科学者になったケンが宇宙で戦う『ストリートファイター2010』とは?

任天堂以外のゲーム
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どうもみう太です(ΦωΦ)

相も変わらずNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』を遊び続けているのですが、最近ストリートファイターの『ケン』を使ってオンラインで対戦をしています。

しかしもともとストリートファイターがあまり得意ではなかったので、コマンド入力による技が上手に出せなかったり、弱攻撃と強攻撃を使い分けたコンボが出来なかったり、急降下から後空中攻撃を出そうとして竜巻旋風脚が暴発したり…、なかなか使いこなすには難しいと痛感している今日この頃です。

みんなが知らない意外な姿

『ストリートファイター』といえば今や世界的に有名な格闘ゲームの1つであり、シリーズに詳しくない人でも『リュウ』と『ケン』の存在は多くの人が知っていると思います。

この2人は『波動拳』と『昇竜拳』、そして『竜巻旋風脚』の3種の技を使い分けるオールラウンダーであり、性格に違いはあれど格闘家としての道を追い求めるストイックな姿勢はとても印象的です。

特に『ケン』はブロンドの髪に赤い胴着と見た目の個性も強いので、華やかさと実力を兼ね備えたファイターのようにも思えますが、そんな今の『ケン』とはかけ離れた姿が別の世界線に存在したそうです。


確かな実力のマスターズ財団御曹司

『ケン』は1987年にアーケードで稼働を開始した初代ストリートファイターから登場しているキャラクターでしたが、当初は主人公である『リュウ』とまったく同じ性能であり、いわゆる2Pキャラクターとして扱われていました。

しかし、1991年に稼働を始めた続編『ストリートファイター2』シリーズから少しずつリュウと差別化がされるようになり、その差はスマブラSPにおいても歩行スピードが少し早かったり、昇龍拳の威力が強めに設定されていたりと再現されています。

性格の面ではどちらかというとお調子者で、時に挑発的なセリフを相手に放つ事もありますが、その一方でかなりの努力家でもあり、リュウに格闘家として置いていかれる事に焦りを見せる場面も描かれていました。

当初は『拳』と書いて『ケン』と読む日本出身の人物でしたが、後の作品になるにつれて設定が色々と追加されており、アメリカ人の祖父を持つアメリカ出身のクォーターである他、『マスターズ財団』という大企業の御曹司であるなど、リュウとは育った環境においても大きな違いがある事が明らかになっています。

『ストリートファイター2 X』以降ではリュウと同じ『剛拳』の弟子とされていて、幼少期はリュウと切磋琢磨しながら修行に励み、その後に母の祖国であるアメリカで単身武者修行を重ね、『イライザ』という女性と結婚した上にマスターズ財団も継ぎ社長となりますが、家庭と仕事を持ちながらも格闘家としてリュウとの再戦を目標としています。

『スト2』から7年後の世界を描いた『ストリートファイター3』ではケンの子供である『メル』も成長しており、円満な家庭を築いて順風満帆のようにも思えますが、それとは別に格闘家ではなく科学者になったケンが別の作品では描かれていました。

未来を描いたストリートファイター

アーケードで『ストリートファイター2』が稼働を始める1年前の1990年、ファミコンにて『2010ストリートファイター』というゲームが発売されました。

(読み方は『ニイマルイチマル』だそうです。)

およそ20年後の近未来、2010年を舞台とした本作は『ストリートファイター』という名前を冠しているものの、物語はサイボーグ警官となった主人公『ケビン・ストレイカー』が凶悪犯罪者パラサイトと戦うSFであり、決してストリートで格闘家と戦うようなゲームではありません。

ジャンルも対戦格闘ではなく1人用の横スクロールアクションゲームで、基本的にパンチやキックといった体術で敵を倒していきますが、サイボーグに強化されている為か攻撃には衝撃波が付与されていて、ジャンプ中の攻撃や上方向への攻撃も問題なくこなせます。

ジャンプ力やスピードもなかなか高く、壁や金網に張り付いて高いところまで登ったり、バックフリップで大きく飛び上がりながら攻撃を回避したりも可能なうえ、道中でアイテムを集めればアクションを更にパワーアップさせることも出来ます。

