【ゼルダの伝説】テリーにチンクル…印象深い『商人』たちを調べてみた

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こんにちは、こんばんは、『みう太』と書いて『みうた』と申します!(Xアカウント

この『ユウガタネコ』では基本的にゲーム関連の記事を更新していますが、私個人としてはマンガやアニメも気になっているものが多くて、楽しみなニュースが毎日のようにあるのは嬉しいところです。

中でも現在週刊少年ジャンプで連載されている『SAKAMOTO DAYS』のアニメ化が楽しみで、今から放送が待ち遠しい今日この頃です。

どの作品でもアクが強い、ハイラルの『商人』たち

そんな『SAKAMOTO DAYS』の主人公『坂本太郎』は雑貨店を営む元殺し屋、という特殊な経歴を持っていますが、ゲームにおいても『商人』というのは特徴的なキャラクターが数多く存在します。

特にRPGやアドベンチャーではその傾向が強く、中でも『ゼルダの伝説』シリーズはどの作品においてもアクの強い商人キャラクターが登場しました。

商人となればモノを売るのが仕事なので、リンクに様々なアイテムを持ち掛けてくれますが、それ以上に軽快なセールストークやサービスを持ち味にしている場合も多いようです。

というわけで今回は、ゼルダの伝説シリーズに登場する『クセの強い商人』を何人か紹介してみようと思います!

あらゆる土地で商売を持ちかけてくる『テリー』

『テリー』は2002年発売の『ゼルダの伝説 風のタクト』に初登場した商人で、異国の出身を思わせる褐色の肌、エセ外国人のようなカタコトのしゃべり方など個性が強く、記憶に残っている方も多いのではないかと思います。

テリーは大海原を船で移動しながら各地で行商していて、彼の『テリーショップ』にはクスリやバクダンなどの一般的な消耗品だけでなく、場所によっては『エサ袋』や『あきびん』などの貴重品まで取り扱っていました。

また、買い物に応じてポイントを付与してくれるサービスもしていて、ある程度ポイントがたまると『オホメ券』や『満タン券』をくれるのですが、オホメ券は使ってもテリーがただ褒めてくれるだけなので、その内容に『なんだこれ…?』と当時困惑した方も多かったようです。

テリーはその後も『大地の汽笛』や『スカイウォードソード』など様々なタイトルに登場していますが、『ゼルダの伝説』はいずれの作品も時代が違うので、リンクと同じようにあらゆる世界線で『テリー』という同姓同名の商人が活躍していることになります。

シリーズ最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』に登場するテリーは、馬宿を中心に行商しており、カエルやバッタ、トンボなど薬の材料となる素材を主に取り扱っていました。

何でもカブトムシが大好きで、リンクがカブトムシを持っていると物々交換を持ちかけてくるのですが、それを断ったときに見えるテリーの本性は、ある意味一見の価値があるかもしれません。

見た目は珍妙でも心強いサポートをしてくれる『チンクル』

『チンクル』も今となっては『ゼルダの伝説』シリーズにおいてかなり知名度の高いキャラクターで、彼は2000年発売の『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』にて初登場し、緑色の全身タイツというビジュアルは当時多くのユーザーに衝撃的を与えました。

妖精の生まれ変わりを自称する35歳で、一見すればとても信用できない設定…に思えますが、リンクのことを気に入ったチンクルは旅の行く先々でマップを売ってくれて、冒険をする上でもかなり重要な役割を担っています。

沼地でボートクルーズを営むチンクルの父親は、いい年して妖精ゴッコを続けている息子のことを苦く思っていますが、彼の作るマップは非常に正確なので、実はやればできる子…なのかもしれません。

チンクルはその後も様々なタイトルで出番を増やし、『風のタクト』ではよく似た風貌のアンクル、ナックル、デイビットJr.まで登場、ストーリーの攻略に関係するマップの解読を請け負ってくれました。

…が、マップを解読するには1つにつき398ルピーという大金が必要であり、これ以降の作品では『お金好き』や『意地悪』な性格で描かれることもたびたびあったようです。

どの作品においても『全身緑タイツの成人男性』という特徴は変わりませんが、それぞれ舞台となる時代が違うので、やはりテリーと同じように『チンクル』という同姓同名の人物があらゆる世界線で活躍している、ということになりそうです。

『お金を増やすゲーム』を提供する謎の店主

ゼルダシリーズにおけるお店の要素は、1986年発売の初代『ゼルダの伝説』からあって、当時は今以上に様々な武器や消耗品を揃えるため、ルピーを大切にする必要がありました。

ルピーを稼ぐにはこまめに敵を倒したり、バクダンなどで隠し部屋を見つけたりと様々な手段がありますが、多くのプレイヤーの心をつかんだのがルピーを賭けたギャンブルのお店です。

当時は容量の都合から、できる限りゲーム内のテキストを削る必要があったため、このお店に訪れても『オカネヲフヤス ゲームヲスルカイ』としか言われず、まるで誰でも簡単にお金を増やせるかのような説明になっています。

実際は10ルピー払うことで3つのルピーのうちどれか1つを選べて、運が良ければ10~40ルピーほどの儲けになるのですが、ハズレを引くと最初の掛け金と合わせて50ルピーもの損をすることもあり、とても手軽にお金を増やせるゲームではありません。

このようなギャンブル性の高いお店は後のシリーズでもたびたび登場していて、『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』では『あてもの屋』と呼ばれており、20ルピーを払って運が良ければ最大50ルピーが返ってくるものでした。

