『ゼルダの伝説』のリンクが右利きになったのはいつからだったのか調べてみた

任天堂のゲーム
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2020年も早いもので3月に入りましたが、3月3日といえばかの『Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)』の発売日であり、すでに3年も経過している事に少し驚きました。

思い返せば発売日にどこのお店を探しても品切れで見つからず…、まさかの書店で1つだけ残ってて購入した覚えがあります。

そしてニンテンドースイッチの発売から3年となれば、同時に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』も3周年であり…、また久しぶりにあの広大なマップを冒険してみようかなぁ…と思う今日この頃です。

もう見慣れた?右利きになった主人公のリンク

『ゼルダの伝説』の主人公『リンク』といえば、今や任天堂を代表するキャラクターの1人であり、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』でもマリオと並んで大きくパッケージに描かれています。

1986年に発売された1作目『ゼルダの伝説』から主人公は変わらずリンクで、それぞれのシリーズに登場するリンクは実はほとんどが別人なのですが、どの作品でも緑色の衣装に身をつつんだ剣士であり、その特徴は引き継がれてきました。

しかし『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では『ゼルダのアタリマエ』を見直す事がコンセプトにあり、これまでとは違った新しいコスチュームに、槍や大剣といった新しい武器の装備、崖を登ったり素材を集めて料理をしたり…、これまでとはまた一味違った『ゼルダの伝説』が大きな話題になりました。

そしてリンクはゲームのキャラクターの中でも珍しい左利きで、これは生みの親である宮本茂さんが『剣を持たせる手を間違えた』とも言われていますが、近年では右利きに変更されているタイトルも多く、古くからのファンには意外と違和感を感じる方も多いそうです。

今後のシリーズでも右利きになるのか、それとも左利きに戻るのかは気になりますが…、そもそもいつ頃からリンクは右利きになったのかを今回は調べてみようと思います!

Wiiリモコンに合わせて右利きになった『スカイウォードソード』

左利きのイメージの強かったリンクですが、右利きの印象がそれだけ強くなったのは2011年にWiiで発売された『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』の影響が大きいのではないかと思います。

『スカイウォードソード』はWiiリモコンと連動した操作方法が特徴で、実際にリモコンを振る事でゲーム内のリンクも剣を振るようになっていました。

しかし、リンクを左利きにしてしまうとプレイヤーもWiiリモコンを左手で振る必要があり、操作性を考慮をした結果、プレイヤーと連動しやすい右利きに設定が変更されています。

プレイヤーとしては自分の腕と連動してリンクの右腕も動くので印象に残りやすく、『この作品からリンクが右利きになった』とイメージされている方も多いのかもしれません。

操作性を考えれば右利きへの変更は確かに合理的ですが、ゲームの主人公としては珍しい『左利き』という特徴を失った事にに驚いたユーザーも多いそうです。

『スカイウォードソード』はWiiのゲームの中でも特に直感的な操作をコンセプトにしていて、Wiiリモコンに付属するアタッチメント『Wiiモーションプラス』もゲームプレイには必須となっていました。

この周辺機器によってWiiリモコンの加速度センサーが強化され、ゆっくりとした動きや連続した動きにも高い精度で反応するようになり、かなりプレイヤーの思った通りにリンクが剣を振ってくれます。

『周辺機器の購入が必須』という点に対する不満も多少はありましたが、それを補って余りあるチャンバラ体験や密度の濃いフィールドは評価が高く、シリーズの中でも名作として今もなお人気の高いタイトルです。

『ゼルダの伝説』は過去のタイトルも度々リメイクされていて、ゲームボーイで発売された『ゼルダの伝説 夢をみる島』のリメイク版も記憶に新しいところですが、この『スカイウォードソード』も近々リメイクされるのではないか?と多くのファンが予想しています。

ニンテンドースイッチのコントローラーにも加速度センサーやジャイロ機能が搭載されているので、確かに『スカイウォードソード』のリメイクにもハードは噛み合っていると思いますし、意外とそう遠くない内に本当に発表される事もあるかもしれません。



