こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)
1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』といえば、クリボーやノコノコをはじめとする数々の敵キャラクターが登場し、その多くは40年以上経った今も現役で活躍を続けています。
中でも、ドカンから顔を出してマリオを待ち伏せする「パックンフラワー」は、ほぼすべてのシリーズ作品に登場するほどおなじみの存在で、今では「ファイアパックン」や「ボスパックン」など、なんと50種類以上もの派生種が存在します。
名前の通り、マリオに「パックン」と噛みつく鋭い牙が特徴で、これまで幾度となく障害物のようにマリオの行く手を阻んできました。近年では「マリオカート」や「マリオテニス」、さらには「大乱闘スマッシュブラザーズ」にまでプレイアブルキャラクターとして参戦済みで、活躍の場をどんどん広げています。
どこでも生きていける、パックンフラワーの成長過程
そんなパックンフラワーの生息地は非常に幅広く、自然豊かなキノコ王国はもちろん、海に囲まれた孤島「ヨッシーアイランド」や、あまり緑の多くない乾燥した世界の「サラサ・ランド」、さらには『スーパーマリオギャラクシー』の宇宙空間にまで姿を現していて、その生命力の強さには目を見張るものがあります。
他にも『スーパーマリオワールド』の舞台「恐竜ランド」では、通常のパックンフラワーは生息していませんが、代わりにプロペラのような葉っぱで空中へ飛びあがる「ピーパックン」が登場していて、その環境に適応するため進化した姿とも考えられます。

そんなパックンフラワーですが、シリーズ全体を見渡してみると、実は「タネ」「つぼみ」「成体」といった成長過程がしっかり存在し、ときには巨大な「変異体」が生まれることもあります。ここまで生育サイクルが描かれているのは、植物系の敵キャラクターであるパックンフラワーならではの特徴かもしれません。
とはいえ、やはり多くのゲームに出てくるのは成長しきったパックンフラワーで、つぼみの状態は貴重な姿でもあります。というわけで、今回はそんな「パックンフラワーのライフサイクル」について、調べてまとめてみようと思います!
成長の基礎となる、パックンフラワーの「タネ」
比較的最近発見されたパックンフラワーのタマゴ「グーリンダイ」

植物の成長はタネから始まるのが基本で、水と適度な温度が与えられると、タネの中で眠っていた胚が目覚め、根を張り、芽を出して成長していきます。パックンフラワーもれっきとした植物系キャラクターである以上、その始まりには何らかの「タネ」が存在すると考えるのが自然です。
パックンフラワーのタネについての描写は、今のところそれほど多くありませんが、初登場は1998年にニンテンドー64で発売された『マリオパーティ』です。「ピーチのバースデーケーキ」というボードでハプニングマスを踏むと、クリボーが「イチゴ」と称してパックンフラワーをそのマスに植える、妨害系のイベントが発生しました。

このときクリボーが植えていたのは、赤い下地に白い斑点模様が入った、小さなボールのようなものです。作中でこれを「タネ」と呼ぶシーンはありませんが、植えた直後にパックンフラワーが急成長している様子からも、「タネに近しいもの」であることは間違いありません。
それからしばらく時間が経って2012年、『New スーパーマリオブラザーズ U』では、ジュゲムが「グーリンダイ」と呼ばれる、トゲ付きのパックンフラワーの頭のようなものを投げていました。このグーリンダイは地面にぶつかると根を張り、その場所からパックンフラワーが生えてくる仕組みになっています。

さらに2021年発売の『マリオパーティ スーパースターズ』における、リメイク版「ピーチのバースデーケーキ」では、ハプニングマスで植えられるタネが、以前の赤白のボールからグーリンダイに変更されています。これを踏まえると、今後の作品ではグーリンダイをパックンフラワーのタネとして扱う可能性は、十分に高いのではないかと思います。
しかし一方で、タネを植えられたパックンフラワーは成体まで一気に成長し、発芽などの生育の過程をまるごとスキップしているケースがほとんどです。そう考えると、グーリンダイは「タネ」というより、「パックンフラワーそのものを閉じ込めたカプセル」という見方もできるかもしれません。
パックンフラワーの幼体とも考えられる「プチパックンのタネ」

