キングクルールの設定やデザインは、今後『ドンキーコング バナンザ』が基準になる?

その他のキャラクター

こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

1994年から続く『スーパードンキーコング』シリーズの宿敵といえば、クレムリン軍を率いる親玉『キングクルール』に他なりません。幾度となくコング達のバナナを狙い、狡猾でありながらどこかコミカルで憎めないキャラクター性は、まさに「任天堂の悪役」を体現した魅力を持っています。

2018年の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にも参戦を果たし、知名度も十分なキングクルールですが、実は長らく作品ごとにデザインや設定にブレが見られる存在でもありました。

しかし『ドンキーコング』といえば、2025年に発売された『ドンキーコング バナンザ』によって、シリーズのビジュアルや世界観が大幅に刷新され、キングクルールの今後の方向性もこの作品が大きな基準となっていく可能性が高いのではないかと思います。

シリーズおなじみ、でも登場は意外と久しぶり

キングクルールが初めて登場したのは、1994年発売の『スーパードンキーコング』です。キングクルールはコングファミリーのバナナを大量に盗み、ディディーコングをタルに閉じ込めてジャングルの奥地に捨てるなど、堂々たる悪役ぶりを見せつけました。

以降も『スーパードンキーコングGB』『ドンキーコング64』などでラスボスを務め、ドンキーコング最大のライバルとしての地位を確立します。

しかし2007年の『ドンキーコング ジャングルクライマー』を最後に、メインシリーズでの登場は途絶えていました。2008年に『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』でマリオシリーズに初参戦したものの、その後も散発的なゲスト出演にとどまり、「出番に恵まれない悪役」の印象が強くなっています。

そんな中、2018年の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にてキングクルールが参戦、なんとゲームに登場するのは10年ぶりで、鎧のように硬そうなお腹や、ワニ特有のウロコのディティールが細かく描き込まれ、当時最先端のグラフィックで描かれたキングクルールは大きな話題になりました。

そして2025年、『ドンキーコング バナンザ』にもキングクルールは18年ぶりにラスボスとして登場、「バナナ泥棒団 クレムリンのボス」を名乗り、ドンキーコングの前に立ちふさがります。本作はドンキーコングの新しいイメージを体現した作品でもあって、改めて「ドンキーの宿敵」ポジションを示しているようです。

しかし調べてみると、キングクルールは『クッパ』や『ワリオ』と違い、なかなか設定の定着しないキャラクターでもありました。というわけで今回はそんな「キングクルールの設定の変化」について調べてみようと思います!

実は、日本と海外で呼び名が統一されていなかった

キングクルールは任天堂のキャラクターですが、当時『スーパードンキーコング』開発を担当したのはイギリスのゲーム会社『レア』でした。そのため海外では『King K. Rool』と表記され、スマブラSPの英語版でも「キング・ク・ルール」と区切って発音されています。

一方、日本では初登場時から「キングクルール」とひと続きで表記され、途中で区切るような呼び方はされていませんでした。スマブラSPでも、日本版のアナウンスは自然な「キングクルール」のままなので、海外とは呼び名が微妙に異なります。

海外ではクッパが『Bowser(バウザー)』、キノピオが『Toad(トード)』など、日本と呼び名が異なるケースは珍しくありません。しかし、1999年発売の『ドンキーコング64』では、日本版でも一部の場面で「キング・ク・ルール」と表示されるなど、まだ表記にはブレが見られました。

昔はセリフが少なく、一人称も安定していなかった

『スーパードンキーコング』シリーズは長い歴史を持つ一方で、多くの作品がアクション中心のゲームであるため、キャラクターのセリフやテキスト量は全体的に控えめでした。その影響もあってか、話し方が安定していないキャラクターは意外と多く、キングクルールも作品によって一人称が「俺様」「ワシ」「我輩」などとバラバラでした。

たとえば『スーパーマリオ』のクッパの場合、初期は「おれさま」や「ワシ」を使っていましたが、1996年発売の『スーパーマリオRPG』以降は「ワガハイ」に統一され、現在ではすっかり定着しています。

『ドンキーコング バナンザ』では、キングクルールは自分のことを「オレ様」と呼んでいて、「ワシ」や「我輩」と比べると、より自己中心的でナルシストな印象になっています。ドンキーコングと同じく、キングクルールも本作の設定を今後引き継ぐのであれば、これでようやく一人称も安定してくるのかもしれません。

その肩書はクレムリン軍団の王?それともボス?

