どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2020年も早くも6月、本来であればすでにE3の発表が公開されている時期…なのですが、残念ながら今年は新型コロナウイルスの影響でゲームのイベントも軒並み中止となり、新作のプレゼンテーションがいつ頃されるのか気になっている今日この頃です。
任天堂も『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド2(仮)』や『ベヨネッタ3』などタイトルだけ発表しているゲームも多く、もしかしたらE3で続報を予定していたのでは…?なんて風にも考えてしまいます。
そして今やスマブラでもお馴染みとなった『サムス』が主人公の最新作、『メトロイドプライム4』について続報を待ち望む方も非常に多いのではないかと思います。
今では女性というイメージが根付いた『サムス』
そんなメトロイドシリーズの主人公『サムス・アラン』ですが、様々な武器を装備した物々しい見た目に反して、パワードスーツの中身は女性である…という事はすでに多くの人が知っています。
任天堂のといえば『ピーチ』や『デイジー』、『パルテナ』に『しずえ』などなど…可愛らしくて少しおてんばなヒロインが思い浮かびますが、サムスのようにクールで孤高な女性というのは少しは珍しいかもしれません。
しかし今でこそ『サムスは女性』というイメージが根付いていますが、かつてはそのパワードスーツの強さと、『メトロイド』という硬派なゲームのイメージも相まって、『サムスは男性』というイメージを持っていた方も多かったと思います。
今回はそんな『メトロイド』のシリーズを追って、いつ頃からサムスに女性のイメージが根付いたのかをまとめてみようと思います!
初代メトロイドのエンディングで明らかになるも説明書では『彼』
記念すべきメトロイドの1作目は1986年にディスクシステムで発売されていて、タイトルも1作目らしくそのまま『メトロイド』となっています。
任天堂としてもここまで本格的なSF作品を作ったのは初めてで、未知の広大なマップで装備を増やしながら探索をするこのゲームシステムは今でも人気が高く、海外では『メトロイドヴァニア』というジャンルになっているほどです。
のちのメトロイドシリーズも基本的に同じようなシステムになっている事から、このゲームの完成度が高さが当時も評価されていますが、『スーパーマリオ』や『星のカービィ』と比べると大人向けのイメージもあり、実際にプレイしていた子供は意外と少なかったかもしれません。
当時サムスを女性だと思っていた人はほとんどおらず、実際に取扱説明書にも『彼』と書かれていたので、こんなに武装を整えた主人公なら男性だと思うのも無理はありません。
しかし、初代『メトロイド』の時からサムスが女性という設定はちゃんと用意されていて、このゲームはクリア時間によってエンディングが少し変化するのですが、5時間以内にクリアすると最後にサムスがヘルメットを脱ぎ、実は女性だった事が明らかになります。
更にクリアタイムを縮めて3時間以内であればレオタードに、1時間以内であればなんとビキニ姿のサムスが見られますが、近年よく知られている『ゼロスーツサムス』とはまた少し違った見た目で、髪型もストレートではなくソバージュのようになっています。
また、海外で発売されたNES版『メトロイド』は更に隠し要素が追加されていて、3時間以内にクリアしてからコンテニューするとパワードスーツを脱いだサムスのままゲームを遊べるようになり、ある意味こっちの方がゼロスーツサムスの先駆け…なのかもしれません。
当時のドット絵ではあまりどのような顔をしているのか分かりませんが、任天堂にしてはかなり珍しいセクシー要素でもあり、後のシリーズでもクリアの条件によってサムスが脱ぐのは恒例になっているようです。
危うく全裸の可能性があった『スーパーメトロイド』
1作目から5年が経った1991年には、続編となる『メトロイド2 RETURN OF SAMUS』がゲームボーイで発売され、こちらも画面は小さいながらしっかりと作りこまれた内容の評価が高く、2017年には3DSでもリメイクされました。
