【スーパーマリオ】活躍の場を増やしている『ガボン』の歴史を調べてみた

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こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

発売から7年以上が経過した今もなお、様々なゲームが発売されているNintendo Switchですが、2024年6月18日のNintendo Directでは更なる新規タイトルが発表されました。

『ゼルダの伝説』のように1人でじっくり遊べるタイトルから、オンラインを通じて複数人で遊びたいタイトルまで幅広く、遊びたいゲームが際限なく増えていく今日この頃です。

※この記事は2018年6月11日に投稿した記事を再構築したものです。

マリオファミリーの中でも存在感を放つ『ガボン』

そんなNintendo Directで発表されたタイトルの中でも、特に大きな話題を集めたのが、マリオパーティシリーズ最新作である『マリオパーティ ジャンボリー』ではないかと思います。

本作は過去作のリメイクを含む7つのボードマップに、110を超えるミニゲームが収録されており、さらにプレイアブルキャラクターまでかなり増えているようです。

マリオやルイージはもちろん、クリボーやチョロプー、ハックンまで参戦していて、なかなか珍しいキャラクターまで操作できるのは今から楽しみでもあります。

中でも近年少しずつ出番を増やしているのが『ガボン』というカメ一族で、個人的にかなり使ってみたいキャラクターでもあるので、今回は彼の活躍を追いながら歴史を調べてみようと思います!

実は30年以上にわたって活躍してきた古参なカメ一族

今でこそたびたび見かけるようになった『ガボン』ですが、彼の初登場作品は1988年にファミコンで発売された『スーパーマリオブラザーズ3』で、実はカメ一族の中でもかなりの古株だったりします。

他のキャラクターと比べるとテレサやカロンが同期、かのヨッシーやワリオ、カメック、ハナチャンなどが後輩に当たるので、相当歴史の長いキャラクターであることが分かります。

ノコノコやメットを始めとしたカメ一族は、その持ち前のコウラで身を守るのを得意としていますが、ガボンに関しては背中のコウラがかなり小さく、あまりその意味をなしていないようです。

代わりに攻撃に特化した能力を持っていて、『シューリンガン』と呼ばれるトゲトゲの鉄球を身体の中で作り出し、口から吐きだして持ち上げ、マリオに向けて投げつけてきます。

作品によってシューリンガンの飛び方や大きさもまちまちで、小さめのシューリンガンを水平に投げてくることもあれば、自分の体より大きなシューリンガンを転がすように投げてくることもありました。

どちらにせよ、基本的にはマリオの手の出しにくい遠距離から攻撃してくるので、アクションゲームに慣れていない人にとってはかなり厄介な存在だったのではないかと思います。

出番に恵まれない中、強烈な印象を残した『マリオストーリー』

『スーパーマリオブラザーズ3』では多くのプレイヤーを苦しめたガボンでしたが、同期のテレサやカロン、ドッスンとは違い、次回作の『スーパーマリオワールド』には登場しませんでした。

1995年発売の『ヨッシーアイランド』には再登場したものの、なぜか体の色が白く、ステージ5-1の序盤にしか出てこないので、あまり印象に残っていない方も多いのではないかと思います。

特に『スーパーマリオ64』を始めとした、3Dアクションのタイトルにおいては出番に恵まれず、2013年の『スーパーマリオ 3Dワールド』まで残念ながら登場していません。

2000年に発売された『マリオストーリー』は『ガボンへい』という名前で登場し、こちらは口からシューリンガンを吐き出すのではなく、トゲの鉄球が付いた棍棒を持っていて、そのままマリオに殴りかかってきます。

また、本作にはどれだけ攻撃しても決して倒せない『不死身のドガボン』がボスとして待ち構えていて、他のガボンとは一線を画す強さと大きさは、今も印象に残っている方も多いのではないかと思います。

まともに戦っても勝ち目がないので、ゲーム内ではとにかく逃げ続けるしかないのですが、マリオのおよそ10倍はあろうドガボンから追いかけまわされるのは、当時の子供には少し怖かったかもしれません。

あまり知能は高くない代わりに、その実力は折り紙付きで、クッパもドガボンを『自分の次に強い』と評価しており、テレサを捕まえては一口で捕食する異様な特性を持っています。

不死身の正体は、クッパのスターの杖によって体と心臓を分離していたからであって、本体といえる『ドガボンの心臓』は誰にも見つからないよう風車小屋の地下に隠れていました。

しかし青紫色の肌、圧倒的な大きさ、パンチやヒップアタックによる攻撃、体と心臓の分離…と、むしろ見た目以外はガボンの特徴をなにも引き継いでいないので、ドガボンだけがかなり特別な個体だったのかもしれません。

パーティゲームへの参戦は『意外性』のかたまり

1988年の『スーパーマリオブラザーズ3』以降、『マリオストーリー』や『ヨッシーストーリー』などの外伝作にしか出番のなかったガボンですが、2009年の『NewスーパーマリオブラザーズWii』にて、久しぶりにシリーズ本編への復活を果たしました。