パックンフラワーのタネといえば、もうひとつ触れておきたいのが「プチパックンのタネ」です。プチパックンは1988年発売の『スーパーマリオブラザーズ3』に初登場した、まさに白く小さなパックンフラワーで、一部では「パックンフラワーの幼体」と紹介されているキャラクターでもあります。
プチパックンは、ドカンなどに根付いて待ち伏せするパックンフラワーとは異なり、小さくぴょんぴょんと跳ねながら自由に移動できるのが特徴です。海外では「はさむ」と「子ども」の意味を兼ねた「Nipper Plant」と名付けれられいて、この呼び方からも、パックンフラワーの近縁種として扱われていることがうかがえます。
1995年発売の『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』に登場した「プチパックンのタネ」は、綿毛の先にタネが付いた姿をしていて、ふわふわと宙を漂いながら落下し、地面に触れた瞬間にプチパックンが生まれるという、グーリンダイとは違った成長過程が描かれています。

続編の『ヨッシーストーリー』にも登場するのですが、こちらはタネの部分にトゲが生えていて、ヨッシーがうっかり食べるとダメージを受けてしまう、少し厄介な仕様に変わっています。
もしプチパックンがパックンフラワーの幼体なのだとしたら、この「プチパックンのタネ」もまた、広い意味では「パックンフラワーのタネ」の一種と考えられます。しかし今のところ、プチパックンが成長してパックンフラワーになる描写は見当たりません。

調べると海外でも「Baby Piranha Plants(パックンフラワーの赤ちゃん)」と呼ばれることはあるそうですが、あくまでサイズに基づいた呼び名のひとつで、プチパックンは独立した小型種として扱われることも多く、パックンフラワーとは別種の可能性も十分あり得ます。
『マリオ&ルイージRPG4 ドリームアドベンチャー』のパックンフラワーや、『ヨッシーアイランド』のビッグパックンなどは、自らプチパックンのタネを生み出す場面があって、一見すると自分の子供を産んでいるようにも見えますが、これは眷属や共生種を呼び出して共に戦っている、と捉えるほうが自然なのではないかと思います。
生育途中で未成熟なパックンフラワーの「つぼみ」
『スーパーマリオRPG』で実際に戦うこともある「つぼみ」

先ほども紹介したように、パックンフラワーはタネから一気に成体まで成長することが多く、その途中経過が描かれることはあまりありません。しかし数少ない例外として、1996年発売の『スーパーマリオRPG』には、はっきりと「つぼみ」の状態にあるパックンフラワーが登場※します。
※2023年発売のリメイク版でも同様
ゲーム中盤~終盤に訪れる「ビーンズバレー」の広場のドカンには、パックンフラワーの亜種「パックンブルー」が、つぼみの姿で生えていました。そこに空飛ぶヘイホー「トンダリア」がやってきて水を撒くと、つぼみはみるみるうちにパックンブルーへと成長し、マリオが触れることで戦闘に突入します。
パックンブルーはそのドカンから動かないため、戦わずに無視して先へ進むこともできますが、ドカンから続く地下には様々なアイテムが用意されているほか、隠されたカジノへと続くルートも存在するので、一度は戦った方も多いのではないかと思います。

さらにビーンズバレーの奥まで進むと、今度は通常カラーのパックンフラワーのつぼみに、同じくトンダリアが水をあげている場面に出くわします。実はこれは、ビーンズバレーのボスである「クィーンパックン」のつぼみで、戦闘画面でも「パックンフラワー」ではなく、「つぼみ」という名称で表記されていました。
すでに見た目は本来のパックンフラワーとかなり近しく、「ほのお」や「ねむけのかふん」といった技も使ってきますが、まだ未成熟な状態だからかステータスは低く、マリオたちの通常攻撃でも苦労することなく倒せます。
しかしこのバトルでは、つぼみを倒すたびにトンダリアが水を撒きにやってきて、新たなつぼみを付けたり、時にはクィーンパックンそのものへと成長したりと、何度倒しても生えてくる生命力の強さを見せました。

なお、『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』でも、ヨッシーが近づく前のパックンフラワーは小さく縮こまっていて、これを「つぼみ」と表記している本や情報サイトも見かけます。
しかし、ヨッシーが一定距離まで近づくと即座に大きくなって噛みついてくることを踏まえると、これは成長段階としての「つぼみ」というより、ハエトリソウが獲物に気付かれないよう息をひそめて待ち伏せる、「擬態」に近い状態なのではないかと思います。
パックンフラワーの「つぼみ」状態が明確に描かれた作品は、今のところ多くありませんが、『スーパーマリオRPG』の例からも分かる通り、「水やり」ひとつをきっかけに一気に成長してしまうあたり、「生育スピードの速さ」こそパックンフラワー最大の強みなのかもしれません。
巨大なパックンフラワーの触手に付いた「つぼみ」