前作に続き今作もクリア時間によってエンディングが変化し、7時間以上かかると直立不動のサムスが出てくるだけですが、クリア時間を縮める毎にサムスが走ったりジャンプして着地したりと変化があり、3時間以内にクリアすればスーツを脱いだビキニ姿のサムスを見られます。
ゲームボーイでは画面の色が少ないので、今のサムスと比べても比較が難しいですが…、前作と比べると明らかにスタイルが良くなっていて、まさに『大人のお姉さん』という雰囲気が強くなっています。
更に3年後の1994年にはスーパーファミコンで『スーパーメトロイド』が発売され、シリーズと3作目となる本作でもエンディングの分岐は用意されていて、こちらも3時間以内にクリアするとパワードスーツを脱いだサムスを見られます。
『メトロイド2』の時と同じような大人らしさは変わりませんが、スラっと伸びた腕や足には筋肉が付いて引き締まっており、髪の毛もブロンドのロングヘアーになって近年の『ゼロスーツサムス』とも共通点が見られるようになりました。
なお、『スーパーメトロイド』においてはエンディング以外にもスーツを脱いだサムスが見れる場面があり、それは体力が尽きてやられてしまった時の一瞬にシーンです。
開発スタッフによると当初はバリアスーツの下は何も着ておらず、ミスの時に1フレームだけ全裸のサムスが見られるようにする予定だったのですが、残念ながらその計画は変更されてしまった…という逸話が残っています。
意外な事に素顔を見せていた『星のカービィ3』
これまでの作品でも『サムスは女性』という設定がちゃんと活きていましたが、そもそも『メトロイド』というシリーズが硬派で少し怖いイメージもあり、実際に高難易度な事から『大人なゲーム』という印象が強くありました。
そのため『サムス』というキャラクターを知らなかった子供も多く、当然女性だという事もあまり認知されていなかったようです。
しかし、実はサムスがゲストで登場しているゲームは意外と多く、例えば『星のカービィ スーパーデラックス』ではカービィがストーンの能力を使ったときに1/251でサムスの像に変身したり、『スーパーマリオRPG』ではキノコ城内の客室で『……オモロイド』と寝言を言いながら寝ていたり…、知らず知らずサムスを見ていた方も多かったかもしれません。
そして1998年に発売された『星のカービィ3』ではステージ5-2にサムスが登場し、更に地球外生命体であるメトロイドも敵キャラクターとして登場します。
メトロイドは吸い付いてくるだけでダメージもありませんが、アイスの能力でなければ攻撃が通じないキャラクターで、すべてのメトロイドを倒す事で最後にサムスから『ハートスター』を受け取れます。
この条件を満たすとゴール地点のサムスはヘルメットを外してくれるので、まさかのカービィシリーズでサムスが女性だった…と気づいた方もいたのかもしれません。
今でこそサムスは冷静沈着で強い女性というイメージが強く、カービィの世界に登場すればかなり違和感が出てきそうですが、まだそこまで強くキャラクターが定まっていない当時だからこそ色々なゲームにも登場できたのではないかと思います。
女性という事実が急速に広まった『大乱闘スマッシュブラザーズ』
これまでもファンの間では『サムスが女性』という設定が広まっていましたが、メトロイドを知らない若年層にも女性だという事実が広まったのは、1999年にニンテンドー64で発売された『大乱闘 スマッシュブラザーズ』に他なりません。
このゲームは純粋に知名度が高いキャラクターだけではなく、オールスター感を出すために様々なゲームタイトルから参戦させる事を重視していて、あまり子供に馴染みのなかった『メトロイド』や『F-ZERO』も選ばれたという経緯があります。
今となっては少なく感じるかもしれませんが、初代スマブラには12人のキャラクターが参戦していて、マリオやピカチュウ、カービィ、リンクが共演するというだけでも夢のようなゲームでした。
実際にその夢の競演から200万本近くを売り上げ、ここからサムスやキャプテン・ファルコン、フォックス、ネスといったキャラクターも幅広い世代に知られるようになったのですが、ゲーム内には『キャラクター紹介』というモードも用意されていて、ここでどのような原作から参戦したのかも見る事ができました。
そしてサムスのページには1番最後に『ちなみに女性である』の一文が書かれていて、ここで実は女性だったという事実が大きく広まります。
