『ゼルダの伝説』のサリアの可愛らしさはゼルダ姫を食いかねないと開発も危惧していた話

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2022年9月13日のNintendo Direct(ニンテンドーダイレクト)にてついにタイトルが発表された『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』ですが、『ブレス オブ ザ ワイルド』とは違い空の世界まで広がっていそうで今から発売が楽しみです。

しかし初報のPVではゼルダ姫も大きな役割を持っていそうな雰囲気でしたが…、厄災ガノンを打ち倒したその後の世界でどのような冒険を繰り広げるのか、続報も待ち遠しい今日この頃です。

ヒロイン以上の魅力を持った?幼馴染の『サリア』

そんな『ゼルダの伝説』シリーズは今年で36年目を迎える長寿タイトルで、神器『トライフォース』をめぐった物語が幾度と描かれてきましたが、そのヒロインといえば『知恵のトライフォース』を宿した『ゼルダ』がもっとも有名です。

ゼルダの伝説は作品によって時代や舞台が違うので、リンクやゼルダも名前が同じでありながら毎回別人なのですが、『ブレス オブ ザ ワイルド』の学者気質で好奇心旺盛なゼルダや、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のデザインにも採用された『神々のトライフォース』の可愛らしいゼルダなどは特に印象深いのではないかと思います。

中でも『時のオカリナ』のゼルダは物語にも大きく関わっていて、幼少時代と大人時代をまたいだ2つのビジュアルや、謎のシーカー族『シーク』に変身しリンクをサポートしていたこともあり、『ゼルダ姫』というキャラクターの重要度を一気に押し上げた作品でした。

作品のメインヒロインとしても非常に魅力的な存在でしたが、当時のインタビュー記事を読むとリンクの幼馴染である『サリア』も引けを取らない魅力があり、ゼルダ姫のデモシーンを担当した森さんが『このままではサリアに食われてしまう…』と危惧していたそうです。

当時の記事はこちら

というわけで今回は『ゼルダの伝説 時のオカリナ』におけるゼルダ姫とサリアの魅力や、他作品でヒロインに負けず劣らず人気の高いキャラクターを紹介してみようと思います!

あどけなくも夢のお告げをリンクに伝えた『ゼルダ姫』

『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の影響もあってか『時のオカリナ』に登場するゼルダは大人の姿が印象的ですが、リンクがハイラル城の中庭で出会った『子供時代のゼルダ』も高い人気があります。

ゼルダは『夢のお告げ』によって『森からの使者』であるリンクが世界を救うと予見し、王家に伝わる『トライフォース』や『時の神殿』についての秘密をリンクに教えました。

大人のゼルダはミステリアスで物静かなイメージが強いですが、幼少期のゼルダはリンクの受け答えによって笑顔になったり困り顔になったりと表情豊かで、年相応なあどけなさが魅力的です。

しかし子供でありながら物事を見抜く力に長けていて、ハイラル王に忠誠を誓っていたガノンドロフが上辺だけのものと察し、夢のお告げで暗示された『黒い雲』の正体が彼であることまで理解していました

ガノンドロフの狙いが聖地に収められたトライフォースだと予測し、このことを父親であるハイラル王にも伝えますが『夢のお告げ』を信じてもらえず、野望を阻止するため先にトライフォースを手に入れようとリンクに提案します。

『時の神殿』へのカギとなる3つの精霊石をリンクは集めますが、ちょうどそのタイミングでガノンドロフがハイラル城を襲撃、城を燃やされハイラル王も命を落とし、乳母である『インパ』と共に城を脱出しました。

のちに知恵のトライフォースを宿すだけあって幼い頃から知的なゼルダですが、一方で夢のお告げは絶対的なものであると主張していて、ゼルダの問いかけをリンクが否定すると『そんなはずないと思うのだけど…』と聞き直してきたり、意外と押しが強いところも見られます。

開発者のインタビューにも『ゼルダはサリアに負けないように意識した』とありますが、王女でありながら語尾に『!』が頻繁に付いたり、夢のお告げを信じてくれたリンクに笑みを向けたりなど…年相応の可愛らしいしぐさに表れているのかもしれません。

時の扉を開いたリンクの魂はマスターソードに封印され、7年もの歳月が流れてしまいましたが…その間もゼルダはリンクが現れるのを待ち続け、最後にはガノンドロフに有効な『光の矢』を授けました。

リンクの幼馴染として優しさと静かさを持った『サリア』

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のメインヒロインは間違いなくゼルダですが、物語の序盤ではリンクの幼馴染である『サリア』と接する機会が多く、彼女の優しい性格に心惹かれた方も少なくないのではないかと思います。

基本的には明るく元気な性格で、リンクに向けても大きく手を振ったり、デクの樹サマの枯れた原因がリンクにあると問い詰められたときも唯一かばってくれたり、ある意味ゼルダ以上に王道ヒロイン…といえたかもしれません。

しかし一方で鋭い観察力と洞察力があり、リンクが他のコキリ族とは違うこと、それがきっかけでいつか『コキリの森』を出て行ってしまうことを予感していて、さらにはハイラル城から嫌な気配を感じ取ったりと何か特別な力を暗示していました。

