どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2017年3月に発売されたNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)ですが、大手ゲームメーカーのタイトルだけでなく、これまで非常に幅広いジャンルのインディーゲームもリリースされてきました。
特に携帯できるニンテンドースイッチは、タッチパネルを活用した音楽ゲームとも相性が良くて、『Cytus α』や『VOEZ』などが『フライハイワークス』から発売されています。
2017年9月21日にはピアノをモチーフにしたリズムゲーム『DEEMO』が配信されているのですが、なんとこの『DEEMO』の劇場版が2020年に公開予定らしく、そちらも1人のファンとしてとても楽しみです。
今回はその映画の公開前に、ぜひニンテンドースイッチ版『DEEMO』を遊んでみて欲しいので、改めてレビューや感想の記事を書いてみたいと思います!
※この記事は2017年9月25日に投稿した記事を再構築したものです。
ピアノの旋律が美しい童話的なリズムゲーム
レビューの前に『DEEMO』がどのようなゲームなのかを簡単に説明すると、上から流れてくる『ノーツ』というアイコンに合わせてタイミングよく画面をタップし、スコアの高得点を目指すリズムゲームです。
収録曲はピアノをモチーフにしているものが多いですが、クラシック調の曲だけでなくジャズ、ロック、ポップ、ボーカルなど…かなりジャンルは幅広く、数回に渡るアップデートによって現在284曲もの楽曲を自由に遊ぶ事ができます。
楽曲は今後も無料で追加されるかもしれませんし、更に難易度も『Easy』『Normal』『Hard』から選択可能なので、リズムゲームに始めて挑戦する初心者でも安心して楽しめます。
また、『DEEMO』はリズムゲームの中でも珍しくストーリーを重きを置いていて、その童話的な世界観や、ちょっと切ない物語には多くのファンがいます。
主人公はいつの間にか謎の建物に迷い込んだ『アリス』という少女で、何もしゃべらない代わりにピアノが上手な黒い生物『Deemo』と心を通わせながら、元の世界への帰り方を探します。
何となく『音ゲーはストイックなイメージがあって苦手…』という方でも、DEEMOは物語を追いながら少しずつ進められるので、無理にハイスコアを目指さずにどんどん新しい曲に挑戦する遊び方もオススメです。
自分でピアノを演奏しているような臨場感
『フライハイワークス』は同じようなシステムのリズムゲーム『VOEZ』も配信していますが、そちらは流れてくるノーツをタイミングよくタップすると『シャン』というタンバリンのような効果音がなります。
このタンバリンの音のおかげで『VOEZ』ではリズムを取りやすいですが、『DEEMO』ではそういった効果音ではなく、ノーツをタップする事で実際にピアノの音が鳴ります。
なのでタイミングよくノーツを叩き続けると曲に合わせたピアノの旋律になって、まるで自分で本当に演奏しているかのような楽しさがあります。
代わりにズレたタイミングでノーツを叩くとピアノの音もズレてしまうので、あまりに難しい曲を選んで失敗すると主旋律がめちゃめちゃになってしまう事もありますが…、『上手にできれば綺麗に聴こえる』嬉しさがあり、ついついもっと上達しようと熱中してしまう事もしばしばありました。
普段あまりピアノがメインの曲を聞かない人でも、これで上手に弾けると自然にリズムが頭に入ってくるので、ただ『聴く』だけでなく『遊ぶ』事で好きな曲も増えていくと思います。
なお、このピアノの音がなるシステムで逆にリズムが掴みにくい…という方には、ちゃんとオプションで設定を変えられますので、お好みに合わせて切り替えてみてください。
ニンテンドースイッチ版の安定した操作と見やすい画面
『DEEMO』はもともとスマートフォンで配信されたリズムゲームですが、スマホのスペックや空き容量によっては動作が重くなったり、タイミングよくノーツを押しているハズなのにズレてしまったり…なんて事があります。
