こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)
2025年6月6日にNintendo Switch2、並びに『マリオカート ワールド』が発売されてから早くも1年が経ちましたが、この1年でマリオ作品も『マリオテニス フィーバー』や『ヨッシーとフカシギの図鑑』など様々なタイトルが発売され、多くのユーザーを楽しませてくれました。
2026年6月9日に配信された「Nintendo Direct」では、残念ながらマリオに関する情報はありませんでしたが、新作マリオの開発に着手していない、ということはないと思うので、また次の発表を楽しみにしている今日この頃です。
※この記事は2024年7月7日に投稿した記事を再構築したものです。
近年強い存在感を放つ、クッパ軍団の『ガボン』
そんなマリオシリーズには、今や数え切れないほどのキャラクターが登場していますが、近年クッパ軍団の中でもひときわ個性的な存在感を放つのが、トゲの鉄球を口から吐き出す謎のカメ一族『ガボン』です。
初登場から35年以上が経過した今も現役で活躍しており、近年は『マリオパーティ ジャンボリー』や『マリオカート ワールド 』、『マリオテニス フィーバー』など、多くのパーティゲームにプレイアブルキャラクターとして参戦していて、じわじわとシリーズ内での存在感を高めています。

古くからマリオのアクションゲームを遊んでいた私個人としては、たびたび苦労させられた厄介な敵キャラクター……という記憶があって、まさかここまで活躍の場を増やすとは、当時は思ってもみませんでした。
しかし改めて3Dになったガボンを見てみると、カメ一族にしてはずんぐりした丸いフォルムに、何を考えているか分からないようなとぼけた表情など、愛嬌があるのも確かで、今後はよりクッパ軍団でもおなじみのキャラクター、というポジションに収まるのかもしれません。
というわけで、今回はそんな謎のカメ一族『ガボン』の活躍を追いながら、これまでの歴史をまとめてみようと思います!
実は35年以上にわたって活躍してきた古参なカメ一族

今ではすっかりおなじみの『ガボン』ですが、その初登場は1988年にファミコンで発売された『スーパーマリオブラザーズ3』まで遡ります。カメ一族の中でもかなりの古株で、ヨッシーやワリオよりも先輩にあたると考えると、ガボンがいかに長い歴史を持ったキャラクターであるかが改めてよく分かります。
カメ一族といえば、ノコノコやメットのように背中のコウラを活かした防御力の高さが特徴ですが、ガボンのコウラはかなり小さく、防御にはほとんど役立っていません。実際、基本的にどのタイトルでもマリオが踏みつければ倒すことが可能です。
その代わりに、口から『シューリンガン』と呼ばれるトゲつきの鉄球を吐き出してマリオに投げつける、攻撃に特化した能力を持っています。コースによっては大量のガボンが一度に登場することもあり、飛び交うシューリンガンを避けながら踏んで倒すのは、アクションゲームに慣れていないプレイヤーにとってかなり厄介だったのではないかと思います。

しかし、そんな強烈な個性を持ちながらも、同期のテレサやカロンとは違い、後のシリーズ本編への登場機会はなかなか恵まれませんでした。『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』や『ヨッシーストーリー』など一部の外伝作品に出ることはあっても、比較的マイナーな敵キャラクターというポジションに収まっていた印象です。
転機となったのは、2006年発売の『New スーパーマリオブラザーズ』で、ガボン自身は登場しないものの、亜種の『アイスガボン』がシリーズ初登場を果たしました。そして2009年の『New スーパーマリオブラザーズ Wii』では通常のガボンも本編へ復活し、久しぶりに多くのプレイヤーの前にその姿を現しました。

