ファイアーエムブレムの『仲間になりそうでならなかった』キャラクター7選

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2020年も7月に入りましたが、気が付けばシリーズの最新作『ファイアーエムブレム 風花雪月』も、もうすぐ発売から1周年を迎えようとしていました。

私もまだアドラークラッセしかクリアしていなかったので…、現在ヒルシュクラッセの2週目を進めているところです。

2週目ともなれば多少は知識が付いてきたので、誰をどの兵種にクラスチェンジさせるか、誰と誰の支援会話を優先して進めるか…、考えることが増えてそれもそれで楽しく感じる今日この頃です。

仲間になるあの人、ならないあの人

そんな『ファイアーエムブレム 風花雪月』は2019年11月にアップデートがあって、アドラークラッセのストーリーを『紅花の章』まで進めると、あの謎に包まれていた人物が仲間入りするようになりました。

一応ネタバレなので名前は出しませんが…、プレイされた方であればすぐに誰の事か分かると思います。

風花雪月では生徒や教員など様々なキャラクターが仲間になりますが、もともと仲間にならなかったキャラクターがアップデートで仲間になる、というのも今の時代ならではかもしれません。

しかし、これまでのファイアーエムブレムには『仲間になりそう!』と思わせながらも結局仲間入りしない…、そんなキャラクターも少なからず存在したので、今回は『仲間入りして欲しかったキャラクター』をまとめてみようと思います!

将として祖国のため戦うことを決めた騎士『カミュ』

仲間になりそうでならなかったキャラクターといえば、記念すべきシリーズ1作目に当たる『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』の『カミュ』を思い浮かべる方も多いかと思います。

カミュはアカネイア大陸でも屈指の名将と知られていて、グルニア王国の精鋭『黒騎士団(ブラックナイツ)』を率いており、ゲーム内でも最強の槍『グラディウス』を装備しているパラディンでした。

彼はわずかな配下と共に一個大隊を壊滅させたほどの実力がありながら、祖国のみならず世界の民を思いやる優しい心も持ち合わせていて、まさに誇り高い騎士を絵に描いたような人物像になっています。

しかしその優しさから非情にはなり切れない部分があり、侵攻したアカネイア大陸のニーナ王女を処刑できず、それどころか2年にもわたって匿い続けた上に最終的にはオレルアン王国へ逃がしてしまったことから、反逆罪で地下牢に投獄されてしまいます。

その後ニーナはマルス率いるアリティア軍と合流し、戦場でカミュと敵対することになるのですが、ニーナはマルスに『彼にもう一度会って話がしたい』とお願いして、カミュにも『アリティア軍の力になってほしい』と説得を試みました。

しかしカミュはニーナへ好意を持ちながらも『祖国を裏切ることはできない』とそれを拒否し、アリティア軍と戦った後に姿を消してしまいます。

これがファイアーエムブレムにおいて最初の『仲間になりそうでならないキャラクター』であり、のちのシリーズでも伝統的に引き継がれている要素です。

当時ディレクターを務めていた加賀さんは戦国武将の『明智光秀』をイメージしていたらしく、マジメ過ぎるが故に身を滅ぼしてしまうところに人間らしさを感じていて、その後の作品でも明智光秀のイメージを投影したキャラクターが登場している…とのことです。

当時のインタビューはコチラ

仕えるもののために恋人と戦った竜騎士『ゲイル』

2002年に発売された『ファイアーエムブレム 封印の剣』にも騎士道を重んじるキャラクターがいて、中でもベルン王国に仕えるドラゴンマスター『ゲイル』を覚えている方は多いと思います。

ゲイルはベルン王国においてもかなりの実力者で、『ベルン三竜将』に数えられてもおかしくないほどの強さを持っていますが、『生粋のベルン人ではない』という言いがかりを付けられてその席をナーシェンに譲っています。

しかし本人は非常に無欲な性格で、三竜将筆頭であるマードックの副官の地位で満足しており、三竜将の座を奪ったナーシェンに対しても恨みなどを抱いていない人格者です。

『封印の剣』の主人公であるロイは、各国に侵攻を繰り返すベルン王国と敵対するのですが、ベルンに忠誠を誓っているゲイルとも物語の途中で戦うことになります。

しかし彼の恋人である『ミレディ』や、ミレディの弟である『ツァイス』はロイたちと行動を共にしていたので、ゲイルとは戦場で敵対することになり、特別な会話やイベントは発生するものの残念ながら最後まで仲間にはなりません

ゲイルを兄のように慕っていたツァイスは迷いを抱いていましたが、ゲイルは家族同然の人物が相手でも軍人として戦うことにためらいはなく、敵であるツァイスに『自分の信じた道に立ちふさがる者があれば、それが誰であろうと叩きつぶせ!』と檄を飛ばし、自分の死後はミレディを頼むとすべてを託しました。

ミレディとツァイスの2人で説得すれば仲間になるのではないか…?と多くの人が思ったゲイルですが、『封印の剣』では仲間のキャラクターにしか付かないハズの属性がゲイルには設定されていたり、実は本当に仲間になる予定だったとも噂されています