ゲームキューブと対の世界で作られた『トワイライトプリンセス』

そんな右利きのイメージを強く持たせた『スカイウォードソード』ですが、実は同じくWiiで発売された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』でもリンクは右利きでした。

ではなぜ、なお『トワイライトプリンセス』でも左利きのイメージが強いのかというと、このタイトルはゲームキューブ版とWii版の2種類が存在していて、ゲームキューブ版では従来のリンクと同じように左利きだったのが理由にあります。

こちらも『スカイウォードソード』と同じように、Wiiリモコンで操作するには左手では振りにくいという理由でWii版のみ右利きに変更されましたが、『トワイライトプリンセス』のデザインをベースに参戦している『大乱闘スマッシュブラザーズX』のリンクは左利きであったり、2016年にWii Uで発売されたリマスター版もゲームキューブ版をベースにしていたりと、あくまで左利きのリンクがオリジナルのようです。

また、Wii版のリンクは厳密にいえば『右利き』という訳でなく、ゲームキューブ版の世界をすべて左右反転して作られているので、『左右反転した左利きのリンク』が正しい表現…とも言えます。

(実際にWii版でもパッケージのリンクは左利きです)

マップの作りやキャラクターの造形まで左右反転しているので、Wii版とゲームキューブ版の両方を購入するプレイヤーも少なくありませんでしたが、その仕様がたたって太陽が西から昇ったり、逆にリンク以外のキャラクターがみんな左利きだったり…、細かいところまで見れば違和感を覚える方も多いかもしれません。

『トワイライトプリンセス』はWii本体と同時発売であり、ゲームキューブ版は任天堂オンライン限定販売だったので、実際にはWii版を遊んだ人の方が多いハズですが…、それでも左利きの印象が強く残っているのは、やはり『本来の世界のリンクは左利き』というイメージが根付いているからと言えそうです。



ゼルダのアタリマエを見直した『ブレス オブ ザ ワイルド』

現段階で発売されているシリーズ最新作はニンテンドースイッチ版『ゼルダの伝説 夢をみる島』ですが、これは過去作のリメイクなので、完全新作に絞れば2017年発売の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に他なりません。

このタイトルはWii Uとニンテンドースイッチの両方で発売されていますが、Wiiの時とは違いモーションセンサーを使わないにも関わらず、リンクが右利きに設定されています。

『ブレス オブ ザ ワイルド』はこれまでの『ゼルダの伝説』とはまた違ったコンセプトで開発されていて、『絶対的に必要でない事はどんどん変えるべき』という考え方の元、リンクも左利きである特別な必要性がないのであれば、右利きに代わったのも必然だったのかもしれません。

言われてみればリンクが男性なのは『ゼルダ姫に対する勇者だから』、リンクの耳が長いのは『ハイリア人の特徴だから』など、その世界観に紐づいた設定から来ていますが、左利きである事に特別な理由がないのも確かです。

しかし実際はそれだけではく、今作では敵の持っていた武器を奪ってリンクが装備できますが、右利きの敵の武器を奪ったのにも関わらずリンクが左手に装備してしまうのは不自然…という理由も考えられます。

リンクの生みの親である宮本さんもこの考え方を大切にしていて、2002年にゲームキューブで発売された『ゼルダの伝説 風のタクト』では、いわゆる『トゥーンリンク』という猫のような大きな目のリンクが新しく生まれました。

この時のデザインを見た宮本さんは、デザインそのものの否定はしませんでしたが、『だからこんなに目が大きいデザインだったのか、と納得できる理由がゲームの中に欲しい』という意見を出し、キャラクターのそのデザインに意味を持たせる事を重視していました。

最終的にはトゥーンリンクの目がキョロキョロと動くようにして、『リンクの目線の先にはヒントがある』という特徴を持たせる事で、あの大きな目にも意味が生まれています。

当時の『社長が訊く』はこちら

今後のリンクが右利きになるか左利きになるか分かりませんが…、後の作品では『左利きである事』にも意味が何か必要になるのかもしれません。



ゼルダの始まりを描いた…?ゲームブック『新・ゼルダの伝説』

リンクが右利きになったのは2006年の『トワイライトプリンセス』からであり、思い返せばそれからもう10年以上経っている事になりますが、それでもリンクの歴史から考えればそこまで古い出来事ではありません。

しかしそれはあくまでゲームに限った話であって、別のジャンルの作品も含めればもっと古くから右利きの作品もありました。

例えば、みやぞえ郁雄(いくお)先生が1987年に執筆したゲームブック、コミック版『新・ゼルダの伝説』では、すでにリンクが右利きで描かれていました

(かの『チャージマン研!』のコミカライズも担当されていた先生とか…!)

