20年前、初代ポケモンで流行したパーティメンバーを今と見比べてみる

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2019年11月15日にNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)で発売された『ポケットモンスター ソード・シールド』も発売からすでに半年以上が経ち、今はDLCである『ヨロイの孤島』を冒険している方も多いのではないでしょうか?

本編でも400種類に及ぶポケモンが登場していましたが、これによって100種類もの新しいポケモン、新しい隠れ特性、新しい教え技なども解禁となり…、どのようなポケモンを育てようか私もまさに悩んでいる真っ最中です。

※この記事は2019年9月19日に公開した記事を再構築したものです。

初代のパーティを改めて見たら面白かった

ポケモンの醍醐味といえばやっぱり対戦で、昔は友達同士で集まって通信ケーブルを使って対戦したものですが、今ではインターネットに繋ぐだけで世界中の誰とでも戦えるようになりました。

通信ケーブルの時代では『クラスの中で最強』を目指していた方も多いと思いますが、オンラインでは更にやり込んでいる対戦相手も数多く存在するので、どれだけパーティ構成を考えても勝ち続けるというのはなかなか難しいものです。

3DSの頃は『ガブリアス』や『ファイアロー』、『ガルーラ』などの人気が高かったですが、ソード・シールドでは登場するポケモンが変わった事で、『ミミッキュ』『ドラパルト』『オーロンゲ』などの人気が高いそうですね。

こういった強力なポケモンは多くのトレーナーが育てている思いますが、1996年に発売された初代『ポケットモンスター 赤・緑』の時代では、今とはまったく違うポケモンが注目を集めていました

1997年に開催された公式大会『ニンテンドウカップ 1997』の参加者の情報がまとめられたサイトがあり、改めて見てみると意外と面白かったので、今回はそんな『約20年前に人気だったポケモン』を紹介しようと思います!

まとめられた記事はこちら

当時圧倒的な人気を誇った『サンダース』

『イーブイ』は様々なタイプに進化できる特殊なポケモンですが、初代ではまだ『ブースター』『シャワーズ』『サンダース』の3種類にしか進化ができず、中でもでんきタイプのサンダースは圧倒的な人気を持っていました。

ニンテンドウカップの決勝トーナメントにエントリーした参加者16人のうち、13人がサンダースを使っていることからも人気の高さが分かります。

(元のサイトでは15人分しか掲載されていないのですが、16人エントリーしていたみたいです。)

今でも『すばやさ』のステータスは重要ですが、当時は防御力を活かした『受け』のポケモンが使いにくく、どれだけ先手必勝で相手を倒せるかが課題になっていました。

そのため『でんじは』や『どくどく』をかけてから『かげぶんしん』というテクニカルな戦い方より、『10まんボルト』と『かみなり』を両方覚えさせたり、『はかいこうせん』や『のしかかり』といった高威力のノーマル技を覚えさせたり、今以上に攻撃的な技構成が一般的でした。

中にはナッシーへの対策で『ミサイルばり』や、ケンタロスやラッキーへの対策で『にどげり』を覚えさせていたトレーナーもいるようです。

当時のポケモンは『ラプラス』や『スターミー』といったみずタイプが非常に強く人気で、それに対抗して先手が取れるサンダースが重要視されていました。

くさタイプもみずタイプに有利ではありますが、ほとんどのみずタイプは『ふぶき』を覚えており、当時の『ふぶき』は命中率が90%と高く、更に『こおり』の状態異常も30%の高確率で追加できたので、実質的にくさタイプでは太刀打ち出来ませんでした。

今でもサンダースは使われているポケモンですが、『こだわりスカーフ』を持った相手には先手を取られる事もあり、威力の高い一撃を喰らうだけでやられてしまうので昔ほどの人気はなく、基本的には『でんじは』や『ひかりのかべ』で場を整えながら『ボルトチェンジ』で仲間に任せる…、といったサポート役に徹することが多いようです。


驚異的な破壊力と幅の広さが魅力の『ケンタロス』

サファリパークでしか捕まえられない珍しいポケモン、『ケンタロス』も初代では非常に人気の高いポケモンであり、ニンテンドウカップ1997でも15人のうち13人が使用しています。

ケンタロスはサンダースに素早さでは劣りますが、その分攻撃力が高く、様々なタイプの大技を覚えられるのも人気の理由でした。

元々強力な『はかいこうせん』はケンタロスが使えばタイプ一致で威力が225まで跳ね上がり、しかも当時は『はかいこうせん』でトドメを差した場合、1ターン行動不能になる反動がない仕様でした。

