黒い任天堂…?見た目と違って中身が怖い任天堂ゲームを5つ紹介してみる

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

個人的に楽しみにしている『スプラトゥーン3』の発売日が着々と近づいている今日この頃ですが、そういえば『スプラトゥーン2』のヒーローモードでも『ミステリーファイル』を全部集めていなかったな…と思い、今更ながら少しずつ改めて探しています。

ちょっと寄り道すれば見つかるものから、なかなか危険なところに置かれていてアクションの難易度が意外と高いものまで、ナワバリバトルとは違った難しさを感じます。

可愛らしさに隠れた意外な怖さを持った任天堂ゲーム

そんな『スプラトゥーン』もカラフルでポップな印象が強いですが、ヒーローモードでは大量のインクシャワーで押しつぶしてこようとする『タコドーザー』や、巨大な体でインクリングを追いかけ続ける『業務用インクリーナー』など…、意外と怖い要素も少なくありません。

ナワバリバトルでチャージャーにいきなり撃ち抜かれたり、潜伏していたローラーにつぶされたり…もビックリしますが、いきなり見たこともない強大な敵に攻撃されるシチュエーションは、慣れるまで恐ろしく必要以上に慎重になってしまいます。

任天堂は他にも可愛らしいデザインのゲームがいくつもリリースされていますが、ふとしたキャラクターや演出で子供には思わぬトラウマを与えてしまうこともあり、人によっては怖くて先に進めなかった…なんてタイトルもあったかもしれません。

そこで今回は、その全体的な可愛らしさとは裏腹に意外と怖い任天堂のゲームをいくつか取り上げてみようと思います!

マリオの中でも異質な存在…?『スーパーマリオUSA』

任天堂のアクションゲームといえば、まず真っ先に『スーパーマリオブラザーズ』が思い浮かびますが、1992年に発売された『スーパーマリオUSA』はそのシステムの独自性が当時大きな話題を呼びました。

本作は1987年に発売された『夢工場ドキドキパニック』というゲームのキャラクターをマリオに差し替えたものなので、『クリボー』『ノコノコ』といったおなじみの敵が登場しない代わりに、『ヘイホー』や『キャサリン』などが初登場した作品になります。

これまでのシリーズではマリオとルイージしか操作できないものがほとんどでしたが、本作で初めて『キノピオ』と『ピーチ姫』もプレイアブルキャラクターになり、『大乱闘スマッシュブラザーズ』で採用されているピーチ姫の空中浮遊はここから取られています。

本作はマリオたちが見た『夢の世界』が舞台になっていて、全体的に明るく陽気な雰囲気がありますが、中には砂に覆われた薄暗い遺跡のステージや、飛び交う『パタメット』の背中を乗り継ぐようなステージもあり、アクションゲームとしての難易度は意外と高めです。

そして本作において有名なのがカギを守っている『カーメン』という敵キャラクターで、このキャラクターはマリオがカギを持っている限りどこまでも追いかけてくる性質を持っているため、移動しながら常にカーメンも避け続けなければなりません。

カギを手放せば一時的に画面外へ離れていきますが、再びカギを手に取れば何度でも現れるそのしつこさから、怖いと感じていたプレイヤーも少なくなかったようです。

また、マリオシリーズは作品によってステージのゴールが違い、ポールに飛びついたりゴールゲートをくぐったりなど様々な方法がありましたが、本作ではゴールの手前の置かれたクリスタルを持ち上げ、『マスクゲート』という門を通ることでステージクリアになります。

しかし、ステージ7-2ではクリスタルを手に取るとそのマスクゲートが突然動き出し、こちらに向かって突進してくるので、近くのキノコブロックをぶつけて撃退しなければなりません。

落ち着いて対処すれば決して強いボスではありませんが、ただのゴールだと思っていたゲートがいきなり攻撃してくるその不意打ちに驚いた方も多いと思います。

『カーメン』も『マスクゲート』も、その存在を知っていればそこまで対処は難しくないのですが、当時ではなかなか他に類を見ない種類の敵キャラクターだったので、より強く印象に残っているのかもしれません。

意外と難しくラスボスの演出が強烈な『星のカービィ3』

その根強い人気から今年で30周年を迎えた『星のカービィ』シリーズですが、1998年にはスーパーファミコンにて『星のカービィ3』が発売されました。

本作は『星のカービィ スーパーデラックス』よりも後に発売された作品ですが、ナンバリング通り『星のカービィ2』の系譜を引き継いでいて、『リック』や『カイン』といった仲間たちとの協力がコンセプトになっています。

