どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2021年8月に『ポケモンプレゼンツ』が配信されて間もないですが、幻のポケモン『アルセウス』にスポットを当てた『ポケモンレジェンズ アルセウス』のRPGとしての新しい試みには驚きました。
本編のポケモンとはまったく違ったシステムが多く取り入れられていて、もし『レジェンズシリーズ』として今後も展開していくのであれば、次はどの伝説のポケモンに注目が集まるのかも気になるところです。
伝説・幻のポケモンは調べるとどれもなかなか強烈なエピソードを持っているので、例えば虹のふもとに住むと神話で伝えられる『ホウオウ』や、500年前に人の手によって作られた『マギアナ』などがテーマになるのも面白そうだなぁ…と思います。
その辺りはその辺りでまた別に記事にまとめてみます!
任天堂に数多く存在する『レジェンド』
任天堂にはこれまでのゲームで数えきれないほどのキャラクターがいますが、伝説的な活躍を残している『レジェンド』はポケモンだけではありません。
中には『ゼルダの伝説』の『リンク』や、『ゼノブレイド』の『ダンバン』など若くして英雄と呼ばれる人物もいますが、現在は第一線から退いているものの、実力は衰えていない『生きる伝説』も数多く存在します。
こういったキャラクターの設定は、ゲーム内のちょっとしたテキストやログから読み解くしかない…ということもありますが、それでも『実は主人公にも並ぶ実力者』というのはロマンがあります。
今回はそんな任天堂の『レジェンド』にスポットを当ててまとめてみようと思います!
※この記事には『ファイアーエムブレム 風化雪月』へのネタバレが含まれますのでご注意ください。
かつてマリオとライバルだった『クランキーコング』
近年でも様々なシリーズ展開がされている『ドンキーコング』シリーズですが、そのコングファミリーの長としてまとめ上げているのが『クランキーコング』です。
クランキーコングは少し説教じみたしゃべり方をしますが、ドンキーコングやディディーコングのアドバイザーとして様々なゲームに登場していて、攻略に役立つヒントをいくつも教えてくれます。
『スーパードンキーコング』では自分の小屋のロッキングチェアに座っていましたが、実はクランキーコングはかつてマリオと戦った『初代ドンキーコング』で、ファミコンの『ドンキーコング』はクランキーコングの若き頃の姿です。
ドンキーコング時代はマリオのペットとして飼われていましたが、マリオが恋人の『ポリーン』ばかりを相手にして自分が構ってもらえなくなった嫉妬心からポリーンを誘拐、工事現場に逃げ込みタルやジョッキを投げつけてマリオと対決しています。
アーケード版、ファミコン版の『ドンキーコング』は3~5つのステージしかありませんが、1981年に発売されたゲームボーイ版『ドンキーコング』はかなり執念が強かったのか森や海、砂漠、飛行機の中にまで逃げ続け、なんと100を超えるステージが存在しました。
当時の経験は後年に活かされた…のか、孫の2代目ドンキーコングにタル投げの技術を伝授したのもクランキーコングだといわれていて、ドンキーコングの師匠的な立ち位置でもあるようです。
自分のドンキーコングという名前は孫に受け渡し、事実上の隠居…ということになりますが、2014年にWii Uで発売された『ドンキーコング トロピカルフリーズ』ではまさかにプレイアブルキャラクターになり、杖を使った軽快なアクションで6つの島を冒険します。
かつて活躍していたファミコン時代ではあまり動かなかったドンキーコングですが、老齢のクランキーコングになってもここまでしっかり動けるのは、やはり過去の戦いの経験が活きている…のかもしれません。
18年間チャンピオンに君臨したトレーナー『マスタード』
ポケットモンスターシリーズにも『キクコ』や『ヤナギ』など老齢な実力者は数多く存在しますが、『ポケットモンスター ソード・シールド』のDLC『鎧の孤島』で登場するマスター道場の師範、『マスタード』もかなりの実力者として知られています。
マスタードは普段ひょうひょうとした態度で主人公にもフランクに接してくれますが、洞察力や観察力は非常に鋭くて、弟子にも本質を見抜いた指導をするだけでなく、ガラル地方のポケモンリーグチャンピオン『ダンテ』の才能を最初に見出した人物でもあります。
その正体はかつてダイマックスが取り入れられる前のポケモンリーグのチャンピオンで、かくとうタイプのポケモンをパートナーに18年もの間チャンピオンの座を守り続けたレジェンドでした。