そのため相手を『はかいこうせん』の一撃で倒せれば、次に繰り出されたポケモンに対しても即座に『はかいこうせん』が撃てるので、非常に使い勝手が良い技となっています。

実際、ニンテンドウカップ1997でも13人中12人が『はかいこうせん』を覚えさせており、ケンタロスの基本技として考えられていたようです。

他にも人気の高かったサンダースやゲンガーの弱点を突ける『じしん』や、追加効果で『こおり』の状態異常が期待できる『ふぶき』、ギャラドスを一撃で倒せる『10まんボルト』などの需要が高く、強力なポケモンに幅広く対抗できるのが人気の理由だったと考えられます。

今では『とくしゅ』のステータスが『とくこう』と『とくぼう』に分けられ、昔と比べれば特殊技はどうしても苦手になってしまうので、『ストーンエッジ』や『アイアンテール』などを絡めた物理アタッカーが一般的になっているようです。

とはいえ技の追加効果が発動しない代わりに威力が1.3倍になる『ちからずく』という隠れ特性を持っているので、これと『いのちのたま』を併用して、あえて『だいもんじ』や『かみなり』を覚えさせ『特殊が苦手』というイメージを逆手に取った特殊ケンタロス…なんて型も面白いかもしれません。


初代の頼れる高速特殊アタッカー『フーディン』

大半の大会参加者が使っていた『サンダース』と『ケンタロス』ですが、それに次いで人気の高かったのがエスパータイプの『フーディン』で、こちらもニンテンドウカップ1997では15人中9人がパーティに入れていました

フーディンは『とくしゅ』と『すばやさ』が非常に高く、タイプの一致した『サイコキネシス』を先手で繰り出すだけで、シンプルでありながら大きなダメージを与えられます。

フーディンといえばHPと防御力が低く、相手によってはすぐにやられてしまうイメージもありますが、当時は『とくしゅ』がそのまま『とくぼう』の数値でもあったので特殊技には打たれ強く、相手さえ間違わなければ常に優位な状態で戦えます。

例えば、みずとエスパータイプの『スターミー』に対してフーディンは有効な技がありませんが、逆に物理攻撃が苦手なスターミーもフーディンに対する有効打を持っていないので、『じこさいせい』で回復しながら『どくどく』で体力を削ったり、その間に『かげぶんしん』を重ねて状況を有利にしたり…、柔軟な戦法が取れるのも人気の理由だったのだと思います。

X・Yではメガシンカが導入され、その攻撃力と素早さに磨きがかかりましたが、変わらず耐久力の低さは変わらず弱点なので、サンダースと同じようにいかに先手を取られないようにするかが大切なポケモンになっています。

ソード・シールドはDLCで復活を果たし、今作は相手のダイマックスのどれだけ耐えられるかもポイントになるので耐久力の低いフーディンには逆風ですが…、ここまで素早いエスパータイプも他にあまりいないので、先制攻撃で相手にプレッシャーを与えられる場づくりが必要になりそうです。


弱点の多さが気にならなかった『ナッシー』

『くさ / エスパー』という少し変わったタイプの組み合わせを持つナッシーですが、ステータスとしては素早さは低いものの攻撃力と耐久力がなかなかであり、十分戦えるだけのポテンシャルを持っていました。

近年では使われることも減ってきているのですが、その理由として弱点の多さが挙げられます。

ナッシーは『ほのお』『こおり』『ひこう』『どく』『ゴースト』『あく』が2倍ダメージ、『むし』が4倍ダメージと弱点が非常に多く、ほとんどの相手に何かしら弱点を突かれてしまう欠点がありました。

しかしニンテンドウカップではナッシーをパーティに入れているトレーナーも4人いて、今とは状況が大きく違ったようです。

まず、初代では『あく』タイプがまだ存在しないので、この時点で弱点が1つ減ります。

次に4倍のダメージになる『むし』ですが、当時は『シザークロス』や『むしのさざめき』のような強力なむしタイプの技が無く、せいぜい『ダブルニードル』か『ミサイルばり』しかまともに使える技がありませんでした。

ナッシーへの対策としてサンダースに『ミサイルばり』を覚えさせることもありましたが、逆にナッシーからすればそれにだけ注意していれば良いので、対応も難しくなかったと思います。

ゴーストも『シャドークロー』や『シャドーボール』などはまだ登場していないので、『したでなめる』しか弱点となる技がなく、どくタイプも『ヘドロこうげき』くらいしか怖くありません。

なので、実質的には『ほのお』『こおり』『ひこう』に気を付けていれば問題なく戦えるので、今ほど強い逆風は無かったのだと考えられます。

しかしナッシーもヨロイの孤島で再び登場し、変わらず弱点は多いですが『ようりょくそ』で素早さを上げて『ねむりごな』を撒いたり、『しゅうかく』でオボンの実を何度も再利用して粘ったり…、意外とユニークな戦い方が今でもできるようです。