主人公にはHPがあるのですぐにゲームオーバーになる事はありませんが、難易度はそれなりに高く、やり応えのあるゲームとして知られています。

しかし、決してクリアできないほど理不尽な訳でもなく、操作に慣れてくればパワーアップ要素も相まって気持ちよくゲームを遊ぶ事が出来る調整になっています。

若干操作性にクセはありますが、主人公のケビンの見た目もスタイリッシュであり、一定の人気は博していたのかWii Uであればバーチャルコンソールも用意されているので、気になる方は調べてみるのも良いかもしれません。


海外では主人公がケビンからケンに

と、ここまで『2010ストリートファイター』の事を紹介してきましたが、多くのユーザーが知っている本家『ストリートファイター』とは話の繋がりが見えず、主人公も敵キャラクターもオリジナルで関連性があるように思えません。

実のところ、タイトルに『ストリートファイター』が含まれているものの世界観はまったく違い、ほぼ100%無関係であると言っても差し支えないほどです。

ところが、後に発売された海外版では『ストリートファイター2010 ザ・ファイナルファイト』というカプコンの名作を混ぜたようなタイトルに変更され、主人公も『ケビン』から『ケン』に変更されました。

このケンこそ『ストリートファイター』のケンと同一人物で、初代ストリートファイターで優勝したケンは後に科学者となり、祖国のバーガム大学で生涯をかけてサイボティクスの研究を進めていました。

研究を通じて親しくなったクラスメート『トロイ』と協力し合い、ついに人体に何倍ものパワーを与えられる『サイボプラズム』という革新的な物質を発見して、ちょうど進められていた『他惑星の開拓』にも役立つ事をケンは心から喜んでいました。

ところがサイボプラズムの発見から数日、ケンが研究所を訪れると室内は破壊し尽くされており、相棒のトロイも殺され、研究したサイボプラズムの化学式まで盗み出されてしまいます。

ケンはトロイの復讐を心に誓い、逃亡した殺人者を追って様々な惑星を巡るのですが、追跡を続けるうちに謎の実体から追跡を止めるように忠告され、殺人者の存在に近づくにつれ体にも痛みを感じるようになってしまいました。

実はサイボプラズムを盗み出したのはトロイ本人であり、莫大なパワーを与える事が出来るサイボプラズムを利用して超人的な戦士の軍隊の結成を画策していた事が明かされます。

また、ケンの体の痛みは体に埋め込まれたサイボプラズムが原因であり、それもトロイの仕業だったのですが、最終的にはそのケンにトロイは破られ計画も阻止される…という物語になっています。

日本版とは大幅にストーリーが違いますが、難易度も併せてゲームの中身は日本版と全く同じなので、『サイボーグ』という設定はなくとも見た目はサイボーグですし、グラフィックも『ストリートファイター』のケンとはまったく違うものが使われています。

現在稼働している『ストリートファイター5』が西暦何年を舞台にしているかは分かりませんが、1997年ごろが時代背景になっている『ストリートファイター3』ではすでに結婚して子供も大きくなっているので、少なくとも祖国に帰って科学者を目指している様子はなく、『2010ストリートファイター』のケンはパラレルワールド的な存在となっているようです。


いつかお祭りにこっちのケンは…?

という訳で、みんなが知っているケンとはまた違った姿のケンが別の世界線にいた…という話でした。

現在のストリートファイターシリーズとはまったくイメージが違うので想像しにくいですが、逆に科学の力でパワーアップしたケンも何かの機会で少し使ってみたい気もします。

例えばPS1などで発売された『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』では、マーヴル・コミックに登場するアポカリプスに改造された『メカ豪鬼』や、シャドルーによって改造された『メカザンギエフ』といったキャラクターも参戦しているので、本家ストリートファイターとは世界観の異なったお祭りゲームであれば『科学者ケン』も可能性は0ではなさそうです。

ただ、近年はお祭りゲームにおいてもギャグテイストの要素が減ってきていて、特に『メカ豪鬼』はまるでマジンガーZのような翼が付いていたり、ロケットパンチで攻撃をしたり、必殺技が『瞬獄殺』ではなく『シャイニング豪ショック』であったり…、悪ノリをし過ぎだと上司から怒られた逸話も残されているので、ここまで思い切ったパラレルのキャラクターを入れるのは意外と難しいのかもしれません。

また、今のケンは格闘家としての道をストイックに追及しているので、なぜ科学の力に頼るようになったのか…という設定もなかなか付けるのが難しそうですね。

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