ゲームに登場する悪役やボスキャラクターには、しばしば印象的な「肩書」が与えられることがあります。例えばクッパは「大魔王」、『星のカービィ』のデデデ大王は「大王」など、そのキャラクターの立場を端的に表す言葉が付いているケースが多いです。

しかしキングクルールの場合、肩書が作品ごとにあまり定まっていませんでした。『ドンキーコング64』では「クレムリン軍団の王」と呼ばれ、『ぶらぶらドンキー』や『ドンキーコング ジャングルクライマー』では「ボス」、『たるジェットレース』では「総帥」と紹介されるなど、表記にブレが見られます。

名前から連想される「王」が最も自然に思えますが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では「総帥」と紹介されていました。意味合いとしてはどれも大きく変わりませんが、「総帥」という肩書は「ボス」や「親玉」よりもフォーマルかつ権威を感じさせる言葉で、しっかりとした軍の長であることを示唆しています。

ところが2025年に発売された『ドンキーコング バナンザ』では、「バナナ泥棒団 クレムリンのボス」と自ら名乗っていて、調べてみるとこれは初代『スーパードンキーコング』の頃に使われていた肩書のようです。

そもそもクレムリンは統率の取れた軍団というより、荒くれ者の集う組織というイメージが強いので、確かに「総帥」より「ボス」の方が雰囲気は合っているように思えます。ドンキーコングが初代を思わせるひょうきんなデザインに変更されたように、キングクルールも肩書含め「原点回帰」が図られているのかもしれません。

キャプテンクルールはキングクルールと同一人物?

コングファミリーと敵対したクレムリンといえば、『スーパードンキーコング2』では海賊の姿をした『キャプテンクルール』が、『スーパードンキーコング3』では科学者の姿をした『バロンクルール』が、それぞれラスボスとして登場しています。

名前は異なりますが、これらはキングクルールが変装した同一人物とされていて、かつてレアの公式サイトでも、3人の姿が並んだ画像に「クルールの持つ多くの顔」というタイトルが付けられていました。

しかし2008年に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』のフィギュア説明では、キャプテンクルールが「キングクルールの兄」と記載され、設定に食い違いが生じていたようです。

その後、ゲームデザインを担当したグレッグ・メイレス氏はTwitter(現X)で兄弟説を明確に否定し、バロンクルールを含めてすべて同一のクレムリンであることを改めて明言しました。

また『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では、キングクルールの通常必殺技がキャプテンクルールのラッパ銃を思わせる砲撃攻撃となっており、同一人物という設定を反映したものになっています。

海賊や科学者など、様々な姿に変身してそれに合わせたスキルを発揮できるのであれば、『ドンキーコング バナンザ』以降の作品でも、キングクルールとは異なる新たな姿で登場する可能性は十分考えられそうです。

キングクルールの弟も、日本と海外では違う関係性に

あまり知られていませんが、実はキングクルールには弟が存在します。それは『ドンキーコング64』に登場する『クランジー』で、彼は他のクレムリンとは比べ物にならないほど巨大な体躯を持ち、まるで怪獣のような見た目ですが、悪事を好まない心優しい性格をしています。

任天堂の公式サイトなどでも「キングクルールの弟」と明記されていますが、海外版では血縁関係が明言されておらず、あくまでクレムリン軍団の手下の一人として扱われているようです。

似た例としては、『スーパーマリオ』シリーズの7人のコクッパが挙げられます。当初はクッパの子供とされていましたが、クッパJr.登場以降は「クッパ7人衆」と呼ばれるようになり、現在は優秀な部下という位置づけに変化しました。