しかし、ニンテンドースイッチ版であれば本体のスペックは間違いなく確保されているので、このような現象に悩む事はありません。
また、スマホと比べて液晶の画面も大きいのでタップがしやすく、『押し損ねてミスになる』事もかなり少なくなります。
ただ、ニンテンドースイッチはその大きさから、両手で持って遊ぶには少しやりにくくなるかもしれません。
その為、無理に手で持とうとせずに、テーブルなどに置いて人差し指で上から叩くような遊び方がもっともやりやすいと思います。
なお、アップデートによってテレビモードでもプレイ可能になり、コントローラーでの操作はかなり難しいですが…、テレビの大音量で音楽を楽しむのも時には面白いかもしれません。
圧倒的な収録曲とコストパフォーマンス
ニンテンドースイッチ版『DEEMO』は3,000円で配信されていますが、元となるスマートフォン版は基本無料でゲームをプレイできます。
しかし、スマホ版は最初からすべての楽曲が解放されている訳ではなく、課金で少しずつ曲を増やしていく事になるので、すべての楽曲をダウンロードしようとすれば結構な数になり、総額で10,000円以上になってしまいます。
スイッチ版は一度購入すればその後課金の必要もなく、更にアップデートで随時楽曲の追加もされています。
一部の台湾企業や映画とコラボレーションした楽曲は版権の都合で収録されていませんが、それでも3,000円でほぼ全ての曲が遊べるのはかなりコストパフォーマンスに優れています。
また、『DEEMO』では物語や楽曲をすべて補完する為に、ストーリーモードを周回する必要があるのですが、これにはスマホ版では『忘れ去られた砂時計』というアイテムを1,200円で購入しなければなりません。
スイッチ版ではこの『忘れ去られた砂時計』も最初から収録されているので、安心して最初から最後までしっかりとストーリーを楽しめます。
ただし、随時アップデートで楽曲が追加されているとはいえ、基本的にはまずスマホ版に新曲が配信され、それからしばらく経ってようやくスイッチ版で追加されるようになるので、最新曲を遊びたいのであればスマホ版を試してみるのが良いかもしれません。
スイッチ版も体験版が配信されていますが、スマホ版を無料で遊んで気に入ったら購入…、という流れもユーザーが安心できる買い方だと思います。
童話のような世界観とストーリー
『DEEMO』最大の特徴が、音楽ゲームには珍しく、かなりしっかりとしたストーリーが用意されている事です。
タイトルにもなっているDeemoは真っ黒で長身、かつ無口な人型の生物ですが、毎日ピアノを弾いていたところ、突然空から落ちてきた謎の少女『アリス』と出会います。
少女を受け止めたDeemoは、ピアノの演奏を栄養とする木を大きく育てる事で、元の空の上の世界に少女を帰せるのではないか?と、少女の為に演奏を続けます。
実際に楽曲をクリアする事で木が少しずつ大きくなり、ある一定の大きさまで育つとストーリーが進むのですが、キャラクターのデザインも相まって童話のような可愛らしさや不思議さが魅力的です。
ネタバレになる事は言えませんが、なぜ『Deemoがここまで少女に親切なのか?』『Deemoはいつからこの場所にいるのか?』『いつも一緒にいる”仮面の少女”は誰なのか?』
最後にはその伏線が一気に回収され、『少し切ない物語』は多くのユーザーから高い評価を得ています。
『DEEMO』は『VOEZ』と違って、最初からすべての楽曲が解放されていません。
曲はかなりのハイペースでアンロックされるので、もう遊ぶ楽曲がない…という状況にはなりませんが、それでもすべての楽曲をコンプリートするにはある程度の時間が必要になります。
なぜすべての楽曲がアンロックされていないのか?という質問に対し、フライハイワークスの代表は『DEEMOはストーリーが要のゲームだから、ストーリーを見てから楽曲を楽しんで欲しい』と答えており、それだけストーリーが重要だと説明しています。
2020年に公開予定の劇場版もゲームのストーリーがベースになっているようですが、ぜひ事前にどのような世界観なのかを体験しておくと、より一層映画も楽しめるのではないかと思います。