一般的なパックンフラワーは、主に花・茎・葉の3つのパーツから構成されていて、大きさもマリオと同程度か、一回り大きいくらいのサイズに落ち着いていることがほとんどです。しかし一部の作品には、規格外の巨大なパックンフラワーが登場することもありました。
こうした個体はツタのようにうねうねとした茎を持っていて、ゲームによっては「触手」と表記されることも少なくありません。さらにその触手の先端には、小さな成長途上のパックンフラワーがたびたび付いていて、これもまた「つぼみ」の一種だと考えられます。
調べてみたところ、日本国内ではこの小さなパックンフラワーに固有の名前は見つかりませんでしたが、海外では「Piranha Bud」と名付けられていて、明確に「つぼみ(Bud)」として扱われているようです。

具体例を挙げると、『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』のボス「ビッグパックン」は、本体の横から2本の触手が伸びていて、その先端につぼみが付いているのを確認できます。2007年発売の『ヨッシーアイランドDS』に登場する「ビッグバンジーパックン」も同様に、2本の触手それぞれの先端につぼみを付けた姿で登場しました。
また、2000年発売の『マリオストーリー』では、グツグツ火山に巨大な「ファイアパックン」が住み着いていて、こちらも2本の触手が独立した敵として同時に襲いかかってきます。日本語版では単に「しょくしゅ」という名前になっていますが、海外版では「Lava Bud(溶岩のつぼみ)」と名付けられていて、やはり「つぼみ」の一種として扱われているようです。
サイズや色に違いが見られるパックンフラワーの「成体」

多くの作品に登場する「パックンフラワー」といえば、すでにつぼみから成長しきった成体の姿を指すのが一般的で、1985年の初代『スーパーマリオブラザーズ』から数えても、実に40年以上に渡ってほぼすべての作品で変わらず活躍を続けてきました。
基本的にはドカンの中に潜んでいて、一定間隔で顔を出しては鋭い牙でマリオに噛みつこうとする、シンプルな行動パターンを繰り返します。踏みつけによる攻撃が一切通用しないため、ファイアボールや無敵スターといった手段がなければ倒すことができず、初代から一貫して障害物に近い性質を持っていました。
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』や『スーパーマリオ64』あたりからは、ドカンだけでなく、地面に直接生えているタイプのパックンフラワーもたびたび見られるようになります。相変わらずその場から移動はしませんが、茎を伸ばして近くのマリオに噛みついてくるようになり、待ち伏せの範囲は着実に広がりました。

特筆すべきは生息地の広さで、草原や森はもちろん、薄暗い地下やお城、水中、果ては宇宙空間にまで生息していて、環境を選ばない適応力の高さがうかがえます。
1989年発売の『スーパーマリオランド』では、舞台が「キノコ王国」から「サラサ・ランド」に移ったこともあり、シリーズおなじみのノコノコやクリボーすら登場しません。しかしパックンフラワーに限っては、本作にも唯一続投を果たしていて、いかに生命力が強いを表しています。
見た目についても、同じパックンフラワーとは思えないほど作品ごとにバリエーションが存在していて、今でこそ赤をベースに白い斑点模様がおなじみですが、最初期は緑色を基調にオレンジ色の斑点模様をしていました。

2004年発売の『ペーパーマリオRPG』に登場するパックンフラワーは、黒と白のモノトーンな珍しい色合いで、クリスチーヌの「ものしり」によれば、これは「ふしぎの森」の環境に適応した結果と説明されています。このように他のシリーズ作品でも、亜種を含め生息環境によって見た目が変化することは珍しくありません。
サイズは基本的にマリオより一回り大きいくらいの個体が多いですが、中には見上げるほど巨大なものも存在します。1997年発売の『ヨッシーストーリー』では、長くトゲトゲした茎を持つパックンフラワーが「パックンのふるさと」に生息していて、通常のパックンフラワーの中でも、ボスに匹敵するサイズの個体もいるようです。

