デイジーが褐色になった理由?出身の『サラサランド』がどんな場所が調べてみた

マリオワールドの話
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こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

『スーパーマリオ』に登場するヒロインといえば、真っ先に思い浮かぶのは「ピーチ」に他なりませんが、近年は「ロゼッタ」や「ポリーン」、「キノピーチ」なども活躍の場を増やしていて、昔に比べると画面の華やかさが格段にパワーアップしています。

そんな中、ピーチに続く長い歴史を持つヒロインといえば、1989年の『スーパーマリオランド』で初登場したお姫様「デイジー」で、今や『マリオパーティ』や『マリオカート』はもちろん、「大乱闘スマッシュブラザーズ」にまで参戦を果たしました。

長らくパーティ系のゲームへの登場にとどまっていましたが、2023年発売の『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』ではプレイアブルキャラクターとなり、ついにマリオたちと肩を並べて冒険にも繰り出しています。

近年ではデイジーの肌が褐色に戻った?

デイジーの知名度を一躍押し上げたタイトルが、2000年に発売された『マリオテニス64』で、「サラサランドから来た異国のお姫様」という設定を反映してか、当時のアートワークでは肌が褐色で描かれています。

それは同年発売の『マリオパーティ3』でも同様でしたが、2002年の『マリオパーティ4』でデザインが一新されると、肌はピーチ姫に合わせるように色白になり、「サラサランドの姫」という設定も徐々に表には出てこなくなりました。

しかし2021年6月、『マリオゴルフ スーパーラッシュ』にてデイジーの肌が再び褐色に戻されると、一部のコミュニティで大きな話題となり、その後の『スーパーマリオパーティ ジャンボリー』や『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』などでも、褐色肌は引き継がれています。

デイジーの元気で活発な性格を表現するため、日焼けの肌に変更された可能性も考えられますが、これはやはり砂漠や荒野が広がるサラサランドの気候を反映したものと思われ、少しずつ「異国の姫君」というイメージに戻そうとしているのかもしれません。

2025年6月5日に発売が予定されている『マリオカート ワールド』でも、サラサランドをモチーフとしたらしきコース画像が公開されていて、今後デイジーの設定もより深く描かれるのではないか、と個人的には期待しています。

というわけで今回は、そんなデイジーの出身である「サラサランド」について、どのような国なのか具体的な特徴をまとめてみようと思います!

※この記事は2022年4月22日に公開した記事を再編成したものです。

キノコ王国に隣接した、広大な連合王国

サラサランドは「ピラプト王国」「ミューダ王国」「イーストン王国」「チャイ王国」の4つの国からなる連合王国で、マリオやピーチが住んでいる「キノコ王国」と隣接しています。

1989年に発売された『スーパーマリオランド』では、「宇宙海賊タタンガ」の襲来によってデイジーがさらわれ、上空も真っ黒な雲に覆われてしまいましたが、それ以前は平和な国として知られていて、サラサランド内でも国を跨いだいざこざなどはなかったようです。

スーパーマリオランドではデイジーを救出するために4つの国を巡るのですが、それぞれの国の住民はタタンガの宇宙洗脳によって操られていて、国王までもがエリアボスとしてマリオの前に立ちふさがります

自然豊かなキノコ王国に対して、サラサランドは古代の文明や遺跡と縁が深く、未だ解き明かされていない謎も少なくありません。最新の技術や化学というよりは、古くから続く歴史に重きを置いているようです。

また気候や環境の違いもあってか、「クリボー」ではなく一回りサイズの小さい「チビボー」だったり、「ノコノコ」ではなく背中に爆弾を背負った「ノコボン」だったり、生態系もキノコ王国とは少し異なっています。

巨大なピラミッドが目を引く『ピラプト王国』

『スーパーマリオランド』においてマリオが最初に訪れる国が「ピラプト王国」で、ここはエジプトをモデルに描かれています。全体的に乾燥した気候らしく、砂漠を思わせる地面やピラミッド、背の高いヤシの木などが印象的です。

エリア3で冒険するピラミッドの内部は、背景に古代文字らしきものが描かれていて、「舟」や「矢」を思わせる抽象的なデザインなのを考えると、サラサランドにおいてもかなり古い建造物であることがうかがえます。