驚異的な確率で急所を繰り出す『ダグトリオ』

今でもじめんタイプの中で『すばやさ』がもっとも高いダグトリオですが、初代ではより多くのトレーナーが愛用しており、ニンテンドウカップ1997でも3人のトレーナーが手持ちに入れていました。

当時は全ポケモンの中でも5番目の素早さを誇っており、人気の高かったサンダースにも強気に出せますし、『かげぶんしん』を活用する事で耐久力の低さを補うこともできます。

技構成は『じしん』『きりさく』『かげぶんしん』が3人とも共通していて、あと1つは『どくどく』か『いわなだれ』になっています。

先手からの『じしん』はもちろん強力なのですが、何よりも強力なのが急所に当たりやすい『きりさく』で、今では急所に当たる確率は一定になっていますが、初代は素早さの種族値によって確率が変動し、種族値64以上のポケモンは99.6%の確率で急所に当たる…という強烈な性能でした。

更に、『急所に当たった!』の威力も今の1.5倍ではなく2倍だったので、ほぼ確実に威力140の攻撃を繰り出せる、『疑似はかいこうせん』と呼ばれるほど強力な技だったようです。

今では急所の威力も確率も下がったので『きりさく』はほとんど使われなくなり、ダグトリオ以上に素早いポケモンも増えてきたので使用率も下がってきました。

また、たとえ素早さで勝っていても『しんそく』の一撃でやられてしまったり、サンダースと同じように『こだわりスカーフ』に抜かれてしまうこともあるので、なかなか安定して使うには難しいかもしれません。

特性で相手の交代を封じる『ありじごく』を持っているので、他のポケモンで『アンコール』をして技を固定させ、その後ダグトリオに交代して逃がさず倒す…、など使うには少し工夫が必要になってくるかもしれません。


素早さと強力なキッスが魅力の『ルージュラ』

個性的な見た目をしているルージュラですが、ドラゴンに対抗できる『こおり』と、ほとんどの相手に等倍以上のダメージを与えられる『エスパー』の強力な複合タイプであり、ニンテンドウカップでも5人のトレーナーが使用しています。

『とくしゅ』と『すばやさ』が初代の中ではかなり高く、先手を取っての『サイコキネシス』や『ふぶき』は多くのポケモンを一撃で倒せる強力なポケモンでした。

もし相性が良くなかったとしても、素早さで勝っていれば相手を眠らせる『あくまのキッス』で動きを封じることができ、この技は5人のトレーナー全員が覚えさせていました。

命中率は75%なので確実ではありませんが、初代の『ねむり』は今と仕様が違い、目が覚めたそのターンも行動ができません。

なので、たとえ目が覚めたとしても次のターンで『あくまのキッス』を先行でもう一度当てられれば、相手に攻撃させることなく封殺が可能になります。

今でも『あくまのキッス』は強力な技で、『ねむりごな』と違い通用しない相手がいないという強みも持っていますが…、実はルージュラは非常に打たれ弱く、防御力の種族値はポッポと並ぶ数値しかありません

そのため、ダグトリオやサンダースと同じように『こだわりスカーフ』や『しんそく』、『バレットパンチ』などを喰らうと致命傷になってしまいます。

ルージュラはヨロイの孤島でも登場せず、今では進化するようになったブーバーやエレブー、ベロリンガ、ストライクなどに一歩置いて行かれてる感じもありますが…、DLC第2弾になる『冠の雪原』ではどうなるのか…それも気になるところです。


逆に昔は活躍できなかったポケモンも

せっかくポケモンの紹介記事ですから、ちょっと記事が長くなりましたが6匹分紹介してみました(ΦωΦ)

こう並べてみると今ではあまりオンラインで見かけなくなったポケモンも多く、時代の移り変わりをちょっと感じます。

しかし一方で、逆に『カイロス』や『スピアー』はメガシンカが追加されたり、『ガラガラ』や『カモネギ』は専用の持ち物で特別な強さを身に付けたり…、シリーズを重ねるごとに使いやすくなったポケモンもいるので、『ソード・シールド』では敢えて初代で使わなかったポケモンを育ててみるのも面白いと思います。

すべてのポケモンが登場しない本作で初代のパーティを再現するのはなかなか難しいですが、DLCで復活したポケモンもかなり増えているので、もし使ってみるなら今がチャンス…!かもしれません。

コメント

  1. 匿名 より:

    なつかしいなあ
    はかいこうせんぶっぱの印象がひたすら染み付いてる

    • 管理人のみう太 より:

      初代はなんか小細工を弄するより、大技でぶっぱして一撃KOが正義な感じありましたよねw
      昔は大人気だった作戦も、今ではあまり通用しないのが時代の流れを感じます…(ΦωΦ)

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