『星のカービィ』シリーズの『デデデ大王』は本当に大王なのか、過去の悪事や行動から考えてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2021年9月に公開された『Nintendo Direct』では様々な新作タイトルが発表されましたが、中でも大きな話題を呼んだのがシリーズ最新作に当たる『星のカービィ ディスカバリー』だったのではないかと思います。

これまで基本的に2Dアクションを貫いてきたカービィシリーズですが、本作では3Dのマップを自由に歩き回れるらしく、今までと違った新しいアクションがどうなるのか…今から気になるところです。

プププランドのデデデは本当に大王…?

そんな『星のカービィ』シリーズといえばこれまでに数多くのキャラクターが登場していますが、その中でも特に欠かせない存在といえば、今や『大乱闘スマッシュブラザーズ』でもお馴染みになった『デデデ大王』ではないかと思います。

GBで発売された初代『星のカービィ』ではラスボスとして立ちふさがりましたが、近年では純粋な悪役として描かれることは少なく、何か別の存在に操られて敵対したり、むしろ旅の仲間として協力関係になることも増えています。

しかしこのデデデ大王、『大王』という称号は自称らしく、彼が本当にこのプププランドを統治している大王なのかは意外とハッキリしていません。

そこで今回は『デデデ大王がどれだけ大王らしいのか』を、過去のシリーズを振り返りながら考えてみようと思います!

性格はワガママで自分勝手、事件の原因になることも

王国を統治する存在であれば、本来は思慮深い性格が望ましいとは思いますが、デデデ大王はどちらかといえばワガママな性格で、欲しいものは手段を選ばず手に入れたがる自分勝手な部分が見受けられます。

初代『星のカービィ』ではその食いしん坊っぷりを発揮してかプププランド中の食べ物をすべて奪ってしまったり、『カービィボウル』では夜空の星を奪い取ってしまったりと、かなり欲望に忠実な性格のようです。

食料を奪われたプププランドの住民はひどく悲しみに暮れ、今後の食べ物をどうしようかというまさに死活問題だったのですが、当のデデデ大王には悪気がまったくないらしく、事件を起こすたびにカービィに打ち負かされていました。

しかしもともと悪意がないからかデデデ大王もなかなか懲りず、『カービィのきらきらきっず』では宇宙を旅していた『星くん』に向かって大砲を発射、体が欠けて帰れなくなった星くんを助けるためにカービィとデデデ大王が対立するなど、事件の原因になることも少なくありません。

狙って悪事を働いているわけではなく、ただの純粋な欲求で動いているのが余計にタチが悪いところではありましたが…、近年ではその心境にも変化が出てきたのか、『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』の『大王の逆襲』では決着を着けるべく『きらきらぼし』を奪ってわざとカービィをおびき出し、軍を編成した上でカービィに本気の勝負を挑んでいます。

さすがに昔のようにプププランドのすべての住民を困らせる…なんてことは少なくなりましたが、『大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS / Wii U』でも『政治等には興味がない』とコメントされていたり、あまり率先して国の統治をしている…という印象はないかもしれません。

ワドルディをはじめとする部下からの信頼は厚い

統治者としては心もとない気のするデデデ大王ですが、それでも部下からの信頼は厚く、多くの手下を従えての軍も編成しています。

プププランドには『デデデ山(マウントデデデ)』という場所があって、自分の名を冠した土地を持っているだけでも大王らしさはかなりのものですが…、さらには主な居城している『デデデ城』もあらゆる場所に建てられているようです。

部下は『ワドルディ』や『ワドルドゥ』を始めとして数多く、かなり慕われている様子からも信頼が厚いことがうかがえます。

『星のカービィ スーパーデラックス』の『はるかぜとともに』のオープニングでは、実際に多数の手下を引き連れて食べ物をかっぱらっていて、デデデ大王の考えや命令にはみんな素直に従って動いていました。

設定上はプププランドの住民すべてが手下といわれていましたが、実際はデデデ大王と協力はするものの部下ではない住民も多く、特に『メタナイト』は『星のカービィ 夢の泉の物語』でカービィの前に立ちふさがりましたが、デデデ大王の部下ではないことが明らかになっています。

『星のカービィ スーパーデラックス』の『メタナイトの逆襲』では、メタナイトは堕落したプププランドを矯正するために『戦艦ハルバード』を用いて侵攻を始めますが、このとき国王であるハズのデデデ大王を狙わなかったのは『本当の君主ではないから』と説明していて、彼をプププランドの国王だとは認めていなかったようです。

また、メタナイトの部下にも水兵のような恰好をしたワドルディがいて、すべてのワドルディがデデデ大王の手下…というわけでもなく、プププランドの住民のどこまでがデデデ大王の部下に含まれているのかは未だに曖昧になっています。

政治に興味はなくても意外と豊富な軍事力…?

