『ゼルダの伝説』の『チュチュゼリー』はシリーズごとにどのような違いがあるのか調べてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年5月14日に発売が迫った『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ですが、最近は公式Twitterでもたびたび新情報が公開されていて、より発売への期待を高めている方も多いのではないかと思います。

前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に登場した『ルージュ』や『チューリ』の成長した姿も明らかになっており、彼らがどのような活躍を見せるのか…私も今から楽しみです。

より使い道の広がった『チュチュゼリー』

『ゼルダの伝説』シリーズには毎回様々なアイテムが登場しますが、それは『赤いクスリ』や『妖精』などおなじみのものもあれば、『はちのこ』『魔法のマメ』など作品特有のものもあって、その幅の広さはまさに多種多様です。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でも数多くのアイテムが登場するようで、現在リンクの新しい力『スクラビルド』によって、武器とアイテムをくっ付けて新たな武器を創り出す…なんて要素も注目を集めています。

さらに今作は手に入れた素材をそのまま投げることもできるようで、Twitterでは実際に氷の力が込められた『白チュチュゼリー』を敵にぶつける様子が公開されました。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』においても『チュチュゼリー』は非常に身近なアイテムでしたが、思い返せばチュチュゼリーは作品によって微妙に用途が違い、プレイした作品によって持たれている印象も違うようです。

ゼリーは出なくても回復を担った『ムジュラの仮面』

今やシリーズでもおなじみになった敵キャラクター『チュチュ』の初登場作品は、2000年発売の『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』で、当時はまだ『チュチュゼリー』というアイテムも存在せず、無限に湧き出る一般的なザコ敵キャラクターでした。

近年のチュチュはコミカルでプニプニしたデザインのイメージがありますが、本作のチュチュは半透明のゼリーから目が飛び出ているような見た目で、大きな唇に人間のような歯も生えており、一見するとややグロテスクな印象を持つかもしれません。

行動はジャンプしながら近づいてくるだけで脅威は薄く、剣を一振りすれば簡単に倒せますが、スライムのような柔軟性を持っているため『ゴロンパンチ』では倒せない地味な耐性を持っています。

ただリンクの行く手を阻むお邪魔キャラ…と思いきや、チュチュは『赤』『緑』『黄』『青』と4種類いて、色によって体の中にアイテムを隠し持っているのが特徴です。

赤いチュチュは倒すとハートを、緑のチュチュは倒すと魔法の瓶を、黄色のチュチュは倒すと矢を落とすので回復スポットとして配置されることも多く、MPが必須のエリアでは救済に緑チュチュが出現することも少なくありません。

青いチュチュは倒しても何も落としませんが、『氷の矢』を当てると凍り付いて足場にできるため、この性質を利用して高台にジャンプしたり、ダンジョン攻略にも必要になってきます。

『青いチュチュを凍らせる』という発想に行き着かないとダンジョンの奥に進めず、中にはそこで何時間も迷ってしまった…という方もいたかもしれませんが、妖精のチャットにヒントを求めると『胃の中に何も飲みこんでないから これじゃあ タダの水の固まりだわ』と教えてくれるので、攻略の足掛かりはゲーム内にも用意されています。

『ムジュラの仮面』は前作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のパラレルワールドが舞台であり、敵キャラクターも多くが流用されていましたが、本作が初出でありながら今やおなじみになった敵は珍しい…かもしれません。

もっとも有名…?なチュチュのデザイン『風のタクト』

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』から2年後に発売された『ゼルダの伝説 風のタクト』はこれまでのシリーズと違い、デフォルメされたカートゥーン風の世界観で描かれ、いわゆる『トゥーンリンク』の初登場作品にもなります。

本作でも『チュチュ』は引き続き登場していて、『風のタクト』を代表する敵キャラクターの1つであり、草原から洞窟、ダンジョンの中まで…場所を選ばず幅広く生息していました。

そもそも世界全体がデフォルメされているので当然ではありますが、前作のチュチュと比べると大幅にデザインが違って、縦長に膨らんだコミカルな見た目はかなり親しみやすくなったと思います。

本題の『チュチュゼリー』が初登場したのもこの作品からで、『赤』『緑』『青』のチュチュを倒すとそれぞれの色のチュチュゼリーを落とし、『エモノ袋』にまとめて保管が可能です。

チュチュゼリーを単体で持っていてもリンクには扱えませんが、『タウラ島』のクスリ屋主人『ドク・ヴァンダム』はチュチュの研究に明け暮れており、まとまった数を渡すとそれぞれの色のクスリを作ってくれました

特に青いチュチュは非常に貴重な存在で、全世界でも限られた地域にしか生息しておらず、『青チュチュゼリー』は最大でも23個しか手に入りません。

黄色いチュチュは赤と緑、両方のチュチュゼリーを落としてくれますが、なぜか帯電しているため剣での攻撃が通じず、倒すにはブーメランで動きを止めるなどの工夫が必要になってきます。

のちの『ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし』や『ゼルダの伝説 大地の汽笛』でもこのデザインのチュチュが採用されていて、トゥーンリンクが主人公を務める作品ではおなじみになり、結果チュチュといえばこのデザインが思い浮かぶ方も多いかもしれません。