一方、2017年発売の『スーパーマリオ オデッセイ』にてクッパがピーチ姫に用意した「パックンフラワーのブーケ」は、ピーチが両手で軽々と持ててしまうほど小さいサイズをしていて、贈答用……と言って良いのかは分かりませんが、ここまで小型の個体も存在することは確かなようです。
寿命を迎えたパックンフラワーがどうなるかは未だ不明

植物のライフサイクルは、タネから始まり、つぼみ、花と成長したのち、タネを残して枯れていくのが一般的な流れです。しかしパックンフラワーに関しては、今のところ「枯れる」といった描写がほとんど見られず、倒されたときも消滅するような演出が大半を占めています。
そんな中、2012年発売の『Newスーパーマリオブラザーズ2』には、植物であるにもかかわらず、全身が骨になった「ほねパックン」が登場しました。「カロン」や「ほねメット」といった他の骨キャラクターと同じように、これは死後の姿、あるいは不死身と化した変異体なのではないかと考えられます。
しかし、どのような経緯でパックンフラワーが骨だけの姿になったのかは、はっきりとは描かれていません。「枯れて骨だけが残った」自然な最期というよりは、特殊な環境や魔法の影響によってアンデッドに変異してしまった、という見方もできそうです。

少なくとも、ほねパックンにタネを生み出したり、繁殖するような力があるとは思えないため、これがライフサイクルの一部に含まれているのかは、少々疑問が残ります。
そもそもパックンフラワーが「プチパックンのタネ」を吐き出す場面はあっても、グーリンダイを生み出すような描写は今のところ確認できておらず、「成体のパックンフラワーがどのような方法で最終的に種子を残しているのか」に関しては、依然として謎のままです。
ゲーム上で明確に描かれてはいませんが、もしかすると寿命を迎えたパックンフラワーは、頭の部分だけを残してそれがそのままグーリンダイになる……というような可能性も、想像としてはあり得るのかもしれません。

また、「ビッグパックン」や「クィーンパックン」を見てみると、大きく育った成体を中心に、周囲のツタや触手にいくつものつぼみを付けているケースが見られました。このことから、タネによる繁殖だけでなく、親株からツタや地下茎を伸ばして増える「株分け」のような、クローン繁殖をしている可能性も考えられそうです。
さらに、ジュゲムがグーリンダイを撒いていったり、トンダリアが水やりをしていたりと、外部の存在による働きかけがきっかけで繁殖や成長につながる場面も少なくありません。こうした他者の手を借りる繁殖スタイルもまた、パックンフラワーの生息域を広げられた要因のひとつと言えそうです。
40年経っても謎の多いパックンフラワー
というわけで今回は「パックンフラワーのライフサイクル」について、タネからつぼみ、花が咲くまで、そしてその先はどうなるのか、シリーズ作品を振り返りながら調べてみました。
最終的にどのような方法でタネを残しているのか、そもそもグーリンダイは本当にパックンフラワーのタネと呼べるのか、まだまだ多くの謎が残されている一方で、水やりで小さなつぼみから成長したり、環境に合わせて色や性質が変化したり、植物らしい特色もしっかりと見られます。
そもそも一口に「パックンフラワー」といっても、普通に地面へ根を張るものもいれば、うねうねと触手を伸ばすほど巨大なものもいて、すべての個体に同じライフサイクルが当てはまるとは限らないのかもしれません。それぞれの環境や作品ごとに、独自の成長を遂げているのだとしたら、それもパックンフラワーの生命力の一端を表していると言えそうです。

やはりパックンフラワーといえば、花の咲いた成体を思い浮かべるのが一般的で、タネやつぼみに関する描写は、40年以上の歴史を経た今でもあまり多くはありませんでした。個人的には「プチパックンとパックンフラワーは別種」と思っているのですが、今後どこかの作品で、プチパックンがパックンフラワーへと成長する様子が描かれる可能性もあるかもしれません。
また、そのタネであるグーリンダイも、今のところ登場作品はまだ片手で数えられるほどしかなく、今後さらに掘り下げられる余地は十分にありそうです。
個人的には、「ファイアパックン」や「どくパックン」といった派生種たちにも、それぞれ専用のグーリンダイがいずれ出てきそうと思っているのですが、もしそんな新しいタネが登場することがあれば、そのときはまた改めて記事にしてみたいな……と思う今日この頃です。
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