ゲームボーイの『ポケットモンスター ピカチュウ』に再現されたアニメ要素をまとめてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

私が小さいころから放映されてたアニメ版『ポケットモンスター』ですが、2023年3月24日、ついにサトシとピカチュウの旅が終わり、その感動と寂しさから大きな話題を集めました。

しかし4月14日からはパルデア地方のポケモンも登場する新シリーズが始まるので、そちらもどのような展開になるのか、今から楽しみな今日この頃です。

アニメ要素を取り入れた『ポケットモンスター ピカチュウ』

そんなゲームだけでなくアニメでも大きな影響力を持っていた『ポケットモンスター』は、1998年に『ポケットモンスター ピカチュウ』がゲームボーイで発売され、『黄色版』『ピカ版』などの略称で呼ばれています。

本作はこれまで発売されていた赤・緑・青バージョンにアニメの要素を加え、そのタイトルの通りピカチュウが主人公のパートナーとして大いに活躍しました。

本作は劇場版ポケットモンスター『ミュウツーの逆襲』の公開記念作品で、アニメから様々な要素が逆輸入されている異色なタイトルであり、その独自性から今も高い人気を持っています。

というわけで今回はアニメでサトシの旅が完結したのと関連して、『ポケットモンスター ピカチュウ』に含まれるアニメ的な要素を簡単にまとめてみようと思います!

アニメの声のピカチュウが後ろから付いてくる

『ポケットモンスター』シリーズといえば、まずは博士から『ほのお』『くさ』『みず』タイプのいずれかのポケモンを譲り受けるのが恒例ですが、『ポケットモンスター ピカチュウ』ではオーキド博士はこれらポケモンを用意しておらず、『イーブイ』を主人公に授けるつもりでした。

しかしオーキド博士の孫であるライバルがこれを横取りしてしまい、代わりに博士が草むらで捕まえたピカチュウを代わりに主人公に託すところから物語は始まります。

このピカチュウはアニメ同様モンスターボールに入るのが嫌いらしく、主人公の1歩後ろを常に付いてきて、ポケモンのゲームとしても初の『連れ歩き』が実現しました。

後ろのピカチュウに話しかけると仲の良さに応じたリアクションを返してくれるのですが、これまで電子的な鳴き声だったのに対し、本作はアニメ版の声優である大谷育江さんの声で再生されるため、特に用がなくても話しかけてしまう方は多かったと思います。

実は生声を録音していたわけではなく、大谷さんの声の波形に合わせてゲームボーイ上で再現した電子音ではあったのですが…、それでもその違和感のなさはポケモンの時代を先取っているように感じました。

ちなみに今ではおなじみになった『なつき度(なかよし度)』も本作から初めて導入されていて、今回はピカチュウにしかなつき度が設定されていないものの、仲良くなればなるほど笑顔で話してくれるようになるため、このゲームにおいてはある意味1番重要…だったかもしれません。

また、ピカチュウは『かみなりのいし』による進化を嫌がり、アニメと同様ライチュウには進化できないので、基本的に最初から最後までピカチュウとして戦うことになります。

本来ピカチュウは『トキワの森』に生息していますが、今回は野生で登場しないため、ポケモン図鑑のライチュウを埋めるには他のバージョンから連れてくる必要があり、それはちょっと大変なところです。

なお本作のピカチュウを『ポケットモンスター 金・銀・クリスタル』に連れていくと、実は『でんきだま』を持っていて、このピカチュウがいかに特別な個体だったかが分かります。

アニメに近づけたグラフィックと新しく覚えられる技

『ポケットモンスター 赤・緑』は様々なバグがあることでも有名ですが、ピカチュウバージョンはバグの原因の多くが取り除かれていて、いわゆる完全版になっています。

ポケモンのグラフィックもアニメに合わせて描き直されていて、特にピカチュウを始めとし『プリン』『ピッピ』『イーブイ』といった可愛らしいポケモンは、かなりグラフィックが向上しているのが分かります。

個人的にはニドキングやギャラドス、カイリューなど大きなポケモンが、限られたスペースで躍動感あるデザインに収まっているのがお気に入りです。

また、ポケモン図鑑の説明文もこれまでに比べて文末が『○○だ』『○○よ』など軟らかくなり、『コンパンの大きな目は小さな目が集まって出来ている』『ヤドランのしっぽのシェルダーが外れるとヤドンに戻る』など、あまり知られていなかった生態も明らかになりました。

