こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)
スーパーマリオシリーズに登場するヒロインといえば、まず思い浮かぶのはキノコ王国のお姫様『ピーチ』に他なりませんが、近年はロゼッタやポリーン、キノピーチなど、ニューヒロインも続々と登場しています。
中でもサラサ・ランドのお姫様である『デイジー』は、今やピーチにも負けない人気を持っていて、『マリオパーティ』や『マリオカート』などで愛用している方も多いのではないかと思います。
そんなデイジーの初登場は、1989年にゲームボーイで発売された『スーパーマリオランド』で、作品をたどってみると実はヨッシーやワリオ以上に長い歴史を持っているようです。
デイジーはいつからマリオの仲間に?
『スーパーマリオランド』はゲームボーイ本体と同時に発売されたローンチタイトルで、容量の都合上コンパクトなボリュームでありながら、シリーズ初のシューティング要素なども盛り込まれており、国内だけで419万本以上の売り上げを記録しています。
デイジーは本作のヒロインで、マリオが助け出すべき最終目標なのですが、その出番は残念ながらエンディングに限られていて、当時はまだマリオファミリーの一員といえるほどメジャーなキャラクターではありませんでした。
思えば、確かに今やデイジーはマリオシリーズに欠かせない存在といえますが、いつ頃から出番が増えてきたのか、そもそもマリオやルイージとはどのような関係性なのか…、知られていない部分は多いのかもしれません。
というわけで今回は、初登場から35年以上の歴史を持つデイジー姫について、過去の作品や変化を振り返りながら紹介してみようと思います。
4つの王国から成り立つ『サラサ・ランド』のお姫様
スーパーマリオシリーズといえば、その多くはキノコ王国が舞台となっていますが、『スーパーマリオランド』はサラサ・ランドという別の世界が舞台で、デイジーはこのサラサ・ランドのお姫様として登場しました。
サラサ・ランドはピラプト王国、ミューダ王国、イーストン王国、チャイ王国の4つの国から成り立っていて、それぞれ国王が統治していましたが、サラサ・ランドの征服を目論む宇宙海賊『タタンガ』によって催眠をかけられ、自分の妃にしようとデイジーまで連れ去られてしまいます。
このことを知ったマリオはキノコ王国を飛び出し、デイジーを救い出すためサラサ・ランドのチャイ王国を目指した…、というのが物語のあらすじです。
(ちなみにこの留守を狙ってワリオはマリオの城を奪い取り、スーパーマリオランド2に話が続きます)
サラサ・ランドの4つの王国はそれぞれエジプト、バミューダ諸島、イースター島、中国と古代文明にゆかりのある地がモデルになっていて、キノコ王国に比べると砂漠や岩山といった険しい地形が多いのも特徴に挙げられます。
そんな環境の違いもあってか、登場するキャラクターはクリボーではなく『チビボー』、ノコノコではなく『ノコボン』など、独自の進化を遂げているようで、他の作品では見られない敵も少なくありません。
デイジーはどの王国に属したお姫様なのか、もしくはサラサ・ランド全体を統治する存在なのか、そこは未だ明らかではありませんが、後の『マリオパーティ3』や『いただきストリートDS』では父親の存在が語られていて、かなり過保護に育てられた様子がうかがえます。
説明書には「ちょっとおてんばで、元気いっぱいのお姫様」と紹介されているものの、ゲーム内ではエンディングにしか出番がなく、セリフも「THANK YOU MARIO.」の一言だけなので、あくまでフレーバー的な性格付けだったようです。
マリオが宇宙怪人タタンガを倒してデイジーを救出すると、エンディングではマリオに好意を抱く様子が見られますが、これ以降デイジーがマリオの助けを必要とする作品は出ておらず、現在は「仲の良い友達」といった距離感で描かれています。
また、スーパーマリオランドにはピーチが登場していなかったので、当時からデイジーと面識はあったのか、サラサ・ランドとキノコ王国は友好的な関係だったのか…、その辺りのつながりも分かっておらず、いつか語られる日が来るのか気になるところです。
マリオテニスからシリーズおなじみのキャラクターへ
スーパーマリオランドの発売が1989年ということは、1990年以降に登場したヨッシーやワリオよりもデイジーは先輩ということであり、そう聞くとキャラクターとしての歴史の長さを感じます。
しかし、マリオファミリーの一員として定着するまでにはそれなりの時間を要していて、スーパーマリオランド以降は1991年発売の『マリオオープンゴルフ』に再登場したものの、その後しばらく出番に恵まれませんでした。
