どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2022年1月19日に配信が始まった『遊戯王 マスターデュエル』ですが、基本無料で本格的な遊戯王が楽しめるとのことで、かなりプレイされている方も多いかと思います。
気が付けばもうすぐリリースから1年が経とうとしている今日この頃ですが、2022年12月8日からは『デュエリストカップ』が開催され、多くのデュエリストがしのぎを削り合いました。
このイベントは1st STAGEを勝ち抜いてレベルを上げ、レベル20まで到達すると2nd STAGEに進出できる…という仕組みでしたが、負け続けるとレベルダウンもあったのでなかなかレベル20まで上げるのは大変でもありました。
(私はレベル18~19を3回ほど行き来しました)
私は20年前の幼少期にちょっと遊戯王を触っていたくらいの初心者でしたが、リリース当初からアンデットデッキを使い続けていて、今回も何とか滑り込みではありますが2nd STAGE進出まで達成できました。
アンデットは同じく12月8日に追加されたストラクチャーデッキ『イモータル・グローリー』に新規カードが多く収録されたので、今回は私が実際に使っていたデッキのレシピを紹介してみようと思います!
※この記事は2022年6月1日に投降したダイヤモンドTier1達成デッキの記事を、現在のリミットレギュレーションに合わせてリライトしたものです。
※2023年3月15日から開催されていた第3回デュエリストカップは『P.U.N.K.』デッキで挑戦しました。
まずは『アンデットワールド』から始まるデッキレシピ
まずは1st STAGEでレベル20を達成したときのデッキレシピを掲載します。
汎用性もレアリティも高いアンデットデッキ
今回私が作ったデッキはメインが43枚、エクストラが15枚の計58枚ですが、特定のテーマではなく汎用的なアンデットで組まれているのもあってかURが33枚、SRが22枚と非常に全体のレアリティが高くなっています。
ただ、必須となるアンデットワールドやユニゾンビ、馬頭鬼、グローアップ・ブルームなどはストラクチャーデッキに含まれているので、構築難易度は大幅に下がりました。
メインデッキ(43枚)
- エフェクト・ヴェーラー ×1
- グローアップ・ブルーム ×2
- 増殖するG ×2
- マッドマーダー ×1
- ユニゾンビ ×3
- 灰流うらら ×3
- 馬頭鬼 ×2
- 不知火の影者 ×3
- 牛頭鬼 ×1
- 屍界のバンシー ×2
- 霊道士チャンシー ×1
- 死霊王ドーハスーラ ×2
- アルグールマゼラ ×2
- ハーピィの羽箒 ×1
- 死者蘇生 ×1
- おろかな埋葬 ×1
- ライトニング・ストーム ×1
- アンデットワールド ×3
- 超融合 ×2
- コズミック・サイクロン ×2
- 墓穴の指名者 ×2
- 抹殺の指名者 ×1
- 無限泡影 ×2
- 群雄割拠 ×2
エクストラデッキ(15枚)
- 沼地のドロゴン ×1
- 冥界龍 ドラゴネクロ ×1
- スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン ×1
- イモータル・ドラゴン ×1
- PSYフレームロード・Ω ×1
- 戦神-不知火 ×1
- 真紅眼の不死竜皇(レッドアイズ・アンデットドラゴンロード)×1
- 交血鬼(アルダンヒール)-ヴァンパイア・シェリダン ×1
- 真血公(ジ・アンデット)ヴァンパイア ×1
- リンクリボー ×1
- ヴァンパイア・サッカー ×1
- アドヴェンデット・セイヴァー ×1
- 捕食植物(プレデター・プランツ)ヴェルテ・アナコンダ ×1
- ヴァンパイア・ファシネイター ×1
- 零氷の魔妖-雪女 ×1
メインデッキの主要なカード
このアンデットデッキはフィールド魔法『アンデットワールド』で状況を有利にしつつ、『死霊王 ドーハスーラ』で相手の展開を妨害するのが主な流れになります。
