『ニンテンドーラボ VRキット』の購入前に気になるところをまとめてみた

任天堂のゲーム
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どうもみう太です(ΦωΦ)

3月はちょっと仕事が色々と忙しくて、ユウガタネコもほとんど更新していなかったのですが、気が付けば次の元号が発表されていたり、ファミ通アワードで2018年を代表するゲームが表彰されたり、時代の移り変わるタイミングをまさに感じています。

2019年4月12日にはNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)向けに『ニンテンドーラボ VRキット』の発売も予定されており、ついに任天堂のVR進出に期待が集まります。

ついに任天堂でもVRの世界が

VR、いわゆる『バーチャルリアリティ』は数年前から急速に注目を集めるようになり、PS4やsteamなどのPCゲーム、更にはスマートフォンアプリでもVRを活かしたゲームが登場するようになりました。

VRはゴーグルを着けてゲームをする事で実際にその場所にいるような臨場感を味わえるのですが、ゲームを遊ぶプレイヤーに負荷がかかるので対象年齢が少し高めだったり、周りから見ている人には面白さが伝わりにくいのもあり、任天堂はVRに対してどちらかと言えば消極的な印象でした。

しかし、とはいえ『研究は進めている』とは以前からコメントされており、今回ついにこの『ニンテンドーラボ』にてお披露目という形になりました。

ニンテンドーラボは2018年に『バラエティキット』と『ロボットキット』が初登場し、付属しているダンボールのキットを組み立てる事で『Toy-Con(トイコン)』と呼ばれるオリジナルのコントローラーを作れ、それを活用して通常のゲームとは違った『新しい遊び』のゲームを体感する事が出来ます。

VRキットにもダンボールの型紙が封入されていて、それを組み立てるとゴーグルのようなToy-Conになり、更にニンテンドースイッチを装着する事でVRの世界が楽しめる、という仕組みになっています。

1つのキットで無数の遊びが出来る

今回発売される『VRキット』はVRを体験するためのゴーグルだけでなく、『バズーカ』『カメラ』『ゾウ』『トリ』『風』と別の5つのキットもセットになっていて、これらを組み立ててゴーグルと合体させる事で、更に幅の広い遊びが実現します。

例えばゴーグルとバズーカを組み合わせれば360°を見渡せるシューティングゲームが遊べたり、カメラを組み合わせれば魚で溢れる水中を自由に撮影出来たりと、公式サイトによるとすべてで64通りのゲームが最初から用意されているそうです。

更にニンテンドーラボではお馴染みとなった『Toy-Conガレージ』では、自分で3Dの空間にオブジェクトを配置したり、キャラクターの動かし方を設定する事でオリジナルのVRゲームを設計する事も可能で、まさにアイデア次第で無限の遊びを実現できます。

『ゲームを作る』というとニンテンドーラボに限らずハードルが高い印象を持ちますが、このVRキットでは最初から収録されている64個のゲームを改造して遊ぶ事も出来るので、面白かったゲームのキャラクターだけを少し入れ替えてみたり、ルールをちょっと変更して遊んでみるだけでも十分に楽しめるのではないかと思います。

VRの空間で『マリオ』や『ゼルダ』が楽しめる

この『ニンテンドーラボ VRキット』のすごいところは、ニンテンドーラボのゲームだけでなく、すでに発売されている『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『スーパーマリオ オデッセイ』にも無料アップデートで対応する事です。

これらのゲームとVRゴーグルを組み合わせる事で、まるでその世界に入り込んだような臨場感でゲームを楽しめるようになります。

『スーパーマリオ オデッセイ』は2017年10月に発売された3D系スーパーマリオシリーズの最新作で、こちらは『帽子の国』『海の国』『料理の国』において新しい遊びが追加され、VRモードでコインや音符を探す特別なゲームを遊べるようになります。

ニンテンドースイッチと同時に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』においては『VRモード』がオプションに追加され、『VRゴーグルを使用する』に切り替える事でゲームの全編をVRでプレイする事ができます。

一部VRに対応していない部分もあるとの事なので、イベントシーンやムービーなどはVRで見られないのかもしれませんが、それでも広大なハイラルを奥行きのある世界で楽しめるのはとても魅力的です。

他のタイトルもVRに対応する可能性がある

現段階では『マリオ』と『ゼルダ』の2作品がVRキットに対応していますが、今後は他のタイトルも対応していく可能性があります。

VRで遊ぶとなると2Dより3Dのゲームの方が向いていると思うので、例えば『星のカービィ スターアライズ』や『ヨッシー クラフトワールド』などは対応が難しそうですが、自由に世界を歩き回れる『ゼノブレイド2』や、3Dで描かれたポケモンがバトルを繰り広げる『ポケットモンスター Let’s Go ピカチュウ / イーブイ』といったタイトルは、今後対応する可能性もあるかもしれません。

また、ニンテンドーラボへの対応は任天堂だけでなく、サードパーティも対応に乗り出す可能性があります。

過去にもフライハイワークスがリリースした『DEEMO』が『ピアノ Toy-Con』に対応したり、GREEのアプリでもお馴染みの『釣り☆スタ』が『釣り Toy-Con』に対応したりと動きを見せています。

このニンテンドースイッチのVR対応は他のメーカーも注目しているようで、『ヒューマン フォール フラット』や『ザ フレイム イン ザ フラッド』などをリリースしている『テヨンジャパン』も、VRに対応したゲームの開発を検討したいとTwitterで呟いています。

 

 

VRを楽しみたい人のための『ちょびっと版』

ニンテンドーラボはこれまでも様々なバージョンが発売されていますが、価格はいずれも6,980円~7,980円に設定されていますので、すべてを購入するのはなかなか大変にも思えます。

