『メルフィー・キャシィ』を特殊召喚する。
※パピィの場合はワラビィを特殊召喚し、さらにワラビィからキャシィと『メルフィー・ポニィ』を特殊召喚する。
3. 相手がモンスターをさらに召喚してきた場合『メルフィー・キャシィ』を手札に戻し、デッキから『メルフィー・ラッシィ』を、すでに手札にある場合は『ホップ・イヤー飛行隊』を手札に加える。
4. 『メルフィー・パピィ』を手札に戻し、デッキから『森の聖獣 カラントーサ』を特殊召喚して相手の場のカードを1枚破壊するか、『メルフィー・ポニィ』を特殊召喚して後の妨害に備える。
その後は手札のメルフィー・ラッシィの効果で、手札に戻したメルフィーとシンクロ召喚し、相手の展開を崩していきます。
『うきうきメルフィーズ』で妨害を構える場合
5. 『メルフィーラッシィ』と手札のメルフィーでシンクロし『うきうきメルフィーズ』を特殊召喚、召喚時の効果で相手フィールドのカード1枚を手札に戻す。
『メルフィー・ワラビィ』は初動に使えれば十分なので、素材にして大丈夫です。
ここからさらに展開が分岐して、通常は6-A、手札に『ホップ・イヤー飛行隊』があれば後述する6-Bの展開も視野に入ります。
6-A.フィールドに『メルフィー・ポニィ』がいる場合は相手の召喚に合わせて『うきうきメルフィーズ』をEXデッキに戻し、EXデッキから『森のメルフィーズ』を特殊召喚する。
7-A. 相手のモンスター召喚のタイミングで『メルフィー・ポニィ』を手札に戻し、墓地の『メルフィー・ラッシィ』を手札に戻しつつ、『森のメルフィーズ』の効果で相手モンスター1体の効果を無効化する。
こちらの展開はデッキや墓地からカードを回収しながらできるので、リソースを回復しやすく、次のターンも継続的に動けるのが特徴です。
一方で妨害できる数は少なく、相手依存になる効果が多いため、手札誘発や罠による妨害が揃っているときに狙うと良いかもしれません。
6-B. 手札に『ホップ・イヤー飛行隊』がある場合、場の『うきうきメルフィーズ』とシンクロし、『ゴーティスの大蛇アリオンポス』を特殊召喚する。
7-B. アリオンポスの効果で『ゴーティスの紅玉 ゼップ』をデッキから除外し、ゼップの効果で特殊召喚、アリオンポスとシンクロし『ゴーティスの双角アスカーン』『白闘気白鯨』『最果てのゴーティス』のいずれか特殊召喚する。
8-B. 墓地に送られたアリオンポスの効果で、墓地からアリオンポスを除外しデッキから『揺海魚デッドリーフ』を手札に加える。
『ホップ・イヤー飛行隊』があれば更なるシンクロ召喚が狙えるので、『森のメルフィーズ』にするのではなく『ゴーティスの大蛇アリオンポス』から展開を伸ばしていくのも強力です。
『ゴーティスの双角アスカーン』や『最果てのゴーティス』を出すと相手のカードを除外、『白闘気白鯨』を出すと攻撃表示のモンスターをすべて破壊できるので、状況に応じてどれを出すか選べます。
『森の聖獣 カラントーサ』がカード破壊、『うきうきメルフィーズ』は手札にバウンス、『ゴーティス』で除外とそれぞれ違った妨害効果なため、相手によって除去方法をうまく使い分けられるとより強みが活かせます。
『最果てのゴーティス』はお互いの場のカードをすべて除外してしまうので、自分も罠などを伏せている場合は使いにくいですが、『ティアラメンツ』のように墓地に送りたくないカードが多いときは有効かもしれません。
『ゴーティスの大蛇アリオンポス』で妨害を構える場合
5. 『メルフィー・ラッシィ』と手札のメルフィー2枚で『ゴーティスの大蛇アリオンポス』を特殊召喚する。
6. アリオンポスの効果で『ゴーティスの紅玉 ゼップ』をデッキから除外し、ゼップの効果で特殊召喚、アリオンポスとシンクロし『ゴーティスの双角アスカーン』か『白闘気白鯨』を特殊召喚する。
7. 墓地に送られたアリオンポスの効果で、墓地からアリオンポスを除外しデッキから『揺海魚デッドリーフ』を手札に加える。
8. 手札に『ホップ・イヤー飛行隊』がある場合、場のレベル8モンスターとシンクロし『フルール・ド・バロネス』か『相剣大公 -承影-』を特殊召喚する。
こちらは『うきうきメルフィーズ』を挟まず、最初から『ゴーティスの大蛇アリオンポス』を特殊召喚する展開で、メルフィーでの妨害に比べて能動的に発動できるのが強みです。
『ホップ・イヤー飛行隊』か『メルフィー・ラッシィ』のどちらかが最初の手札にあればレベル10シンクロまで狙え、アリオンポスのおかげで『揺海魚デッドリーフ』も手札に加えられるので、妨害も盤面の持続もかなりしやすいと思います。
『虹光の宣告者』で妨害を構える場合
これまで紹介した展開を捨て、あえてレベル4のシンクロモンスター『虹光の宣告者(アーク・デクレアラー)』を優先するケースも少なくありません。
