メガドライブミニに収録されている『ロックマンメガワールド』が実はすごい

任天堂以外のゲーム
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どうもみう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

任天堂から発売された『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューター』や『ミニ スーパーファミコン』を皮切りに、ソニーの『プレイステーション クラシック』、SNKの『ネオジオ ミニ』などが発売され、更には伝説的なレトロハード『Atari』のポータブル版も現在開発中らしく、今や空前のレトロゲームブームと言えるような状況です。

私もミニスーファミを持っているのですが、面白いゲームはいつになっても色あせない事を実感します。

そしてセガも2019年9月19日に『メガドライブ ミニ』を発売し、こちらにもメガドライブの名作が42タイトルも収録されているので、クラシックシリーズのハードを買い集めるだけで1~2年は平気で遊べそうです。

メガドライブミニの公式サイトはこちら

元祖ロックマンコレクション

ついに発売された『メガドライブ ミニ』の収録タイトルは非常にバラエティに富んでいて、定番のアクションやシューティングだけでなく、シミュレーション、パーティクイズなどなど…、幅広いジャンルのゲームを遊ぶ事ができます。

セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『ぷよぷよ』といった代表的な名作はもちろん、コナミの『魂斗羅』、カプコンの『ストリートファイター』に『魔界村』、更には版権的に難しそうな『ミッキー&ドナルド ふしぎなマジックボックス』や『幽遊白書 ~魔強統一戦~』まで収録されていて、これだけでも定価の6,980円分の価値は十分にありそうです。

そしてカプコンを代表する『ロックマン』も収録されているのですが、今回収録される『ロックマンメガワールド』というタイトルはメガドライブでしか発売されていなかったので、もしかしたら存在を知らなかったファンも意外と多いかもしれません。

この『ロックマンメガワールド』は完全なオリジナルのゲームではなく、過去作を1本にまとめたいわゆる『コレクション』に当たるゲームなのですが、これはこれで原作とは違った面白さや特徴があるので、今回はそれを紹介してみようと思います(ΦωΦ)!


ロックマン1・2・3が全部遊べる

『ロックマンメガワールド』は1994年にリリースされたタイトルで、時期的に言えばナンバリングタイトル『ロックマン6』までがすでに発売済みでしたが、いずれのタイトルもすべてファミコンでしか発売されていなかったので、この『メガドライブでロックマンが遊べる』というのはかなり印象的な事でした。

内容は初代『ロックマン』と続編『ロックマン2 Dr.ワイリーの謎』、そして『ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!?』の3作品がすべて収録されていて、自分の好きな順番で遊べるようになっています。

しかし、ファミコンは8bitのゲームハードでしたが、メガドライブは16bitと倍の性能を持っていたので、グラフィックやサウンドもすべて作り直されており、一目見るだけでファミコン版よりかなり綺麗になっているのが分かります。

特に使える色の数が大幅に増えたので、キャラクターのグラフィックにはしっかりと影が付けられていたり、ステージの背景も精彩に描き込まれていたりと、大幅なパワーアップを遂げていて、ファミコンで遊んでいた方も十分新鮮な気持ちで楽しめるクオリティです。

BGMは純粋なパワーアップ…というよりもほとんどがリメイクで、こちらも音数が増えて全体的に豪華な音楽になっていますが、代わりに一部の楽曲は原作のシャープさが欠けているとの意見もあり、人によって好みは分かれるものの、ロックマンのファンであれば一度聴いてみる価値はあると思います。

ゲームのテンポも全体的に少し緩やかになっていて、ファミコン版では避けるのが難しかった『エレキマン』や『ファイヤーマン』の攻撃もオリジナルより弾が遅く、初心者でも比較的遊びやすい難易度に落ち着いています。

また、メガドライブ ミニでは本体にクイックセーブの機能があるので影が薄いですが、『ロックマン メガワールド』はゲーム内でセーブができるようになったので、いちいちパスワードを手元に書き写さなくて良いのも地味ながら魅力的なポイントでした。


メガワールドオリジナルのワイリータワー

基本的にはロックマン1・2・3の移植作ではあるのですが、すべてのナンバリングタイトルをクリアすると『ワイリータワー』というオリジナルのゲームに挑戦できるようになります。

ワイリータワーは通常のステージが3つと、最後のワイリーステージの合計4つしかステージがありませんが、各ステージにはサルの見た目の『BUSTER ROD・G』、カッパの見た目の『MEGA WATER・S』、イノシシの見た目の『HYPER STORM・H』と、西遊記をモチーフにしたメガワールドオリジナルのボスが配置されており、これもまた他のシリーズでは楽しめない魅力の1つです。

この3体のボスは他の作品では見られない個性的な能力を持っていて、猪八戒のような『HYPER STORM・H』は通常のボスの2倍の体力があったり、沙悟浄のような『MEGA WATER・S』はロックマンを水流で押し出そうとしてきたり、なかなか面白いボスとのバトルを体験できます。

