どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2021年10月8日に発売が予定されている『メトロイド ドレッド』ですが、完全新作となる2Dアクションのメトロイドは2003年の『メトロイド フュージョン』から実に19年ぶりで、そのやりごたえのありそうな新しい探索アクションは今から非常に楽しみです。
メトロイドといえばもともと大人向けのゲームとして開発されていて、小さい頃には怖くて遊べなかった…という方も多いかもしれませんが、今ではニンテンドースイッチオンラインに『メトロイド』や『スーパーメトロイド』も収録されていて、かえって最近になって触れた方も多いのではないか思います。
サムスの宿敵『リドリー』の成長と変化
昔はメトロイドもどちらかといえばコアなゲーマー向けのタイトルでしたが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』を契機に知名度は大きく上がり、今や任天堂を代表するタイトルの1つにまでなりました。
そんなサムスの宿敵といえばスペースパイレーツの最高司令官『リドリー』であり、他の任天堂作品と比べてもその冷酷さと残忍さは飛びぬけたものがあります。
最近では『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でもプレイアブルキャラクターとして参戦し、その凶悪な風貌とパワフルな攻撃は印象深いですが…、原作においてはあの姿になるまでにいくつかの過程があったようで、今回はそんな『リドリーの成長と変化』についてまとめてみようと思います!
可愛らしい見た目の幼体『リトルバード』
爬虫類のようなゴツゴツした皮膚と、すべてを嚙み砕く鋭い牙を持ったリドリーですが、意外なことにリドリーの幼体はヒヨコのような羽毛に包まれていて、かなり可愛らしい外見をしています。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でも『リトルバード』という名前でスピリットが存在しますが、本作では各スピリットについての説明文がないので、これがリドリーの幼体だとは知らなかった人もいるかもしれません。
Wiiで発売された『METROID Other M』にリトルバードは登場するのですが、羽毛の柔らかさに対して鳥のような足はがっちりしていて、ピョコピョコと飛び跳ねながら移動する姿は愛らしいものがあります。
しかし、その可愛らしい見た目に反して狡猾かつ残虐な性格をしており、羽毛に隠された口には鋭い牙がすでに健在で、想像以上に長い舌を使って餌を食べます。
銀河連邦軍はメトロイドを復活させるためにベビーメトロイドの細胞を回収したのですが、その際に誤ってリドリーの細胞も回収してしまい、将来リドリーになることを知らずに復元したリトルバードを飼育してしまいました。
研究員は『生物兵器としての活用は有効とは判断できない』としてペットのように扱っていましたが、知性の高いリトルバードは『死んだふり』で研究員をケージに誘い出し、殺害したうえで施設を脱走しています。
また、自分の鳴き声でクリーチャーをサムスの元に呼び寄せ、戦いのあとに散らばった蜜を自分の餌とする賢さはサムス自身も『この生物に利用されたように思えた』と語るほどです。
まだこの頃には武装した兵士にはかなわないからこそ、人畜無害を装って他人を欺き、生き抜くための知能が発達していたのかもしれません。
凶暴なトカゲのような見た目になった第2形態
リトルバードは研究員も『バード』と名付けるように鳥類に近い見た目でしたが、リトルバードが脱皮をすると今度は一転して爬虫類のような姿になり、その風貌はまさに4足歩行の巨大なトカゲです。
サイズはリトルバードの数十倍でもはや別の生物…といっても過言ではありませんが、鋭い眼光と牙、狡猾な性格、そして背中に生えたわずかな羽毛が幼体のなごりとして残っています。
身体能力も飛躍的に上昇していて、サムスの元同僚であり銀河連邦軍に所属する兵士、アンソニーのプラズマキャノンを跳躍で回避したり、施設の厳重なハッチを体当たりで破壊したりと、すでに並みの人間では太刀打ちできないクリーチャーに変貌しています。
また、リトルバードとは違い剣状の鋭い尻尾が生え、『METROID Other M』でもサムスを両腕で取り押さえたうえで尻尾を使い、パワードスーツの上から串刺しにしようと攻撃を仕掛けてきました。
まだ炎のブレスを吐くことはできませんが、銀河連邦軍のライアルは防護スーツを着ていたにも関わらず『まるでぼろきれだ…』と言われるほど惨殺されていて、その凶暴性と残忍性がうかがえます。
ちなみに脱皮したリトルバードは抜け殻として残るのですが、明らかにリトルバードのサイズと第2形態のサイズが釣り合っておらず…、どのように脱皮したのかは気になるところです。
スペースパイレーツの最高幹部である第3形態
そして第3形態に当たるのが、爬虫類のような皮膚にドラゴンのような翼を備えたスマブラでもおなじみの姿で、一般的に『リドリー』といえばこの形態を指しています。
その見た目からは残虐な暴れん坊…のようなイメージを持たれがちですが、リトルバードの頃から変わらず高い知性を持っていて、銀河社会に名を轟かせる犯罪武装組織『スペースパイレーツ』の最高司令官を務めるカリスマ性も持ち合わせています。
その生態は長らく謎に包まれていましたが、こちらも『METROID Other M』で脱皮による変態を繰り返して成長し、血液は緑色、体を負傷しても脱皮することで完治・再生することなどが明らかになりました。