ドーハスーラはモンスター効果に対してしか妨害効果を発動できないので魔法に弱かったり、アンデットワールドが破壊されると真価を発揮できなかったりと弱点はありますが…、アンデットワールドにアクセスする手段は多いので、そこそこの安定性はあるかと思います。
『不知火』や『妖魔』のようないわゆるテーマデッキではなく、アンデット族のグッドスタッフに近いデッキなのでちょっと使い方に慣れが必要な代わりに、カードの出し方次第で柔軟な対応も可能です。
毎ターン蘇るアンデットの主力『死霊王 ドーハスーラ』
このデッキにおいて核となるモンスターが『死霊王 ドーハスーラ』で、ドーハスーラはアンデット族が効果を発動したときにチェーンして『その効果を無効にする』か、『相手のフィールド、もしくは墓地のモンスター1体を除外する』のどちらかを1ターンに1回ずつ使えます。
相手の効果を妨害するには相手もアンデット族でなければなりませんが、フィールド魔法『アンデットワールド』が適用されているとお互いのフィールド・墓地のモンスターがすべてアンデット族になるので、ほぼすべてのモンスターの効果を1回は無効化できます。
除外効果は相手の発動した効果を無効化できない欠点はあるものの、例えば『墓地のモンスターを蘇生する』効果にチェーンして、蘇生しようとしていたモンスターを除外すれば不発にできますし、ドーハスーラ1体で実質2回分の妨害が可能です。
フィールド魔法が存在する場合はお互いのスタンバイフェイズに墓地から蘇生できる効果も持っていて、アンデットワールドがあればどれだけ破壊されても毎ターン自分フィールドに戻ってくるのも心強いと思います。
守備表示で蘇生されるので特殊召喚されたそのターンに攻撃はできませんが、リンクやエクシーズの素材にも活用しやすく、アタッカーだけでなく展開の軸にも十分活躍してくれます。
また、アンデットワールドが破壊されると妨害効果がほぼ使えなくなってしまいますが、もともとアンデット族である『灰流うらら』にチェーンすることはできるので、相手のサーチ効果に合わせて灰流うららを手札から発動し、さらにドーハスーラの効果を発動して相手のフィールドのモンスターを除外する…という動きができるのは覚えておくと意外なところで役立つかもしれません。
妨害と展開を兼ねた要の『アンデットワールド』
お互いのフィールド・墓地モンスターをアンデット族にする『アンデットワールド』はドーハスーラのサポートだけでなく、墓地のアンデット族を蘇生できる『馬頭鬼』や、墓地のアンデット族を除外して手札からアンデット族を特殊召喚する『牛頭鬼』にも対応しています。
特に墓地に送られたときレベル5以上のアンデット族を手札に加える『グローアップ・ブルーム』は、アンデットワールドの適用下だとフィールドにそのまま特殊召喚できるので、この手段でドーハスーラを場に出すのが基本です。
種族の変更はこれだけで相手の妨害にもなり得て、例えば墓地の獣族・獣戦士族・鳥獣族を参照してリンクする『鉄獣戦線(トライブリゲード)』や、墓地の雷族が影響する『サンダードラゴン』、サイバース族を指定してリンクを繰り返す『コード・トーカー』など環境で活躍するデッキにもこれだけで優位に立てます。
また、忘れがちですがアンデットワールドはお互いにアンデット族以外がアドバンス召喚できなくなる効果も持っているので、アドバンス召喚を軸にした『真竜』や『帝王』、制限改定で多少パワーを落としたものの未だに高い制圧力を持つ『ふわんだりぃず』などにも対抗できるポテンシャルを持っています。
デッキに3枚入れてもなかなか初手では引けませんが、『屍界のバンシー』はフィールドか墓地から除外することでデッキからアンデットワールドを発動できるため、1ターン目での展開は難しくありません。
アンデットワールドへの安定性を重視するのであれば『テラ・フォーミング』や『メタバース』の採用も検討できると思います。
