【レビュー】スイッチ版『Lanota』は音ゲーに慣れている人にこそ遊んで欲しい

4.0
ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

近年はスマートフォンの普及に伴ってお手軽に遊べるリズムゲームも増えてきましたが、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)のタッチパネルとも相性が良いようで、『Cytus』や『VOEZ』など様々なタイトルが移植されてきました。

私の大好きな『DEEMO』もニンテンドースイッチ版が配信済みなのですが、2019年12月21日にはスマホアプリ『DEEMO2』の開発も発表され、そちらも今後の展開が楽しみです。

※この記事は2018年7月3日に投稿した記事を再構築したものです。

ファンタジー × 音楽の『Lanota』

ニンテンドースイッチ版『DEEMO』や『VOEZ』などは『フライハイワークス』が販売を担当していますが、2018年6月14日にはまた一味違ったリズムゲーム『Lanota』の配信も開始しています。

大本は台湾の『Noxy games』が開発したタイトルで、こちらもスマートフォン向けにリリースされていたものをニンテンドースイッチに移植したゲームになります。

他のリズムゲームでもファンタジーの要素は少なからずありますが、『Lanota』は特に異世界ファンタジーの雰囲気が強く、いわば王道のRPGにも近しい世界観が特徴です。

リズムゲームとしても『タイミングよく画面をタップする』というお馴染みの操作方法でありながら、ノーツがリングの中心から広がるように出てきたり、そのリングが音楽に合わせて移動したり…、かなり独自の要素も強く持ち合わせています。

慣れていないと独特なシステムに面食らうかもしれませんが…、画面を大きく使った演奏はできるようになると爽快感や中毒性もあるので、今回は感想も交えて紹介しようと思います!

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遊び方はシンプルで簡単、中身はハイレベル

『DEEMO』や『VOEZ』などをプレイした方には馴染み深いと思いますが、リズムゲームの多くは基本的に上から『ノーツ』と呼ばれるアイコンが流れてきて、画面下のラインに重なったらタップをする…というのが主流になっています。

『Lanota』もノーツがラインに重なったら画面をタップすれは良いのですが、その見せ方が他のゲームとは異なっていて、画面下にラインが固定されているのではなく、リングのように円状に広がったラインに向かって奥からノーツが飛んできます

一見すると複雑なシステムにも感じますが、例えこれまでリズムゲームを遊んだ事がなくても、ゲーム序盤にチュートリアルに代わる楽曲がいくつか用意されているので、実際に触ってみれば初心者でもプレイの感覚を掴めるようになっています。

楽曲はすべてで73曲収録されていて、難易度も『WHISPER(簡単)』から『MASTER』までの4段階が用意されているので、リズムゲームに慣れていない方でも少しずつじっくりと練習が可能です。

しかし、操作はシンプルだから基礎さえ覚えれば後は簡単…という訳でもなく、難易度を上げるとノーツの数が劇的に増え、このリングをベースにしたシステムがかなりの曲者になってきます。

上の画像は任天堂のストアページのものですが、例えばこの画像には『2つのノーツを同時押し』がいくつか含まれています

画像をよく見ると普通の白いノーツだけでなく、全体が白く縁取られているような、少し光っているノーツがあるのが分かると思います。

この光っているノーツは『他に同じタイミングのノーツがある』という目印であり、画像では3回分の同時押しのノーツが含まれている事になります。

これにより通常のノーツと同時押しのノーツが見分けやすい…のですが、実際にプレイしているととっさに同時押しのノーツを判別するのが難しく、特に『左下と右上』や『左上と真下』のような離れた位置のノーツの同時押しは、何回も繰り返しプレイして覚えなければ簡単にはクリアできません。

『視覚』だけでタイミングを計ろうとするとどうしても難しいので、音楽をしっかりと聴いてリズミカルにタイミングを取るのがハイスコアのコツになると思います。


動くリングの難しさと中毒性の高さ

このゲーム最大の特徴は、ノーツを受け止めるリングが楽曲に合わせて動き回る事です。

リングは常に画面に固定されているのではなく、曲によっては上半分だけ、下半分だけが画面に映されたり、リングが回転して受け止めるノーツの位置がズレてきたり、リングそのものが拡大縮小されたり…、視覚的にプレイヤーのタイミングを惑わせてくる演出があります。

この演出も相まってより『視覚』よりも『音』でタイミングを取るのが大切なのですが、リングが回転した事によって画面外にあったノーツが突然出てくる事もあり、時として『初見殺し』と思えるようなフレーズも存在するので、高難易度になるほど熟練者でも一筋縄ではいかないやり応えがあります。