転機は2000年に発売された『マリオテニス64』で、開発のキャメロットは様々なキャラクターを登場させようと企画を練ったのですが、人間のキャラクターが不足し、ここでおよそ9年ぶりにデイジーに白羽の矢が立ちました。
本作ではピーチと同じような白っぽい肌色をしていますが、サラサ・ランドの気候を意識してかアートワークでは褐色の肌が描かれていて、同年発売の『マリオパーティ3』においてはゲーム内でも褐色肌に変更されています。
これ以降はマリオテニスやマリオパーティのみならず、マリオゴルフ、マリオカートなど様々なタイトルにレギュラーで出演し、2018年にはついに『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にまで参戦を果たしたのは、記憶に新しいところです。
ビジュアルにも変化があって、『マリオパーティ3』まではロングヘアーにドレスが印象的な、ピーチ姫に近しい姿をしていましたが、2002年発売の『マリオパーティ4』以降は後ろ髪がカールしたセミロングになり、肌の色も褐色ではなく白で統一されるようになりました。
当初の「元気いっぱいでおてんば」という性格を反映してか、大きな身振り手振りで喜んだり、負けた時は明らかに不機嫌になったりと、ピーチよりも感情をあらわにすることが多く、より活発なイメージが強調されるようになっています。
また、スポーツゲームにおいてはロングドレスではなく、ノースリーブとショートパンツといった動きやすい服装で参加し、能力においてもパワーが少し高めに設定されていたり、近年は特に姉御肌な一面が多く見られるようです。
そして2021年に発売された『マリオゴルフ スーパーラッシュ』以降は再び褐色の肌に戻り、家庭用ゲーム機で初のプレイアブルとなった『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』でも同様なことから、今後は褐色肌がスタンダードになるのではないかと思われます。
デイジーの出身であるサラサ・ランドは未だに語られていない部分が多く、今や褐色肌はデイジーに残された数少ない異国を表す要素なので、もしかしたらいずれはまたサラサ・ランドを登場させるための伏線…だったりするのかもしれません。
ルイージとの仲睦まじい関係は「偶然」の産物?
近年の作品において、デイジーはルイージと恋人のような関係で描かれることも増えていますが、そもそもスーパーマリオランドでデイジーを救出したのはマリオなので、実はルイージとの直接的な関わりはほとんどありませんでした。
デイジーも当初はマリオに好意を持っていたハズですが、気が付けばいつの間にかその相手がルイージ移り変わっているのは、なんとも不思議なところです。
きっかけは1991年にファミコンで発売された『マリオオープンゴルフ』で、本作はマリオのキャディーをピーチが務めていたのに対し、ルイージのキャディーにはデイジーが選ばれていて、マリオ作品において初めてタッグとなりました。
デイジーの復帰作でもある、2000年のマリオテニス64でもルイージとダブルスを組んで出場しており、ここから少しずつカップルのように扱われることが増えてきます。
理由は開発を担当したキャメロットにもあって、デイジーをゲームに登場させることは決定したものの、スタッフの中にデイジーを知らない人が存在しており、「なんかルイージの恋人らしいよ?」という不確定な情報からルイージとペアを組ませた経緯があるそうです。
この当時、正式にルイージとデイジーがカップルだった設定はないのですが、実は1993年に公開された実写ハリウッド映画、『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』ではルイージとデイジーは恋仲として描かれているので、この設定がどこかで混同してゲームに持ち込まれた可能性もありそうです。
『マリオパーティ8』においては、デイジーとルイージがペアを組むと「ぐうぜんカップルズ」というコンビ名になるように、様々な偶然が重なってルイージとの関係が構築されたのかもしれません。
その後『マリオカートWii』のデイジーサーキットでは、2人の手をつないだ銅像が置かれていたり、『スーパーマリオベースボール』では好相性に設定されていたりと、現在もたびたび良好な関係で描かれているようです。
かつては一部の書籍で「ワルイージもデイジーに片思いしている」なんて設定が書かれていたのですが…、この情報の真偽はいまだに不明で、いつか掘り下げられる日がくるのかも注目したいところです。
今後は本編にももっと出番が増えるかも?
