『スプラトゥーン3』に登場!スーパースコープとはどんな周辺機器だったのか調べてみた

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2022年9月9日に発売された『Splatoon3(スプラトゥーン3)』は2年間に及ぶ無料アップデートが約束されていて、3ヶ月ごとにシーズンが切り替わり、2023年6月からは新たに『2023夏 Sizzle Season』が始まります。

個人的には『タラポート』というネーミングがツボで思わず吹き出してしまったのですが、実は今シーズンのカタログレベルも最後まで上げ切れていないので、どこかでちゃんとやらないとな…と思う今日この頃です。

『N-ZAP』に続く任天堂関連の新しいブキ

そんな『2023夏 Sizzle Season』の最大の目玉といえばやはり新ブキの存在で、フデ系統の『フィンセント』とブラスター系統の『S-BLAST92』が初公開されました。

『パブロ』『ホクサイ』に続く3つ目のフデとなるフィンセントも使ってみたいですが、個人的に気になるのがS-BLAST92で、こちらはかつて任天堂から発売されていた周辺機器『スーパースコープ』がモデルになっています。

こういった事例は初めてではなく、初代『スプラトゥーン』から登場するシューター『N-ZAP』もファミコンの周辺機器『光線銃』が元ネタで、レトロゲーム好きには思いがけないファンサービスでした。

スーパースコープといえばたびたび他のタイトルにも登場し、なんとなく形や存在は知っているものの、実際に触れたことはなかったので、この機会に改めて詳しく調べてみようと思います!

肩に担いで使うバズーカ形式の周辺機器

『スーパースコープ』は1993年にスーパーファミコンの周辺機器として発売され、まるでバズーカのような形が特徴的な赤外線ワイヤレス式のコントローラーです。

何となく銃の形を模したコントローラーといえば両手で構えるイメージがありますが、スーパースコープは肩に担いで使うもので、そのビジュアルは子供にとって憧れの周辺機器…だったかもしれません。

あらかじめ赤外線受信機をテレビの上に置き、付属のスコープホルダーをスーパースコープに装着してから覗き込むことで、ゲーム画面に照準を合わせて遊べるようになります。

引用:Wikipedia

もちろんすべてのゲームで活用できるわけではなく、特定のゲームを遊ぶために作られた専用コントローラーではありましたが、本体と一緒にゲームソフト『スーパースコープ6』も同梱されていたため、『買ったけど遊ぶソフトがない…』ということにはならないよう配慮もされていました。

『スーパースコープ6』はその名の通りスコープを活用したゲームが6つ収録されていて、左右から飛来するミサイルを撃ち落としたり、穴から出てくる生物をモグラたたきの要領で狙ったり…、いわばスーパースコープのチュートリアルといえるようなゲームが遊べます。

恐らくWiiリモコンのポインターなどを想像するとイメージしやすいと思いますが、プラズマディスプレイや液晶テレビでは反応せず、ブラウン管のテレビを用意しなければ遊べないのが現代ではある意味1番大変かもしれません。

その見た目のかっこよさから子供の心を鷲づかみにし、時代を先どった新しい遊びを提供していたにも関わらず広く浸透しなかったのは、やはり対応ソフトが全部で7本しかない層の薄さに、9,800円という価格も相まって子供に買い与えるにはハードルが高かったのだと思います。

また、ケーブルにつながれていない分可動域は広がりましたが、使用するのに単三電池を6本必要とし、燃費の悪さも見過ごすことのできない欠点です。

ゲームとしてのコンセプトが特殊なのもあって、対応ソフトはいずれもバーチャルコンソールやNintendo Switch Onlineで配信されておらず、現代で遊びたければ実機とテレビをすべて手元に揃える必要があります。

珍しいマリオのガンシューティング『ヨッシーのロードハンティング』

CMでは『対応ソフト続々登場!』と宣伝しながら、最終的にはかなり尻すぼみな結果に終わってしまったスーパースコープですが、ヨッシーに乗ったマリオが敵を狙い撃つ『ヨッシーのロードハンティング』はその中でも高い評価を得ていました。

本作は『ジュエリーランド』というキノコ王国とはまったく違う世界が舞台で、クッパ軍団に平和の象徴である12個の宝石が盗まれてしまい、ピーチ姫からの依頼でマリオとヨッシーの冒険の旅が始まる…というのが物語のあらすじです。

ジャンルは『スーパーマリオ』シリーズでも珍しく一人称視点のガンシューティングゲームで、自動的にヨッシーが前に進むので、迫りくるクリボーやノコノコといった敵キャラクターをスコープで狙い撃ちながら各ステージのボスを倒していきます。