青版のアーボックの説明文が『お腹の恐ろしい模様は何種類かパターンがあるという噂だ』だったのに対し、本作で『お腹の模様は研究の結果6種類確認されている』になったりと、バージョンが進んだことで研究結果がアップデートされているのも面白いところです。

一部のポケモンは技もいくつか変更されていて、ピカチュウはアニメに準拠してレベルアップで『10まんボルト』を覚えられるほか、『たたきつける』や『ひかりのかべ』も習得するようになりました。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のピカチュウはレベル36で10まんボルトを覚えますが、このピカチュウバージョンではレベル26で覚えられて、アニメのピカチュウが早くから10まんボルトを使っていた再現…なのかもしれません。

(もちろん進化できない分、強力な技を早めに覚えさせるバランス調整の意味合いもありそうです。)

他にもアニメのリザードンは空を飛びながら暴れまわる印象が強かった通り、本作から実際に『そらをとぶ』を習得できるようになり、より攻撃の幅が広がりました。

アニメに関りがなくてもシャワーズに『オーロラビーム』、オコリザルに『けたぐり』、ストライクに『つばさでうつ』などなど…覚える技が大幅に増えていて、のちの『ポケットモンスター 金・銀』に技のレパートリーが近くなっています。

ムサシにコジロウ…アニメ準拠のキャラクターが登場

『ポケットモンスター ピカチュウ』最大の見どころが、アニメに準拠した一部のキャラクターが登場することで、中でもロケット団員の『ムサシ』と『コジロウ』が出てくるタイトルは未だに他でも見られません

ムサシとコジロウは『おつきみやま』やシオンタウンの『ポケモンタワー』、『シルフカンパニー』などで戦いを挑んできて、アニメと同じように『アーボ』『ドガース』『ニャース』を繰り出してきます。

戦いに勝利すると『それでは いつもの まいりましょうか…』『やなかんじぃー!』というセリフが流れ、アニメのお約束をしっかり再現してくれました。

ジムリーダーも一部はアニメに準拠したグラフィックになっていて、サトシと共に旅をしていた『タケシ』と『カスミ』は、過去のバージョンとは違ったデザインで描かれています。

特にタケシはこれまでの作品において上半身裸でしたが、これ以降のシリーズでは半裸で登場しなくなり、それだけアニメのイメージが強く影響していた…のかもしれません。

ジムリーダーたちの手持ちのポケモンも変更されていて、中でもクチバシティの『マチス』は過去作で『ビリリダマ』『ピカチュウ』『ライチュウ』の3匹を連れていましたが、ピカチュウバージョンではレベルの高い『ライチュウ』1匹だけを手持ちに入れていて、やはりアニメの再現を意識しているのがうかがえます。

ポケモンセンターも赤・緑・青時代はロングヘアーに黒いワンピースのようなお姉さんが受付を務めていましたが、本作はアニメのジョーイさんに近いデザインに変更され、以降の作品でもピンクの髪の毛に看護師風の白衣がデザインのベースになりました。

隣にラッキーが配置されているのもピカチュウバージョン特有のもので、これもアニメでジョーイさんがラッキーを連れていたのをモチーフにしています。

また、ハナダシティの泥棒に入られた民家前などにはアニメのジュンサーさんらしきグラフィックのキャラクターが登場していて、細かな点でオリジナルと見比べるのも面白いのではないかと思います。

Nintendo Switch Onlineで遊べるようになったら嬉しい

というわけで今回は『ポケットモンスター ピカチュウバージョン』に見られるアニメ的な要素を簡単にまとめてみましたが、改めて見てみるとムサシとコジロウが登場したり、近年のポケモンと比べても珍しいコンセプトなのではないかと思います。

一方で3DSのバーチャルコンソールが終了した今となっては触れる機会も少なく、意外と手軽に遊べないのがネックなので、いつか『Nintendo Switch Online』に追加されたら嬉しいところです。

(ポケモンスタジアムの配信はすでに予告されているので、それに合わせて追加されたりしないでしょうか…?)

アニメ版ポケットモンスターが一区切りとなり、サトシを始めとしたキャラクターたちが今後どのように描かれるのかはまだ分かりませんが、ロケット団やジョーイさんと出会えるゲームとして本作は貴重…かもしれません。

アニメが準拠というわけではありませんが、現在はニンテンドースイッチに『ポケットモンスター Let’s Go! ピカチュウ』が発売されていて、そちらもピカチュウの可愛らしさを余すところなく味わえるため、気になる方は遊んでみるのもオススメです。

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