【レビュー/感想】100円で買える『Clocknockers 2』はシュールだがやや最適化不足?

2.5
ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

毎年、年末年始になるとSteamではウィンターセールの開催が恒例になっていますが、私もこの冬は気になっていたタイトルをいくつか購入しました。

中には半額以上に値引きされているタイトルも少なくなくて、2023年は新旧問わずいろいろなゲームに触れてみたいと思う今日この頃です。

止まった世界で人間をゴールに導く100円ゲーム

ウィンターセールは数多くのタイトルが割引されているのでどのゲームを買おうか悩みますが、やはり低価格であれば『とりあえず買ってみよう』と手に取れるのが強いところです。

そんな中で見つけたのが『Clocknockers 2』というゲームで、このタイトルはもともと100円で販売されているのですが、30%OFFの値引きによりなんと70円で購入できました。

本作は日本語に対応していないのでストアページも英語で書かれていますが、操作方法は説明が不要なほどシンプルで、基本的に移動とジャンプしか使いません。

舞台となるアメリカはアンリアルエンジンによりきれいに描かれていて、一見すればとても100円のようには思えません。

本作は悪人の手によって世界の時間が止められてしまった中、主人公だけが唯一フリーズを回避し、固まっている街の人々をゴールとなるポータルまで運ぶゲームです。

なかなか斬新な題材ですが、今回は100円で販売されている『Clocknockers 2』が実際にどれだけ楽しめるのか…簡単にレビューを書いてみようと思います!

Steamのストアページはこちら

広大なマップから人を探し出す『かくれんぼ』ゲーム

本作は全部で3つのステージが用意されていますが、どのステージでも開始時は必ずゴールとなるポータルの前から始まって、ここに街の人を10人連れてくるのがクリアの条件になります。

街の人々は時間停止によって固まっているので、歩いてポータルまで来てもらう…というわけにはいきませんが、主人公が少し体に触れるだけでその姿のままクルクルと回転しながら転がっていきます

いわば運動会の大玉転がしのような要領で街の人をポータルまで転がしていけばいいのですが、人間はボールと違って縦長のいびつな形をしているので、微妙な力加減をしなければ壁や細い通路に引っかかってしまうこともあります。

ちょっとした当たり方の違いでおかしな回転をしたり、立った姿のまま縦に転がり続ける光景はかなりインパクトがあって、その何ともいえないシュールさが本作の1番の魅力だと思います。

ポータルに10人運びきればクリア…と聞くと簡単そうに思えますが、それぞれのマップはかなり広大なのに対して街の人も10人ピッタリしか配置されていないので、終盤には『最後の1人が見つからない…』とかくれんぼのようなゲームにもなってきます。

街の人は大通りや公園の広場などある程度見つけやすいところに配置されていて、隅から隅まで探索しなければならない…というわけではありませんが、ちょっとした見落としで思ったよりクリアに時間がかかる可能性はあるかもしれません。

最初は思い通りにいかないのも新鮮で楽しく感じますが、後半になると『人を見つけて運ぶ』の繰り返しになるので、ややマンネリ感があるのは拭えないところです。

私は1~2時間ですべてのステージをクリアできましたが、ステージ2の『自由の女神像』で有名なリバティ島はかなり広く、住民が配置されていない余白も大きいので、ゲームとしてはスカスカのマップに思えるのが正直な感想です。

ただ、このリバティ島はGoogle Mapで確認してみるとかなり再現度が高く、なんと自由の女神像のてっぺんにまで登れるので、アメリカの風景をゲームで体験できるのは面白いと思います。

ハイペースかつ低価格…故の調整不足が見える?

リアルなアメリカを舞台にした本作はそのグラフィックの美しさもあって非常に見ごたえがありますが、一方で最適化がうまくされていないのかゲームプレイに支障をきたす不具合もありました。

まず本作を起動するとフルスクリーンでゲームが始まり、これはSteamのゲームであればそこまで珍しくないのですが、タイトル画面の『設定』からフルスクリーンを解除しても、別の設定を触ると再びフルスクリーンに勝手に戻ってしまいます

フルスクリーンの『ON / OFF』ボタンが反応しないこともたびたびあって、恐らくキーボードとマウスを併用すると正しく認識されないときがあるのかな…と思います。

タイトル画面からではなく、ゲームプレイ中に設定画面を開くとそれを閉じれなくなることがあり、ゲームに復帰できずいったん再起動…というケースもありました。

本作はステージごとにセーブはされますが、途中経過はクイックセーブをこまめにしていなければ消えてしまうので、こういった不具合が残っているのは残念なところです。

また、実は今回このゲームを配信しながら遊んでいたのですが、先ほど紹介したステージ2のリバティ島は広大なマップを読み込むためかGPUへの負担がかなり大きく、配信画面がかなりカクついてしまいました。

今回使っていたパソコンは2021年に購入したゲーミングノートPCで、『GeForce RTX 2060』というそれなりのグラフィックボードを備えており、あらかじめゲームの表示設定も『Normal』に下げていたのですが、それでも途中からよりグラフィックの設定を下げなければ動作が安定しませんでした。

私は動画配信用のソフトと一緒に起動していたのも原因ではありましたが、美しい画面で遊ぶには思ったより高いスペックのパソコンが必要になるかもしれません。

本作の開発元『Archor Wright』は相当早いスピードでゲームをリリースしていて、いずれも100円前後の低価格ですが、あまり処理を軽くするような最適化は行われていないようなので注意が必要です。

値段分は遊べるけど相応のボリュームかも

というわけで今回は私がセール中に70円で購入できた『Clocknockers 2』の簡単なレビューを書いてみましたが、元値が100円なのもあって、それ相応のボリュームではありました。

グラフィックは美しく、各ステージに配置された人間を転がして運ぶ様子はシュールで面白いのですが、最終的には同じことの繰り返しになりやり込み要素もないので、ゲーム性は少々薄いのが残念なところです。

そもそもの価格が100円とアーケードゲーム1回分にも等しく、誰でも気軽に購入できますが、調整不足からか細かな不具合もいくつか見られ、ある程度の性能を持ったパソコンが必要になるのを考えると『みんなにオススメ』とはいえないかもしれません。

一方でゲーム内に描かれるアメリカの風景は現実世界さながらのリアリティがあるので、街を自由に探索するのが好きであれば値段分は楽しめると思います。

Steamのストアページはこちら

  • 遊びやすさ
    3
  • 飽きにくさ
    1
  • ストーリー性
    2
  • やり込み要素
    1
  • コストパフォーマンス
    3

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