ファミコンの初代『ゼルダの伝説』がリリースされた翌年に発売された本ですが、物語はファミコン版とはまったく違う、更に昔の時代を描いたオリジナルのストーリーが展開されています。

設定もゲームとは大幅に異なり、例えば剣やブーメランなどの武器を腕につけたブレスレットから魔法のように呼び出したり、緑色の服を着てはいますが、あのお馴染みのとんがり帽子を着けていなかったりなど…、コミック版のオリジナル要素がいくつも見られます。

任天堂からの監修があったかは今となっては分かりませんが、とはいえ正式にライセンスを受けて製作されている本のハズなので、これもこれで1つの『ゼルダの伝説』として数えられる…かもしれません。

この『新・ゼルダの伝説』はもっとも古い時代である『ゼルダの伝説の始まり』を描いたとされていて、いわゆる『初代リンク』を主人公にした物語をゲームブック形式で楽しめます。

マスターソードやトライフォースの誕生が明かされた『スカイウォードソード』が発売されている今となっては、このコミック版では矛盾してくる点もいくつもあるのですが…、1つのパラレルワールドとして考えればなかなか面白い読み物だと思います。

リンクの選択肢が増えたと考えれば良い事なのかも?

『リンクは左利き』という確固たるイメージがあったので、この右利きへの変更に違和感を覚えるユーザーも意外と多く、今でも『左利きのリンクに戻して欲しい』という方は少なくないそうです。

しかし、逆に言えば『どちらの利き手もあり得る』という事になったので、例えば今後の作品ではプレイヤーが自由に利き手を選択できたり、事によっては両手に剣を持った二刀流のリンク…なんて設定にもできるかもしれません。

昔から続く設定を引き継ぐのも確かに大切な事ではありますが、昔はジャンプしかできなかったマリオがいつしかパンチやキックを繰り出すようになったり、ファイアーエムブレムではすべてのキャラクターがすべての武器を持てるようになったり…、何かちょっとした革新でその作品の選択肢が増える事も珍しくありません

もちろん、また左利きのリンクに戻るのであればそれはそれで何も問題ないのですが…、どこかのタイミングで『左利きではなくなった事』を逆手に取った『ゼルダの伝説』が生まれる可能性もありそうです。

コメント

  1. 初めまして。リンクは普通左利きなので右利きは初めて聞いた時はびっくりしました。でも、ずっと聞きつづけると、違和感なくやりつづける事ができますね。ブックマーク登録しときます。これからもこのサイトを見つづけます!これからも宜しくお願いします。

    • 初めまして、記事読んでいただきありがとうございます!
      リンクは私も左利きのイメージが強かったですが、右利きは右利きで意外と私も違和感そこまで感じませんでしたね。
      このタイミングで長期間休止していて申し訳ない、また更新しますのでその際はよろしくお願いします!

      • 管理人のみう太さん、ごめんなさい。見習いのイーガ団に気を取られてしまい、気づきませんでした
        別に良いですよこっちが見てなかったので…また更新よろしくお願いします!

  2. 見習いイーガ団員 より:

    でもブレワイのリンクさん…実は左利きじゃないかって描写もあったりもする。
    シーカーストーンを扱う時には決まって左手でかざすんですよね。
    普通は何かをセットするような場合には右手を使うと思うんですが…自然と左手で置く姿を見ると、実は子供の頃に武器を扱い易い右手に矯正させられたのでは?と思いました。
    恐らく彼の親も近衛兵であったでしょうから、幼いリンクに彼の父親は右手で剣を扱えるように特訓を施したのでは?と思っていました。

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