そして妨害と展開を兼ねた切り札が『超融合』と『冥界龍 ドラゴネクロ』で、ドラゴネクロはフィールドのアンデット族2体を融合素材にして出せるため、アンデットワールド適用下であれば超融合で相手のモンスター2体を墓地に送りつつエクストラデッキから特殊召喚できます。
アンデットワールドが展開できなくても超融合が形勢逆転に一役買うことは多いので、比較的発動の機会が多い『沼地のドロゴン』と『スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン』を1枚ずつ入れていますが、融合デッキが増えている今の環境であれば『捕食植物(プレデター・プランツ)ドラゴスタペリア』も採用候補かもしれません。
また、超融合が手札にない場合でも『捕食植物(プレデター・プランツ)ヴェルテ・アナコンダ』から超融合の効果をコピーして相手のモンスターを除去できる可能性もあります。
重要な初動を担う『ユニゾンビ』と『不知火の影者』
アンデットワールドを発動してからグローアップ・ブルームを墓地に送り、死霊王ドーハスーラをデッキから特殊召喚…が基本の流れになりますが、初動札として3枚入れておきたいのが『ユニゾンビ』と『不知火の影者』です。
ユニゾンビは手札からカードを1枚捨ててフィールドのモンスターのレベルを1上げる効果と、デッキからアンデット族を1枚墓地へ送ってフィールドのモンスターのレベルを1上げる効果を持っていて、好きなモンスターを墓地に落とせるのが最大の利点です。
墓地から除外することで他のアンデット族を蘇生できる『馬頭鬼』や、墓地から除外してアンデットワールドを発動できる『屍界のバンシー』が有力候補ですが、手札に来てしまったドーハスーラを墓地に捨てたり、直接グローアップ・ブルームを墓地に送って効果を発動したり…、かなり柔軟な使い方ができると思います。
不知火の影者はフィールドのアンデット族1体をリリースすることでデッキから守備力0のチューナーを特殊召喚できるのですが、これはユニゾンビのリクルートにも対応しているので、両方とも3枚入れることで初動の安定性が増してきます。
ただし、不知火の影者を最初に出すと自分自身をリリースすることになるので、そこに『灰流うらら』を使われるとフィールドに何も残らなくなる点には注意が必要です。
ストラクで追加された使いまわせる新モンスター
新しいストラクチャーデッキ『イモータル・グローリー』は大型のシンクロモンスターに注目しがちですが、実は新たに追加されたメインデッキのモンスターが非常に優秀で、長期戦でもアンデットらしく粘り強い立ち回りができるようになりました。
『マッドマーダー』はレベル2のチューナーでステータスはそれなりですが、場のレベル6以上のモンスターのレベルを2つ下げることで墓地から自己蘇生できる効果を持っています。
ドーハスーラを始めとした高レベルのモンスターがいれば毎ターン墓地から蘇生できるので、シンクロにもリンクにも素材としてかなり扱いやすいと思います。
『アルグールマゼラ』はこちらのアンデット族モンスターが破壊されるとき、手札か墓地から除外して破壊を肩代わりし、そのままフィールドに特殊召喚されます。
レベル8の上級モンスターにも関わらず場に出しやすく、こちらもリンク素材などにして墓地に送っておけば場のアンデット族を守りながら展開の可能性もあるため非常に強力です。
レベル6の『霊道士チャンシー』は少々場に出しにくいですが、ユニゾンビや牛頭鬼と同じようにデッキから好きなアンデット族モンスターを墓地に送る効果を持っていて、展開に一役買ってくれます。
しかしチャンシーの真価は『除外されたときに墓地のアンデット族モンスター1体を除外してフィールドに特殊召喚できる』効果で、他の効果で墓地からコストとしてチャンシーを除外すればそのまま場に出せます。
