どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
任天堂が定期的にゲームの最新情報を配信している『Nintendo Direct』ですが、『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』といった大型タイトルのみならず、近年は注目のインディーゲームなども紹介されるようになりました。
2023年9月のNintendo Directにおいてもいくつかのインディーゲームが紹介され、中でも『MOON』で知られる『オニオンゲームス』の新作『ストレイ チルドレン』は気になった方も多いのではないかと思います。
『チュー』する不思議な2Dアクション『モナムール』
そんなオニオンゲームスは他にも様々なタイトルをリリースしていますが、どの作品も王道とは違った独特な世界観を有していて、だからこそ他にはない唯一無二の魅力を持っています。
2021年に発売された『モナムール』も、普通とはちょっと違う不思議な世界が舞台の2Dアクションゲームで、3人の魔女にさらわれたお姫様と国民を悪夢世界からキスで助け出す、あらすじだけ聞けばなんともメルヘンな物語です。
実はこのタイトル、オニオンゲームスが大好きな友人から去年のクリスマスにプレゼントしてもらったもので、1年が経ってしまう前に遊んでおこうとこれを機にプレイし、何とかエンディングを迎えることもできました。
かなりシンプルな操作でありながら程よい難易度や戦略性もあって面白かったので、今回はそんな『モナムール』について簡単に紹介してみようと思います!
まるで一画面で構成される『電撃イライラ棒』
今回私は『モナムール』をゲームパッドで遊びましたが、操作方法はいたって簡単で、右方向に自動的に移動する主人公の『男爵』をAボタンを押してうまく浮遊させるだけです。
男爵はAボタンを押し続けると浮遊、逆にAボタンを離していると下降するため、適度なタイミングでボタンを連打し、上下の壁や障害物にぶつからないように導いてあげなければなりません。
いわばシステムは『電撃イライラ棒』に近いものがあって、かつてファミコンで発売されていた『バルーンファイト』などを思い浮かべると想像しやすいかと思います。
基本的に一画面で構成されたステージは全部で50も用意されており、それぞれ上下からせり出た壁の配置が違ったり、敵や弾が飛び交っていたりとバリエーションは非常に豊かで、ルールはシンプルながら様々なギミックが用意されていました。
各ステージの右側には魔女に捕らわれた国民『モナガール』が浮いていて、彼女に触れることでステージクリアになるのですが、うっかり触り損ねて通り過ぎてもミスになるので、確実な男爵のコントロールが攻略のカギを握っています。
助け出したモナガールは男爵の後ろを自動的に付いてきて、壁や障害物にぶつかっても身代わりとなり男爵を守ってくれるので、いわば助けたモナガールの数が男爵のHPといっても過言ではありません。
しかし10ステージごとに用意されたお城まで彼女たちを連れていかなければ、正式に救出した扱いにはならないので、完全クリアのためにはモナガールを引き連れているときもできる限りダメージを負わずにゴールまでたどり着く必要があります。
ステージの各所にはバナナやチェリーなどの果物が点在していて、それを取るとスコアが加算されるだけでなく、上下の壁を一時的に引っ込めたり、飛び交う障害物をはじいたりできるのも覚えておくと攻略に役立つハズです。
果物は取らずに残しておけば次のステージに持ち越され、中でも男爵が一定時間が無敵になるメロンはステージを1つスキップできるほど強力なので、どのタイミングで取るかが高難易度ステージ突破のカギを握っています。
高難易度だけど繰り返し遊べる中毒性の高いゲームデザイン
『モナムール』のクセのある操作性は、事前に情報を仕入れていなければ男爵をまともにコントロールすることすら難しく、公式サイトにも『初回プレイ死亡率99%』と紹介されるほど難易度の高さをアピールしていました。
もちろんエンディングまでたどり着くのも至難の業で、基本的にはミスを繰り返しながらクリアを目指す『死に覚えゲー』なのですが、1回のプレイが短いためついついリトライしてしまう中毒性が高く、ちょっとした空き時間に遊ぶのにもピッタリです。
