【レビュー/感想】『Luna’s Fishing Garden』はシンプルな釣りとグラフィックに癒される可愛らしい良作

ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

近頃はオンラインで遊べるゲームを繰り返し遊び続けていて積みゲーがかなり増えてしまったので、先日も買ったきりになっていた『The First Tree』をプレイしレビュー記事を投稿しました。

しかしまだまだ遊びきれていないゲームはかなり残っているため、今年はどうにかプレイ本数を増やしていきたいな…と思う今日この頃です。

のんびり釣りと建築が楽しめる可愛らしいゲーム

そんな積みゲーを溜め込んでしまっている最中、先日クリアまでプレイしたタイトルに『Luna’s Fishing Garden(ルナのフィッシングガーデン)』というゲームがあるのですが、こちらは5時間程度でエンディングを迎えられるカジュアルな良作でした。

タイトル的にルナが主人公…と思えそうですが、ルナは『精霊の世界』に住んでいる巨大なキツネの精霊の名前で、主人公はこの精霊の世界に迷い込んでしまった少女『キャシー』です。

キャシーは突然の大嵐に吹き飛ばされて、本来は人間の入ることができない精霊の世界に入り込んでしまったのですが、この大嵐によってルナの管理していた庭園も荒れてしまいました。

キャシーは庭園を元通りにしたいルナのお手伝いをしながら元の世界への帰り方を探す…というのが大まかな話の流れですが、ゲームとしてはのんびりと釣りや建築を楽しむスローライフなもので、全体的にかなり可愛らしい雰囲気でまとまっています。

個人的にかなりオススメできるタイトルだと思ったので、今回はそんな『Luna’s Fishing Garden』について簡単なレビューを書いてみようと思います!

※この記事はNintendo Switch版でのレビューになります。

釣りを通して精霊の願いを叶えるスローライフ

ゲームの根幹となる『ルナの庭園』を元の美しい姿に戻すには、この世界でお金の代わりに使われる『魔法の葉』というものがたくさん必要になります。

最初にルナから提示される『島や海に散らかったゴミを片付けて欲しい』というクエストをこなすと、手持ちのインベントリがゴミでいっぱいになってしまいますが、ルナは手持ちのアイテムをなんでも魔法の葉と引き換えてくれます

そして海を自由に移動できる『落ち葉の船』と『釣り竿』を序盤で譲ってもらえるので、これで魚を釣ってはルナに売り、集まった魔法の葉を使って物語を進める…の繰り返しが基本です。

釣りができるポイントはいくつか決められていますが、ポイントによってそれぞれ違った種類の魚が釣れて、総数は20種類以上にもなります。

このゲームの釣りについては2種類の操作方法が用意されていて、『チャレンジ』ではゲージの動きに合わせてボタンを押したり離したりと少し難しいですが、『リラックス』を選べば魚が食いついているときにボタンを押し続けるだけで魚が釣れるようになります。

スタート地点から離れた釣りポイントほど難易度の高い魚が生息しているので一筋縄ではいきませんが、この世界に住んでいる精霊はルナだけでなく、巨大なアシカの精霊『ジェリービーン』に魔法の葉を渡すことで釣り竿の強化も可能です。

精霊たちはシェリーに様々なお願いをしてきて、中には難易度の高い魚を釣ってきて欲しいというものもあるので、釣り竿の強化はできるだけ早く済ませておくと後々楽になるかもしれません。

精霊の世界は霧がかかったように行ける範囲が制限されていますが、灯台に魔法の葉を収めて光を灯すことで霧が晴れ、より遠くまで船で移動できるようになります。

魔法の葉をどこに重視して使うかは人によって好みが違いますが、行ける範囲が広がればそこで新しい精霊との出会いもあるので、ストーリーの先が気になれば灯台を優先するのも1つの選択肢だと思います。

自分好みの庭を作れば魔法の葉も増える優しいシステム

序盤でキャシーはルナから『種袋』という不思議な袋を授けられますが、これは魔法の葉を使うことで様々な植物や動物を呼び出せるもので、海には『スイカ』や『カニかご』などを、陸には『バナナの木』や『アボカドの木』などを設置できます。

植えた植物や海産物は特に世話をする必要もなく時間経過で自然に育つので、定期的に作物を収穫すればそれも魔法の葉に引き換えてもらえます。

収穫できるようになるまでにはそれなりの時間が必要になりますが、釣りだけでは集めるのが大変だった魔法の葉を安定して手に入れる方法でもあるので、余裕があれば積極的に配置しておきたいところです。

育てた植物や作物は精霊たちの依頼で必要になることもあるので無駄にならない代わりに、木を植えられる陸は面積が限られているため、ある程度種類をばらけさせて植えると良いかもしれません。

とはいえ本作はのんびりとスローライフを楽しむゲームなのであまり効率を重視する必要もなく、むしろどのように配置したら美しい庭園になるか…、見た目重視で考えた方がより楽しめると思います。