『虹光の宣告者』は自身をリリースして相手の発動したカードを無効化するのに加え、『このカードが自身のフィールドに存在する限り、手札やデッキから墓地に送られるモンスターカードは除外される』という強力な除外効果を持っています。
手札からカードを捨てて発動する『春化精』や、デッキからカードを墓地に送る『ティアラメンツ』からするとかなり厄介な効果で、相手からすれば真っ先に除去したいカードに違いありません。
『メルフィー・ラッシィ』や『ホップ・イヤー飛行隊』があればシンクロ召喚は難しくないので、相手のデッキが『ティアラメンツ』と分かれば優先的に出す価値はあると思います。
ただし、『虹光の宣告者』は守備力1000とステータスが非常に低く簡単に戦闘破壊されてしまうので、『ゴーティス』など別のカードで合わせて妨害も用意したいところです。
『神風のバリア -エア・フォース-』は相手が展開を止めて攻撃してきたときに発動すると有効で、『虹光の宣告者』を維持したまま次のターンを迎えられるようになります。
『魔獣の懐柔』と『わくわくメルフィーズ』がとにかく強力
魔法カード『魔獣の懐柔』は自分のフィールドのモンスターがいないときに限り発動できて、このターン獣族しか特殊召喚できなくなる代わりに、デッキから好きなレベル2以下の獣族を3種類も特殊召喚できる強力なカードです。
召喚されたモンスターは効果が使えず、エンドフェイズに破壊されてしまいますが、素材には問題なく使えるのでこのまま『わくわくメルフィーズ』をエクシーズ召喚できます。
『わくわくメルフィーズ』は自分のターンに素材を1つ取り除いてダイレクトアタックができるだけでなく、相手のターンに自身をエクストラデッキに戻すことで、墓地から素材の数までレベル2以下の獣族モンスターを特殊召喚できます。
これは『わくわくメルフィーズ』がエクストラデッキに戻ったとき墓地に送られる素材も蘇生の対象になるので、要するに『魔獣の懐柔』で呼び出した3体の獣族モンスターを相手ターンにフリーチェーンで特殊召喚できる…ということになります。
例えば『魔獣の懐柔』で『メルフィー・ワラビィ』『森の聖獣 カラントーサ』『ホップ・イヤー飛行隊』を呼び出し3体で『わくわくメルフィーズ』を特殊召喚、相手のターンに『わくわくメルフィーズ』をEXデッキに戻し、カラントーサで相手のカード1枚を破壊しながらワラビィを場に出す…なんて動きが可能です。
その後は『メルフィー・ワラビィ』の展開をしながら『メルフィー・ポニィ』で墓地の『ホップ・イヤー飛行隊』を回収し、『メルフィー・キャシィ』で『メルフィー・ラッシィ』を手札に加えることで、先ほどのレベル10シンクロまでつなげやすくなります。
『わくわくメルフィーズ』の優れているところは妨害を避けやすいところで、例えば相手ターンの最初に『無限泡影』を使われても、フリーチェーンでEXデッキに逃げられるので対象を回避して展開を止められません。
また、『拮抗勝負』を発動された場合も『わくわくメルフィーズ』だけを残し、メインフェイズ2にEXデッキに戻してワラビィを特殊召喚できるので、最低限の構えが可能になります。
相手もメルフィー対策としてあえてモンスターを召喚せず、カードをセットして盤面を整えるケースもあるのですが、その場合は『森の聖獣 カラントーサ』を特殊召喚して破壊することで動きを牽制できます。
『揺海魚デッドリーフ』からゴーティスを狙う第2の矢
基本的にはメルフィーでの展開を軸としたこのデッキですが、レベル4の魚族『揺海魚デッドリーフ』からも『ゴーティス』を軸とした展開が狙えます。
『揺海魚デッドリーフ』は召喚時の効果としてデッキから魚族モンスター1体を墓地に送れるので、これで『ゴーティスの妖精 シフ』を墓地に送り、シフの効果で自身を除外します。
『ゴーティスの妖精 シフ』は除外された次のターンに自分フィールドに特殊召喚されるので、相手ターンに『ゴーティスの大蛇アリオンポス』をシンクロ召喚し、そのまま『ゴーティスの双角アスカーン』や『白闘気白鯨』へつなげることが可能です。
これだけでは妨害としてはやや心もとないものの、メルフィーはエンドフェイズに召喚権を使わず特殊召喚できるので、『揺海魚デッドリーフ』と並行して展開することは難しくありません。
また、相手からすれば『揺海魚デッドリーフ』の効果は『灰流うらら』や『無限泡影』で真っ先に止めたい効果ですが、このデッキの場合は『メルフィー・ワラビィ』や『メルフィー・パピィ』を止められる方が厳しいので、相手の誘発を使わせる気持ちで出せるのが強いと思います。