というわけで、今回は簡単ではありますがデイジーの登場作品を振り返りながら、35年以上にわたる歴史について紹介してみました。
スーパーマリオランド以降のシリーズ本編にはほとんど登場しておらず、近年は特にロゼッタが活躍の場を広げていましたが、2023年発売の『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』にはデイジーもプレイアブルで参戦したので、今後も様々な作品に登場が期待できます。
恋人役のルイージがデイジーを救出に向かうゲームも面白そう…なのですが、最近はピーチですらクッパにさらわれないパターンもあるので、むしろより強い女性として描かれていくのではないかと思います。
マリオシリーズといえば、様々なアイテムによる変身も1つの見どころなので、いつか「ネコデイジー」や「ペンギンデイジー」なんて姿が見られる日もくるのかもしれません。
コメント
ちなみに、デイジーより(個人的な意見として)もっと公式からの扱いが酷いキャラの初登場年
キャサリン:1987年「夢工場ドキドキパニック」(デイジーより前)
ワルイージ:2000年「マリオテニス64」
なので、マリオファミリー1の不遇キャラってキャサリンなのかな?
キャサリンはご時世的に『オカマ』ってのをネタにしにくくなりましたからね…(ΦωΦ)
一応オカマ設定は残っているみたいですけど、ピーチやデイジーと一緒にマリオカートでは女性レース協会に所属していたり、マリオゴルフでは女子更衣室にいたり…、扱いは女性と同じになっているみたいです。
最初から『女性』だったらもっと扱いやすかったのかも…?
マリテニ64デイジーの髪型ちょっと地味だけど好き
まだ髪型におしとやか感があったころですよね(ΦωΦ)
昔はロングヘアーのイメージしか無かったので、何かをきっかけに『旧コスチューム』みたいな形で復活しても良いかも…?
スマブラ参戦を果たしたおかげでヒロイン復帰が叶わない夢ではなくなった気がしますね
これを機にもっと彼女自身を掘り下げてくれる作品が増える事を願っています
『サラサ・ランドのお姫様』って設定も今では知らない人が多そうですもんね。
最近は本シリーズでもポリーンにスポットが当たっているので、デイジーもたまにはクッパにさらわれましょう!(無慈悲)
女キャラの人気だとロゼッタが一番なんだっけ?
だとするとデイジーにスポット当たる前にまたロゼッタにスポットあたりそうですね
明確に1番かは分からないですけど、でもマリオパーティやマリオカート、テニス、スマブラまで…、ここ数年で知名度ものすごい上がりましたよね。
スマホのスーパーマリオランではデイジーがプレイアブルキャラクターになりましたけど、近いうちにデイジーもロゼッタも本編で使える日がくるのかも…?
スマブラのデイジーめっちゃかわいくてすき
時代を追うごとにマリオのキャラクターも可愛らしくなりましたよね、スマブラでもお転婆っぽさが表現されていてとても良いです!
今作はダッシュファイターですけど、更に時代が進めばもっと独自のモーションに変化していくのかも…?
キャサリンが一番好きなのでもっとプレイアブルになってほしいです!
新作のマリオパーティスーパースターズには9年ぶりにプレイアブル復活で今から楽しみにしています!
最近はマリオカートやスポーツシリーズでもご無沙汰でしたね。
当初の『オカマ』というキャラクターが今では扱いにくいジャンルなので、いっそちゃんと女性として扱ってあげた方が今後も出しやすいのかも…?
ありがとうございます