ただ、クランジーの場合は設定が後から変更されたわけではなく、日本と海外で最初から立場が異なっている点が特徴です。今後、どちらの設定に合わせていくのか、またクランジーというキャラクター自体が今後も登場するのかは気になるところだと思います。

ちなみに家族関係の話をすると、『スーパードンキーコング3』では、バロンクルールが妻の存在をほのめかすセリフを残していますが、実際に妻らしきキャラクターはこれまでの作品に一切登場していません。

レアの旧公式サイトでも、この件について「開発の我々も妻がいるかどうかは知らない」と回答しており、イギリスのコメディ番組『The Smell of Reeves and Mortimer』のパロディによるジョークだったようです。そのため、今後本格的に設定として扱われる可能性は低そうです。

今後のキングクルールは「しっぽ」がデフォルトに?

キングクルールをはじめ、クレムリン軍団のほとんどはワニをモチーフにしたキャラクターであるため、大きな口、鋭い牙、そして長いしっぽが特徴的なデザインとなっています。

しかし1999年から放送された3Dアニメ版『ドンキーコング』では、3Dモデルの作業量を減らすためにキングクルールからしっぽが省略されました。その影響もあってか、以後の作品ではしっぽのあるバージョンとないバージョンが混在するようになっています。

具体的には、レアが開発した作品ではしっぽが生えていますが、外部スタジオが手がけた『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』などの作品ではしっぽがなく、後年になるほど「しっぽのないキングクルール」が増えていた印象です。

ところが、約10年ぶりの登場となった『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではしっぽ付きのデザインが採用されました。2025年発売の『ドンキーコング バナンザ』でも、キングクルールにしっかりと長いしっぽが生えていて、この流れを見る限り、今後はしっぽ付きのデザインが標準になっていくのではないかと思います。

今後のキングクルールを示す『ドンキーコング バナンザ』

というわけで今回は、ドンキーコングの最大のライバルであるキングクルールについて、これまで定まっていなかった設定のブレをまとめてみました。

長らく作品ごとにデザインや肩書、一人称などにばらつきが見られましたが、2025年発売の『ドンキーコング バナンザ』に久しぶりに登場すると、ビジュアルや設定などは「原点回帰」が図られ、今後のキングクルールの方向性を決める重要な指標になっていくのではないかと思います。

少なくとも「キャプテンクルールやバロンクルールとの同一性」「しっぽの有無」「肩書の扱い」といった部分については、迷うことが減り、より高い解像度でボスキャラクターとして出しやすくなった印象です。

性格面についても、以前はコミカルで憎めないキャラクター像が強調される傾向にありましたが、『スーパードンキーコング』では勝つためなら「死んだふり」をするなど手段を選ばず、『ドンキーコング64』では逃げた部下を容赦なく処刑する冷酷な一面も見せていました。

『ドンキーコング バナンザ』でも、その貪欲な姿勢は片鱗を見せていて、コミカルさは残しつつ、「クレムリンのボス」として威厳ある描き方をされています。「クルール(Kruel)」という名前が英語の「Cruel(残忍な)」に由来すると言われているように、今後はもっと純粋で恐ろしいラスボスとしての描かれ方も期待できるのかもしれません。

合わせて読むとより面白いかも?オススメの記事

ドンキーコングの名前の由来は「マヌケ」?かつての失態と、性格の変化を調べてみた
こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント)今もなお定期的にタイトルが追加されている『Nintendo Classics』ですが、2026年6月4日にはついに『ドンキーコング64』の配信が予定されていて、…
ドンキーコングがクランキーコングの息子?関係性と設定の変化を調べてみた
どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)1985年に『スーパーマリオブラザーズ』が発売され今年で38年目を迎えますが、2023年4月28日にはついに『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の公開も控えていて、今から心待ちにし…

この記事を読んだ人にオススメのゲーム商品

コメント

タイトルとURLをコピーしました