一方でゴーティスは『ゴーティスの妖精 シフ』や『ゴーティスの紅玉 ゼップ』を手札に引いてしまうと展開しにくくなってしまうので、その場合は折を見て『森のメルフィーズ』や『スプライトエルフ』の素材にしたいところです。
除外カードを使った得意な相手と苦手な相手
メルフィーの多くは墓地に送られず手札に戻ってくるので、あらゆるカードを除外する『ディメンション・アトラクター』や『マクロコスモス』も積極的に発動を狙えます。
100%弊害がない…とは言い切れませんが、『ティアラメンツ』の使用者が多い現在では、この2つが採用できるのは確かに大きな利点だと思います。
『マクロコスモス』は発動の順番とタイミングが大切
墓地に送られるすべてのカードを除外してしまう『マクロコスモス』は非常に強力で、『ティアラメンツ』はもちろん『エルドリッチ』『閃刀姫』『春化精』などなど…ほぼすべてのデッキに影響を及ぼします。
永続罠を除去する方法がなければ取り除くのも難しく、『スキルドレイン』や『群雄割拠』などと並んでシングル戦においては大きな影響力を持っていて、ことと次第によっては今後制限になってもおかしくないカード…かもしれません。
このデッキも『メルフィー・ラッシィ』や『ホップ・イヤー飛行隊』でシンクロ素材にしたモンスターは除外されてしまうため多少影響はありますが、それを補って余りあるパワーカードだと思います。
『マクロコスモス』は実は『原子太陽ヘリオス』を特殊召喚する効果を含んでいて、あまり使われることはなかったのですが、相手のターンにシンクロするこのデッキでは場のモンスターは多いに越したことはないので、意外にも素材として活用できる機会は多いと思います。
ただし気を付けなければならないのが『わくわくメルフィーズ』の扱いで、『わくわくメルフィーズ』は自身をEXデッキに戻すことで墓地から獣族を特殊召喚できますが、『マクロコスモス』を発動していると素材が全部除外されてしまうため、あらかじめ墓地に獣族がいなければ不発になってしまいます。
最初の手札に『魔獣の懐柔』と『マクロコスモス』の両方があった場合、相手ターンでは『わくわくメルフィーズ』を先に使ってから『マクロコスモス』を発動しなければなりません。
シンプルな全体除去と、後攻での捲りが苦手
豊富な初動と妨害で展開を食い止められる『メルフィー』ですが、ランクマッチにおいては使っている人も少なく、相手からすればイマイチ止めどころが分からない…という様子もたびたび見られました。
しかしメルフィーの多くは相手に依存して効果を発動するので、ステータスの低い下級モンスターを並べた状態でターンを渡すことも多く、シンプルに『サンダー・ボルト』や『冥王結界波』を使われると成す術がありません。
また『メルフィー・ワラビィ』が展開の要になるため、そこに『灰流うらら』や『無限泡影』を撃たれると展開が止まってしまいます。
そして『自分のエンドフェイズに特殊召喚』ということは、後攻の場合は2ターン目のエンドフェイズにメルフィーを場に出し、3ターン目にようやく動き出す…という遅さが欠点に挙げられます。
幸い1枚から動けるカードは少なくないので、後攻での捲りを重視するのであればやはり手札誘発や、『ライトニング・ストーム』などを増やすのも手だと思います。
もともと召喚権を使わないので相手のカードをリリースできる『溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム』や『ラーの翼神竜 – 球体系』、エンドフェイズに展開するためメインフェイズ1をスキップしても影響の少ない『拮抗勝負』は相性も悪くありません。
環境に応じて少しずつカスタマイズできる余地も
というわけで今回は、はみるとんさんのデッキレシピを元に『メルフィー+ゴーティス』のデッキを組み、自分なりに使ってみたところ、先攻であれば環境でも十分渡り合えるのではないかと思いました。
…正直なところイシズ関連のカードが絡んだ『ティアラメンツ』にはパワー負けするのですが、『ディメンション・アトラクター』と『マクロコスモス』を入れられるだけで1つの対策になりますし、ティアラメンツもいずれ制限になるであろうことを考えれば、今後も環境に合わせて使っていけそうです。
シンクロ召喚の選択肢が多く、相手の動きに合わせてこちらも動かなくてはならないので扱いは難しいですが、アドリブ性が強いので使っていて楽しいデッキなのは間違いありません。
『ゴーティス』は海外先行のテーマで、日本ではまだデッキレシピも多くありませんが、このように既存のテーマと組み合わせて戦えるのが遊戯王の面白いところだな…と感じる今日この頃です。
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