この復活以降のガボンが吐き出すシューリンガンは、以前の小ぶりなものとは違い、自分の体ほどもある巨大なものに変化しています。昔のように水平に飛ばすのではなく、重量感のある塊を地面を転がすように投げてくるのが特徴で、口から鉄球を取り出す様子は「すごい」というより、「少し怖い」と感じるほどかもしれません。
さらに2013年発売の『スーパーマリオ 3Dワールド』では、シューリンガンではなく横長の「トゲローラー」を口から生み出し、投げつけてきました。どう考えても口から出せるサイズには思えませんが、こうした作品ごとの変化を見ていると、今後のタイトルでまた全く違うものを吐き出すガボンが登場する可能性も、十分ありそうです。
出番に恵まれない中でも、強烈な印象を残した『マリオストーリー』

『スーパーマリオブラザーズ3』以降、シリーズ本編への登場になかなか恵まれなかったガボンですが、2000年発売の『マリオストーリー』では『ガボンへい』という名前で、これまでとは少し違った形での活躍を見せました。
本作のガボンへいは、口からシューリンガンを吐き出すのではなく、トゲの鉄球が先端に付いた棍棒で殴りかかってきます。主に「ドガボンの城」の見張りとして配置されていますが、居眠りしていることも多く、起こさないようにゆっくり進めばやり過ごせる場面も少なくありませんでした。
しかし、『マリオストーリー』におけるガボンの存在感を語る上で欠かせないのが、ステージ3「ピューピューヒル」のボスとして登場した『ドガボン』です。通常のガボンとは比べ物にならないほど巨大な体を持ち、クッパ自身が「ワガハイの次に強いヤツ」と認めるほどの実力者でした。

「ふじみのドガボン」という異名が示す通り、まともに戦っても一切ダメージを与えられないので、ゲーム中はひたすら逃げ続けるしかなく、巨大なドガボンに追い掛け回されるスリルは、当時の子供たちにとって少し怖かったのではないかと思います。
オバケが大好物でテレサを丸呑みにして食べてしまうという、なかなか衝撃的な一面も持っている一方、知能はあまり高くないらしく、せっかく捕らえた星の精「ハール」をあっさり逃がしてしまうという大失態も犯していて、まさに「脳筋」を絵に描いたようなキャラクターといえます。

不死身の秘密は、クッパのスターの杖によって体と心臓を分離されていたことにありました。城の中に住んでいるドガボンは「抜け殻」のようなものらしく、本体の「ドガボンの心臓」は風車小屋の地下に隠れていて、そこから体を操っていたようです。
しかし、こうした設定を踏まえて改めて見てみると、青紫色の肌、圧倒的な体躯、シューリンガンではなくパンチやヒップアタックで戦うスタイルなど、ドガボンは通常のガボンとは根本的に異なる部分が多く、かなり特殊な個体だったことが分かります。ガボンという名を冠しながらも、その正体はどこか謎めいていて、それがまたドガボンの強烈な印象につながっているのかもしれません。
意外性のある選出…?パーティゲームではおなじみに

『New スーパーマリオブラザーズ Wii』以降、敵キャラクターとしてたびたび顔を見せるようになったガボンですが、一方でパーティゲームとの縁はなかなか結ばれませんでした。チョロプーやゲッソー、ハンマーブロスまで参加していた『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』にさえ姿がなかったことを考えると、当時はまだ「クッパ軍団」としても定着していなかったようです。
転機は2012年4月発売の『マリオパーティ9』で、本作はステージ「パニックボルケーノ」にてワンワンと共にボスとして登場し、「ガボンの早押しハンマーバトル」というミニゲームでマリオたちに勝負を挑んできました。クッパからは「とっておきの手下」「かくれた実力者」と高く評価されており、ここにきてようやく、その実力が表に出てきたようです。
そして2015年発売の『マリオパーティ10』では、キノピコと並んで隠しキャラクターとしてついにプレイアブル化、初登場の『スーパーマリオブラザーズ3』から実に27年もの歳月を経て、ガボンはプレイヤーが操作できるキャラクターへと昇格しました。