本作はオニオンゲームスの前身である『ラブデリック』が開発したタイトル『MOON』内のミニゲーム、『ジンギスカン』をよりパワーアップさせたもので、それを鑑みればワンプレイのお手軽さはうなずけるものがあります。
ミスの原因となる大部分は、操作のクセの強さに起因していて、動かし方さえ慣れてしまえばダメージも抑えられるようになり、意外とサクサクステージクリアできるようになる方も多いかもしれません。
しかしステージ後半になればなるほど難易度も上昇し、特に40面以降はまるですべてがボス戦のような様相で、男爵の慎重なコントロールやアイテムの効果的な取り方を意識しなければ突破も一苦労です。
個人的には突風の吹き荒れる44面が特に鬼門で、ステージ内に特別な障害物はないのですが、追い風の影響で男爵の移動スピードが倍近く速く、肝心のモナガールに触れないまま画面外へ…というミスを何度も繰り返してしまいました。
1度救出したモナガールのステージはタイトル画面の『国民リスト』からいつでも遊べて、そのまま続きのステージにも挑戦できますが、ハイスコアを目指すのであればやはり最初のステージから通しでクリアする必要があります。
ちなみにステージの数が50なのに対して捕らわれたモナガールは全部で65人おり、15人分はランダムで分岐したステージでしか救出できないので、完全クリアのためには周回プレイが必須です。
そもそもすべてのモナガールを救うには実質ノーミスクリアのような繊細さが求められるので、相当高いハードルではありますが、シンプルな操作でここまでやりがいのあるゲームも珍しいかもしれません。
あくまでベースはミニゲームなので全体ボリュームはやや小粒
誰でもすぐに遊べるゲームデザイン、繰り返し楽しめる中毒性が魅力的な『モナムール』ですが、ベースはあくまで『MOON』内のミニゲームであり、全体のボリューム自体はかなり小粒といえます。
1ステージにかかる時間は10~15秒程度なため、50ステージを通しで遊んでも15分とかからず、どちらかといえばアーケードゲームのようなスコアアタックの要素が強いように思えます。
もちろん初見殺しや、練習しなければ突破の難しいステージも少なくないので、いきなり15分でクリアできるような難易度ではありませんが、半日ほどプレイすればすべてのステージを制覇することも十分可能です。
もし思ったようにクリアできなかったとしても、タイトル画面では『おてがみ通知』としてオンライン状態のユーザーの死亡情報が表示されるので、同じように苦戦しているプレイヤーがいると分かるだけでも励みになる…かもしれません。
ゲームオーバー時のスコアは249位までオンラインランキングに掲載され、私も179位にランクインできたので、より上位を目指してやり込むのも1つの楽しみ方としてオススメです。
1位は私のハイスコアより2倍近くの高得点をたたき出しており、どうやればそこまで点数を伸ばせるのか想像もつきませんが…、それだけ熱中できるポテンシャルを持っているのは間違いないと思います。
シンプルだからこそハマるかどうかは人を選ぶかも?
というわけで今回は『オニオンゲームス』がリリースした2Dアクションゲーム『モナムール』について簡単に紹介してみましたが、一筋縄ではクリアできない高難易度でありながら、誰でもプレイできるシンプルな操作性が魅力的な作品でした。
具体的なストーリーは本編においてほとんど語られず、ひたすら同じゲームを繰り返して楽しむクラシックなデザインなので、スコアアタックなどが好きであればかなりハマるのではないかと思います。
一方でエンディングだけを目指すのであれば短時間でのクリアも十分可能であり、そのボリュームにやや物足りない…と感じる人もいるかもしれません。
それでもゲーム性のみならずキャラクターの設定やグラフィック、音楽などまでまさに『オニオンゲームス』といえる独特なものなので、その世界観が気に入ったらぜひ1度手に取ってみてほしいタイトルです。
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※ちなみに私は配信でプレイしていました。
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