【レビュー/感想】『星のカービィ3』は雰囲気と難易度が釣り合わないやり応え

4.0
ゲームレビュー
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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

現在Nintendo Switch Onlineに加入するとファミコンやゲームボーイなど様々なゲームが遊べますが、『スーパーマリオ』や『ゼルダの伝説』といった数々の名作も配信されていて、当時持っていなかったゲームを改めて遊べるのはありがたいところです。

中には実機で買おうと思うと1万円を超えるようなタイトルもあったりするので…、せっかくオンラインに加入しているのだから私も順番に遊び進めていきたいな…と思っています。

可愛いグラフィックが印象的な『星のカービィ3』

そんなNintendo Switch Onlineでは『星のカービィ』シリーズもいくつか配信されていて、私もゲームボーイの『星のカービィ』『星のカービィ2』と順番に遊んできました。

そしてスーパーファミコンでは『星のカービィ3』も配信済みで、こちらは携帯機から据置機になったこともあって大幅にパワーアップしており、特に水彩で描かれたようなグラフィックの可愛らしさは今でも高い人気を誇っています。

私も『星のカービィ3』は子供の頃リアルタイムで遊んでいて大好きなタイトルだったのですが、改めてスイッチオンライン版を遊んでみると思ったより難しく…、最後までクリアするだけでもなかなか苦戦しました。

とはいえ何とか(ほぼ)100%クリアまでたどり着けたので、今回はその可愛らしさと難しさのギャップ含めて簡単にレビューを書いてみようと思います!

仲間とコピーの組み合わせが楽しいアクションゲーム

『星のカービィ』シリーズで共通する最大の特徴といえば『すいこみ』と『はきだし』によるアクションですが、1993年に発売された『星のカービィ 夢の泉の物語』からは『コピー能力』が登場し、今やカービィを語るうえでは欠かせない要素になっています。

『星のカービィ3』にももちろんコピー能力が用意されていて、『バーニング』や『カッター』など8種類のコピー能力が登場し、ステージに合わせて使い分けるのが攻略のカギでもありました。

中でも『クリーン』はシリーズ初登場となるコピー能力で、2018年発売の『星のカービィ スターアライズ』に再登場するまで20年を要し、その復活が大きな話題になったのは記憶に新しいところです。

これらコピー能力を切り替えていくだけでも十分楽しいですが、さらに本作を深く彩っているのが『リック』『カイン』『クー』『ナゴ』『チュチュ』『ピッチ』の6匹の仲間たちで、カービィは彼らと合体することでより様々なアクションを繰り出せました

例えばカインであれば水中の激流に逆らって泳げたり、チュチュは天井に張り付いてぶら下がりながら移動したり、カービィだけのときとはまた行動範囲も大きく違ってきます。

リック・カイン・クーは『星のカービィ2』から引き続きの登場ですが、前作と比べてもかなり動かしやすくパワーアップしていて、例えばリックは新たに『壁蹴り』で壁を登れるようになったので、崖から落ちても場合によっては壁を蹴って復帰できる…かもしれません。

コピー能力も仲間との組み合わせで変化し、『カイン×バーニング』のように画面の端から端まで届くものもあれば、『ナゴ×パラソル』のように攻撃の隙が非常に少ないものもあり、お気に入りの組み合わせを探して攻略するのも1つの楽しみ方です。

中には使い勝手の悪い組み合わせもありますが…雪だるまのような姿になる『リック×アイス』、カービィをこすって静電気を起こす『ナゴ×スパーク』などは見た目も可愛らしく、それらを見るだけでも本作を遊ぶ価値があるのではないかと思います。

ナゴ・チュチュ・ピッチの3匹と合体できる作品は後にも先にもこの『星のカービィ3』しかなく、ぜひまたいつか仲間たちと一緒に冒険するようなタイトルも出してほしいと思うところです。

サクサク遊べるようで真のラスボスにたどり着くのは大変

『星のカービィ3』には5つのエリアにそれぞれ6つずつステージがあって、合計30ものステージで冒険が楽しめますが、そこは『星のカービィ』らしくサクサクとクリアできるように遊びやすく設計されていました。

もちろん後半のステージになればなるほど難易度も上昇はしていくものの、仲間やコピー能力の選択次第でかなり緩和されますし、そもそもアクションゲームとしての操作性が良いのでストレスは感じにくいと思います。

しかしそれでも一筋縄でいかない理由が『ハートスター』という収集要素で、本作は各ステージに1人ずつ『困っている人』がいて、彼らを助けてあげることでハートスターが手に入りました。