当時のパートナーだったポケモンが亡くなったことをきっかけに負けが増えるようになり、数年後にはポケモントレーナーも引退してしまいますが、その実力は今になっても衰えておらず、本気を出したときは和やかだった口調も厳格なものになります。
原作でもマスタードと戦う機会は何度かあって、最初は『コジョフー』や『コリンク』といった進化前のポケモンを使っていますが、本気を出すと『コジョンド』や『ジャラランガ』などだけでなく、伝説のポケモン『ウーラオス』のキョダイマックスまで使いこなしてきます。
マスタード自身の身体能力も非常に高く、現役時代はチャンピオンのイメージを守るためにキャラ作りもしていましたが、実際はゲーム好きなのを隠して活動していたらしく、引退した現在は自室で『ポケモンクエスト』などのゲームをよく遊んでいるようです。
ちなみにアラベスクタウンのジムリーダーを務めていた『ポプラ』とは50年前にライバルだったらしいのですが、フェアリータイプの使い手にかくとうタイプで張り合っていたのを考えると、やはりその実力は確かだったのかもしれません。
また、ジョウト地方の職人『ガンテツ』とも面識があるようなので、もし今後『金・銀』のリメイクなどがあった場合はマスタードとの関係が語られる可能性もありそうです。
カラストンビ部隊の元隊長だった『アタリメ司令』
2015年にWii Uで発売された『スプラトゥーン』には『ヒーローモード』という名でストーリーモードが用意されていますが、主人公のインクリングは『New!カラストンビ部隊』の3号として入隊し、タコワサ将軍に盗まれた『オオデンチナマズ』を取り戻すため奮闘します。
New!カラストンビ部隊の1号と2号はアイドル『シオカラーズ』のアオリとホタルで、結成の発端が彼女たちの祖父に当たる『アタリメ』なのですが、アタリメはすでに高齢なのもあってインクが溜まりにくくなってしまったようで、基本的には司令官として隊員のサポートを担当しています。
しかしその正体は100年前の大戦『大ナワバリバトル』で勝利を決定づけた部隊、『カラストンビ部隊』の元隊長であり、よく見ればアタリメ司令の胸には4つもの勲章が付いていて、相当な活躍をしていたようです。
ヒーローモードではオクタリアンに囚われてしまいますが、杖の代わりにしている竹製のチャージャー『14式竹筒銃』を愛用していたようで、ゲーム内でもその復刻版がお店に並んでいました。
実際の14式竹筒銃はチャージャーでありながら威力が低めな特殊なブキで、フルチャージしても一撃で相手が倒せない代わりに連射力に優れていて、このブキを使いこなしていた…というだけでもかなりのウデマエだったのかもしれません。
ちなみにゲーム内のミステリーファイルを集めると若かりし頃のアタリメ司令の姿が見れるのですが、近年のインクリングとは生態も違うのか少し等身が高く、隣のタコワサ将軍もかなり人間に近い姿をしていました。
その後、海面上昇によって狭くなっていくナワバリをオクタリアンと1年にわたって奪いあう『大ナワバリバトル』が開戦、緒戦は勤勉なタコ陣営が優勢でしたが、アタリメとブキチの祖父『カンブリヤ・ブキノサイ』、さらに2人のイカを含めた『カラストンビ部隊』の活躍もあり最終的にはイカ陣営の勝利で幕を降ろします。
2021年9月に配信されたニンテンドーダイレクトでは『スプラトゥーン3』の新しい映像やキービジュアルが公開されましたが、アタリメはかつての3号に司令の座を譲ったようで、今後どのような活躍をするのかも気になるところです。
元ボクシングヘビー級チャンピオンの『ドック・ルイス』
『ドック・ルイス』という名前はあまり聞きなじみがないかもしれませんが、このキャラクターは1980年にファミコンで発売された『パンチアウト!!』に登場するトレーナーで、主人公『リトル・マック』のセコンドも務めています。
その見た目は恰幅のいい黒人男性で、試合の合間のアドバイスにもジョークを交える陽気な性格ですが、その実は元ボクシングヘビー級のチャンピオンで、リトル・マックの必殺技『スターパンチ』を伝授したのもドック・ルイスです。
ボクサーを引退した後のドック・ルイスは酒浸りの日々を送っていましたが、偶然出会ったリトル・マックをきっかけに一切お酒を飲まなくなり、彼をチャンピオンにするため日々コーチングに励んでいます。
ルイスの現役時代の活躍はあまり具体的に記録が残っていませんが、海外ではクラブニンテンドーの景品で『Doc Louis’s PUNCH-OUT!!(ドック・ルイスのパンチアウト)』というゲームが用意されていて、スパーリングという名目で『リトル・マック vs ドック・ルイス』が実現しています。