例えばレベル8のシンクロモンスター『戦神-不知火』は墓地のアンデット族モンスター1体を除外して、その分の攻撃力を自身に上乗せする効果を持っていますが、このときチャンシーを除外すれば戦神-不知火の攻撃力が5000まで上がり、さらにチャンシーも場に出せて、チャンシーの効果でデッキから墓地へアンデットを…と十分な決定力になり得ます。
相手の展開を強力にロックする『群雄割拠』
近年の遊戯王では発動が遅いとの理由で採用されにくい罠カードですが、アンデットワールドと非常に相性の良いのが『群雄割拠』です。
『群雄割拠』の効果は『このカードが魔法&罠ゾーンにある限り、お互いのフィールドにそれぞれ1種類の種族のモンスターしか表側表示で存在できない』というもので、アンデットワールドの影響でフィールドのモンスターがすべてアンデット族になれば、お互いに手札やエクストラデッキからアンデット族以外を召喚できなくなります。
これで相手のエクストラデッキにアンデット族がない限りシンクロ・エクシーズ・リンクなどがほぼ止められるのですが、自分もアンデット族以外の『PAYフレームロード・Ω』や『冥界龍 ドラゴネクロ』などは出せなくなるので、特に超融合を伏せている場合は発動のタイミングに注意が必要です。
また最終的には抜いてしまいましたが、一時期『闇のデッキ破壊ウイルス』を採用していて、こちらは自分フィールドの攻撃力2500以上の闇属性モンスター1体をリリースしなければ発動できない代わりに、魔法か罠かのどちらかを宣言し、相手の手札、伏せカードをすべて確認したうえで宣言した種類のカードをすべて破壊します。
ドーハスーラはこの発動条件を満たしていて、先攻を取れた場合はアンデットワールドとドーハスーラを両方フィールドに展開し、相手のデッキタイプを見ながら蘇生しやすいドーハスーラをリリースに活用できます。
ドローフェイズに破壊ウイルスを発動すればそのままスタンバイフェイズにドーハスーラが蘇生されるのでコストも気になりませんが、現在は『ルーン』を始めとした魔法デッキも『ラビュリンス』などの罠デッキも多いので、少し様子を見てから発動したほうがより大きな被害を与えられます。
ただ、決まれば非常に強力な一方でドーハースーラが出せなければ腐りやすく、汎用性には劣るため終盤では『コズミック・サイクロン』を採用しました。
この辺りのカードは悩ましいところで、初動の展開を重く見るのであれば『スモール・ワールド』、墓地のモンスターを使いまわしたいのであれば『生者の書-禁断の呪術-』や『アンデット・リボーン』なども採用候補になります。
妨害しながら有利な盤面を作る展開
相手に合わせて様々な対応ができるデッキではありますが、基本的にはアンデットワールドとドーハスーラを用意するのが最初の目標になります。
最初の手札があまり良くなくても、アンデットワールドさえ発動できれば相手の行動を阻害できる可能性はあるので、優先的にアクセスしたいところです。
ドーハスーラとアンデットワールドを揃える手順
『水晶機巧-ハリファイバー』が存在していたころは『グローアップ・ブルーム』をリクルートして様々な展開ができましたが、現在はまずドーハスーラを出すことを最優先する必要があります。
【手札からアンデットワールドを発動した場合】
- グローアップ・ブルームを召喚、リンクリボーをリンク召喚してドーハスーラを特殊召喚
- ユニゾンビ、牛頭鬼の効果でデッキからグローアップ・ブルームを墓地に送りドーハスーラを特殊召喚
【ユニゾンビから展開する場合】
- ユニゾンビで手札から屍界のバンシーを墓地に送り、バンシーの効果でアンデットワールドを発動、ユニゾンビでデッキからグローアップ・ブルームを墓地に送ってドーハスーラを特殊召喚
(バンシーをデッキから、グローアップ・ブルームを手札から捨てても可)
ドーハスーラを場に出したら残っているユニゾンビなどと併せて素材にヴァンパイア・サッカーをリンク召喚し、次のスタンバイフェイズにドーハスーラが蘇生されることでカードを1枚ドローできます。
