どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2019年7月に発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』ですが、これまでのシリーズとは違って主人公が学校の先生であり、3つのクラスからどれか1つを受け持つ新しい切り口が大きな話題になりました。
その構成から少なくとも3周(実は4周)遊ばなければストーリーの全容は把握できない上に、ユニットの組み合わせによっては特別な演出があったり、その会話のすべてがフルボイスだったり…、ボリュームの面でも文句なしの1本になっています。
私も今『金鹿の学級(ヒルシュクラッセ)』で2週目を進めていて、今度はどんな風に生徒を育成しようかなぁ…と計画を練っているところです。
※この記事は2017年9月29日に公開した記事を再構築したものです。
違うジャンルになっていた?幻のファイアーエムブレム
そんな『ファイアーエムブレム』は1990年に1作目が発売されましたが、すべてのシリーズを通してジャンルは『シミュレーションRPG』で一貫しています。
作品によって登場するキャラクターや舞台は違いますが、将棋のようにターン制でお互いのユニットを動かして、最終的に敵将を討ち取れば勝ち…というゲームシステムは受け継がれており、戦争をテーマにしたシリアスな展開もおおむね共通しています。
しかし海外で発売された『Fire Emblem 25th Anniversary Book』によると、Wiiで開発されていた『ファイアーエムブレム』は従来の戦略シミュレーションRPGではなく、リアルタイムバトルでの開発を模索していた資料が残されていたようです。
そのようなファイアーエムブレムは今でもリリースされていないので、恐らくはボツになった企画案なのだと思いますが…、もしかしたら将来的にはまた違ったジャンルのファイアーエムブレムが開発される事もあるのかもしれません。
参考記事はこちら:http://imgur.com/a/YGTwy#SoX7yE2
『暁の女神』とは違ったファイアーエムブレム
Wiiで発売されたファイアーエムブレムといえば、『ファイアーエムブレム 暁の女神』に他なりません。
本作はゲームキューブの『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』の続編であり、主人公はどちらも『アイク』ですが、前作から3年が経過しているのですべての登場人物が心身共にかなり成長しています。
ゲームの基本はこれまでと同じですが、猫や鷲などの動物に変身できる『ラグズ』が多数登場し、更には圧倒的な力を持った王族も仲間になるので、これまでとは一味違った編成もできるのが特徴です。
しかし、海外の企画資料に描かれたコンセプトアートには『ファイアーエムブレム Wii』と書かれているものの、『暁の女神』の世界とはまた別であり、『帝国首都グリステル』など聞いた事のない地名も書かれています。
ジャンルも『リアルタイムバトル』への変更が検討されていたらしく、これまでのシリーズでは戦闘マップはキャラクターの下にマス目が表示されるのがお馴染みでしたが、資料を見る限りではそのようなマス目もありません。
今となってはどのような仕上がりを目指していたのか分かりませんが…、開発中と思われるゲーム画面や、Wiiリモコンによる操作方法なども一緒に載っているので、意外と製作は進んでいたようにも思えます。
従来のファイアーエムブレムであれば軍団による戦争が描かれていましたが、画像を見る限りでは3人でチームを組んでいるようにも見えるので、どちらかといえば小隊を率いるようなゲームになっていそうです。
なんとなく後ろ姿が『イレース』に似ているキャラクターもいますが…、気になるのは全員が魔導士のような恰好をしていて、そもそも主人公すら剣士ではなかったのかもしれません。
そもそも『リアルタイムバトル』ってどういうゲーム?
リアルタイムバトルのファイアーエムブレムが検討されていた…とはいっても、そもそも『リアルタイムバトル』がどのようなジャンルなのかは特定が難しいところです。
従来のファイアーエムブレムはターン制のコマンド式なので、リアルタイムではない事はなんとなく分かりますが…、Wikipediaでも『リアルタイムバトル』という言葉は登録されていないので、あまり明確な線引きもないのかもしれません。
いわば敵も味方もリアルタイムで常に動いていればそれだけで条件に当てはまるので、『ファイナルファンタジー11』などのMMORPGや、『フォートナイト』などのバトルロワイヤルもリアルタイムバトルには含まれます。
しかしファイアーエムブレムは常に動き回るアクションゲーム!というよりじっくりと考えるタイプのゲームなので、あくまで戦略的な要素をベースにするのであれば…、細かな操作よりもフィールドを管理しながら指揮を執る陣取りゲームのような感じかもしれません。
『フォートナイト』や『スプラトゥーン』などもアクションの激しさはありますが、根幹には如何に優位なポジションを相手より先に取れるかの戦略的な要素があって、その部分をより強化したゲームだと想像すればなかなか面白そうにも思えます。
一方で『敵も常に動いている』となれば、こちらもゆっくり考える時間は取りにくく、しかも出撃メンバーが10人もいれば1人1人指示を出していくだけで大変です。
その為こちらのパーティが3人制になっていたのかもしれませんが…、それでは『戦争』というより一般的なRPGの『冒険』という感じが強く、『ファイアーエムブレムでやらなくても良い』という意見も出そうな気がします。
今後新しいジャンルのファイアーエムブレムが出る事もあり得る?