シューリンガンを用いた攻撃は変わらず健在で、自分の体ほどもある鉄の塊を口から生み出すその様子は、『すごい』を超えていっそ不気味に思えてくるほどかもしれません。

一方、『マリオカート』や『マリオパーティ』といったパーティゲームとは縁遠く、チョロプーやハンマーブロス、ゲッソーまで参戦している『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』にさえ、ガボンの姿は見えませんでした。

ところが2012年4月、『マリオパーティ9』のステージ『パニックボルケーノ』のボスとして登場、『ガボンの早押しハンマーバトル』というミニゲームでマリオたちに勝負を挑んできます。

これが足掛かりになったのが、2015年発売の『マリオパーティ10』では、『キノピコ』と並んで隠しキャラクターとして参戦、初登場から27年もの時を経て、初めてプレイアブルキャラクターにまで上り詰めました。

その後も『スーパーマリオメーカー2』や『マリオゴルフ スーパーラッシュ』などに登場し、年々ガボンを見かける機会は増え続けています。

『ハナチャン』や『プロペラヘイホー』など意外なキャラクターが参戦していた『マリオテニス』シリーズも、最新作である『マリオテニス エース』ではガボンがプレイアブルとして初登場し、大きなインパクトを残しました。

日常的にシューリンガンを持ち上げていた成果か、パワータイプに分類されていますが、思いのほか足もそこそこ速く、クッパやドンキーコングにも劣らない活躍を見せています。

本作は他にも『ワンワン』や『ゲッソー』など、予想外なキャラクターがプレイアブルになっているので、『意外性』の高いキャラクターを選出するに当たって、少しずつ露出の増えてきたガボンに白羽の矢が立った…のかもしれません。

実は研修中のスタッフに生み出されたガボン

そんな35年以上にわたって愛されているガボンのデザインは、『スーパーマリオブラザーズ3』開発時に研修員として配属されていた木村浩之さんが、ディレクターの手塚卓志さんから『キャラクターを作って欲しい』と頼まれてデザインしたものだそうです。

木村さんは『ガボン』と『スイチューカ』の2種類のキャラクターをデザインしましたが、研修員のデザインがそのままゲームに採用されることは珍しく、インタビューでも『すごくうれしかった』とコメントしています。

近年では『スーパーマリオメーカー2』や『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』などのプロデューサーを務めた木村さんも、まさか研修員時代に描いたガボンがここまで活躍するとは、夢にも思っていなかったようです。

全身緑色の体にたらこ唇という特徴は初登場時から変わっていませんが、実は長い歴史の中で1回だけ、大幅に見た目が変わったことがあります。

それは1993年に公開されたハリウッドの実写映画、『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』で、本作はマリオファミリーのみならず、クッパ率いるカメの一族もすべてCGではなく人間が演じていました。

そのためガボン(英語名ではスパイク)もアメリカの俳優『リチャード・エドソン』が演じており、パッと見はカメの一族どころか、長身でワイルドなイケメンになっています。

※画像の右がガボン(スパイク)で、左はクッパ軍団の一員『イギー』

スラっとした顔立ちは、まるでクッパ軍団の優秀な幹部…に見えますが、とぼけた顔の原作を再現しているのか知能が低く、『デイジーをさらってこい』という命令に対して、『女性で手足が2本ある』という理由だけで見境なく女性をさらってきてしまいます。

そもそも相方のイギーは、原作でいえば『コクッパ7人衆』の1人なのでガボンとほとんど接点はなく、なぜこの2人でコンビを組むようになったのかも気になるところです。

カメ一族なら『ノコノコ』や『パタパタ』など、もっと分かりやすいキャラクターもいたハズですが、ここであえてガボンが選ばれているのは、案外『スパイク』という名前の響きが良かったから…だったりするのかもしれません。

まだまだ今後も活躍の機会は広がりそう

というわけで今回は、『マリオパーティ ジャンボリー』に参戦を果たした『ガボン』について調べてみましたが、まだマリオシリーズを代表するキャラクター…というには少し早いようです。

しかし、パーティ系のゲームにおいては徐々に活躍の場を広げていて、もしかしたら今後は『マリオテニス』などのみならず、『マリオカート』や『マリオゴルフ』にまで参戦する可能性は十分あり得ます。

ただ、マリオの敵キャラクターといえばノコノコやテレサ、ヘイホー、カロンなどがすでに様々な作品に登場しているで、彼らを押しのけて今後もレギュラーの座を奪えるかというと…、ちょっと難しいかもしれません。

近年は『ボスパックン』や『ボステレサ』といった、親玉級の個体がピックアップされることも多いので、『ボスガボン』なんてキャラクターが生み出されたら、それはそれで面白そうです。

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