ちなみにゲイルは21章で戦うのですが、彼の撃破はクリア条件に含まれていないので、ゲイルを倒さずに物語を進める…ということも可能です。

専用グラフィックもあった悲しき密偵『レイラ』

カミュやゲイルは『仲間になりそうでならない敵』でしたが、逆に『いつか正式に仲間になりそう』と思わせるキャラクターもファイアーエムブレムには少なくありません。

例えば『烈火の剣』に登場するオスティアの密偵『レイラ』は物語の中盤から登場し、主人公の1人であるヘクトルの部下だったこともあって、いつか合流して仲間になるのではないか…?と期待した方は多かったと思います。

しかし彼女は敵対する暗殺組織『黒い牙』への潜入任務中に見つかってしまい、黒い牙の幹部『ジャファル』と戦うものの、その必殺の一撃でレイラは闇に葬られてしまいました

戦闘中のグラフィックは盗賊がベースになっていますが、そのステータスから計算すると実はアサシン相当の上級職になっていて、この『女性盗賊』のグラフィックはレイラのためにわざわざ作られています

同じくオスティアの密偵であり、ヘクトルと一緒に仲間になる盗賊『マシュー』とは恋仲の関係で、この任務が終わったら共に暮らすことを約束していたのですが…、このイベントの回避は絶対にできず、残念ながら仲間入りは叶いません。

その後、黒い牙の少女『ニノ』の呼びかけによってジャファルが仲間になるのですが、マシューにとってはレイラの仇に他ならず、同じ軍でありながらかなりギスギスした支援会話などが用意されています。

なお、本編では活躍の機会が限られていたレイラですが、スマートフォン向けアプリの『ファイアーエムブレム ヒーローズ』では現在レイラが実装されているので、そちらで活躍させてみるのも面白いと思います。

個人的には『烈火の剣』がリメイクされたら『黒い牙』にスポットを当てたストーリーがあったら良いな…と思っているのですが、それならばレイラも自軍のユニットとして動かせたりするのかもしれません。

今回はお留守番?小さな民家で会える『ファ』

ファイアーエムブレムシリーズの伝統として、竜に変身できる『マムクート』という種族が登場しますが、作品によっては仲間になることも珍しくありません。

また、マムクートは通常の人間より発育が遅いので成長にも膨大な時間が必要であり、仲間になるマムクートはまだ幼い少女であることも全体的に多くなっています。

それは『暗黒竜と光の剣』の『チキ』から始まり、『封印の剣』の『ファ』、『聖魔の光石』の『ミルラ』などなど…その可愛らしさからシリーズでも屈指の人気を誇っているキャラクターです。

また、竜の力は絶大で仲間になった時の心強さも別格なのですが…、『封印の剣』の続編である『烈火の剣』ではナバタ砂漠の民家でファに会うことができて、前作から引き続きの登場に印象深かった方も多いと思います。

『封印の剣』におけるファは装備している竜石の使用回数が30回と少ないものの、その初期ステータスと成長率は目を見張るものがあり、まさに最終兵器と呼べる存在…だったかもしれません。

そんなマムクートの力を『烈火の剣』でも貸してほしかったのですが…、こちらはあくまで民家にいるファと会話できるだけであり、彼女いわく『おするばん』をしているようなので、仲間として付いてきてはくれません

烈火の剣も『ニニアン』と『ニルス』の2人のマムクートが仲間になるのですが、彼らは竜の力を使わずにエリウッドたちの手助けをしてくれるので、クラスとしてのマムクートは存在せず、どうにかしてこちらでもファを仲間にできないか…と試行錯誤した方はいたのかもしれません。

何故か特別な音楽と演出が用意されていた海賊『ネダタ』

ファイアーエムブレムといえばイベントだけでなく、戦場で説得を試みることで仲間になってくれるキャラクターも数多く存在します。

説得できる相手はかつての同僚だったり、戦いに迷いを持っている兵士だったりと様々ですが、時としては山賊、海賊のような荒くれ物を引き込める場面もありました。

ゲームキューブの『ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡』でも説得できるキャラクターはいるのですが、9章の途中で突然乱入してくる海賊『ネダタ』を『もしかして仲間にできるのか…?』と思った方は意外と多いかもしれません。

というのも、この章は本来アイク率いるグレイル傭兵団とデイン軍が戦う話であり、敵将もデインの兵士『コタフ』になっているので、ネダタは物語の本質にはまったく関りがありません。

要するにただのお邪魔虫的なキャラクターなのですが…、物語に関係ない海賊なのにわざわざ名前や顔グラフィックが用意されている上に、登場時にはネダタ専用のBGMまで流れるという優遇っぷりであり、もしかして誰かで話しかければ仲間になるのではないか…?と勘繰った方もいるようです。

