どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2020年も気が付けば春の暖かさを感じるようになり、最近よく遊んでいる『あつまれ どうぶつの森』でも桜の花が咲いていました。(もう少し咲いていても良かったと思う)
桜のようにきれいなピンク色のキャラクター…と言えば任天堂の『カービィ』が真っ先に浮かびますが、少しさかのぼった2020年3月24日には、かの名作『星のカービィ64』が20周年を迎えていたそうです。
3Dで描かれたカービィは当時とても新鮮に感じましたし、『コピーミックス』や『リフトアップ』などの新しい要素も面白いシステムだったなぁととても懐かしく感じる反面、20年も時が経ってしまった事に少し驚いている今日この頃です。
カービィを何度も助けてくれた仲間『アドレーヌ』
『星のカービィ64』の主人公はもちろんカービィなのですが、この作品には他にも3人の仲間がいて、過去作では敵だった『ワドルディ』や『デデデ大王』もカービィに協力してくれます。
そしてもう1人は『アドレーヌ』という描いた絵を実体化できる少女で、直接的な戦いは得意ではありませんが、ときどき『1UP』や『マキシムトマト』などのアイテムをカービィに描いてくれる頼もしいサポーターです。
その後はしばらく出番がありませんでしたが…、2018年3月に発売された最新作『星のカービィ スターアライズ』にドリームフレンズとして再登場し、18年の時を経てついにプレイアブルキャラクターとなりました。
『星のカービィ』シリーズではかなり珍しい人型のキャラクターで、その可愛らしさから人気も高いのですが、1997年にスーパーファミコンで発売された『星のカービィ3』にも『アド』という絵描きのキャラクターが登場していました。
見た目も名前もそっくりで、結論から言えば同一人物であるという考え方が一般的なのですが…、今回は『アド』と『アドレーヌ』で具体的にどのような違いがあるのかまとめてみようと思います!
カービィ3でダークマターに操られていた『アド』
『星のカービィ3』のアドはレベル4のエリア『クラウディパーク』のボスで、キャンパスに描いた強力な敵キャラクターをカービィに向けて放ってきます。
描かれる敵キャラはボスクラスと言えど少し弱めに設定されているので、コピー能力や仲間がいれば戦いやすい相手ではありますが…、必然的に連戦になるので相性によっては思ったより苦戦を強いられるかもしれません。
しかし彼女自身は戦いを苦手としていて、キャンバスのすべての絵をカービィが倒すとが自ら筆を振り回しながら向かってきますが、体力が少なく1回攻撃を当てるだけで簡単に倒せてしまいます。
最初こそ敵対はしているものの、彼女も決して悪人ではなく、プププランドに絵の修行に来ていたところを運悪くダークマターに操られてしまい、そのせいでカービィと戦っていただけに過ぎません。
ダークマターから解放された後は絵を描くのが好きな普通の女の子であり、カービィやリックといった仲間たちだけでなく、エンディングではデデデ大王とも一緒に絵を描いています。
その見た目はベレー帽にエプロンというまさに絵描きの格好をしていて、『星のカービィ3』のスタッフロールで使われてるイラストもすべてアドが描いているという設定があるので、他のキャラクターとの関連性も含めてかなり優遇されているキャラクターでした。
これだけ他のキャラクターとの親密なのであれば、もしかしたら今後の作品にも引き続き出して行く予定だった…のかもしれません。
64で同じように操られてしまった『アドレーヌ』
『星のカービィ3』からおよそ3年後に発売された『星のカービィ64』ですが、こちらには『アドレーヌ』という別の名前で登場していました。
その人間の女の子のような外見はもちろん、キャンパスに書いた絵が実体化する、それに対して本人の体力は少ない…などなど、名前は少し違えど『アド』とはいくつもの共通点がみられます。
アドレーヌはゲームの序盤から登場しますが、こちらも『星のカービィ3』と同じようにダークマターの一族に操られていて、最初はカービィの敵として戦う事になりますが、憑りついていたダークマターを倒すとアドレーヌは正気に戻り、今度は一緒に旅をしながらカービィの手助けをしてくれる頼もしい仲間になります。
見た目は正に普通の女の子といった感じですが、実は意外とお姉さん気質なのかカービィを『カーくん』、デデデ大王を『デデのだんな』と呼んでいたり、ムービーではカービィの前を走ってを先導する事もあります。
しかし服装は前作でエプロンだったのに対し、今作は長袖のスモックになっていますし、髪の色も茶色から黒に、前髪もおでこが広く出る真ん中分けになっているので、前作以上に子供らしい印象にも見えると思います。
旅の途中ではアイテムをスケッチしてカービィに与えてくれますが、プロットではアドレーヌをプレイアブルキャラクターにする計画もあったらしく、空を飛んだり水中を泳ぐラフ画が残されているそうです。
『星のカービィ スターアライズ』ではアドレーヌがドリームフレンズとして登場しましたが、実はこの時のアイデアが18年の時を経て活かされていた…?のかもしれません。