これを皮切りに、ガボンは『マリオテニス エース』、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』、『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』と、次々にプレイアブルキャラクターとして名を連ねるようになりました。さらにNintendo Switch 2が発売されてからも『マリオカート ワールド』や『マリオテニス フィーバー』への参戦を果たし、今やすっかりマリオシリーズの常連キャラクターという印象が定着しつつあります。
ゲーム内のステータスとしては、大きなシューリンガンを持ち上げていた成果か、パワータイプに分類されることが多いですが、クッパやドンキーコングのような極端な重量級というわけではなく、スピードやテクニックもある程度備えたバランスの良いキャラクターになっていて、初心者でも比較的扱いやすい一面を持っています。
近年のパーティゲームでは、ゲッソーやハックンといった意外なキャラクターがプレイアブルになるケースも増えています。そうした流れの中で、徐々に露出を増やしてきたガボンに白羽の矢が立ったのは、ある意味自然な流れだったのかもしれません。
実は研修中のスタッフに生み出されたガボン

35年以上にわたって愛され続けているガボンのデザインは、『スーパーマリオブラザーズ3』の開発時に、研修員として配属されていた木村浩之さんが手がけました。ディレクターの手塚卓志さんから「キャラクターを作って欲しい」と依頼され、デザインしたものだそうです。
木村さんは『ガボン』と『スイチューカ』の2種類のキャラクターをデザインしましたが、研修員が作ったデザインがそのままゲームに採用されるのは珍しく、本人もインタビューで「すごくうれしかった」と語っています。
近年では『スーパーマリオメーカー2』や『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』などのプロデューサーを務めた木村さんも、まさか研修員時代に描いたガボンがここまで長く活躍するとは、夢にも思っていなかったようです。

全身緑色の体にたらこ唇という特徴は、初登場時から変わっていませんが、長い歴史の中で1回だけ、大幅に見た目が変わったことがあります。
それは1993年に公開されたハリウッドの実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』でのことで、本作ではマリオファミリーだけでなく、クッパ率いるカメ一族もすべて人間の俳優が演じていました。
ガボン(英語名:Spike)はアメリカの俳優リチャード・エドソンが演じており、長身でワイルドなイケメンという、原作とはかなり印象の異なる姿になっています。

※画像の右がガボン(スパイク)で、左はクッパ軍団の一員『イギー』
スラっとした顔立ちはまるでクッパ軍団の優秀な幹部のように見えますが、原作のとぼけたキャラクターを反映しているのか知能は低く、「デイジーをさらってこい」という命令に対して「女性で手足が2本ある」という理由だけで、見境なく女性をさらってしまう様子が描かれています。
また、相方のイギーは原作でいう『コクッパ7人衆』の1人なので、ガボンとはほとんど接点がありません。なぜこの2人がコンビを組むことになったのかも気になるところです。
カメ一族の中にはノコノコやパタパタなど、より分かりやすいキャラクターもいたはずですが、あえてガボンが選ばれたのは、案外「Spike」という名前の響きが良かったから…だったりするのかもしれません。
まだまだ今後も活躍の機会は広がりそう
というわけで今回は、近年じわじわと活躍の場を広げている『ガボン』の歴史を振り返ってみました。
かつては『スーパーマリオブラザーズ3』で印象的なデビューを果たしながらも、長らく出番に恵まれない時代が続いていましたが、今ではアクションゲーム本編だけでなく、パーティゲームでも定番キャラクターとして定着しつつあります。
ロックガボンやアイスガボンといった亜種が登場しているように、今後はまた違ったものを吐き出す特殊なガボンが登場する可能性も十分考えられます。

とはいえ、マリオシリーズの敵キャラクターといえば、ノコノコ、テレサ、ヘイホー、カロンなど、すでに長年にわたって多くの作品で活躍してきた顔ぶれがいるので、彼らを押しのけて完全なレギュラーの座を掴むのは、まだ簡単ではないかもしれません。
近年は『ボスパックン』や『ボステレサ』のような、ボスクラスの個体がスポットライトを浴びる機会も増えています。そう考えると、かつて強烈な印象を残したドガボンのように、いつか『ボスガボン』のような存在が現代のグラフィックで新たに登場しないかな……、と密かに期待している今日この頃です。
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