カービィシリーズは一貫して初心者から上級者まで遊びやすい難易度が意識されていて、実際に公式サイトにも『最近のゲームってむずかしすぎ。もっとサクサク遊びたいよね。』と書かれていますが、本作はその売り文句に反してそれなりに難しい難易度です。

表向きのラスボスは『デデデ大王』になっていますが、今回のデデデ大王も『ダークマター』に操られていて、ポップスター各地の困っている人を助け、すべてのステージの『ハートスター』を集めることで真のラスボスと戦えます。

最終決戦は『ダークマター』『ゼロ』『ゼロ最終形態』との3連戦になっていますが、特にゼロは真っ白で巨大な球体に赤い目玉と不気味な風貌をしていて、さらにハートスターの攻撃を120発も耐えるその圧倒的な耐久力からも記憶に残っている方は多いと思います。

ゼロを倒した後の最終形態は幸いそこまで強くありませんが、白い球体から真っ赤な目玉だけが飛び出てくるような演出が印象的で、まるで血しぶきを連想させるようなそのインパクトは相当なものがありました。

後の『星のカービィ64』に登場する『02(ゼロツー)』との明確な関連性はいまだに分かりませんが、目玉だけになってもカービィと戦おうとする執念深さなので、リベンジのために蘇った姿…だったのかもしれません。

ちなみに『星のカービィ3』は他にも鬼のような形相で追いかけてくるウィスピーウッズや、ダークマターに乗っ取られてお腹が真っ二つに割れるデデデ大王など、子供にはなかなか刺激の強い演出が多く含まれているので、気になる方はニンテンドースイッチオンラインなどで遊んでみるのもオススメです。

奇妙な冒険に怖さが散りばめられた『MOTHER2』

1989年にファミコンで発売された『MOTHER』は、2006年発売の『MOTHER3』を最後にしばらくシリーズ展開が止まっていましたが、2022年2月にニンテンドースイッチオンラインにて1と2の配信が開始され、初めて実際に触れてみた…という方も増えていると思います。

発売当時はまだRPGというジャンルが根付いていなかった時代でしたが、それにも関わらず『PSI』という超能力を絡めたバトルシステムや、どこか不思議で独特なセリフ回しなどから、30年以上が経った今でも多くのクリエイターに影響を与えるほど高い人気を持っています。

中でもシリーズ2作目にあたる『MOTHER2 ギーグの逆襲』は特に人気が高く、少年少女の冒険を描いた物語はコミカルな面白さの中に、妙な人間のリアルさと、心を突き動かす感動が混ざり合っていて、今でも色褪せずそのストーリーを覚えている…という方も少なくありません。

『大乱闘スマッシュブラザーズ』の影響で『ネス』や『どせいさん』の存在を知り、見た目の可愛らしさから興味を持った方も多いと思いますが、本作は一言では説明できないほどアクの強いキャラクターが多く、ネスの隣の家に住む『ポーキー』やその両親、未来から世界を救う少年を探しに来た『ブンブーン』など…、序盤から個性豊かなキャラクターが登場します。

『面白いと怖いは紙一重』といいますが、MOTHER2はまさにそのような人物が多くて、中でも街全体が暗闇に覆われた『ムーンサイド』は住民のほぼ全員が狂気じみた謎の言葉を発し、中にはネスをいきなり別の場所にワープさせる人まで存在しました。

他にも、チョンモ山中にある国『ランマ』では王子『プー』をメインに置いた『ムの修行』というイベントがあるのですが、こちらはネスの仲間のプーが恐怖と向き合うための修行で、すべての心を『ム』にして先祖の霊の問いに答えることになります。

あくまで瞑想のような精神的なものですが、その問いの内容はプーの腕や足、耳、目など体の部位を1つずつ奪っていくとても残酷なもので、その生々しくも哲学のようなシチュエーションはかなりショッキングです。

そして本作のタイトルにも含まれているラスボス『ギーグ』は、もはや人格を失った悪の化身そのものであり、人の顔にも見える恐ろしい姿や、メロディラインが不安定で不気味なBGMなど、ディレクターの糸井重里さんも『すごく不快なものを作りたかった』と語っています

ギーグが主人公の名前を連呼したり、まるで壊れたテレビのような画面になったり…、今見てもかなり恐ろしいものがありますが、仲間と協力して未知の恐怖に打ち勝つその結末だからこそ、多くの人に感動を与えたのではないかと思います。

絵本の世界の妙なリアルさ『ヨッシーストーリー』

1997年にニンテンドウ64で発売された『ヨッシーストーリー』は、前作『ヨッシーアイランド』の要素を引き継いだアクションゲームでしたが、『ステージに隠された30個のフルーツを食べればクリア』など少し変わった独自のシステムが導入されていました。