彼らの依頼は『お花に水をあげて蘇らせる』『ステージのどこかにはぐれた仲間を見つけてあげる』など多種多様で、達成するには特定のコピー能力が必要になったり、隠された道を見つけ出したり…一歩踏み込んだ攻略をする必要があります。

そしてもっとも厄介なのが、依頼の内容についてゲーム内にヒントがほとんど用意されていないことで、依頼主がなぜ困っているのか、何を求めているのかはプレイヤーがわずかな情報から読み取るしかありません。

ステージに隠されたアイテムを探し出したり、特定の仲間を連れていくだけであればまだ分かりやすいですが、中には『チュチュで頭をなでてあげる』『ブロックを壊して特定の形を作る』などは初見で理解しにくく、自力で100%クリアを目指すにはシリーズにおいても屈指の難易度です。

そして真のラスボスである『ダークマター』と『ゼロ』に挑むにはこのハートスターをすべて集める必要があるため、もしかしたらここまでにやり込めずに終えてしまった…という方も当時は多かったかもしれません。

ラスボス戦は『星のカービィ』シリーズおなじみのシューティングで、ハートスターから創り出した『ラブラブステッキ』で対抗する…のですが、ゼロは非常に耐久力が高く、なんと120発以上もの弾を当てなければ倒せない強敵です。

その実力もさることながら、血を連想させるような不気味な演出は非常に印象的で、シリーズの中でも屈指のトラウマ要素として広く知られています。

2人プレイでグーイを操作してより快適な冒険を楽しめる

高い完成度を誇る『星のカービィ3』ですが、本作の売り上げは36万本とリメイク作を除けばシリーズでもっとも少なく、CMすら放映されていなかったことから『そもそも発売を知らなかった』という方も多かったようです。

また、約2年前に発売された『星のカービィ スーパーデラックス』が高い評価を受けていたのもあって、『星のカービィ3』はやや影に隠れており、どうしても1歩引いていた印象は拭えないかもしれません。

しかし本作は『星のカービィ スーパーデラックス』と同じように2人同時プレイに対応していて、1Pがカービィを、2Pがグーイを操作し、協力しながら冒険を楽しめるのは大きな魅力の1つです。

グーイはカービィの『すいこみ』とは違い、長い舌を伸ばして敵を捕まえてから口に含むのですが、コピー能力はカービィと同じように習得できるので、特に違和感なく動かせるようになっています。

2人で遊ぶメリットはいくつもあって、例えばステージを進めていくうちに『ニードルのコピー能力が必要』になったとしても、カービィかグーイのどちらかがニードルの能力を持っていれば良いので、スムーズにハートスターも集められるようになります。

また、各エリアのステージ3は道中にミニゲームが用意されていて、これは一瞬だけ表示されるゴルドーの表情を言い当てたり、特定の色のゴルドーが何匹いたか答えるものだったり…いずれも難易度が高いですが、2人プレイならどちらかが答えを当てればそれでクリアとなるので、かなり楽になるのは間違いありません。

一方でデメリットもあり、例えばカービィ1人のときはHPが10ありますが、2人プレイの場合は1人につきHPが8になり、少しだけ個々のミスにつながりやすくなっています。

また、プレイヤーが多いということはステージのオブジェクトに干渉してしまう可能性も増えるということで、うっかり壊してはいけないオブジェクトに触ってしまったり、必要なコピー能力を持った敵を倒してしまったり、ある意味2人プレイ特有のハプニングが難易度のバランスを取っている…のかもしれません。

当時は友人と2人プレイとなればなかなかハードルが高かったですが、今やNintendo Switch Onlineのおかげで気軽にフレンドを誘えるようになったので、機会があればぜひ協力プレイを試してほしいと思います。

100%クリアを目指すならシリーズ1難しいかも

というわけで今回はスーパーファミコンで発売された『星のカービィ3』について簡単に紹介してみましたが、アクションやギミックの遊びやすさもさることながら、その可愛らしいグラフィックは間違いなく一見の価値あるものでした。

アクションに慣れていない方でも、ステージをクリアしていくだけであれば十分可能な難易度にまとまっていますし、より自身のある方には『ハートスター』の収集要素もやり応えがあります。

しかし真のラスボス『ゼロ』を倒せばめでたく100%クリア…と思いきや、実はエンディングの後に追加されるサブモードがあって、そちらもクリアしなければ100%達成にはならず、そこが何より難しい…という意見は少なくありません。

私も実はそれがクリアできなくて達成率100%にはなっていないのですが、気になった方はぜひこの『星のカービィ3』を遊び尽くし、サブゲームに挑戦してみてほしいと思います。

  • 遊びやすさ
    4
  • グラフィック
    4
  • ストーリー性
    2
  • やり込み要素
    3
  • コストパフォーマンス
    4

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