壁にはロウソクが備え付けられており、ある程度の整備はされているのかもしれませんが、底が見えない穴がいくつも空いていたり、一部の天井が崩れてきたりと、決して安全ではありません。

ピラプト王国の住民は巨大ヘビの「ニョロリン」や、スフィンクスのように鎮座した「ガオー」など、まさにエジプトを連想させるものが多いですが、水の少ない砂漠で動き回るのは得策ではないのか、積極的に襲ってくる敵はそこまで多くないようです。

国王でありエリアボスでもある「キング・トトメス」は、ガオーを一回り大きくした、まさにスフィンクスそのものともいえる見た目で、上下にジャンプしながらマリオに炎を噴いてきます。

マリオの踏みつけでも倒すことはできませんが、その攻略法は『スーパーマリオブラザーズ』のクッパと類似していて、ジャンプの隙をついて下をくぐり、奥のゲートのスイッチを押せば突破が可能です。

広大な海と未知の物体が混在する『ミューダ王国』

ピラプト王国の次に訪れるのが「ミューダ王国」で、こちらは四方が海に囲まれており、小さな浮島がいくつも連続したような地形になっています。他国からの移動手段が限られているのか、マリオも正体不明のUFOに乗ってこの国へ移動してきたようです。

モデルは名前の通りバミューダ諸島で、登場する住民も人喰い魚である「トリオン」や、巨大なタツノオトシゴ「ユラリン」など、海に暮らす生物がかなり多くなっています。

一方で鉄のような素材の硬いブロックがあったり、「メカポン」という首を飛ばしてくる自立型のロボットが歩き回っていたり、さらに海底には謎の機械が沈んでいたり…、自然のものとは思えないロストテクノロジーの面影が各所に残されています。

国王は「ドラゴンザマス」という、ユラリンよりもさらに巨大なタツノオトシゴで、不死身の生命体「タマオー」に守られながらマリオに炎を噴いてきます。

ドラゴンザマスは海底に住んでいるため、マリオも「マリンポップ号」という潜水艦に乗って立ち向かいますが、魚雷を20発も撃ち込まなければ倒せない耐久力を備えていて、シューティングに慣れていないプレイヤーを苦しめました。

ちなみにミューダ王国には「ホーネン」という魚の骨のような敵も出てくるのですが、このキャラクターは「タタンガに食べられたトリオンの姿?」と紹介されています。骨だけになっても命を持って動けるのは、ミューダ王国に秘められた不思議な力があったりするのかもしれません。

岩石と荒野に囲まれた『イーストン王国』

ミューダ王国に続き、マリオの訪れる3つ目の国が「イーストン王国」で、こちらはピラプト王国以上に砂地や岩山が多い、荒れ果てた地形をしています。背景のいたるところにはモアイ像が描かれていて、またこれまでの国とは違った文明を持っていたことが分かります。

切り立った崖やトゲのように尖った岩が多く、さらに空からは「ガンチャン」という巨大な岩のキャラクターが無数に降ってくるのもあって、あまり安全な国とはいえないようです。

モデルになっているのはイースター島で、住民も「トコトコ」や「パタドン」など、モアイ像がそのまま動いているようなものが多く、特にパタドンのグラフィックは妙に顔つきがリアルで少し怖いかもしれません。

国王の「ヒョイホイ」は「トコトコが進化したもの」と説明されていて、まさにモアイに手足が生えたような見た目をしています。パワーもかなりのもので、絶え間なくガンチャンを投げつけてきますが、投げてきたガンチャンを足場に乗り継ぎ飛び越せば、奥のゲートが開いて突破が可能です。

イーストン王国で自生している植物はパックンフラワーくらいしかなく、不毛な荒れ地と化しています。洞窟では滝が流れているように見えますが、「流砂の洞窟」と呼ばれていることから、流れているのは水ではなく砂のようです。

ヒョイホイの待ち構えるエリア3は遺跡のような構造になっていて、松明に火が灯されていたり、パタドンを模した柱が立てられていたり、やはり古代文明のような歴史的な雰囲気が前面に表れています。

自然豊かな山々がそびえる『チャイ王国』

3つの国を巡り、タタンガからデイジーを取り戻すため最後に訪れるのが「チャイ王国」です。ここは中国奥地をモデルにデザインされた国で、背景に生い茂る竹林や、ラーメンの器などでよく見る「雷紋」がそれを表しています。

