どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
少し前の話なのですが、高校時代の友人と集まってゲームをする機会があり、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の『星のカービィ スターアライズ』を3人で遊んできました。
『コックカワサキ』や『コンセ』と言った、これまで操作できなかったキャラクターがフレンズになるだけでなく、アップデートで『マルク』や『アドレーヌ』まで使えるようになったのはとても嬉しいポイントです。
作品ごとに新しいコピー能力が用意されているので、次回作ではどんなコピーが増えるのかも気になるところです。
ステージに隠されたメッセージ
そんな『星のカービィ』といえばキャラクターだけでなく、草原や雪山、時には雲の上や宇宙と言った様々なステージも印象的ではないかと思います。
ステージによって登場する敵キャラクターも大幅に違うので、カービィのコピー能力によっては『すっぴん』よりかえって難しく感じたり…、どの能力が攻略に適しているか考えるのも重要になってきます。

ステージの名前は作品によってまちまちですが、例えばエリア名に必ず食べ物の名前が入っていたり、3DSで発売された『ロボボプラネット』では情報工学に関する単語が基になっていたり…、ある程度の統一性があるのも特徴的です。
星のカービィはどの作品でも5~8ほどのエリアが用意されているのですが、このエリアの頭文字を繋げるとキーワードが浮かび上がるという話を聞いたので、今回はそれをまとめてみようと思います!
夢を取り戻す『夢の泉の物語』
1993年にファミコンで発売された『星のカービィ 夢の泉の物語』は、シリーズに初めてコピー能力が導入された作品で、今のカービィの基盤ともいえるタイトルの1つです。
プププランドの住民に夢を与えていた『スターロッド』がデデデ大王に奪われ、夢を取り戻すためにカービィが冒険に出るのですが、実は夢の泉から偶然生まれた『悪夢』から守るためにデデデ大王はスターロッドを隠したのであり、ラストステージの『ナイトメア』と戦うシューティングゲームは多くの人に驚きを与えました。

そんな『夢の泉の物語』は最後のナイトメア戦を除くとエリアはぜんぶで7つあって、『レインボーリゾート』以外には『グレープ』や『バター』などの食べ物の名前が入っています。
エリア名を上から並べると
- VEGETABLE VALLEY(ベジタブルバレー)
- ICECREAM ISLAND(アイスクリームアイランド)
- BUTTER BUILDING(バタービルディング)
- GRAPE GARDEN(グレープガーデン)
- YOGURT YARD(ヨーグルトヤード)
- ORANGE OCEAN(オレンジオーシャン)
- RAINBOW RESORT(レインボーリゾート)
であり、これら各ステージの頭文字を繋げると『Vibgyor』という単語になるのですが、これは『Violet』『Indigo』『Blue』『Green』『Yellow』『Orange』『Red』の虹の7色を覚えるための言葉で、カービィのゲームに初めて色が付いたことをより強調しているように思えます。
『星のカービィ 夢の泉の物語』自体はあまり虹に関係なく、どちらかといえば『虹の島々』が舞台になる次回作『星のカービィ2』の方がイメージには近いですが…、夢の泉が存在する『レインボーリゾート』に合わせているのであれば、これまでのエリアとの繋がりも感じられとてもロマンチックです。
ハルカンドラの秘宝を巡った『星のカービィ Wii』
『夢の泉の物語』以降の作品となる『星のカービィ3』や『星のカービィ64』では、各ステージの頭文字を取ってもキーワードにはなりませんでしたが、2011年に発売された『星のカービィ Wii』では再びステージにキーワードが隠されています。
『星のカービィ Wii』は、カービィたちが平和に暮らしていたところに宇宙船『ローア』がバラバラになりながら墜落し、宇宙船の主である『マホロア』を助けるためにあちこちに散らばった船のパーツを集める冒険に出ます。