スーパースコープのボタンを押すと弾を連射できますが、撃ち続けると画面上部の『POWER』ゲージが減少していき、無くなると弾が撃てなくなってしまうので、適度に休みながら撃つのが攻略のコツです。

前半の1~7ステージはそれぞれ『コクッパ7兄弟(クッパ7人衆)』がボスを務めていて、本人が生身で戦うのではなく、そのキャラクターに合わせたオリジナルのロボットに乗ってマリオの前に立ちふさがりました

『レミー』など自分の姿を模したロボットに乗っている者もいれば、イギーは巨大なゲッソーのようなロボットに乗っていたり、ロイはまったく関係ない気球型のロボットに乗っていたり…そのデザインは多種多様です。

後半の8~11面はクッパの本拠地が近いのもあってか、『カメック』『アトミックテレサ』『ブル』といったマリオシリーズでもおなじみの強敵がボスを務めており、爆弾やガレキなどを投げつけて攻撃してきました。

これらボスはやみくもに弾を撃ってもダメージを与えられず、装甲の薄い部分や、攻撃の発射口などを狙い撃つ必要があって、なかなかやり応えのあるゲームバランスに仕上がっています。

ちなみに2人プレイにも対応していて、その場合は1人がマリオで敵を狙い撃つ役、もう1人がヨッシーを左右に移動させる役になるのですが、思えば『マリオとヨッシーに分かれて操作するゲーム』は今でも珍しく、かなり貴重なコンセプトだったのかもしれません。

さりげなく登場作品の多い『スーパースコープ』

スーパースコープの発売日が1993年6月21日なのに対し、最後に発売された対応ソフトは1994年2月25日だったので、話題になったのは実質1年足らずということになりますが、意外にも他の任天堂作品に登場していることが多く、知名度はかなりのものがあります。

代表的なものといえばやはり『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズで、スマブラでは遠距離攻撃のできるアイテムとして登場し、今や高い吹っ飛ばし力を持った武器としておなじみの存在です。

攻撃ボタンを押すと弾を連射できるだけでなく、チャージすることで威力の高い弾を発射できて、いずれ弾切れになるのもどことなく『ヨッシーのロードハンティング』に近しいものを感じます。

また、1993年に公開された実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』では『逆進化銃』という名前でスーパースコープが登場し、作中ではクッパやグンバ(クリボーの海外名)が使用しました。

この映画は本来の『スーパーマリオブラザーズ』と設定が大きく異なり、まずキノコ族であるはずのグンバがキノコではなく、まるで爬虫類のような皮膚を持った大男で描かれています。

そしてこのグンバは、ニューヨークの地下に存在する都市『ダイノハッタン』の住民が逆進化装置の影響を受けた成れの果てといわれていて、原作と比べれば比べるほどその異質さが際立ちます。

そして『スプラトゥーン3』ではブラスター系統の新ブキ『S-BLAST92』として登場し、地上で撃ったときは爆発が小さい代わりに射程が長く、空中で撃ったときは射程が短い代わりに爆発が大きく…と、これまでにない独自の性能が話題を集めていました。

いわば『ラピッドブラスター』と『ノヴァブラスター』の両方の特徴を併せ持ったような性能なので、撃ち分けが上手であればナワバリバトルにおいてもかなり活躍できるのではないかと思います。

名前に『92』と付いているのは、スーパースコープは海外先行で1992年に発売されていたのが理由で、もしかしたらマイナーチェンジで日本準拠である『S-BLAST93』がそのうち追加されたりする…のかもしれません。

現代によみがえる可能性も0ではない?

というわけで今回は『スプラトゥーン3』の新シーズンに合わせて『スーパースコープ』について簡単に調べてみましたが、正直なところ思った以上に対応ソフトが少なくて驚きました。

私も小さいころはスーパーファミコンでよく遊んでいましたが、この本数の少なさから考えると恐らく販売期間も短く、店舗で見かけた記憶すらなかったので、いつか実際に触って遊んでみたいところです。

さすがに現代でスーパースコープをそのまま復刻するのは難しいと思いますが、『ヨッシーのロードハンティング』を始めとして基本的にはガンシューティングなので、Nintendo Switchのジャイロなどを活用して復活する可能性は0ではないのかもしれません。

段ボールを組み立てて様々なコントローラーを形にする『Nintendo Labo』に『スーパースコープキット』のようなセットがあったら…意外と新しさと懐かしさの融合した面白いものにもなりそうです。

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