『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でもウオトリー村に同じような『宝箱屋』があるのですが、こちらは1日1回無料で運試しができる代わりに、景品もルピーではなく様々な魔物の素材に変更されています。

未だに謎多き商人『しあわせのお面屋さん』

決して登場作品が多いわけではないにも関わらず、多くのファンの印象に残っている商売人といえば『しあわせのお面屋さん』が挙げられます。

しあわせのお面屋さんは1998年発売の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』にて初登場し、ハイラル城下町でお店を構えていましたが、お面は売り物ではなくあくまでレンタルで、リンクは借りたお面を欲しがっている別の誰かにさらに売る、という一風変わったシステムになっていました。

いかにもな営業スマイル、『信じなさい… 信じなさい…』という口癖、そしてルピーが足りないときに見せる豹変した怒り顔とかなりアクの強い人物で、まさに一度見たら忘れられないキャラクターではないかと思います。

しかしそれ以上に大きなインパクトを与えたのが『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』で、そもそも本作の発端となったムジュラの仮面もお面屋さんの持ち物であり、なぜこんな危険な仮面を持っていたのかは未だ謎のままです。

スタルキッドにオカリナを奪われたリンクは、彼を追いかけるうちにパラレルワールドであるタルミナへ迷い込んでしまうのですが、お面屋さんも当たり前のようにタルミナまでたどり着いていて、エンディングではまるで瞬間移動するようにリンクの前から姿を消しています。

基本的にはニコニコした表情かつ穏やかな口調でありながら、ふとしたときに見せる激情は時のオカリナと同様で、リンクの胸ぐらをつかみながら激昂する様子はかなり印象深いのではないかと思います。

丁寧でありながらたくましさも併せ持つ『スズナリ』

『ゼルダの伝説 風のタクト』の商人といえば先ほど紹介した通り『テリー』が代表的ですが、多くの人々が行き交う『タウラ島』では『スズナリ』という商人が露店を開いていて、物語の展開上リンクも必ずお世話になる人物です。

本作は大海原を船で移動するので、そのためには『船の帆』が必要になるのですが、その帆を売ってくれるのがまさにスズナリで、リンクは80ルピーというそれなりの大金を用意する必要がありました。

スズナリはブリザードの吹きすさぶとても寒い国から来たらしく、タウラ島でもモコモコのフードの付いたコートを着込んでいて、どこか少し困っているようなおとなしい顔つきが特徴的です。

しかしスズナリはこのタウラ島に向かう途中で嵐にまきこまれ船が大破、唯一手元に残った帆だけをリンクに売り、そのお金を元手に露天商を開く…という、実はかなりたくましい生き方をしています。

取り扱う商品は普通のお店と違って消耗品ではなく、タウラ島に設置できる花や像などの装飾品で、直接的にリンクにメリットがあるわけではありませんが、自分の好きなように島を飾り付けられるのはなかなか面白い要素でした。

露店を開くきっかけとなったリンクのことを『先生』と呼び、条件を満たせば『マジックシールド』など貴重なアイテムまで譲ってくれるので、リンクに対する恩義はかなり大きなものだったようです。

小さな子供ながら類稀なる商才を見せた『タロ』

2006年にゲームキューブとWiiで発売された『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』にも様々な商人が登場しましたが、もっとも強烈なインパクトを残したキャラクターといえば『マロ』ではないかと思います。

マロは『トアル村』に住む小さな子供で、兄の『タロ』は元気いっぱいなイタズラっ子なのに対し、マロは口数も少なく、妙に大人びた言葉遣いが独特な雰囲気を放っていました。

トアル村の子供たちは物語の序盤で魔物にさらわれてしまいますが、救出後のマロはカカリコ村の無人店を継いで『マロマート』なる雑貨屋を開店し、リンクに『ハイリアの盾』などの貴重なアイテムを売ってくれます。

その佇まいや言葉遣いだけでなく、お店を開いた理由も『俺は勇者にはなれないが、商売で人助けをしたいと思っている』と答えており、本当にただの小さな子供なのか…?と疑わしくなるほどでした。

その後もマロは募金箱に集まった寄付金を元手に『マロマート ハイラル城下町店』を出店、『価格の勇者』をキャッチコピーに、まるで信者ともいえるような熱狂的なファンを取り込んでいます。

『買っちゃいな~! 買っちゃいな~! 買いたくなったら~ 買っちゃいな~!』というフレーズはマロマートを代表するもので、店員からお客まで踊りながらこのフレーズを繰り返す様子はまさに異様…といえるほどです。

思った以上にアクの強い商人ばかりだった

というわけで今回は『ゼルダの伝説』に登場する商人たちを紹介してみましたが、改めて調べてみるとアクの強い人物がかなり多く、他にも『キルトン』や『ラヴィオ』、『サルバトーレ』など紹介したいキャラクターばかりです。

しかし必ずしも商売っ気だけが先行しているわけでなく、将来的な利益を得るためにリンクに協力を仰いだり、やはり商人特有の世渡りの上手さが見え隠れしました。

商人と関わるサブイベントも『ゼルダの伝説』には多く、進めていくには多額のルピーが必要になることもありますが、最終的にはそれ以上の見返りが多いのも特徴で、ルピーを稼ぐため奔走した方も多いのではないかと思います。

ゼルダシリーズといえば豊富なアイテムが魅力の1つでもあるので、今後の作品でもさらに個性の強い商人が登場する可能性はかなり高いのかもしれません。

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