デデデ大王は数多くの部下に慕われているだけでなく、意外と数多くのロボットや戦闘兵器を備えていて、『あきれかえるほど平和な国』というわりには軍事力をしっかりと保持しています。

例えば『星のカービィ』や『カービィのブロックボール』などでは飛行砲台である『カブーラー』がボスとして登場し、備え付けられた大砲がカービィを苦しめましたが、これも十分にデデデ大王の軍事力の強さを表す要因の1つです。

他にも『星のカービィ 夢の泉の物語』ではエリア5のボスに『ヘビーモール』が登場しますが、こちらは削岩用のカッターを取り付けたロボットで、穴を掘り進みながら後方のハッチを開いてミサイルを発射してきます。

これら兵器はいずれも『国を守るため』というより『カービィを倒すため』に使われていますが、メタナイトの『戦艦ハルバード』に搭載されていた『ヘビーロブスター』や『二連主砲』と比べても遜色ない強さを持っていて、デデデ大王個人の軍事力としては十分過ぎるほどです。

ただ、それにも関わらずプププランドは何度も侵攻の危機に脅かされていて、それはすべての住民の夢を奪い取ってしまう『ナイトメア』や、デデデ大王自身を操り闇の世界を作り上げようとした『ダークマター』など、相手が悪かった…という感じは否めないかもしれません。

デデデ大王もシリーズを重ねるごとに武装をグレードアップしていて、『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』では『ニューデデデハンマー』という新しい武器を装備、普通のハンマーよりサイズが大きいだけでなく、ハンマーヘッドの蓋が開くと火炎放射やミサイルが発射される仕掛けになっていました。

本編とは異なりますが、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは『ジェットハンマー』という必殺技が使えて、ハンマーヘッドのジェットエンジンをふかすことで強烈な一撃を叩き込むこともできます。

他にも『カービィのエアライド』では『ウィリーバイク・デデデカスタム』という特別なバイクに乗って参戦していたりと、大型兵器だけでなく身の回りのアイテムも強力なものを増やしているようです。

ワガママでもプププランドを思う心は本物

自分勝手で周りを顧みない行動が目立つデデデ大王でしたが、手下であるプププランドの住民に対する思いは本物で、その手で危機を救ってきたことも少なくありません。

『星のカービィ 夢の泉の物語』ではスターロッドを隠して住民から『夢』を奪いましたが、それは夢の泉から生まれた悪夢『ナイトメア』からみんなを守るためであって、決して私利私欲のための行動ではありませんでした

結果的にはカービィがスターロッドを取り戻し、それによってナイトメアも復活してしまいましたが、カービィをナイトメアの元に送り届けるため上空に投げ飛ばしたりと、プププランドを救うために協力しています。

その後も『星のカービィ64』や『星のカービィWii』ではカービィと協力しながら共に冒険したり、なんだかんだと困っている人がいたら助けてあげる心も併せ持っていて、根っからの悪人でないことは明らかです。

むしろ『星のカービィ 参上!ドロッチェ団』ではおやつのケーキを盗まれたカービィが一方的にデデデ大王を犯人だと決めつけ、誤解が解けぬまま対決に持ち込まれたこともあり、日ごろの行いとはいえ少し不憫な扱いだったかもしれません。

デデデ大王が原因で迷惑をこうむるキャラクターも少なくありませんでしたが、他作品の悪役と違うのは『大王になるために支配してやる』ではなく、『自分は大王なんだからこのくらいワガママやっても良いだろう』というある意味純然な性格からで、大王を自称するだけの愛国心は持っているのではないかと思います。

本編では黒幕に操られたり拉致されたりと活躍できない作品も少なくありませんが、『星のカービィ2』ではカービィがダークマターを打ち倒し世界に平和が戻ると、それを知ったデデデ大王がエンディングで喜んでいたり、『星のカービィ3』では平和になった世界で仲間たちと集まってアドの描いた絵を眺めていたり、プププランドの代名詞でもある『あきれかえるほど平和な国』を誰よりも望んでいる…のかもしれません。

あくまでプププランドの『自称』大王

というわけで今回は『デデデ大王は本当に大王なのか?』を色々と考えてみましたが、あくまで大王は『自称』であり、本人が政治や取り締まりをしている様子はほとんど見られないようです。

メタナイトなど一部のキャラクターは『本当の君主ではない』と捉えていますが、それでも多くの住人はデデデ大王を慕っていて、逆になぜデデデ大王にこれほどまでのカリスマ性があるのかが少し気になってきます。

とはいえその手下であるワドルディたちも『絶対的君主』とまでは思っていないようで、時にはデデデ大王を放って逃げ出してしまったり、そもそも平和なプププランドでは『なんとなく大王って言ってるから命令聞こう』くらいの緩い意識でしかないのかもしれません。

現在開発されている『星のカービィ ディスカバリー』ではデデデ大王が登場するかもまだ未定ですが、今度は味方になるのかはたまた操られて敵対してしまうのか…、どのような扱いになるのかも気になるところです。

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