能力も性格も共通、同一人物と扱う雑誌も
そんな『星のカービィ3』の『アド』と、『星のカービィ64』の『アドレーヌ』はほぼ同一人物…なのですが、公式から明確に同一人物だとコメントされた事はありません。
しかし当時の『星のカービィ3』を題材にした様々な漫画では、アドとアドレーヌを同一人物として扱っていて、雑誌『ロクヨンドリーム』でも『アドの本名がアドレーヌ』と紹介されていました。
コロコロコミックで連載していた『デデデでプププな物語』も当初は『アド』と呼ばれていましたが、その後は自然と『アドレーヌ』に名前が変わり、2019年に発売された『傑作選』ではアドの初登場回が収録されましたが、そちらでも名前を『アド』から『アドレーヌ』に修正して掲載されています。
これには開発の時期が関係していたそうで、『星のカービィ3』が発売された1998年にはすでに次回作である『星のカービィ64』の開発も始まっており、漫画家には任天堂から『アドレーヌの資料』が渡されていたため、『星のカービィ3』の漫画でも『アドレーヌの容姿をしたアド』が登場していた…と考えられています。
それを前提にすれば任天堂もアドとアドレーヌを同一に扱っていた…のだと思いますが、それならそれで『かつてはアドという名前だった』というような紹介があってもおかしくはないので、やはり公式の発表がない以上はまだ結論を出すのは早いのかもしれません。
64からスターアライズが発売されるまでの18年間はそもそも出番がありませんでしたが、2人が同一人物として考えられる最大の理由は、過去にアドとアドレーヌの共演した事が1度もないからだと思います。
しかし、任天堂は『マリオとベビィマリオ』『クッパとほねクッパ』『ゼルダとシーク』など、本来はあり得ない組み合わせでゲームに共演するケースもあるので、もし数年後にカービィのオールスターゲームが出たら『アドとアドレーヌ』が並び立つ事も考えられそうです。
子どものように可愛い『アドレーヌ』、少し大人っぽい『アド』
最終的な答えは出ませんが、私個人の考え…というより妄想を書くのであれば、『アドレーヌの成長した姿がアド』と考えるとしっくりくるのかな…と思います。
例えば『ゼルダの伝説』は様々なタイトルがリリースされていますが、決して時系列に沿って発売されている訳ではなく、2011年に発売された『スカイウォードソード』は1998年に発売された『時のオカリナ』よりもはるか昔の時代設定になっていて、かのマスターソードやトライフォースの生誕の経緯が描かれるのも特徴です。
『星のカービィ』はあまり明確に時系列が語られてはいませんが、2001年に放送されたアニメ版のカービィは赤ちゃんだったのに対し、『スーパーデラックス』では悩みのない『わかもの』とされ、更に『星のカービィ Wii』などではより大人っぽい振る舞いも見せています。
何となく古い作品から順番に時代を追っているようにも思えますが、やはりどの出来事がどの順番で起こったのかは定かでないので、『星のカービィ3』が『星のカービィ64』から数年後の話…のような可能性もあるかもしれません。
また、個人的に気になるのは『アド』というあだ名から本名の『アドレーヌ』に変わった点です。
例えば『ドンキーコング』という名前が後の作品で『ドンキー』と縮めて表記される事はありますが、覚えやすい愛称から敢えて長い本名に切り替わったキャラクターというのは、あまり他に見た事がありません。
なので『星のカービィ64』時代の若い頃は周りからアドレーヌと呼ばれていたのが、少し時間が経って『星のカービィ3』ではあだ名のアドで呼ばれるようになった…なんて考え方も面白いのではないかと思います。
ただ、『星のカービィ3』にはダークマターの親玉である『ゼロ』がラスボスに登場するのに対して、『星のカービィ64』では更にその進化系のような『02(ゼロツ―)』が登場するので、こちらを基準にすれば時系列が食い違ってしまいますが…、ゼロと02の関係性も公式ガイドブックに『関連性は不明』と書かれているのでまた難しいところです。
いつか本当に共演する事もあるかもしれない…?
星のカービィシリーズには様々なキャラクターが登場しますが、マリオなどとは違い意外とパーティゲームの数は少なく、人気の割に登場作品が少ないキャラクターも多かったりします。
しかしニンテンドースイッチの『星のカービィ スターアライズ』ではアドレーヌやリボン、グーイ、リック・カイン・クーなど過去作のキャラクターも数多く登場し、少しずつですが今後の作品にも活躍の機会が増えていくのではないかと思います。
同一人物に扱われるほど似た特徴を持ったアドとアドレーヌの両方を出すのは難しいかもしれませんが、むしろアドをもっと大人らしい等身のデザインにして、本当にアドレーヌの未来の姿という事になれば…なんて妄想もしてしまいます。
また、結局『マリオとベビィマリオ』『マリオとドクターマリオ』のように同一人物でありながら共演する可能性もあり得るので、突き詰めてしまえば『同一人物かどうか』はさして大きな問題でもない…のかもしれません。
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