必要なカードが多いですが、手札が整っていれば
- 手札からアンデットワールドを発動する
- ユニゾンビを召喚し、手札から馬頭鬼を墓地に送る
- ユニゾンビの効果でデッキから霊道士チャンシーを墓地に送る
- 馬頭鬼の効果で墓地のチャンシーを蘇生する
- チャンシーの効果でデッキからマッドマーダーを墓地に送る
- マッドマーダーの効果でフィールドのチャンシーのレベルを2つ下げ蘇生する
- マッドマーダーとチャンシーでイモータル・ドラゴンをシンクロ召喚する
- イモータル・ドラゴンの効果でグローアップ・ブルームを墓地に送り、ドーハスーラを特殊召喚する
- ドーハスーラとイモータル・ドラゴンでヴァンパイア・サッカーをリンク召喚する
最終的な盤面は特別強力ではありませんが、墓地にマッドマーダーやチャンシーが残り、イモータル・ドラゴンの蘇生効果も狙えるため、今後のターンも継続的に展開がしやすくなります。
先攻で妨害効果を持ったモンスターがドーハスーラくらいしかいないので絶対的な強固さはありませんが、『群雄割拠』や『超融合』と合わせて相手の初動を食い止め、継続的に墓地にカードを送りながらじっくり追い詰めるのが理想です。
もし理想的な展開が難しい場合でも、バンシーを墓地に落として優先的にアンデットワールドを展開するだけで相手が機能不全になる可能性もあるので発動する価値はあります。
墓地を利用しながら相手のコントロールを奪う
墓地にカードが集まるまで展開の手段はそこまで多くありませんが、盤面や墓地が整ってくる中盤からが本領で、マッドマーダーやドーハスーラを使いまわしてリンク召喚やシンクロ召喚を狙っていきます。
リンク2の『アドヴェンデット・セイヴァー』は相手のモンスターと戦闘するタイミングに限られますが、相手の攻撃力を下げながら好きなアンデット族モンスターを墓地に送れるため、戦闘にも展開にも大きく貢献します。
このときにグローアップ・ブルームを墓地に送るとバトルフェイズにドーハスーラを特殊召喚できるので、相手のLPも大きく減らせるかもしれません。
もう1つ状況の打開に役立つのが『ヴァンパイア・ファシネイター』で、このカードがリンク召喚に成功したとき、相手の墓地のモンスター1体をこちらの場に特殊召喚できます。
アンデット族しか出せなくなる制約はありますが、このままリンク4につなげることもできますし、ファシネイター自身をリリースして相手フィールドのモンスター1体のコントロールを奪うこともできるので、相手モンスターを除去しながら展開にも役立つと思います。
エクシーズのヴァンパイアモンスターは、もともとの持ち主が相手のモンスターカードであればレベルが違っていても素材にできるため、『交血鬼(アルダンヒール)-ヴァンパイア・シェリダン』でさらに相手の場のカードを除去したり、『真血公(ジ・アンデット)ヴァンパイア』で墓地により多くのカードを落としたりと面白い動きができます。
相手の『黄金卿エルドリッチ』など墓地に残しておきたくないカードを奪ってエクシーズ素材にし、墓地に返さないまま保持しておく…なんて使い方もできますが、レベルを持たないエクシーズやリンクのモンスターは奪ってもヴァンパイアのエクシーズ素材にできないのには注意が必要です。
ユニゾンビはレベルを調整しやすいチューナーなのでシンクロモンスターも比較的出しやすいですが、『PSYフレームロード・Ω』で除外された馬頭鬼などを墓地に戻したり、『戦神-不知火』の高火力でフィニッシュを狙うのが主になると思います。
アンデットデッキはメインアタッカーのドーハスーラが攻撃力2800と微妙に物足りなく、せっかく相手の盤面が空いているのに倒しきれない…というケースも少なくありませんでした。
しかし、新カードの登場によってフィニッシュを決めきる手段が増えてきて、アンデットワールドが適応されている前提ではありますが
- ユニゾンビなどでグローアップ・ブルームを墓地に送り、霊道士チャンシーを特殊召喚する