作品を重ねるごとに『トゲチュチュ』や『兜チュチュ』といった亜種も登場し、『ゼルダの伝説』シリーズの中でもかなりのバリエーションの多さを誇っています。

色によっていろいろゼリーが使える『トワイライトプリンセス』

2006年に発売された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』はゲームキューブとWiiの2機種で同時発売されたタイトルで、4年前の『ゼルダの伝説 風のタクト』から一変、リアルでシリアスな雰囲気が印象的です。

本作にもチュチュは登場しますが、リアルな世界観に合わせてかまたデザインが一新され、今回は完全に目も口もなく、その様子はまるで細長いグミやゼリービーンズが地面をもぞもぞと這っているようでした。

『風のタクト』のチュチュは地面に潜んで飛び出てくるのに対し、今回は天井からボトボトと落ちてきて、チュチュ同士がくっ付くとより巨大なチュチュに合体する性質も持ち合わせています。

倒したチュチュは液状化し地面に溶けていきますが、完全に消えてしまう前に『あきビン』ですくい取るとチュチュゼリーが手に入り、その色によって様々な用途に活用できました。

例えば『赤チュチュゼリー』や『青チュチュゼリー』はクスリと同じようにリンクの体力を回復できますし、『黄チュチュゼリー』はカンテラの油として燃料の代わりに使うことができます。

ちなみに特定のエリアで青いチュチュと黄色いチュチュが混ざると『緑チュチュ』になるのですが、これは普通に遊んでいればまず出会うことのないレアな敵キャラクターで、倒したときに本来ボツアイテムと思われる『緑チュチュゼリー』も手に入ります。

これは開発中の『トワイライトプリンセス』にはMPの概念があったものの、製品版ではMP要素が削除され、そのときの名残として緑チュチュゼリーのデータが残っていたのではないか…と推測されています。

緑チュチュゼリーはゲームキューブ版に登場せず、Wii版でも開発が意図していなかったのかアイテムの説明文すら用意されていませんでしたが、Wii Uで発売されたリマスター版では改めて『緑チュチュゼリー』が正式にアイテムとして登録されました。

説明文に『あまり美味しくなさそうだ』と書かれる通り飲んでも何も効果はなく、あくまで1つの小ネタとして残されているようです。

いろいろな性質に変化し利用できる『ブレス オブ ザ ワイルド』

『トワイライトプリンセス』の後もチュチュは様々なタイトルに登場しましたが、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』などのチュチュは倒してもゼリーを落とさず、代わりに『ぷよぷよした塊』といった素材をドロップしました。

2017年発売の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』では再びチュチュゼリーが復活、今作のチュチュは丸い体にカエルのような飛び出た目玉と、コミカルでありながらどこか不気味なデザインが印象的です。

行動としては転がったり、ジャンプしながら近づいて来るだけなのでそこまで脅威ではありませんが、色によって様々な属性を持っていて、例えば赤いチュチュを倒すとその場で爆発したり、白いチュチュを倒すと辺りに冷気をばら撒いたり…、倒すには反撃を食らわらないような工夫も必要になります。

赤チュチュゼリーには炎の力が、黄チュチュゼリーには雷の力が、白チュチュゼリーには氷の力が込められていて、地面に置いてから衝撃を与えればその属性に応じた爆発を引き起こし、発想次第では攻撃だけでなく様々な場面で役立ちました。

基本となる青いチュチュゼリーは特別な効果を持っておらず、せいぜい薬の材料にするしか使い道もない…と思いきや、アイテム説明文に『とても不安定な状態で 何か刺激を与えると変化するらしい』書かれている通り、周りの環境やリンクの行動によって別の色のチュチュゼリーに変えることも可能です。

中でも赤チュチュゼリーは数が集まりやすく、手軽に火を起こせるので焚火の燃料として使ったり、辺りの草を燃やして上昇気流を生み出したり…、お世話になった方も多いのではないかと思います。

魔物の素材は終盤になるとどうしても余りがちでしたが、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ではこれら素材も投げつけることが可能で、序盤から終盤まで攻略の手段として役立ちそうなのはありがたいところです。

特に『ウィズローブ』など一部の強力な敵にも、特定の属性を苦手としている相手には弱点を突きやすく、『手持ちに属性付きの武器がない!』となってもかなり簡単に対処できるようになる…かもしれません。

また、リンクの新たな能力『スクラビルド』によって矢にチュチュゼリーの属性をまとわせる様子が公開されていますが、他にも武器や盾に合成させるとどうなるのか、それも今から気になるところです。

結局のところ美味しいのか美味しくないのか

というわけで今回は『ゼルダの伝説』シリーズに登場する敵キャラクター『チュチュ』、ひいてはそのドロップアイテムである『チュチュゼリー』についてまとめてみましたが、作品によって微妙に用途や性質が違うようです。

かつては薬の材料として研究されていましたが、『トワイライトプリンセス』ではクスリに加工するまでもなくそのまま飲んでいたり、一転『ブレス オブ ザ ワイルド』では飲むどころか爆発を引き起こすアイテムになっていたり…同じアイテム名でも大きな違いがありました。

『ゼルダの伝説』は作品によって舞台や時代が大幅に違うので、もしかしたら周りの影響を受けやすいチュチュは、環境の変化に応じてその性質も変化してきたのかもしれません。

改めて見返してみると『ムジュラの仮面』のチュチュはかなり異質なデザインに思えますが、のちの作品でリンクの口に入ることを考えると、このデザインのまま引き継がれなくて良かった…と思うところです。

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