ヨッシーは本当にドラゴン?マリオとの関係やちょっと不遇な扱いを調べてみた

キャラクターの話
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こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

『スーパーマリオ』シリーズにおいて、マリオを手助けしてくれる仲間といえばルイージやピーチ、キノピオなどが真っ先に挙げられますが、忘れてはならないのが恐竜のような不思議な生物「ヨッシー」です。

ヨッシーは1990年、スーパーファミコンと同時に発売された『スーパーマリオワールド』で初登場し、全体的に丸みを帯びた可愛らしいビジュアルや、マリオと共に戦ってくれる心強さから、瞬く間に人気を集めました。

『ヨッシーアイランド』を始めとして、主役を務めるタイトルも今や多数あり、『マリオカート』や『マリオパーティ』などで好んで使っている方も多いのではないかと思います。

※この記事は、2020年3月13日に公開した記事を再構築したものです。

恐竜ランドに生まれた「スーパードラゴン」?

そんなヨッシーは、初登場作品の『スーパーマリオワールド』において「スーパードラゴン」を自称していて、『ヨッシーのパネポン』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』でも特別な力を持ったドラゴンとして描かれています。

実際にそのポテンシャルは確かなもので、長い舌を伸ばして敵を食べてしまうだけでなく、生み出したタマゴを投げて攻撃したり、マリオでは踏めない敵を踏めたり、さらには条件が揃えば火を吹くことも、空を飛ぶことさえも可能でした。

そんな多才なヨッシーは、マリオのパートナーとしても非常に強力で、アクションゲームに慣れていない人からすれば、「ヨッシーがいない状態で先に進むのは不安…」と思いながら遊んでいた方も少なくなかったようです。

しかし一方で、マリオを支える立場だからこそ不憫な思いをすることも多く、ネット上ではたびたび「不遇なキャラクター」として扱われることもありました。というわけで今回は、そんな「ヨッシーの不遇な扱い」についていくつか紹介してみようと思います!

マリオはヨッシーの頭を叩いて指示を出していた?

ヨッシーはマリオの世界においても屈指の食いしん坊で、『スーパーマリオワールド』でもマリオがヨッシーに乗った状態でボタンを押せば、舌を伸ばして敵やアイテムなどを食べてもらうことができました。

当時の取扱説明書のイラストなどを見ると、背中に乗ったマリオが指をさしてヨッシーに指示を出しており、実際にゲーム内でも同じような動きをマリオがしています。

しかし2017年のインタビュー記事を読むと、当初は「マリオがヨッシーの頭を叩いてビックリさせ、舌を伸ばしている」という設定だったらしく、ボタンを押したときに「ポコン」と頭を叩くような効果音まで用意されていました。

しかしそれでは「ヨッシーがかわいそう」という意見も出てきそうだったため、最終的にはマリオが「行け!」と言っていることにしたそうです。

今でこそ『マリオカート』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』などの外伝作品においても、マリオとヨッシーは対等な立場で描かれていますが、もし「ヨッシーの頭を叩く設定」が残っていたら、ユーザーの印象も大きく違っていたのかもしれません。

ヨッシーを踏み台にするテクニック『乗り捨てジャンプ』

ヨッシーの登場する2Dマリオ作品には、『スーパーマリオワールド』から長きにわたって「乗り捨てジャンプ」というテクニックが存在していて、特にショートカットやタイムアタックを狙う際は頻繁に活用されています。

これはマリオがヨッシーに乗っているときに限り、ジャンプ中のヨッシーを踏み台にして更に高いジャンプを狙う技で、本来届かない高い場所に飛び移ったり、高所に陣取る敵を倒しに行ったり、ステージ攻略に役立つ場面も少なくありません。

しかしこのテクニックは、実際はプレイヤーがうっかり操作を誤って穴に落ちそうになったとき、ヨッシーを切り離して再びジャンプする「緊急脱出」として使われることも多く、たびたびヨッシーを犠牲にしてしまったプレイヤーも多いのではないかと思います。

とはいえ、スーパーマリオワールドのヨッシーは「クッパ軍団に魔法でタマゴに閉じ込められてしまった」という設定なので、ダメージを受けても命を失うことはなく、崖下に落ちた場合も、再びクッパに捕まってタマゴに封じ込められているだけと考えられます。

しかし崖の下に落ちていくのはまだしも、ステージによっては煮えたぎるマグマの上で乗り捨てジャンプをされる可能性もあって、ゆっくりマグマに沈んでいくヨッシーの様子を見ると…、さすがにその扱いは可愛そうに思えてくるかもしれません。

意外と設定が固まっていない?時代で移り変わる「性別」

ヨッシーはドラゴンでありながら卵生であり、ゲーム内でも木の実や敵を食べるとタマゴを産みますが、一人称は「ボク」であり、性別がハッキリしていないキャラクターでした。

現在刊行されている雑誌「ニンテンドードリーム」の前身、「64ドリーム」のインタビューにて任天堂の広報は、「ヨッシーはタマゴを産むのでメスです」とコメントしていましたが、その後MTVのインタビューにて宮本茂さんは「ヨッシーとキノピオは中性」と答えていて、任天堂内でも設定があやふやだったように思えます。

2025年4月時点のWikipediaには「性別はない」と書かれており、『大乱闘スマッシュブラザーズ X』のスネークの無線でも性別が明言されないことから、ヨッシーは性格的にはオスに近いものの、身体的にはオスでもメスでもないようです。

これは『スーパーマリオUSA』に初登場したキャサリンも同様で、当初キャサリンは自分を女だと思い込んでいる、いわゆる「オカマ」の設定でしたが、ヨッシーと同じように身体的な性別はなく、あくまで「心が女性」なだけと明かされています。