これまでも『ヘルパー』や『グーイ』といった仲間と協力プレイすることはできましたが、『ワドルディ』『メタナイト』『デデデ大王』を操作して冒険できる(外伝を除けば)初めてのタイトルとなります。
ローアのパーツが落ちたポップスターは
- クッキーカントリー (Cookie Country)
- レーズンルインズ (Raisin Ruins)
- オニオンオーシャン (Onion Ocean)
- ホワイトウェハース (White Wafer)
- ナッツヌーン (Nuts Noon)
の5つのエリアに分かれていて、『夢の泉の物語』と同じようにすべてに食べ物の名前が含まれているのが特徴です。
頭文字を繋げると『CROWN(クラウン)』になるのですが、これは物語のカギを握る秘宝『マスタークラウン』のことを指していて、実はマホロアはカービィたちを騙し、このマスタークラウンを手に入れるために『ハルカンドラ』にカービィたちを導きます。
マスタークラウンを守っていた『ランディア』をカービィに討伐させ、マホロアはマスタークラウンを横取りして強大な力を手に入れるのですが、最後は逆に力に取り込まれ、異形の姿に変貌してカービィと戦うことになりました。

ポップスターをクリアした後に訪れる『ハルカンドラ』のステージ名は
- エッガーエンジンズ (Egger Engines)
- デンジャラスディナー (Dangerous Dinner)
で、頭文字は過去形を表す『ED』であり、ラストバトルとなるマホロア第2形態の戦闘曲も『CROWNED』であることから、マスタークラウンに取り込まれてしまったマホロアを暗示しているのかもしれません。
浮遊大陸を旅する『トリプルデラックス』
『星のカービィ Wii』から2年後の2014年には、3DSにて『星のカービィ トリプルデラックス』が発売され、こちらもステージ名にキーワードが隠されています。
3DSで初めて発売された星のカービィであり、画面の奥や手前に移動するような立体的なギミックが特徴的で、敵もトリッキーな動きが多いので初心者には少し難しいかもしれません。
『トリプルデラックス』も『星のカービィ Wii』と同じようにカービィたちは平和に暮らしていたのですが、カービィの家やデデデ城が突如巨大なツタに釣り上げられ、デデデ大王も『タランザ』という謎の敵にさらわれてしまったので、それを救出するためにカービィは冒険に出ます。

舞台となるのは『浮遊大陸 フロラルド』で、すべてで6つの島が浮かんでいますが、『火山』『遺跡』『雪原』とこれまでの作品と同じようにバラエティに富んだステージが楽しめます。
ステージ名は
- ファインフィールド (Fine Field)
- ロリポップランド (Lollipop Land)
- オールドオデッセイ (Old Odyssey)
- ワイルドワールド (Wild World)
- エバーエクスプロージョン (Ever Explosion)
- ロイヤルロード (Royal Road)
となっていて、頭文字を繋げると『花』を表す『FLOWER』になり、植物が大きく関わってくる本作を象徴しています。
エリア6をクリアするとラスボス『クィン・セクトニア』とのバトルになり、決戦の場である『エターナルドリームランド (Eternal Dreamland)』の『ED』を付け足すと、『星のカービィ Wii』と同じように終わりを示唆する『FLOWERED』になるのですが、これはセクトニアがポップスターを侵略するムービーのタイトルにも使われています。
『FLOWERED』の明確な意味は明らかになっていませんが、最後に植物に覆われてしまったポップスターか、もしくはワールドツリーと一体となったセクトニア自身のことを指しているのではないかと推測されているようです。
キカイ化の野望を防いだ『ロボボプラネット』
『トリプルデラックス』に続いて2016年には『星のカービィ ロボボプラネット』が発売され、シリーズとしては初めて体験版も配信されています。
基本的にはトリプルデラックスをベースにしながらもカメラワークなどの演出がパワーアップしており、新しいコピー能力だけでなく、乗り込み型ロボット『ロボボアーマー』の登場が大きな話題になりました。
ストーリーは突如ポップスターに現れた巨大な宇宙船が、星全体を『キカイ化』するために侵略を始め、デデデ大王の『デデデ城』もメタナイトの『戦艦ハルバード』も破壊されてしまうのですが、しばらくして昼寝から目覚めたカービィが異変に気付き、ポップスターを元に戻すため、また諸悪の根源であるハルトマンワークスカンパニーの野望を防ぐために宇宙船を目指します。