なぜこの章で名前付きの海賊が配置されたのかは今でも分かりませんが、とはいえその顔つきはとても仲間になるとは思えない悪人面で、仲間になって嬉しいか…といわれれば人によって意見は分かれそうです。

ただ、ファイアーエムブレムはシリーズを通しても海賊や山賊が仲間になることが珍しくて、蒼炎の軌跡でも仲間になる海賊のキャラクターはいないので、そういった意味では育てられれば面白かったと思います。

どう見てもただの悪人なのですが、過去のシリーズに慣れていれば慣れているほど、何か意味のある人物ではないのか…?と疑ってしまうのかもしれません。

誰もが仲間にできると勘違いした『シハラム』

シリーズでも恒例となる仲間になりそうな武人キャラですが、『蒼炎の軌跡』にもそのポジションの人物は存在していて、それがデイン王国のダルレカで領主を務めていた『シハラム』になります。

彼はもともとベグニオン帝国の竜騎士団に所属していましたが、帝国の腐敗した貴族制とラグズへの差別に失望しデインに亡命、しかし時を同じくしてデインでもアシュナードが国王となり、結果的により強いラグズへの差別と虐待に加担してしまいます。

しかし本来は心優しい人物であり、ラグズへの差別や駆逐へ加担していたのも娘のジルがデインで生き延びられるように思想を植え付けるためであり、シハラムはダルレカの領民からも厚い信頼を受けていました

当の娘のジルはアイク率いるグレイル傭兵団と行動を共にしていたので、20章でボスを務めるシハラムとも専用の会話が用意されているのですが…、親子という特別な関係であれば仲間になるのではないか…と説得を試みたプレイヤーも少なくなかったと思います。

しかし実際はジルでシハラムに話しかけると、自分の命を捨ててまでアイクたちに挑む父を見捨てることはできず、なんと逆にジルが敵に寝返ってしまうイベントが用意されていて、これにはまさかの展開に多くの方が面食らいました。

これまでも説得に失敗するという展開は珍しくありませんでしたが、慣れているプレイヤーであるほど専用の会話も一度は見てみたいと考え、その結果ジルが敵になってしまう…というまさに罠のようなイベントになっています。

戦争だからこそ身近な人とも戦わなければならないこの展開はファイアーエムブレムならではですが、更に親子という関係がありながら戦いが避けられないのはシリーズ通しても珍しいかもしれません。

フレンに続いて新しい生徒の加入かと思った『モニカ』

最新作『ファイアーエムブレム 風花雪月』では主人公が修道院の先生で、3つの学級から1つを選択してそこからルートが分岐しますが、シリーズでも珍しく物語の途中で敵を説得したり、イベントで自動的に誰かが仲間になったり…ということがほとんどありません。

ストーリーの展開上で仲間になる生徒は特殊な血を引いていたがために狙われた『フレン』だけであって、他の生徒や教員は自ら好感度を高めてスカウトする必要があります。

そんな中、さらわれてしまったフレンと一緒に救出したのが去年から行方不明になっていた生徒『モニカ』であって、彼女もガルグ=マク大修道院の生徒として編入されることから、もしかしたら一緒に戦ってくれるのではないか…と期待した方も多いと思います。

しかし彼女はつねにエーデルガルドの近くにいるものの、戦う技術を身に付けていないのか戦場には出ようとせず、結局最後まで一緒に戦うことはありません。

それだけにとどまらずモニカはとある目的を持った重要人物でもあって、むしろ修道院や主人公たちの行動を探っているような素振りさえ見せています。

その正体は…まだネタバレするには新しいゲームなので伏せますが、本作は生徒1人1人をどのように育てるかも大きな楽しみだったので、クリア後の特典要素などとしてちょっと使ってみたかったところです。

結果的にモニカが仲間になることはないのですが、しかし物語を進めると彼女も少し同情してしまうような境遇の人物ではあるので、すべてを知った上でそれでも仲間にしたいと思う方もいたのかもしれません。

仲間にならないからこそ物語が面白くなる

というわけで今回は仲間になりそうでならないキャラクターを挙げてみましたが…、正直これだけでは紹介しきれないくらいで、他にも古くからの黒い牙を知る『ロイド』と『ライナス』や、修道院で司書を務めていた『トマス』などなど、もしかしてこの人は仲間になるのかも…?と試行錯誤した方は多いと思います。

ファイアーエムブレムは戦争そのものを描きたいのではなく、戦争でどうしようもなく戦わなくてはならない人と人とのドラマを描きたいと過去のインタビューで語られていましたが、このように仲間にならないからこそ物語の深さが生まれ、それがシリーズの人気にもつながってくるのかもしれません。

ちなみにファイアーエムブレムは作品によっては『トライアルマップ』というモードが用意されていて、そちらでは本編を周回クリアするたびに特別なユニットが解放され、『ゲイル』や『シハラム』などを仲間として動かすことができます

また、現在スマホで配信されている『ファイアーエムブレム ヒーローズ』では敵専用だったキャラクターも随時追加されているので、そちらも原作を知った上で仲間にすると感慨深いかと思います。

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