作物や海産物が育ったら収穫しなければならず、世界の端から端まで収穫しては売る…と考えるとかなりの手間に思えますが、なんと種袋から『カピバラの家』を設置するとカピバラが小舟で海産物を収穫・売却してくれるようになって、管理が一層楽になります。

さらに物語が進むと種袋から『鳥の巣』も設置できるようになって、鳥たちは船のパワーアップなどに使う『木材』を集めてくれたり、『ミヤマオウムの巣』を置けば陸地に植えられた果物なども自動で収穫してくれます。

釣りあげた魚や収穫した作物は巨大な鳥の精霊『ナイジェル』に持っていくと図鑑に記録してもらえるので、図鑑完成を目標にするのも良いかもしれません。

ピクセルアートの可愛らしいグラフィックとモーション

『Luna’s Fishing Garden』はすべてのグラフィックがドットで描かれていますが、主人公のキャシーを始めとしたキャラクターのデフォルメが魅力的です。

アニメーションもかなり細かく動いて、例えばキャシーが釣りをするときは力を込めている顔になったり、無事釣りあげたときはは頭を揺らして喜んだり…どこか純朴さが垣間見えます。

この世界に住んでいる精霊もルナを初めとしてかなり細かく描かれていて、本来は恐ろしく感じるほどの巨大な動物も愛嬌があります

もちろん種袋から設置できる植物や動物も綺麗なドット絵で、中でも『ハス』や『竹』などは大きくなれば収穫できるだけでなく庭園の見栄えも良くなり、鳥の巣を増やせば世界に鳥が飛び交うようにもなるので、自分だけの美しい庭園を作り上げるのも1つの楽しみ方だと思います。

本作を開発した『Coldwild Games』はラトビアを本拠地とするメーカーですが日本語ローカライズも対応しており、キャシーが出会う精霊たちのセリフや、クエスト一覧メモに書かれたキャシーのコメントなどの言葉遣いはなかなか軽快で親しみやすさを覚えます。

特に最初はちょっとツンケンしているルナも依頼をこなすたびに少しずつ打ち解けて、なんだかんだとキャシーに気をかけてくれる様子は遊んでいて可愛らしく感じるほどです。

数時間で100%クリアできるボリューム不足が欠点

ゆったりした世界で釣りを中心としたスローライフの楽しめる『Luna’s Fishing Garden』ですが、全体のストーリーは短めで、5時間程度でクリア…どころか達成率100%も難なく達成できてしまうほどボリュームは控えめです。

最初にもらえる『落ち葉の船』だけでは移動に難がありましたが、物語が進むと船をパワーアップしてスピードが上がったり、海を渡らずとも陸から陸へ移動できるアイテムが手に入ったり…利便性が増してきます。

終盤にもなると種袋から植えた作物をカピバラやミヤマオウムが自動で収穫と売却してくれるので、釣りをせずとも自動で魔法の葉が入り続け、最終的には使い道のない魔法の葉が溜まってしまいます

やり込み要素としてはナイジェルの作る図鑑完成で、コンプリートするにはすべての魚を釣り上げなければなりませんが、他の精霊の依頼でも特定の魚が必要になるケースが多いので、意識せずとも大部分の魚は釣れると思います。

種袋から配置できるものも種類は豊富ですが、植物の木を陸に植えるにはそれなりのスペースが必要で陸の面積も限られているので、やり進めていくと思ったより自由度が少ない…と感じるかもしれません。

しかし逆にいえば『牧場物語』や『マインクラフト』のようなゲームは『やれることが多いからこそ遊び方が分からない』という人も多く、『Luna’s Fishing Garden』は誰でもカジュアルな気持ちで最後まで遊びきれる…とも言えます。

緩やかな世界観に浸りたいならオススメ

というわけで今回は私が先日クリアした『Luna’s Fishing Garden』についてレビュー記事を書いてみましたが、ボリューム不足という欠点はあるものの、全体の世界観や雰囲気を含めて十分オススメできるタイトルだと思います。

近年はインディーを中心にドットのゲームが人気を集めていますが、本作は海外で作られた中でも可愛らしさが前面に押し出されていて、ゲームそのものをあまり遊んでいなかった人でも安心して進められます。

一方で最終的に作物の自動化などができるわりに、効率化を求めれば求めるほど庭園の景観が悪くなってしまったり、魔法の葉が溜まりすぎてやることがなくなってしまったり…本来の魅力が薄れてしまうところがあるので、効率重視で遊びたい人には向いていないかもしれません。

本作は820円と非常にお手ごろな価格で、時にセールになっていることもあるので、ちょっとリラックスしたゲームを遊びたい…という方には手に取りやすいゲームではないかと思います。

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  • 遊びやすさ
    5
  • 飽きにくさ
    3
  • ストーリー性
    2
  • やり込み要素
    2
  • コストパフォーマンス
    3

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