ただ、ヨッシーもキャサリンも「性別はない」という設定に行き着くまでにかなりの年数をかけていて、一時期は任天堂のスタッフにも認識の違いが見られました。また、オスかメスかを決めると、その性別に寄せたキャラクターにしなければならないので、明確にしていなかった側面も見られるようです。

当時の参考記事はこちら

何故か水に溶けて消えてしまう『スーパーマリオサンシャイン』

アクションゲームにおけるヨッシーはとても頼りになるパートナーで、本来なにか攻撃手段の必要となる「パックンフラワー」や「トゲゾー」などにも強く、攻略の難易度に大きな影響を及ぼします。

しかし『スーパーマリオサンシャイン』に登場するヨッシーに限っては水が苦手で、海に落ちると体が溶けてしまうという、これまでのヨッシーからは考えられない設定が付けられていました。

実は本作の舞台であるドルピック島は、「かつてヨッシーが生息していた島」であって、本物のヨッシーはもう残っていないとされています。そのため、このヨッシーもラクガキのインクから生み出された存在であり、水に濡れると溶けて消えてしまうようです。

ただ、ゲーム内で「今回のヨッシーはインクでできている」と説明されることもないので、水に落ちて溶けていくヨッシーの演出は、何も知らずに遊んでいたプレイヤーにとってなかなかショッキングな映像であり、記憶に残っていた方も多いのではないかと思います。

同じようにインクでできた生命体といえば、『スプラトゥーン』の「インクリング」が思い浮かびますが、彼らは水に落ちてもリスポーン地点から復活できるのに対して、ヨッシーはどうなっているのか…、深く考えると少し怖いかもしれません。

実写映画では、まさかのリアルな恐竜として登場

今やアクションゲームの金字塔として知られる『スーパーマリオ』シリーズですが、その人気はゲームのみならずグッズ、マンガ、おもちゃなど、様々な分野にまで広がりを見せています。

そして1993年には、なんと50億円もの費用をかけたハリウッド映画『スーパーマリオブラザーズ 魔界帝国の女神』が制作されていて、国内外大きな話題になる…と思われました。しかし当時はまだゲームの映画化、ましてや実写化は非常に珍しいケースで、残念ながらヒットには至らず、商業的には失敗に終わっています。

ところが、2023年に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が公開されると、魔界帝国の女神のBlu-rayディスクも猛烈な売り上げを記録し、劇場でも4Kレストア版が公開されるなど、再評価の動きが見られるようです。

(私も昔、魔界帝国の女神のビデオを持ってました。)

マリオ役はゴールデングローブ賞も受賞したボブ・ホスキンス氏、ルイージ役は後にエミー賞を受賞したジョン・レグイザモ氏など、制作費に違わない豪華なキャストが揃い踏みしていますが、ヨッシーに関しては、まさかのリアルな本物の恐竜として登場しました。

当時のCG技術ではできることも限られていて、ヨッシーの設定がドラゴンである以上、実写に落とし込むのであれば、これが必ずしも間違っているとはいえません。また、実際に舌を伸ばして捕食するシーンも描かれていることから、意外と原作再現度も高かったりします。

ただ、映像の一部だけを切り取ればその様子はさながら「ジュラシックパーク」のようで、少なくともこれだけで「スーパーマリオ」と連想するのはなかなか難しいのではないかと思います。

実際に動いている姿を見ると、リアルな見た目に反して愛嬌のある可愛いやつなのですが、本来のヨッシーの魅力とはベクトルがあまりに違うのもあって、未だファンの間でも好みは分かれているようです。

そもそも本作はクッパがティラノサウルスから進化した恐竜族だったり、グンバ(クリボーの英語名)が光線銃で逆進化した住民たちの成れの果ての姿だったり、本家とは根本から設定の異なる部分も多いので、あくまで「マリオをテーマにしたパラレルワールド」として、別物と扱うのが正しいのかもしれません。

今では独自の世界観を築いたキャラクターに

というわけで今回は、今やマリオファミリーに欠かせない存在となったヨッシーの「ちょっと不遇な扱い」についていくつか紹介してみましたが、かつてはマリオのパートナーとして「指示を受ける身」だったからこそ、時には谷底に落とされたり、不憫な思いをしていました。

しかしもともとは『スーパーマリオワールド』のお助けキャラだったのが、1995年の『ヨッシーアイランド』で主役に抜擢されると、独自のアクションを活かしたタイトルが続々と発売され、今やマリオにも劣らない世界観と活躍を見せています。

2023年に発売された2Dマリオの最新作、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』においては、ヨッシーもプレイアブルキャラクターの1人となり、名実ともにマリオと対等な立場…どころか、敵に攻撃されてもミスにならない強力な個性まで引っ提げて参戦を果たしました。

「乗り捨てジャンプ」などは、当時の公式ガイドブックでも紹介されるテクニックであり、隠しゴールに入るため必須のコースまであったのですが、近年はマリオのアクションもパワーアップしていて、昔に比べれば乗り捨てられる機会もかなり減っている、かもしれません。

コメント

  1. 匿名 より:

    ヨッシー大好き。
    実写のヨッシーにはビックリしたwジュラシックパークやんw
    私は乗り捨てジャンプなんてやったことない。というかやらない
    ヨッシーはマリオにひどいことをされても怒らないのがが不思議まあ怒ったら進めないかw
    一番最初に買ったゲームがヨッシーだった!!!ヨッシーかわいすぎいいいいい!!!!

    • ヨッシー良いですよね、子供の頃マリオカートとかマリオパーティとかするときヨッシーの人気が高くて、結構な競争率だった記憶があります。
      私も実は1番最初に遊んだゲームがヨッシーアイランドなので、思い入れが強いです。

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