今やさらわれるだけじゃない、『強いピーチ姫』の登場するゲームを紹介してみる

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年9月14日にはおよそ3ヶ月ぶりとなる『Nintendo Direct』が配信され、期待の完全新作から懐かしのリメイク作まで…数多くのタイトルが発表されました。

個人的にはやはりゲームキューブの名作『ペーパーマリオRPG』のリメイクや、14年ぶりにもなるシリーズ最新作『風来のシレン6』が気になっていて、今から発売が楽しみな今日この頃です。

主人公としてひときわ輝きを見せた『ピーチ姫』

そんな今回の『Nintendo Direct』では『スーパーマリオ』に関するタイトルも目白押しで、『マリオ vs ドンキーコング』や『スーパーマリオRPG』、『ルイージマンション2 HD』『マリオカート8 デラックス コース追加パス』などなど…途切れることなくリリースが予定されています。

中でも特に印象的だったのが『プリンセスピーチ Showtime!』で、スーパーマリオシリーズのヒロインである『ピーチ姫』を主人公に置いた本作は、お姫様らしくエレガントで可愛らしい演出にマリオとはまた違った魅力を感じました。

『キラメキ劇場』を舞台にした本作では、まさに演劇のように『剣士ピーチ』や『カンフーピーチ』など様々な衣装に身を包み、襲い来る敵を打ち払う様子がPVにて公開されています。

ここまでしっかりとしたアクションを見せるピーチ姫はかなり珍しいように思えますが…、これだけ長い歴史の中においてピーチ姫が戦う作品も実は少なからず存在するので、今回はそんな『強いピーチ姫』についていくつか紹介してみようと思います!

初めてアクションゲームのプレイアブルになった『スーパーマリオUSA』

ピーチ姫の初登場作品といえば1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』に他なりませんが、本作ではキノコ王国を滅ぼした『クッパ』によってさらわれてしまい、マリオの助けを待つ悲劇のヒロインでした。

当時はまだピーチ姫に対してクッパも特別な好意を持っておらず、滅亡したキノコ王国を元に戻すほど強力な魔力を持っているピーチ姫を封じるために、クッパはピーチ姫をさらって城に閉じ込めた…という経緯があります。

その後『スーパーマリオブラザーズ2』以降もピーチ姫がクッパにさらわれるのはシリーズにおける『お約束』となり、スーパーマリオに欠かせない存在にまでなったのは多くの方が知るところです。

しかし1992年に発売された『スーパーマリオUSA』ではマリオ、ルイージ、キノピオに加えてピーチ姫までプレイアブルキャラクターになり、マリオたちと同じようにダッシュやジャンプを駆使して夢の国『サブコン』を冒険しました。

本作は任天堂とフジテレビが共同開発した『夢工場ドキドキパニック』を海外に輸出する際、キャラクターをマリオに差し替えて開発された異色のタイトルで、ピーチ姫は『リーナ』というキャラクターがベースになっています。

リーナは力が弱い代わりにジャンプした後しばらく空中を移動できる『空中歩行』という特殊能力を持っていたのですが、この特徴はそのままピーチ姫に受け継がれ、2013年に発売された『スーパーマリオ 3Dワールド』などでも再現されていて、今やピーチを代表する個性の1つといっても過言ではありません。

この空中浮遊がスーパーマリオUSAにおいても非常に強力で、アクションゲームが苦手な子供でも落下ミスを大幅に減らせたり、敵キャラクターの上にジャンプで簡単に乗れるようになったり…、初心者から上級者まで愛用していた方は非常に多かったようです。

まだ当時はゲーム内にセリフがほとんどないので、具体的にピーチがどのような性格だったのか定かではないものの、マリオたちと比べても遜色ない実力を発揮し、この辺りから少しずつアグレッシブな様子を見せるようになってきました。

2023年10月20日に発売が予定されている『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』では、クッパにさらわれることもなく当然のようにプレイアブルキャラクターになっていて、もはやアクションも慣れたものなのかもしれません。