特に悟空の見た目をした『BUSTER ROD・G』とのバトルは凝っていて、崩落するタワーの中で落下してくるブロックを乗り継ぎながら、踏み外したら終わりのスリルある戦いを楽しめます。

このワイリータワーではボスを倒しても特殊武器は貰えませんが、代わりにロックマン1・2・3で登場した24個の特殊武器から8つ、『ラッシュコイル』などの7個のサポートアイテムから3つを自由に選択し、自分だけの武器の組み合わせでステージに挑戦する事ができます。

特定の特殊武器がなければクリアできない…という事はありませんが、例えば『クラッシュボム』や『スーパーアーム』で壁を壊す事で近道ができたり、アイテムが手に入ったりする事はあるので、どの特殊武器を取捨選択するかが肝になっています。

『メタルブレード』や『サンダービーム』など使い勝手の良い武器を中心的に選ぶのはもちろん、『ハイパーボム』や『タップスピン』など、ナンバリングタイトルにおいて使いどころの難しかった武器で固めてみるのも面白い遊び方だと思います。

そしてラスボスを務めるワイリーですが、ワイリータワーでも最後は『ワイリーカプセル』に乗り込んでロックマンに勝負を挑んできます。

正直そこまで激しい攻撃ではないのですが、特殊武器を自分で選んで持ち込むという事は、裏を返せば必ずしも有効な武器を持っているというわけではなく、まさに『どの武器を選んだか』で難易度も大幅に変わってくるのが特徴です。

この特殊武器を組み合わせて自分だけのロックマンを作り上げる感覚は、他のナンバリングタイトルでは味わう事ができず、ステージの攻略方法もプレイヤーによってまったく違うので、戦略の幅はオリジナルを上回っているかもしれません。


処理落ちもメガドライブミニ版なら解消…?

これだけ魅力の詰まった『ロックマンメガワールド』ですが、その一方で細かなところで調整不足であり、トータルで見ると賛否の分かれる作品ではありました。

特に処理落ちになる場面が多く、通常ステージで敵がたくさん出てくる場面はもちろん、ボスとのバトルも処理落ちが頻発します。

例えば強力なボスとして知られている『エアーマン』や『メタルマン』などとのバトルだけでなく、多くの子供にトラウマを与えたあの『イエローデビル』とのバトルも常時処理落ちの状態であり、攻撃が避けやすくかなり難易度が低下しています。

また、先ほど紹介した『BUSTER ROD・G』とのバトルも、崩落するタワーで戦うシチュエーションは燃えるものがありますが、こちらも常にコマ送りのような状態になっていて、せっかくの雰囲気が台無しだとの意見もあるようです。

しかし、今回発売された『メガドライブ ミニ』では、テラドライブで動作させた時の状態を再現したバージョンの収録になり、処理落ちが改善された状態で遊べるので、しっかり難易度としてもやり応えがありそうです。

(テラドライブとはメガドライブが内蔵されたパソコンの事で、ゲーム的には多分PS4のゲームをPS4 Proで遊ぶような感じ…?だと思います。)

しかし、残念ながら処理落ち以外にも気になる部分はいくつかあって、特にロックマンの基本攻撃である『ロックバスター』の大幅な弱体化は、ロックマンに慣れている人ほど違和感があるかもしれません。

まず、明らかにファミコン版と比べて弾速が遅く、更に画面上に3発までしか撃てない上に、どれだけ連打してもある程度の間隔をあけてバスターが発射されるので、1発1発を丁寧に当てていかなければなりません。

ファミコン版では連打すれば連打しただけ弾が出たので、敵に接近してとにかく連射する方法も有効でしたが、メガワールドではそれができなくなっています。

その分、道中などで特殊武器を活用する意義が生まれているとも言えますが、一部のボスはロックバスターに対する耐久力が向上しており、まず最初のボスを倒すのに少し苦労しそうです。

クラシックスコレクションとはまた違う面白さ

ロックマンは2010年からしばらくシリーズの開発がストップしていましたが、2018年10月に『ロックマン11』が発売され、久しぶりの正当な続編に多くのファンが喜びました。

また、かつて発売された初代『ロックマン』~『ロックマン10』も、現在PS4やニンテンドースイッチなどで発売されている『ロックマン クラシックスコレクション』で一挙に遊べるので、もしかしたら最近ナンバリングタイトルを全部プレイした、という人も意外と多いかもしれません。

しかし、この『ロックマンメガワールド』はグラフィック、サウンド、仕様まですべてがリメイクされているので、クラシックスコレクションでロックマン1・2・3をプレイした人でも、まったく新しい気持ちで遊ぶ事ができます。

『ロックマンメガワールド』は現在価格が高騰していて、Amazonの中古でも20,000円近くするので、興味のある方は『メガドライブミニ』で遊んでみるのが1番お手軽だと思います。

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