【ゼルダの伝説】『海ゾーラ』と『川ゾーラ』はどのように違うのか調べてみた

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こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

2024年6月18日の『Nintendo Direct』にて初お披露目された『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』ですが、ついにタイトル通り『ゼルダ姫』の伝説が描かれるとSNSでも話題になっていました。

本作は『見下ろし型ゼルダのアタリマエ』を見直す、というコンセプトで開発されているようなので、まだ見たことのないどのようなギミックが仕込まれているのか…、今から発売が楽しみな今日この頃です。

海と川で姿の違う、2種類のゾーラ族

そんな『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は、現在YouTubeの動画だけでなく、公式Xでも様々な情報が順次公開されています。

PVではリンクが『魔王ガノン』を打ち倒していたので、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』の直後の話かと思ったのですが、Xによればデクナッツ族やゲルド族など様々な種族が暮らしているので、『神々のトライフォース』のハイラルとはまた少し違った世界線なのかもしれません。

そして、水辺を住処にする魚人『ゾーラ族』も登場するのですが、今作は顔に大きなヒレを持つ緑色のゾーラと、後頭部が魚のようになっている青いゾーラの、2種類のゾーラ族が登場するようです。

彼らはそれぞれ『川ゾーラ』と『海ゾーラ』と呼ばれているのですが、同じゾーラでありながらどのような違いがあるのか、今回は調べてみようと思います!

ゼルダの伝説 知恵のかりもの
created by Rinker

初代ゼルダから登場する攻撃的な『川ゾーラ』

まずゾーラの初登場作品は、1986年発売の初代『ゼルダの伝説』で、当時は水辺からリンクにビームを放ってくる敵キャラクターの1種でしかありませんでした。

青緑の皮膚に鋭いキバ、顔から生えた大きなヒレなど、まさに『半魚人』といえる見た目をしていて、このデザインのゾーラをのちに『川ゾーラ』と呼ぶようになります。

川ゾーラはその後も『リンクの冒険』など様々なタイトルに登場しますが、どの作品においても基本的にはリンクの敵であり、水中から顔を出しては積極的に攻撃を仕掛けてきます。

初めてリンクに友好的だった川ゾーラは、1991年発売の『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』に登場する『キングゾーラ』で、彼はゾーラの中でも唯一リンクと言葉でのコミュニケーションが可能でした。

500ルピーもの大金が必要にはなりますが、水中での移動に欠かせない『水かき』を売ってくれて、さらに川や湖をつなぐ秘密の水路の存在までリンクに教えてくれます。

しかしキングゾーラとの関係がどれだけ良好でも、他のゾーラとリンクの敵対関係が解消されることはなく、残念ながらリンクへの攻撃が止むことはありませんでした。

2001年発売の『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』を最後に、川ゾーラはしばらく出番がありませんでしたが、2013年の『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』にて12年ぶりに再登場、会話のできる友好的な川ゾーラと、これまで通りリンクに攻撃してくる敵の川ゾーラの両方が存在しました。

ゾーラ族の王女である『オーレン』は、ゾーラも人間と仲良くするようにと呼び掛けているものの、『私の言うことが聞けないゾーラもいる』とリンクに忠告していて、それだけ縄張り意識が強いのか、根本的に戦いを好む気質のようです。

ちなみに、ゾーラといえば泳ぎの得意なイメージがありますが、川ゾーラは『泳ぐ』というより『潜る』描写がほとんどなので、意外と素早く泳ぐのは苦手だったりするのかもしれません。

容姿端麗で友好的な性格の『海ゾーラ』

『ゾーラといえば水辺の敵キャラクター』というイメージが根付いていた『ゼルダの伝説』ですが、1998年に発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』では一変、リンクに友好的な種族として登場しました。

これまではヒレやエラの目立つ半魚人のような見た目だったのに対して、今作のゾーラはより人間に近い姿をしており、個体によってはかなりスリムで容姿端麗な印象を持ちます。

必ずしも海に生息しているわけではありませんが、このような姿のゾーラを『海ゾーラ』と分類し、その後も『水辺に住む友好的な種族』として多くの作品に登場しました。

他種族とのコミュニケーションが苦手だった川ゾーラと違って、基本的には温厚な性格であり、集落で漁や商売を通じて生計を立てている者も少なくありません。

2001年発売の『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』では川ゾーラと海ゾーラの両種が登場し、プレイヤーからすればややこしいことこの上ないですが…、どうやら海ゾーラとしては川ゾーラと混同されることを嫌っているようです。

川ゾーラと違ってビームや光弾を放つことができないため、物理的な攻撃手段を基本としており、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』でゾーラに変身したリンクは、長い手足を活かした体術で魔物と戦いました。

また、ゾーラリンクに限っては両腕のヒレをブーメランにように飛ばしたり、電気で体を覆うようなバリアを展開したりもできるのですが、他のゾーラもこのようなことができるのか…までは未だ定かではありません。

2006年に発売された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』では、斧や兜で武装した海ゾーラが里を守っており、その後の作品でも武器の扱いに長けたゾーラが多数登場しました。

中でも『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の、ゾーラ国王『ドレファン』の娘である『ミファー』は類稀なる槍術に加え、あらゆる傷を治す治癒術まで身に付けていて、川ゾーラとは大きく違った進化を遂げているのが分かります。

比べてみると似て非なる2つのゾーラ族

同じ『ゾーラ族』でありながら、川ゾーラと海ゾーラを比較するとその違いは見た目だけでなく、生活や特性などにまで大きな差があることが分かってきました。

海ゾーラを見ると、どのゾーラも武器や楽器などの様々な道具を使いこなしていて、それはやはり体つきのみならず、手や指の形まで人間に近いのが理由ではないかと思います。

一方で川ゾーラは道具を扱う描写が少なく、ゲーム内のグラフィックも手が水かきになっているように見えるので、それだけ手先の細かい作業が難しいのかもしれません。

(王女のオーレンの手は人間に近いようなので、個体差がある気もします)

ゲームの歴史の中で姿を変えるキャラクターは珍しくありませんが、同じ名前でありながら新たな種族に分岐した例は珍しく、『友好的なゾーラ』を作るにあたって『川ゾーラのままではなぜダメだったのか?』も気になるところです。

特に『ゼルダの伝説 ふしぎの木の実』では明確に川ゾーラが敵、海ゾーラが味方と分類されていたので、ここで種族による性格の違いを決定づけたのではないかと思います。

近年では少しずつリンクに理解を示す川ゾーラも増えていますが、もともと『リンクの敵』としてデザインされたキャラクターである以上、今後も好戦的なのは変わりなさそうです。

2つの種族は対立するのか、それとも交わるのか

というわけで今回は『2種類のゾーラ族』について、簡単に特徴を紹介してみましたが、ここまで見た目や性格にまで違いがあるとなると、本当に同じ祖先なのか…?と疑ってしまうほどです。

両種の共存しているタイトルは未だに『ふしぎの木の実』しか発売されておらず、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』はなんと23年ぶりの共演となるのですが、果たしてどのような関係で描かれるのかは気になるところです。

『ふしぎな木の実』において海ゾーラは、川ゾーラを野蛮な種族と認識し混同されるのを嫌っていたので、その関係性が今も引き継がれているとしたら、種族間の確執は思った以上に根深かったりするのかもしれません。

ただ、ゼルダシリーズは作品によって時代や世界線が違いますが、もしこの世界線で川ゾーラと海ゾーラが友好的な関係を結べれば、後の作品にもまた様々な影響を与えるのではないかと思います。

ゼルダの伝説 知恵のかりもの
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