誰よりも心優しくリンクを支えてくれたサリアは旅立ちの際に『妖精のオカリナ』をリンクに渡し、その後『森の聖域』にて『サリアの歌』を教えてもらうイベントはゼルダシリーズの中でも屈指の人気を持っています。

また、サリアの歌はゲーム内で演奏することでいつでもサリアとお話しできて、ときにはストーリー攻略に役立つヒントをもらえることもあるので、こまめにやり取りをしていたプレイヤーも多かったかもしれません。

どこか不思議な力を感じさせるサリアの正体は『森の神殿の賢者』で、ガノンドロフを封印するために欠かせない存在でしたが、森の賢者に選ばれたことで幼馴染のリンクと共に過ごすことは叶わなくなり、寂しさを隠すために一人称が『アタシ』ではなく『ワタシ』になったりとあえて他人行儀な態度を取りました。

リンクの幼馴染という正統派なヒロイン要素を持っていて、会話やイベントからもリンクへの好意が感じ取れるのですが、『森の賢者』というサリアも望まなかった運命からリンクと離れ離れになるのは何とも切ないものがあります。

幼少期のゼルダ姫も可愛らしく親しみやすさがありましたが、サリアはそれ以上にリンクとの距離が近く、そこに『サリアに食われてしまう』という懸念があったのかもしれません。

また、2年後に発売された『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は『時のオカリナ』に登場したキャラクターのグラフィックを流用したパラレルワールドが舞台でしたが、このサリアに関しては同じ見た目のキャラクターが登場しないこともある種の特別な扱い…といえそうです。

他のシリーズでもヒロインに負けない人気を持った女性キャラクター

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』におけるゼルダとサリアは開発も意識するほど高い人気を持っていますが、のちのシリーズでもメインヒロインに劣らない人気を持つキャラクターが多く登場しています。

例えば『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で英傑の1人であるゾーラ族の『ミファー』はリンクと幼馴染で恋心を抱いており、将来の婿に渡すものとされる『ゾーラの鎧』をリンクのサイズに合わせて作っていました

残念ながら厄災によりミファーは命を落とし、魂だけの存在になってリンクと共に歩めないことを悲しんでいましたが、それでも神獣ヴァ・ルッタの操縦者として使命は忘れておらず、その一途さはサリアにも通ずるものがあったかもしれません。

2016年に雑誌『ニンテンドードリーム』で行われた『ゼルダ以外の好きなヒロイン人気投票』では、サリアに続いて『ゼルダの伝説 風のタクト』の『メドリ』が2位を獲得しました。

メドリは『竜の島』に住むリト族の少女で、空の精霊『ヴァルー』や族長の息子『コモリ』のお付きでしたが、突如暴れ出したヴァルーの原因を探り鎮めるためにリンクと協力します。

その正体はゾーラ族の賢者『ラルト』の子孫で、のちに大地の賢者としてマスターソードを蘇らせるために1人神殿に残って『大地の唄』を奏で続け、残念ながらその後リンクとは会話もできなくなってしまいます。

メドリはコモリから好意を寄せられていましたが、メドリはあくまで『コモリ様のお付き』のままでいたいと願い、賢者になったことを告げずこっそりと竜の島を後にしました。

サリア、ミファー、メドリのいずれも大切な人がいながら賢者や英傑といった運命に翻弄され、それでも一途に相手を想いながら使命をまっとうする姿に人気が集まっているのかもしれません。

ゼルダにもサリアにもそれぞれ違った魅力

というわけで今回は『ゼルダの伝説のヒロインに関する可愛らしさ』を簡単に紹介してみましたが、確かに人によってはメインヒロインだったゼルダより、物語の序盤からリンクを気遣ってくれたサリアの方が印象深い…という方も少なくなかったと思います。

対して『時のオカリナ』のゼルダは個人的には『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の印象が強かったのですが、改めて見直してみると幼少期のゼルダは年相応のあどけなさがあって、こちらも開発陣が力を入れたというのもうなずける魅力がありました。

音楽と密接な関りを持つことが多い『ゼルダの伝説』シリーズですが、『ゼルダの子守歌』や『サリアの歌』は他のタイトルで扱われることもあり、それだけゼルダの世界において印象的なものだったのだと思います。

2023年に発売が予定されている『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』ではミファーが登場するのか、それとも新しい女性キャラクターが登場するのか…まだ詳細は分かりませんが、今からどのような物語になるのか楽しみです。

コメント

  1. 匿名 より:

    なぜか、ゼルダ無双に参戦しなかったサリア。
    コエテクスタッフがサリアの事が好きじゃなかった説ありそう。

    • 当時サリア出ないことが話題になってましたね、それもちょっと記事で触れれば良かったかな…。。
      アゲハやルトが参戦しておいて今更…とも思えますが、サリアが頭1つ抜けて特別だったため、暴力的な表現をさせたくなかった…なんて可能性もあるのかなと思っています。
      アクション的にはラナが役割担ってたのもありそうです。

      • 匿名 より:

        なるほど。アゲハやルトが戦っているから今更とはいえ、サリアには戦わせたくなかった事ですね。
        コエテクはリンクがサリアを攻撃するのは見たくないと思ってた説もありそう。

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