まだピーチやゼルダが参戦していなかった初代スマブラでは唯一の女性キャラクターであり、その意外性からも子供たちの間で話題になりましたが、逆にこちらではスーツを脱いだサムスが登場しないので、どのような素顔をしているのか気になっていた方も多かったのではないかと思います。
ちなみにメトロイドはニンテンドー64で本編が発売されておらず、スマブラが3Dで初めて描かれたサムスにもなっています。
『ゼロスーツサムス』の登場で今やお馴染みの存在に
1994年の『スーパーメトロイド』以降新作は開発されていませんでしたが、2001年の『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にもサムスは引き続き登場し、キャラクター自体の知名度はかなり高いものになっていました。
その後、9年ぶりの新作となる『メトロイドフュージョン』が2003年に発売されますが、スマブラでサムスを知った若年層でも手を出しやすいように『大人向け』『コドモ向け』とモードを分けたり、難易度も3段階から選べるようになったりと様々な配慮がされています。
そして2004年に発売された『メトロイド ゼロミッション』では、物語の途中でスペースパイレーツからの攻撃を受け無防備な姿のままマザーシップへ潜入する事になり、シリーズで初めて生身のサムスが操作できるようになりました。
しかし依然として大人向けのイメージは払拭できておらず、変わらずスマブラでしかサムスに触れた事のない…という方も少なくなかったようです。
ところが2006年のE3にてWii専用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』のトレーラームービーが公開され、スーツを脱いだサムス、通称『ゼロスーツサムス』の参戦が明らかになりました。
なお『ゼロスーツサムス』という呼び名はこれが初でしたが、後にメトロイドの開発スタッフもこの名前を使っていて、現在では公式名称となっています。
サムスが女性である事はスマブラユーザーの間でも広まっていましたが、素顔はこのトレーラーで始めて見たという方も多く、そのクールでスタイリッシュな立ち振る舞いから使ってみたいと興味を持った方も少なくないかと思います。
かつては特定の条件を満たさなければ見れなかったゼロスーツの姿も、2010年の『メトロイド アザーエム』においてはしっかりと描かれるようになり、現在は特に隠された姿というわけではなくなっています。
その後の『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS / WiiU』や『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でもお馴染みのファイターとなり、今では『ゼロスーツサムス』もメトロイドを代表する『もう1人のサムス』として活躍しています。
原作でも更なる活躍があるかもしれない?
今のところゼロスーツサムスが操作できるのは『メトロイドゼロミッション』と『メトロイド アザーエム』の2作品しかありませんが、もしかしたらスマブラの影響もあって、もっとゼロスーツサムスの活躍が増えていく可能性もありそうです。
とはいえスマブラのイメージが強いですが、本来はパワードスーツを着ている方がもちろん強く、ゼロスーツの姿では護身用のパラライザーしか使える武器がないので、ゼロスーツサムスで強敵を倒してしまう…というのもそれはそれで本来のイメージと違ってきてしまいます。
スマブラではその非力さを補うためにパラライザーからプラズマの鞭をふるったり、ジェットブーツで身軽な体術を披露したりとかなり強化されていますが、これはあくまで対戦格闘ゲームにおいてバランスを取るための装備であり、本編に持ち込んで欲しいか…はまた意見が分かれるところかと思います。
今後の作品でもゼロスーツサムスが登場する機会はありそうですが、純粋な戦闘力ではなく、そのスタイリッシュなアクションをうまくゲームに落とし込んで出してほしいところ…かもしれません。
コメント
ステルスゲームでまた操作したいですね。
メトロイドドレッドはサムスがスーツを着ているにも関わらず、それ以上に強い敵から逃げなければならないスリルがすごかったですね。
確かにゼロスーツサムスの活躍ももうちょっと見たいですけど、メトロイドプライム4では見込みは薄そうかも…?