- 霊道士チャンシーの効果でマッドマーダーを墓地に送る
- マッドマーダーの効果で霊道士チャンシーのレベルを2つ下げ、墓地から特殊召喚する
- 霊道士チャンシーとマッドマーダーでイモータル・ドラゴンをシンクロ召喚する
- イモータル・ドラゴンの効果で墓地に馬頭鬼を送り、イモータル・ドラゴンのレベルを4つ下げる
- 馬頭鬼の効果で墓地から霊道士チャンシーを蘇生する
- イモータル・ドラゴンと霊道士チャンシーで戦神-不知火をシンクロ召喚する
- 戦神-不知火の効果で墓地の霊道士チャンシーを除外し、攻撃力を5000に上げる
- 除外された霊道士チャンシーの効果で墓地のアンデット族を除外し、霊道士チャンシーを特殊召喚する
これで戦神とチャンシーの攻撃力の合計は7000になり、場にユニゾンビが残っていれば1ターンで相手のライフを削り切ることも可能です。
アクセスコード・トーカーのように相手の盤面を崩す効果がないのでここまできれいに決まることは少ないですが、あらかじめドーハースーラを添えながらであれば十分チャンスはありますし、完全耐性を持った『RR-アルティメット・ファルコン』などを打ち破る数少ない手段でもあるので、覚えておくといざというとき役立ちます。
種族を縛るからこその有利な相手と苦手な相手
『アンデットワールド』自身が他のフィールド魔法とも少し毛色が違い、だからこそ対策が難しい…というデッキも少なくありません。
種族を指定する相手にはめっぽう強い
どのようなデッキでも種族を参照するカードは多いですが、アンデットワールドを発動するだけでそれらの効果を無効化し、相手の展開を止められる可能性があります。
さすがに相手の手札やデッキまではアンデット族になりませんが、前述したように『鉄獣戦線(トライブリゲード)』や『サンダードラゴン』の他にもフィールドの機械族を参照する『列車』、リンク素材がサイバース族に指定されている『コード・トーカー』『@イグニスター』などにも先攻でアンデットワールドが出せればかなり有利に戦えるハズです。
アンデット族以外がアドバンス召喚できなくなる効果も『ふわんだりぃず』へのメタとして注目されていて、これだけで相手の展開を大きく阻害できます。
初動には基本的にモンスターの召喚権を使うので、相手に盤面を作られてしまうと覆すのが難しいところですが、アンデットワールドさえ通れば『超融合』などを使うチャンスもあります。
もともとアンデット族な『エルドリッチ』にはアンデットワールドもあまり効果がありませんが、逆にドーハスーラはアンデットワールドがなくてもエルドリッチの効果にチェーンできるので、除外効果でエルドリッチを取り除ければ理想的です。
ただアンデットデッキは伏せられた魔法や罠を破壊にしくく、『スキルドレイン』を発動されるとエルドリッチを取り除きにくくなったり、ドーハスーラを『黄金卿のワッケーロ』で除外されるとリソースが尽きてしまうので、『ハーピィの羽箒』などの発動タイミングは重要です。
『閃刀姫』も『閃刀姫-レイ』を除外できれば有利ですが、逆に『閃刀機-シャークキャノン』で除外されたり、コントロールを奪われてドーハスーラの妨害効果を利用されると展開しづらくなるので相性が良い…とはいえないと思います。
特に今は『ルーン』と『ラビュリンス』が追加され、魔法や罠を主体にしたデッキも多いですし、その対策で『コズミック・サイクロン』を採用しているデッキも多く、環境としてはやや逆風かもしれません。
ちなみにドーハスーラの蘇生効果は『フィールド魔法があるとき』なので、自分のアンデットワールドが壊されてしまっても、『オルフェゴール』や『マリンセス』などであれば相手のフィールド魔法のおかげで蘇生できた…なんてこともあるかもしれません。
墓地が触れない除外系のカードには注意
アンデットらしく墓地から何度でも蘇生する粘り強さが1つの魅力ですが、カードが除外送りになる『次元の裂け目』や『マクロコスモス』は天敵です。