キャラクターの個性が色濃くついた『スーパーマリオRPG』

クッパにさらわれることが多く、あくまでヒロインとしての活躍が主だったピーチ姫のキャラクター性をより強く描いた作品といえば、1996年発売の『スーパーマリオRPG』が挙げられます。

スーパーマリオRPGにおいても冒頭でクッパにさらわれてしまうのは変わらないですが、異世界の軍団『カジオー』によってクッパ城は乗っ取られてしまい、クッパに加えピーチ姫まで城の外まで投げ出されてしまいました。

ピーチ姫は『ブッキー』という男が暮らす『ブッキータワー』に落下し、結婚式を執り行うため『メリーマリー村』まで連れ出されますが、ウェディングケーキを食べてブッキーが満足するとピーチ姫も開放され、その後はマリオの仲間の1人としてパーティに加わります

本作におけるピーチ姫はいわゆるRPGでいう『ヒーラー』で、基礎的なステータスが少し低い代わりに回復魔法を得意としており、少ないFPで全体回復や状態異常の回復、さらには倒れてしまった仲間の蘇生までを1人でこなせます。

これが非常に強力で加入後のボス戦、特に『ヤリドヴィッヒ』や『クィーンフラワー』、『オノフォース』などとの戦闘においては、ピーチをパーティに入れているか入れていないかで難易度が大幅に変わってくるほどでした。

基本的にはやられないことを最優先するキャラクターなので、防御や回復魔法にターンを費やすことが多いですが、攻撃もこなせないわけではなく、相手をビンタしたりフライパンで叩いたり…これまでのイメージとはまた違った描写が多くなっています。

また、本作ではもともとお転婆な性格に描かれているのに加え、終盤に訪れる『武器世界』ではカジオー軍の幹部『ブチョー』に『もう、こんなことは やめて!』と正面から言い放ったり、旅を通じて一層度胸も付いたようです。

『スーパーマリオRPG』は2023年11月17日にリメイク版が予定されていますが、パワーアップしたグラフィックでどのように表現されるのか…今から発売が楽しみな方も多いのではないかと思います。

リメイク版は新要素としてパーティメンバーによる合体攻撃も用意されているとのことで、マリオ・クッパ・ピーチの3人の合体攻撃…と考えると、どのようなものかぜひ1度は発動させてみたいところです。

パーティゲームに数多く参戦、マリオやクッパとも真剣勝負

アクションゲームとしての初プレイアブルは『スーパーマリオUSA』でしたが、ピーチ姫は数々のパーティゲームにも参戦していて、その1作目となるのが1992年8月発売の『スーパーマリオカート』です。

今やおなじみとなったスーパーマリオカートシリーズは、レースゲームでありながら1作目から『コイン』や『アイテム』など独自の要素が盛り込まれており、走力だけでなく運にも左右されるパーティ性が大きな人気につながりました。

ピーチ姫も『コウラ』や『バナナの皮』を使ってライバルを攻撃するのはもちろん、CPUの場合ときおり専用アイテムの『毒キノコ』まで地面に設置してきて、思いのほか攻撃的な印象を感じたかもしれません。

その後NINTENDO64がリリースされると『マリオゴルフ』や『マリオテニス』といったタイトルも発売され、中でも『マリオパーティ』のミニゲームではパンチやヒップドロップでライバルを蹴落とすお転婆っぷりまで見せています。

そしてやはり『強いピーチ姫』を語るうえで欠かせないとなれば『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズで、ピーチは2001年発売の『大乱闘スマッシュブラザーズDX』から参戦を果たし、名だたるファイターたちと並んで大乱闘の舞台に降り立ちました。

スマブラにおけるピーチ姫は様々なタイトルから要素が拾われていて、例えば少しの時間だけ空中を移動できる『空中浮遊』や、地面から野菜を抜いて武器にできる『野菜ひっこ抜き』は『スーパーマリオUSA』から再現されています。

他にも『スーパーマリオRPG』で装備していたフライパンで攻撃したり、キノコ城を抜け出すシーンさながらパラソルを使ってふわふわと落下したり…、ややテクニカルでありながら使いこなせば非常に強力なファイターとして高い人気を持っていました。