戦闘能力は第2形態からさらに向上していて、およそ3.7mもの巨体から繰り出される噛み付きやクローによる斬撃のほか、相手を掴みあげてからの叩きつけ、鋭利な尻尾を使った刺突、さらに口から高熱の火炎を吐き出したりと多彩な攻撃手段を備えています。
リドリーはサムスにとって両親を亡くした原因であり、さらにサムスの『第2の父親』といえる鳥人族『グレイヴォイス』の命や、サムスを母親と思い込み寄り添ってきた『ベビーメトロイド』まで奪い取っていて、大きなトラウマを植え付けた因縁の宿敵として描かれています。
いつ頃からスペースパイレーツに所属していたかは明らかでありませんが、かなり昔から海賊行為を行っていたようで、実際に当時3歳のサムスは『コロニーK-2L襲撃事件』の際にリドリーと出会っています。
まだ疑うことを知らなかったサムスは恐怖を覚えながらもリドリーと友達になろうと歩み寄りますが、殺戮にためらいのないリドリーはサムスを熱戦で焼き払おうとし、それをかばった母親は命を落としてしまいました。
コロニーK-2Lの住人をすべて虐殺したパイレーツは、略奪したエネルギー資源のコンテナをマザーシップに運び込みますが、サムスの父親はこのマザーシップに積み込まれた資源を誘爆させ、自らの命とともにパイレーツの戦闘部隊を壊滅、リドリーにも瀕死の重傷を負わせます。
その後、銀河連邦警察に所属したサムスは故郷の『惑星ゼーベス』がパイレーツに襲撃され、陥落したことを聞くと現場に急行しましたが、そこで傷を回復したリドリーを再び目の当たりにし、コロニーK-2Lの惨状がフラッシュバック、PTSDを発症して戦闘不能の状態になるほどの深いトラウマが根付いてしまいました。
1994年に発売された『スーパーメトロイド』ではノルフェア深部にてサムスと対峙し、リドリーは完全に破壊され因縁に終止符が打たれた…とされていましたが、前述のようにサムスのスーツに付着していた細胞から誤って幼体のリトルバードを生み出してしまい、その後も様々な形でリドリーと相対することになります。
サイボーグ技術によって復元された『メタリドリー』
そんなリドリーは任天堂系列のボスキャラにしては珍しく亜種も多く、中でも体の一部が機械と化した『メタリドリー』はスマブラシリーズにも登場していて、高い知名度を持っています。
メタリドリーは2003年に発売された『メトロイドプライム』に初登場しましたが、時系列としてはファミコンの『初代メトロイド』の後に位置していて、サムスもすでにバウンティハンターとして数多の戦いを切り抜けていました。
ノルフェアにてサムスに敗れたリドリーでしたが、スペースパイレーツは遺伝子工学と機械化技術によってリドリーを復元、DNAサンプルを基に体を機械化した『メタリドリー』を生み出します。
つまりメタリドリーは本来のリドリーとはまったくの別個体で、あくまでスペースパイレーツが軍の中心的存在になることを期待して生み出した生体兵器のようです。
メトロイドプライムでは『アーティファクト神殿』にてメタリドリーと対峙しますが、機械化されたその体は強度が非常に高く、また鋭利な尻尾の刺突や強化クローによる斬撃のほか、胸から多数のミサイルを発射したり、上空を移動しながら地上に大量のボムを投下したりと、様々な兵器が実装されています。
2008年に発売された『メトロイドプライム3 コラプション』でもメタリドリーは再登場しますが、これは『メトロイドプライム1』のメタリドリーとは別の個体で、見た目も以前に比べると生身の体と機械がより一体的になっていたり大きな違いがあります。
また武装も大幅に変更されていて、ミサイルやボムによる攻撃はできない代わりに、口の中には火球やビームを発射可能なプラズマキャノンが搭載され、ダークサムスの配下としてサムスを苦しめました。
惑星ノリオンの基地にてサムスはメタリドリーを撃退しましたが、実は生き延びており、スペースパイレーツが回収した後に『フェイゾン』という放射性物質によって強化再生を施した結果、より禍々しい『オメガリドリー』として再三サムスと対峙することになります。
フェイゾンの影響で嚙みつきや突進などの獰猛な攻撃が目立ちましたが、惑星ウルトラガスにてサムスは激闘の末に勝利、しかし一方で最後の爆発によってサムスは高濃度のフェイゾンを浴びてしまい、フェイゾン汚染をより一層悪化させる結果となりました。
最新作でもその因縁は語られるのか
というわけで今回はサムスの宿敵『リドリー』の成長についてまとめてみましたが、やっぱり幼体のリトルバードと成体のリドリーとの差の大きさには驚くものがあります。
発売予定の最新作『メトロイド ドレッド』も現在2つのトレーラーが公開されていますが、7機の探査ロボット『E.M.M.I.』や、これまで謎に包まれていた『鳥人族』の存在が明らかになっているものの、宿敵『リドリー』が登場するのかどうかはまだ分かりません。
しかし本作ではこれまで描かれてきたメトロイドとの奇妙な関係に一区切りをつける重要な作品とのことで、であればこそリドリーがまた出てくるのではないか…と期待してしまいます。
『ドレッド』には『恐怖』という意味があり、これまでのシリーズおなじみの探索に加えて『異質な敵かに追跡される恐怖』もテーマになっているので、リドリーはもしかしたら『E.M.M.I.』以上にそれを体現した存在になり得る…のかもしれません。
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