元々は『ヨッシーの絵本』という仮タイトルで開発されていた通り、絵本のような世界を冒険するコンセプトで、手作り感のあるステージは後のシリーズ作品にも強く影響を与えています。

ところが、絵本の世界と聞けば子供や女性にも親しみやすいゲームに思えますが、実際はステージによってはリアルで少し気持ち悪い質感のオブジェクトがあったり、容赦なくヨッシーに襲い掛かる巨大な敵がいたり…、意外と万人向けではない部分もありました。

本作はベビークッパに奪われた『スーパーしあわせのツリー』を取り戻すため、ヨッシーがクッパ城まで向かう物語ですが、道中でやられてしまった場合、そのヨッシーをカメックが暗闇の中連れ去る演出も非常に不気味で有名です。

また、今回はスーパーしあわせのツリーが奪われた影響で大人のヨッシーがヘナヘナ状態になってしまったため、主人公がチビヨッシーになっているのですが、ヨッシーの体が小さい分だけ敵が大きく描かれていて、突然出てくる『ウンババ』や『巨大プクプク』は相当の威圧感と恐ろしさがあります。

そして『さいごの6ページ』でたどり着くクッパ城はどのステージも容赦がなく、地面からせり出てくる鋭い刃や、点線に沿って動き回る丸ノコ、押しつぶされるとミスになってしまうプレス機など…、その見た目からして足が竦んでしまう仕掛けが満載でした。

フルーツを30個食べきればどのステージでも早めにクリアできるので、どうしても敵やトラップが怖くて先に進めないという…場合は、手当たり次第にフルーツを食べて終わらせてしまう、という手段が取れるのはある種の救済…なのかもしれません。

トゥーンだからこそ怖さの引き立つ『ゼルダの伝説 風のタクト』

2002年にゲームキューブで発売された『ゼルダの伝説 風のタクト』は、ニンテンドウ64時代のリアル志向な『ゼルダの伝説』とは違い、アニメのようなトゥーン調のビジュアルが大きな話題を集めました。

そのデザインの変化から当時は賛否が分かれましたが、丸っこくデフォルメされたキャラクターは可愛らしく、この作品から初めてゼルダを手に取った…という方も少なくないのではないかと思います。

物語の始まりである『プロロ島』はのどかで明るく、平和なリンクの故郷でしたが、妹の『メリル』が巨大な鳥『ジークロック』にさらわれたことをきっかけに、敵の本拠地である『魔獣島』へ忍び込むことになります。

初めて魔獣島に訪れたときにリンクは剣を落としてしまい、魔物とまともに戦えなかったため、物陰や樽に隠れながら最上階を目指すことになるのですが、ゲーム序盤から『見つかったら牢屋行き』というシチュエーションは、アクションに慣れていない人からすればかなり難しかったようです。

また、意思を持った船『赤獅子の王』が仲間になってからは自由に海を移動できるようになりますが、海の移動中に突然海賊船から大砲を撃たれたり、『シーハット』という巨大な生物が恐ろしい形相で突進してきたり…、船上ではこちらが自由に動けない分、どのような行動をすれば切り抜けられるか…咄嗟の判断が大切になります。

船上でダメージを受けるとリンクは海へ投げ出されてしまい、うまく船に戻れなければ水上で一方的にやられてしまうことも多くて、もしかしたらそれがトラウマで海の移動が嫌いだった…という方もいるかもしれません。

また、中盤以降は平和だったプロロ島にも魔の手が伸び、夜になると『チュチュ』など魔物が出現するようになるのも、世界が少しずつガノンに浸食されているのを表現していて、安全だと思っていた場所が危険な場所に変貌するのが事態の深刻さを煽りました。

不意打ちだからこそ余計に怖いのかも

近年のタイトルであれば『メトロイド ドレッド』などが恐怖をテーマに開発されていましたが、最初から『怖いゲーム』であると分かっていれば心構えもできますし、むしろ『怖いもの見たさ』で手に取る方も少なくないと思います。

一方で今回紹介したタイトルは、パッケージや説明文を読む限りでは楽しい雰囲気が前面に出ていて、何も身構えていなかったところに急に怖い要素が出てくるからこそ、より強く印象に残るのかもしれません。

他にも有名なタイトルであれば、『ポケットモンスター』はどのシリーズにも幽霊を連想させるイベントが入っていますし、『スーパードンキーコング』に至っては後半のステージ全体が物々しい雰囲気で、実際に私も小さいころ最後までプレイできなかった記憶があります。

今回は全体的にレトロなゲームが多くなりましたが、今後発売される『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』も思わぬところで恐怖体験をすることになる可能性はありそうです。

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