スパーリングでは58歳という年齢を感じさせない鋭いパンチと、その体格に見合ったタフネスさを兼ね備えていて、マックの連続パンチを顔面に受けても簡単には倒れない打たれ強さは健在です。
またスパーリング中に体力が減ってくると大好物のチョコバーを食べて回復するのですが、彼にとってチョコバーは勝利と同じくらい大切なものらしく、はじき落とすと激怒して服を1枚脱ぎ捨てて本気モードになります。
しかしマックに対する期待と愛情はかなり深いものがあって、リングの上では普段と違った真剣な顔つきで、マックが勝利するとルイスは倒れる瞬間に満足そうな顔で『いいパンチだ』と言葉を残します。
近年において『パンチアウト』の新作は発表されていませんが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』においてもリトル・マックのアピールや勝利画面にルイスが登場するので、そちらで見かけることは多いかと思います。
なおリトル・マックは名前に『リトル』と入っていますが実際は172cmあり、それと比較するといかにドック・ルイスが体格に恵まれたボクサーだったのか…も分かりやすいかもしれません。
セイロス教団を率いるカリスマの大司教『レア』
※ここから先には『ファイアーエムブレム 風化雪月』に関するネタバレが含まれています。
2019年7月に発売されたシリーズ最新作『ファイアーエムブレム 風化雪月』では『セイロス聖教会』という教団が存在するのですが、主人公が先生を務める『ガルグ=マク大修道院』は総本山でもあり、物語とは切っても切れない関係性があります。
ガルグ=マク大修道院はフォドラ3大国の中央に位置していて、その名の通り『大陸の中心』といって差し支えない影響力を持っているため、セイロス教を知らずに生きてきた主人公に対して『そんな人がいるなんて信じられない』と言われるほどでした。
そんなセイロス教団を率いている大司教が『レア』という女性で、聖母のような穏やかさと慈悲深さを持った分け隔てない性格が多くの人々から支持を集めていますが、主神である『女神ソティス』に害をなす存在には武力による粛清もいとわない冷酷さを併せ持っています。
年齢は不詳ですがその見た目は若々しく、この記事のテーマである『老齢のレジェンド』とはかけ離れているようにも思えますが…、その正体は過去シリーズの『マムクート』と同質の竜の種族『ナバテア』であって、実年齢は少なくとも1200歳を優に超えています。
はるか昔に『フォドラを偽りの支配から解放する』と主張した『解放王ネメシス』が起こした『英雄戦争』において、ネメシスはザナドに住む女神の眷属を虐殺しましたが、その際の唯一の生き残りが『セイロス』であり、激しい憎悪を持ってタルディーン平原での一騎打ちの末にネメシスを打ち破りました。
この場面はゲーム本編のオープニングで主人公の夢としてムービーが用意されているので、印象に残っている方も多いのではないかと思います。
その聖者セイロスとレアは同一人物であり、自分の生みの親である女神ソティスを主神とした『セイロス聖教会』を設立、英雄戦争やネメシスの仲間だった『フォドラ十傑』に関する事実を捻じ曲げ、紋章やセイロス教を中心とした社会までもを作り上げてしまいました。
『セイロスの書』によると女神ソティスによって全能の存在であると記されていますが、その知識や政治力だけでなく本来は白兵戦に長けた女戦士で、ゲーム内においてもレアの元を訪ねると剣術や格闘術を指導してもらえます。
歴史上の出来事に登場する人物そのものであり、まさに『生きる伝説』と呼ぶにふさわしいことには違いないのですが、女神ソティスに対する盲信ぶりと、時折見せる非情なまでの冷酷さには『本当に信用していいのか…?』と疑った方も少なくないのでしょうか?
今でも色あせないその強さと魅力
というわけで今回はかつての英雄ともいえる、任天堂のレジェンドキャラクターに焦点を当ててまとめてみたのですが、いずれも作品内でしっかりと見せ場があって、その強さは今になっても色あせていないようです。
こういった老齢のキャラクターは若いキャラクターとは違った魅力があって、その強さの一端が見られる場面があるだけで個人的には強いロマンを感じます。
他にも『ゼルダの伝説』に登場する『ハイラル王』や、『ファイアーエムブレム』の『エリウッド』に『ジェイガン』など…紹介したい人物は多いのですが、個人的に印象に残っている5人を今回は取り上げてみました。
また別の機会に新しい記事として紹介できれば、続きも書いてみたいと思います!
コメント