ピョンピョンと跳ねながら近づいてくる「ピョンピー」も、まさに中国の妖怪であるキョンシーをモチーフにした敵キャラクターで、踏みつけて倒してもすぐ復活してしまう再生力の高さは、ラストステージに違わない強敵ぶりでした。

ステージとしては、ゴツゴツした岩のブロックが並んでいたり、地面がデコボコと整備されていなかったりするので、他の王国と同様にそこまで整備されているわけではなく、やはり「未開の地」という印象は拭えないように思えます。

しかしエリア2の終盤になると雰囲気は一転、規則正しく並べられたブロックが建造物のようになっていて、やはり歴史ある古いものだけでなく、正体不明の謎の技術力も見られました。

エリア3では宇宙船に乗ったタタンガを追いかけるため、「スカイポップ号」という飛行機に乗り込んで上空まで向かうのですが、その前にチャイ王国の王である「パオキントン」と戦うことになります。

西遊記の「筋斗雲」がモチーフにしているのか、パオキントンは雲に目の描かれたシンプルな見た目をしていますが、かなりの恥ずかしがり屋らしく、その真の姿はいつも雲の中に隠れていて正体は誰も知らないそうです。

宇宙洗脳されている影響か、パオキントンの雲はタタンガの飼う戦闘用の鳥「チッキン」の巣にされていて、ゲーム内でも雲から無数のチッキンを発射して攻撃してきます。ただ、パオキントン自身が直接攻撃してくることはないため、もともとは穏やかで心優しい性格だったのかもしれません。

デイジーはどこの国のお姫様…?

以上の4つの王国からなるサラサランドですが、デイジーが「サラサランドのお姫様」ということは、この4つの国のいずれかの王族…ということになるハズです。

どの国の王様も人間には見えないので、どれがデイジーの父親か?といわれると分からないのですが、唯一チャイ王国のパオキントンだけはその正体が謎に包まれています。そのため、雲に覆われたパオキントンの中身がデイジーの父親ではないか、という説もあるようです。

ただ、近年ではクッパの息子だった「コクッパ7人衆」が、クッパJr. の登場により子分に変更され例もあるので、デイジーの出生についてもいつか設定が改められる可能性はあるかもしれません。

一方で、『マリオパーティ3』では「パパにもぶたれたことがないのに」と発言したり、『いただきストリートDS』では父親におねだりしようとしたり、かなり過保護に育てられてきたようで、いつか「サラサランドの王」の登場にも期待したいところです。

ちなみに、同じ姫といえば「ピーチ姫の父親(国王)は誰?」という謎も以前からありましたが、この答えは2023年公開の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』で語られていて、ピーチ姫はそもそもキノコ王国の出身ではないことが明らかになりました。

サラサランドの王たちも基本的に人外であることを考えると、「デイジーの父親」も直接的な血のつながりを指すのではなく、種族を越えた関係性だったりするのかもしれません。

未だに多くの謎に包まれたサラサランド

というわけで今回はデイジーの出身国「サラサランド」について調べてみましたが、初登場から30年以上が経つ今でも『スーパーマリオランド』にしか出てこない舞台のため、未だ多くの謎に包まれています。

ただ、以前はパーティゲームのサブキャラクターに収まることの多かったデイジーも、近年はプレイアブルキャラクターとして活躍する機会が増え、サラサランドが再び取り上げられる可能性も上がっているのではないかと思います。

2017年に発売された『スーパーマリオ オデッセイ』では、1981年に稼働を開始したアーケードゲーム『ドンキーコング』をモチーフにした街「ニュードンク・シティ」が登場したので、それにならってサラサランドがリメイクされる可能性も0ではありません。

まずは『マリオカート ワールド』にコースとして登場する、デイジーのお城らしき場所がサラサランドと関りあるのか…、今から発表に注目したいと思います!

コメント

  1. 匿名 より:

    4王国いずれの王女でもないんじゃないかな。
    実は地底都市ダイノハッタンの王女であることを本人も知らないまま
    サラサランド王女というカバーストーリーを演じ続けているのではないか(まさかの!)

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