ファイアーエムブレムはシミュレーションRPGの金字塔として古くから人気があり、高難易度かつシリアスなテーマが伝統でしたが、2012年に3DSで発売された『ファイアーエムブレム 覚醒』ではキャラクターへのスポットをより強めて、シリーズの転換期を迎えました。
ビジュアルや演出が強化された反面、男女間の恋愛要素などが表立った事でシリーズファンからの賛否は分かれましたが、初心者でも手を出しやすい難易度が相まって売り上げの面では成功を収めました。
そして2019年に発売された『ファイアーエムブレム 風花雪月』では、キャラクター同士の結び付きもありながら戦争の重さを更に深く描いていて、序盤から3つのルートに分かれていたり、プレイヤーが自分の好きなようにキャラクターを育てられたり…、ここで2度目の転換期を迎えています。
しかし、テーマや雰囲気が変わってもゲームシステムの根幹は変わっておらず、ターン制のシミュレーションゲームである事は引き継がれています。
『幻想異聞禄 #FE』や『ファイアーエムブレム無双』などはまた違ったジャンルのゲームですが、これらは他のメーカーとコラボレーションしたスピンオフ作品なので、本編で別ジャンルのゲームになった事はありません。
また、数多くの新しい要素を導入した『風花雪月』も非常に高い評価を得ているので、少なくとも次回作でいきなり方向転換…なんて可能性はかなり低いのではないか思います。
しかし、では今後も変わる事はないかと言えばそうとは限らず、例えばかつては2Dゲームだった『スーパーマリオ』も『ゼルダの伝説』も、ニンテンドー64の発売後は3Dのゲームに方向転換し、数多くのタイトルが発売されていました。
他にも『メトロイド』はFPSの要素が強くなった『メトロイド プライム』、『スターフォックス』は3Dアクションをベースにした『スターフォックス アドベンチャー』などなど…、突如ゲームのジャンルが変わる事例は意外と珍しくありません。
結果的には『スーパーマリオ64』も『ゼルダの伝説 時のオカリナ』も成功を収めましたが、やはり昔ながらのゲームも出して欲しいというユーザーも多く、近年では『New スーパーマリオブラザーズ』や『リメイク版 ゼルダの伝説 夢をみる島』なども開発されています。
なので『ファイアーエムブレム』も今後さらに人気が高まっていけば、従来のお馴染みのファイアーエムブレムと、何か新しいジャンルに挑戦した意欲的なファイアーエムブレムとの2種類に分岐する可能性もあるのかもしれません。
『幻のファイアーエムブレム』もいつか体感してみたい
今回は設定資料集に描かれた『幻のファイアーエムブレム』について書いてみましたが、せっかくここまで世界観やコンセプトができていたのであれば、実際に動いているところを1度は見てみたかったなぁ…と思いました。
『風花雪月』でもガルグ=マク大修道院を自由に歩き回れますが、一般的なRPGのように色々な街を巡って移動する…というファイアーエムブレムは出ていないので、実現していればそれだけでなかなか面白かったかもしれません。
ファイアーエムブレムはこれまで『インテリジェントシステムズ』が開発を担当してきましたが、『ファイアーエムブレム 風花雪月』ではコーエーテクモゲームスが開発の大部分を担っていたそうで、だからこそこれまでと違った新しい要素を入れられたともインタビューで語られています。
もし新しいジャンルに今後挑戦するのであれば、その時はまたその分野が得意なメーカーとコラボレーションして開発…なんて事もあり得そうです。
コメント
FEはスマホのヒーローズしかやったことないけど、コンセプトアート見た感じ面白そうと感じた。
シリーズファンは戸惑うかもしれないですけど、新しくファイアーエムブレムに興味を持ったユーザーにはこのシステムも結構良いかもしれませんよね。
何かの形でこのシステムのFE出ても良いと思うんだけどなー(´・ω・)
FEはすべてプレイしてきているが、暁は蒼炎と世界観共通で蒼炎の時にすでに続編の布石が多かったから
そこからリアルタイムに急に変えるだろうか、という気はする
FEも3D化マップやキャラの3D化、それぞれでユニークな特殊システムも入れてくる変化はあったが
switch版では従来の方向性でいくのが、ガラリと変えてくるのか、キャラはもうトゥーンでいいんだが
キャラ多すぎてやってられないのかもしれんなー
無双はまぁゼルダと同じで、旧来の無双なんだろうなぁ
正直、シリーズとキャラが多すぎて、一つ一つがかなり薄いか、特定のタイトルだけにピックアップされそうで少し不安だ
蒼炎のラスボス、絶対メダリオンの邪神だと思ってたら復活しなかったですからね…w
暁はWiiの発売からかなり近いタイミングで出たから、もしかしたらWii後期のタイトルで考えていたのかも?
FE無双はPVだと『暗黒竜』『覚醒』『if』の剣しか映っていないんですよね、まぁ確かにいろんな作品から主人公だけ出てもみんな剣士になりがちだし、人選は難しそう…(´・ω・)