ちなみにクッパの参戦もこのスマブラDXからで、ピーチと並んで大乱闘に興じていたのですが、『ピーチがクッパをあまり恐れなくなった』のもこの頃から…だったかもしれません。

その後のシリーズにおいてはピーチ姫がクッパにさらわれたとしても、2017年発売の『スーパーマリオ オデッセイ』ではクッパのプロポーズを面と向かって断ったり、徐々にパワーバランスが対等に近づいてるようです。

数々のアクションで主人公を務めた『スーパープリンセスピーチ』

ピーチ姫が主人公を務めるタイトルは『プリンセスピーチ Showtime!』が初めてではなく、2005年にDSで発売された『スーパープリンセスピーチ』だったりします。

本作はクッパがマリオやルイージ、キノピオたちを捕らえ、ちょうど散歩に出ていて無事だったピーチ姫が救出に向かう…というこれまでとは逆の物語で、クリボーやノコノコを相手に数々のアクションで立ち向かいます。

意外にもアクションの幅はマリオにも負けないくらい広く、ジャンプで敵を踏みつけるだけでなく、スライディングで素早く移動しながら攻撃したり、下り坂を滑りながら蹴散らしたり、十分にクッパ軍団と渡り合えるだけの強さを身に付けていました。

今作は家臣のキノじいが見つけてきた不思議なしゃべる傘『カッサー』がピーチ姫の相棒として登場し、移動から攻撃まで様々な場面で活躍、ゲームの攻略に関するアドバイスまでしてくれます。

そしてこのゲームには『喜怒哀楽』の感情によって様々なアクションを起こすことができて、例えば『喜』であれば自由に空中を移動できたり、『怒』であれば燃え上がる炎で敵に攻撃したり、マリオとは一味違った独自の要素が取り入れられていました。

これら『きぶん』による喜怒哀楽パワーを使うには『カッサーゲージ』というエネルギーが必要なため無尽蔵に使えるわけではありませんが、ステージに落ちているクリスタルを拾う、カッサーに敵を食べさせる、など回復手段も豊富に用意されていたので、どんどん使っていけるのも面白いところです。

女性や子供にも遊びやすいゲームデザインにした影響か全体の難易度が低く、喜怒哀楽の『楽』を発動すればHPも徐々に回復するので、これまでアクションゲームに触れていなかった人にも手を出しやすいタイトルではないかと思います。

しかしラストステージに挑むには各ステージに捕らわれているキノピオをすべて見つけ出さなければならないので、十分なやり込み要素もあり、次の『プリンセスピーチ Showtime!』まで19年もかかったというのはちょっと意外なところです。

物語の最後では巨大化したクッパと1対1で戦うことになるのですが、喜怒哀楽のパワーがあるとはいえピーチ姫がこれで勝ててしまうのであれば、確かに必要以上にクッパを恐れることも少なくなるのは当然…?だったのかもしれません。

『プリンセスピーチ』でシリーズ化の可能性も?

というわけで今回は数あるスーパーマリオシリーズの中から『ピーチ姫が強い作品』をいくつか挙げてみましたが、やはりクッパにさらわれることは未だにあれど、マリオが助けに来てくれると信頼しているのもあって精神的にもかなり強くなっているようです。

他にも『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』では武器を身に付けてマリオたちと共に戦ったり、『スーパーマリオ オデッセイ』では助け出した後に自由に一人旅をしていたり…、『悲劇のヒロイン』から今や立派な主要キャラクターにまで躍進しました。

かなり久しぶりの主演作品となる『プリンセスピーチ Showtime!』ですが、マリオにはできない独自の要素がかなり盛り込まれているようなので、『ルイージマンション』のように『プリンセスピーチ』でシリーズ化する可能性も高いのかもしれません。

今作は『キラメキ劇場』を乗っ取った『グレープ劇団』に立ち向かう物語とのことで、クッパとはまた違った敵とどのように戦うのか…今から発売が楽しみです。

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