ユニゾンビや牛頭鬼で必要なカードを墓地に送って展開するコンセプトである以上、その効果が不発になるとあまり強い盤面は作れません。
他にも『スキルドレイン』『サモンリミッター』『王家の眠る谷-ネクロバレー』などの永続魔法・罠が置かれると取り除く手段が少なく、私も『ハーピィの羽箒』や『コズミック・サイクロン』を採用していますが、意識するなら強力な除去効果を持った『不知火流 燕の太刀』などの投入も考えられます。
(少し入れすぎて展開がしにくい気もするので、この辺りはバランスが難しいところです)
ドーハスーラを始めとして、何はともかくアンデットワールドがなければ真価を発揮できないカードが多いので、リカバリーが効くように墓地にバンシーがいる状況を意識すると動きやすくなります。
中盤で除外されたカードの再利用を狙うのであれば、『異次元からの埋葬』も入れると馬頭鬼などが使いまわしやすくなるので強力です。
採用の候補になるその他のカード
最後に今回はデッキに入っていませんでしたが、採用を検討できる相性の良いカードをまとめておきます。
- ゾンビキャリア
- 妖刀-不知火
- 屋敷わらし
- ゴブリンゾンビ
- ゾンビ・マスター
- 堕ち武者(デス・サムライ)
- アルバスの落胤
- 妖精伝姫(フェアリーテイル)-シラユキ
- ヴァンパイア・フロイライン
- ジャック・ア・ボーラン
- 死の王(ジェネレイド) ヘル
- 巨骸竜フェルグラント
- No.22 不乱健(フランケン)
- 暗影の闇霊使いダルク
- 生者の書-禁断の呪術-
- テラ・フォーミング
- 封印の黄金櫃
- スモール・ワールド
- アンデット・リボーン
- 星邪の神喰
- 不知火流 燕の太刀
- 闇のデッキ破壊ウイルス
- 天龍雪獄
- 他汎用カード
今回はアンデット族が魔法・罠に弱いことを考慮して対策カードを増やしていますが、他にも相性の良いカードは多く、誘発の枚数と相談してカードを入れ替えてみても良いと思います。
上級モンスターなので手札に固まると困りますが、墓地のアンデット族を出したり戻したりできる『ジャック・ア・ボーラン』や『死の王 ヘル』を混ぜてみるのも面白いかもしれません。
また、アンデットワールド適用化であれば『アルバスの落胤』は相手のモンスター1体を素材に巻き込みながら『冥界龍 ドラゴネクロ』を召喚できたり、『天龍雪獄』なら確実に相手フィールドと墓地のカードを除外できたり、カスタマイズの余地はかなり大きいと思います。
作るのは大変だけど使って楽しいデッキ
というわけで長くなりましたが、今回は私がデュエリストカップで2nd STAGEまで進出できたアンデットデッキについて紹介してみました。
特定のテーマデッキではないので、逆に『不知火』や『エルドリッチ』など別のアンデットテーマと混ぜてみたり、『烙印デスピア』と合わせて展開を考えたり、非常に多くの可能性を秘めています。
冒頭にも書いた通り基本的にレアリティがスーパーレア以上と非常に高く、簡単には作れないのが最大の欠点ですが、ストラクチャーデッキで『ユニゾンビ』や『アンデットワールド』が確実に手に入るようになったのは大きいと思います。
相手の手札誘発に非常に弱いので、ここまでやって環境トップの強さ!…というわけではありませんが、有利な相手にはとことん有利ですし、実際にデュエリストカップを戦い抜けるくらいのパワーはあるので、アンデットに興味のある方は参考になれば幸いです。
ちなみにレベル20に上げる瞬間は裏で遊んでいたのですが、レベル10~19は実は配信でやっていたので、見ていただくとちょっと動かし方が分かる…?かもしれません。
(長いしそのままだと見にくいのでそのうちうまく切り抜いた動画にしたい)
今後もアンデットデッキはいろいろと試してみたいので、新しいデッキができたら紹介したいと思います!
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