今回も舞台はポップスターですが、至るところですでにキカイ化が進んでおり、これまでとはまた違った少しSF風なステージが特徴です。
エリアはすべてで7つに分かれていて、名前は
- プレイン プロプトン (Plain Proptom)
- ラスタード ロード (Rasterd Road)
- オクターン オーシャン (Octarn Ocean)
- ギガント グラウンド (Gigant Ground)
- リポジトリム リズム (Repositrim Rhythm)
- アクシス アークス (Acciss Arcs)
- マインド コントロールド バイ ア プログラム (Mind controlled by a program)
と、コンピューターに関する用語がエリア名のベースになっているだけでなく、頭文字を繋げると『PROGRAM(プログラム)』になるのも本作の特徴を表しています。
今作は『星のカービィ Wii』や『トリプルデラックス』のような『ED』は付きませんが、造語ではなくシンプルな単語だからこそ、純粋なメッセージになっているようにも感じます。
フレンズと道を切り開く『スターアライズ』
そして2018年に発売された『星のカービィ スターアライズ』は、据え置きで遊べる本編としては『星のカービィ Wii』から7年ぶりとなる最新タイトルです。
スーパーファミコンの『星のカービィ スーパーデラックス』と同じようにヘルパーが導入され、最大4人で協力プレイができるのも本作の特徴となっています。
いつも通りカービィたちはポップスターで平和に暮らしていましたが、宇宙の彼方で怪しげな儀式が執り行われ、『ジャマハート』が降り注いだことでデデデ大王を始めとする住民の多くが闇の心に操られてしまいました。
一方で別の光である『フレンズハート』はカービィの元に飛来し、この力でジャマハートに取りつかれたデデデ大王たちの心を取り戻しながら原因を探ります。

本作はこれまでの作品と違い、エリア1が『プププランド』、エリア2が『ポップスター』、エリア3が『暗黒ようさい ジャマハルダ』という風になっていて、頭文字を繋げても言葉にはなりません。
しかし、カービィたちの母星であるエリア2『ポップスター』のステージ名は
- フレンズフィールド(Friends Field)
- リーフリゾート(Reef Resort)
- インサイドアイランズ(Inside Islands)
- エコーズエッジ(Echoes Edge)
- ネイキッドナチュレ(Naked Nachure)
- ダブルスドリームス(Doubles Dreams)
- セイントスクエアーズ(Saint Squares)
となっていて、頭文字を繋げるとこのゲームの肝である『FRIENDS(フレンズ)』というキーワードが浮かび上がります。
他の作品では裏テーマを暗示するような意味深な言葉が多かったですが、今作は非常にストレートで分かりやすく、これまでより明るい印象が強くなっているようです。
また、敢えてストーリーの終盤ではなく、カービィたちが住むポップスターで『フレンズ』という言葉になるのも何か意味が込められているように思えます。
今後も続く伝統になる?
『星のカービィ 夢の泉の物語』で密かに仕組まれたこのキーワードは『星のカービィ Wii』から引き継がれるようになり、現在は半ば伝統のようになっています。
近年の作品ではシンプルな単語がキーワードになっていますが、一部のタイトルは終わりを示唆するような造語になっていたりと、ポップな世界観でダークな言葉はギャップがあってそれが格好良く感じます。
これが直接的にクリアや攻略に関係する訳ではありませんが、少し意識してみると思いがけないテーマが分かって面白いかもしれません。
コメント
タッチカービィもなかったっけ?
本当だ…!本編のカービィしか調べてなかったけど、タッチカービィは『RAINBOW』になるそうです。
タッチカービィ遊んだことないんですよね、今なら安いし買ってみようかな…?
ディスカバリーは
『NEW WORLD』になるみたいです