…かくいう私も、『DEEMO』ではそこそこクリアできるようになってきたのですが、『Lanota』では『Ultra(難しい)』にすると本当に難しく、良い評価を得る事がなかなかできません…(ΦωΦ)

しかしこの動くリングも決して適当に動き回っているのではなく、ちゃんと楽曲のリズムに合わせて移動や回転をしているので、タイミングを掴めると画面全体をリズミカルにタップするようになり、それが爽快感や中毒性を生み出しています。

リングが固定されていない分、人によって遊びやすいプレイスタイルも異なるので、人差し指だけでなく中指や親指まで使いこなすプレイヤ―も意外と多いのかもしれません。


バラエティに富んだ楽曲はノリが良くてオススメ

ニンテンドースイッチ版『Lanota』は最初は決められた楽曲しか遊べませんが、数曲ノルマを達成するとストーリーが進み、少しずつ楽曲がアンロックされて好きな曲を選べるようになります。

アンロックには特定の条件を満たす必要がありますが、ノルマをクリアする事でまさにRPGのようにアイテムを手に入れ、最終的には73曲にまでリストを拡充できます。

アップデートを繰り返したニンテンドースイッチ版『DEEMO』は284曲、『VOEZ』は215曲が現在収録されているので、それらに比べると総楽曲数は少々物足りなくも感じますが…、『Lanota』の価格は1,500円とかなりリーズナブルなので、気になった方は手軽に購入できるのも嬉しいところです。

楽曲はかなりバラエティに富んでいて、本作のファンタジーなイメージに合わせた民族的な音楽だったり、ギターやドラムの音が重厚なロックだったり、少し風変わりな3拍子の楽曲だったり…、順番に1回ずつプレイするだけでも飽きる事なく楽しめます。

また、本作はボーカルの入った曲が半数近くを占めているのも特徴で、音楽に歌がある事でプレイヤーも曲にノリやすくなり、よりハイスコアを目指したくなるこの魅力はアーケードのリズムゲームの感覚にも近いかもしれません。

ただし、『Lanota』は『DEEMO』や『VOEZ』と違いアップデートの予定はなく、楽曲追加のアナウンスも今のところされていません

それでも十分遊び込める作りにはなっていますが、現在のスマホ版に収録されている最新曲はニンテンドースイッチ版では遊べないので、その点には注意が必要です。

ちなみに開発会社は違うのですが、『VOEZ』に収録されている『MilK』という楽曲は『Lanota』にも収録されているので、プレイされていた方は比べてみるのも面白いと思います。


肝となるストーリーは意外と控えめ…?

『Lanota』は絵本のようなファンタジーの世界観が特徴的で、楽曲をクリアする事でモノクロだったカバーイラストが色を取り戻し、様々なアイテムが手に入ったり、新しいストーリーを見られるようになります。

チュートリアル代わりの『チャプター0』は定められた楽曲をクリアする度に物語が挿入されますが、その後のフリープレイでは物語は挿入されず、メニューから『ストーリー』を選ぶ事で解放されたエピソードを再生できるようになります。

逆に言えばメニューから開かなければストーリーを目にする事もないので、人によっては物語を追わずにリズムゲームの部分のみを遊び続ける人もいるかもしれません。

また、アンロックされるエピソードは必ずしも順番通りという訳でもなく、序盤のエピソードが見れない状態なのにチャプター3のエピソードがいきなり解放されたり、意外と順を追って物語を読むのが難しい…気がします。

調べてみると元のスマートフォン版とは少し仕様が違うようで、スマホ版であれば指定の曲をクリアする事で順番にエピソードが見れるのですが、ニンテンドースイッチ版は楽曲を選べる自由度が高い代わりに、エピソードの開放は任意になっているようです。

優しいタッチで描かれた少年少女の物語は惹き込まれるものがありますが、本来見どころであるストーリーがあまり強く取り扱われていないのは、人によって好みが分かれるかもしれません。

プレイに慣れれば慣れるほど面白くなってくる

そんな訳で、ニンテンドースイッチ版『Lanota』の簡単なレビューでした。

最初に書いたように『DEEMO』や『VOEZ』と比べると独特なシステムに難しく感じますが、やり応えと慣れた時の楽しさはトップクラス…ではないかと思います。

曲数はそれなりでもバラエティに富んでいますので、ノリノリのカッコいい曲だけでなく、ファンタジー感のある民族的な音楽が好みな方もチェックしてみてはいかがでしょうか(ΦωΦ)?

スマホ版に比べると少し影は薄くなっていますが、絵本のようなタッチのストーリーも本作の見どころになっていますので、音ゲー以外の部分でも楽しめるのも嬉しいところです。

他の音ゲーを遊んで慣れている方や、アーケードで音ゲーに触れている人ほど『Lanota』は燃えるゲームではないかと思います。

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