フォールアウト4の荒廃した世界で育つ作物『テイト』は現実にも存在した?

任天堂以外のゲーム
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どうもみう太です(ΦωΦ)

普段Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けの記事ばかり書いているのでイメージが薄いかもしれないですが、もちろんPS4も日ごろから楽しませて頂いています。

今回は『スカイリム』などで知られるベセスダの『フォールアウト4』について記事を書こうと思うのですが、果たしてブログの購読者層と噛み合っているのかが心配です(ΦωΦ)

核で荒廃した世界の物語

まず『フォールアウト4』とはその名の通り、フォールアウトシリーズの4作目になるのですが、どの作品でも共通して『核戦争により荒廃したアメリカ』が舞台になっています。

人類の多くは死滅してしまい、土壌や水場も汚染されているので、生き残った人々は苦しい生活を強いられていました。

また、自然界に生息する動物も放射能の影響で巨大化してしまい、人も襲うほど狂暴になった事から簡単に狩りも出来なくなっています。

放射能の影響を受けたのは動物だけでなく、人間も皮膚が腐敗した『グール』へと変貌し、脳まで被曝して自我を失った人物も非常に多く存在します。

荒れた土壌で育つ生命力の作物

被爆した土壌は農作物にも多大な影響を与え、多くの作物は絶滅をしてしまいました。

しかし、一部の生命力の強い作物はかろうじて絶滅を免れ、本来の形や味を失いながらも貴重な食料として生産が続けられています。

例えば『トウモロコシ』は実の部分が痩せ細り、本来の鮮やかな黄色っぽさは一切なく、紫と白の粒が入り混じった見た目になっています。

まじまじ見るとなんか虫みたいで気持ち悪いです(ΦωΦ)

白い部分は色素が定着していない、つまりまだ未成熟の部分であり、また紫色も本来のトウモロコシの原種に近い色合いになっています。

つまり、核の放射能の影響から生き延びる事は出来たものの、変異から大昔の原種に近い存在になり果ててしまったのかもしれません。

他にも『ニンジン』や『スイカ』、『ゴード(かぼちゃ)』などが存在しますが、いずれも形がボコボコになっていたり、被爆による影響で奇形化してしまっています。

掛け合わせて作られた作物『テイト』

トウモロコシやニンジンは聞き覚えのある作物ですが、『フォールアウト4』の中には『テイト』と呼ばれる見知らぬ作物が登場します。

赤くて丸い見た目はトマトとそっくりですが、まるで干からびたようにデコボコしており、瑞々しさや柔らかさは感じられません。

育ち方もトマトと同じで、立てられた棒にツタを巻き付けながら成長し、いくつかの実を付けますが、そのツタは本来のトマトよりだいぶ太く、実に関してもサイズはやや小さ目です。

この『テイト』という作物は、ゲーム内に記されている記録によると、すでに絶滅している『トマト』と『ジャガイモ』を掛け合わせた品種らしく、生命力が向上していたのかテイトだけだ放射能に耐え生き残ったようです。

何故掛け合わせたのかは分かりませんが、トマトの甘味や酸味と、ジャガイモの生命力や保存性の高さを融合する為に研究していたのかもしれません。

しかし実際はかなり固く、見た目は赤いのに割ると中身はジャガイモの茶色であり、『味は酷いが腹の足しになる』と評判はあまり良くないようです。

また、ゲーム内のフードプロセッサーでテイトを調理すると『即席ポテト』や『ポテトチップス』になる事から、見た目に反してジャガイモにかなり近い品種であると推測できます。

トマト×ジャガイモは現実でも…?

トマトとジャガイモを掛け合わせた野菜と言われても信じられませんが、この組み合わせの研究は現実世界でも実際にあったそうです。

1978年にドイツで研究が進められ、細胞融合によってトマトとジャガイモを組み合わせた『ポマト』が開発されました。

(ポマト + トマト = ポマト)

本来は絶対に融合しない組み合わせなので、自然に発生する事はあり得ないそうですが、研究所にて手を加える事で人工的に生産する事が出来たそうです。

これはトマトとジャガイモの良さを組み合わせるのではなく、暖かい地域でした育たないトマトにジャガイモの耐寒性を持たせる事で、寒冷地であってもトマトを育てられるのではないかと研究されていました。

フォールアウトの『テイト』はトマトとジャガイモを混ぜたような実が付きますが、ポマトは茎の部分にトマト、根の部分にジャガイモが付くようになっており、テイトのような実り方とは違うようです。

しかし、結果はトマトの部分は実がかなり小さく、ジャガイモもゴボウのように根が下に伸びていくだけで、とても実用できるほどの作物にはならなかった事から、一時期は未来の植物ともてはやされたものの広まる事はありませんでした。

そのままポマトは多くの人に忘れ去られてきましたが、その後別の企業が15年に渡り研究を続け、2013年にミニトマトとジャガイモを両方実らせる『トムテト』が開発され、2014年にはイギリスで実際に苗木が販売されています。

こちらも別々に実が付くので、それぞれの特徴の出た『テイト』とはまったく異なるものですが、技術の進歩によって実用できるレベルまで向上した事が分かります。

苗木は1本2,000円~3,000円程度で、およそ400個のフルーツトマトと2kgのジャガイモが収穫できる事から、団地など菜園のスペースが限られている家庭で人気が出る…かもしれないとの事です。

また、ポマトは遺伝子を組み替えた人工的な作物ですが、トムテトはジャガイモの苗とトマトの苗を繋ぎ合わせたシンプルなもので、食の安全も保たれているそうです。

純粋なテイトはなかった

トマトとジャガイモを組み合わせた作物は実在し、今では一般家庭でも購入できるほどの完成度になっていますが、フォールアウトに登場する『テイト』のような融合はまだ無いようです。

そもそもトマトとジャガイモでは実る場所が違うので、トマトの実にジャガイモの特性が引き継がれるのかが分かりませんし、それだったら根の方にトマト風な実が付く方があり得るのかぁ…という気もしてきますね(ΦωΦ)

それ以前にゲーム内で『不味い』と言われているものを再現されても困りますが…。

しかし、ゲームでしかあり得なかったような食べ物が現実世界でも生まれてくると、ゲームで見ていた未來が近づいてくるような感じがして少し面白いかもしれません。

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