意外な一面も見れる、楽曲を彩るソングイラスト
リズムゲームと言えばもちろん最大の魅力は『音楽』ですが、このゲームはイラストも本当に可愛いです。
それぞれの楽曲にはカバーイラストが用意されているのですが、『VOEZ』と違って『DEEMO』は必ずDeemo、少女(アリス)、仮面の少女のいずれかが描かれており、イラストレーターによって個性的な絵柄のキャラクターが見られます。
このカバーイラストは楽曲を選ぶ時だけでなく、楽曲終了時のリザルト画面でも表示されるのですが…、一部の楽曲はストーリーをクリアした状態でフルコンボを取ると、リザルト画面のイラストが特別なものに差し変わっている事があります。
これもネタバレになるので深く言えませんが、ストーリーを知っているとかなり感慨深いイラストなので、ぜひ周回プレイで確認してみてください。
物語の中ではアリスは白いワンピースが定番ですが、カバーイラストではセーラー服や和服、ゴスロリ、白無垢など…、様々な衣装に身を包んだアリスが見られるのもポイントです。
普通にプレイしているとさらっと流してしまいがちな部分ですが、時には細部まで見てみると意外なところでストーリーの伏線が…あるかもしれません。
DEEMOの物語を映画の前にぜひ体験して欲しい
そんな訳で、ニンテンドースイッチ版『DEEMO』が個人的にとても良かったので、このような記事を書いてみました。
ゲームのストーリーが映画に反映されると考えると、今プレイする事で逆に劇場版のネタバレになるのでは…?とも考えられますが、『DEEMO』に関してはむしろゲームでその世界観を知り、映画でより深く物語に入るのが良いのではないかと思います。
(Deemoが言葉を発さないキャラなので、映画だけだと分からない部分もありそうかも…?)
もし例えストーリーが好みに合わなかったとしても、300曲近く収録されたリズムゲームが3,000円というのはそれだけでお買い得なので、買って損のない事は保証できます。
ちなみに、2019年11月にはPS4で『DEEMO -Reborn-』という新作がリリースされていて、こちらは収録曲が少ない代わりに世界やキャラクターが3Dで描かれ、なかなか本格的な謎解きも楽しめます。
リズムゲームとして考えるとニンテンドースイッチ版の方が向いていますが、『DEEMO -Reborn-』は童話のような不思議な世界を自由に歩き回れるので、すでにDEEMOを遊んだ事がある方はこちらもオススメです。
コメント
> なのでズレたタイミングでノーツを叩くとピアノの音もズレてしまいますが、逆にタイミングよく叩ければ綺麗な旋律を奏でる事が可能で、これが『実際に演奏している』雰囲気を出しています。
そうだったんだ
VOEZが演奏してる感が無くて買うのやめたんだが興味が出てきた
VOEZも面白いですけど、DEEMOの方が演奏感はありますねー。
曲によって主旋律だったり伴奏だったりはしますけど、これも楽しいですよー(´・∀・)
VOEZのスライドに慣れてるとdeemoのスライド拾うのむつかしいね 指を置きなおしたり入れ替えたりするときに早押し扱いされてコンボ途切れちゃう…
私もコンボ切れる時はスライドの部分が多いですねー…(´・ω・)
あと1回タイミングを間違えると、メロディもズレて余計ごちゃごちゃになってしまう…w
スイッチで初めてDEEMOをやったんですけどとっても楽しいです!一つお尋ねしたいんですが、ノーツを叩いた時のタップ音って出るようにできますか?やり方がわからなくて…管理人さんのオススメではないのは承知の上ですが…ご存知であれば教えていただきたいです!m(_ _)m
気に入って頂けて良かったです、この記事を書いた意義がありました!
多分純粋なタップ音ってのはDEEMOにはないのかも…?
あんまり設定はいじってないんですが、曲を始める時に『SPEED』とかの設定が出るじゃないですか。
その時に『KEY』の数値を大きくすれば、タップの時のピアノの音は大きく出来るみたいですよ(´・ω・)
返信ありがとうございます!この記事凄くわかりやすくて助かりました!タップ音ないんですね…慣れるようにします!!!m(_ _)m