VRキットも7,980円の価格設定なので、子供からすると少しその値段は高めで、親にもお願いしにくいかもしれません。

また、『スーパーマリオ オデッセイ』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のVRを体験したいという方にとっては、VRゴーグルさえ手元にあれば良いので、『カメラ』や『ゾウ』といった別のToy-Conは必要ないという方も一定数いると思います。

そのような方にも手を出しやすいように、今回は『VRゴーグル』と『バズーカ』のToy-Conキットのみが封入された『ちょびっと版』が用意されており、こちらは3,980円と通常版よりお求めやすい価格になっています。

もちろんニンテンドーラボはどのシリーズも非常に出来が良く、プレイすると他では体験できない個性的な遊びが楽しめるのですが、人によってはこの『ちょびっと版』と『マリオ』や『ゼルダ』を購入する…、という組み合わせも良いかもしれません。

因みに、もしちょびっと版を購入した後に他のToy-Conが欲しくなった場合は、通常版を買うより割高にはなってしまいますが、『カメラ&ゾウ』『トリ&風』のセットを各2,000円で買い足す事も可能です。

『手で持つ』スタイルが吉と出るか…?

これまで他のメーカーがリリースしてきたVRのセットは、ベルトなどで頭に固定する、いわゆる『ヘッドセット』のタイプが主流でした。

しかしニンテンドーラボはそのような作りになっておらず、VRゴーグルにニンテンドースイッチ本体を差し込んで、双眼鏡のように両手で持って遊ぶ必要があります。

これはヘッドセット型とは違い付けっぱなしになる事がないので、適度にゴーグルを外しての休憩も挟みやすく、懸念されている目への悪影響や、3D酔いに近い吐き気なども軽減できるのではないかと思います。

ただ、固定されていないという事は安定もしておらず、もしバズーカのToy-Conなどを構えているときに激しく動かすと、Toy-Conを持っている手に頭が上手く付いていかず、ゴーグルから目線が外れてしまいそうな心配も少しあります。

また、通常はVRゴーグルやToy-Conの本体を持つのが基本なので、落とす心配はあまりしていないのですが、もし前述した『マリオ』や『ゼルダ』を遊ぶ場合は、ゴーグル部分ではなく、ゴーグルから左右に飛び出しているジョイコンの部分を常に持って遊ぶ事になります。

ゲームを遊んでいて『ニンテンドースイッチが重い』と感じた事はほとんどありませんが、このように目の前に構えた状態でニンテンドースイッチを遊び続けるのは少し疲れる人もいるかもしれません。

特に『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』はZRボタンやZLボタン、スティックの押し込み、各ボタンの同時押しなどかなり細かい操作も時に要求されるので、常に同じ姿勢で複雑なボタン操作をするのは慣れが必要になりそうです。

幸いニンテンドーラボは基本的にダンボールで構成されていて、自分で好きに改造する事も出来るので、布や皮で頭に固定するベルトを自作し、プロコントローラーなどでも遊べるようにした方が快適かもしれません。

ただしその場合、もし自作のベルトが壊れてニンテンドースイッチが地面に落ちた!などの故障も自己責任になるので、可能であればそういった付属パーツをいっそ販売して欲しいところです。

キットを組み立てるのにどのくらいかかる?

ニンテンドーラボは、ダンボールを組み立てる事で『楽しみながらゲームの仕組みが分かる』という、知育的な役割もポイントの1つになっています。

キットの組み立ても1つ1つ丁寧に解説をしてくれるので、作り方が分からなくて遊べなかった…という事もありません。

しかし、これまでのニンテンドーラボの傾向としては、1つのToy-Conを組み立てるのにもそれなりの時間が必要になります。

私も『バラエティキット』を持っているのですが、こちらに封入されていた『ピアノ』や『釣り』のToy-Conも組み立てるのに1時間~2時間程度は必要でした。

VRキットのToy-Conについては、どのくらいの制作時間がかかるのかまだ分かりませんが、やはりまず『組み立てる』という工程があるのは人によっては少し手間に感じると思います。

最初からVRキットで遊ぶのが目的であれば組み立ても楽しめると思いますが、とにかくマリオやゼルダをVRで遊びたい!という人は、まずゴーグルを作らなければいけない事が煩わしく思えるかもしれません。

ただ、公式サイトの簡単な説明を見ると『VRゴーグル』のToy-Conは比較的シンプルな作りをしており、これまでのToy-Conに比べると意外と作りやすいようにも思えるので、ここは情報が明らかになったら事前に確認した方が良さそうです。

また、VRキットに限った事ではありませんが、ニンテンドーラボはダンボールで出来ているという性質上、猫などのペットに狙われる事もあるので、使わないときはしっかりと片付けておいた方が安心です。

私も時間をかけて作ったピアノのToy-Conがズタボロにされてしまったので、少し後悔しています…(ΦωΦ)

対応ソフトの追加に期待

まずそもそも個人的にVRを体感した事が未だないので、どのような感覚でゲームが遊べるのかちゃんと分かっていないのですが…、やっぱりニンテンドーラボに収録されたゲームはもちろん、ゼルダをVRで遊んでみたい気持ちが私は大きいですね。

既存のゲームをVRに対応させる事がメーカーにとってどれほど難しいのかは分かりませんが、今後も他のゲームがVRに対応するかもしれないと考えると、このVRキットはかなりお得な買い物にもなりそうです。

『ちょびっと版』にはゴーグルに加えてバズーカのToy-Conもセットになっているので、中にはこれを活用して『スプラトゥーン2』などもVRで体験できるのではないか?という噂も出ているようです。

これまでのToy-Conは対応できるゲームに限りがありましたが、VR化は更に幅広いタイトルに対応できると思いますので、今後の展開にも期待したいと思います!

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