『ゼルダの伝説』に登場する『コログ族』とはどのような種族なのか歴史を調べてみた

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どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)

2023年5月12日に『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』がついに発売され、今もまさにハイラルの世界を冒険している方は多いのではないかと思います。

地図を開放すればするほど行ってみたいところが増え、メインストーリーがなかなか進まないのが個人的な悩みですが…、前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』で活躍したキャラクターたちがどのような成長を遂げて登場するのか、先の気になる今日この頃です。

ある意味?もっとも印象的な『コログ族』

『ゼルダの伝説』といえばどの作品においても様々な種族が登場しますが、『ティアーズ オブ ザ キングダム』のハイラルにはとりわけ多くの種族が存在し、ゾーラ族、ゴロン族、ゲルド族、リト族…などなど多岐にわたります。

どの種族も個性的でありながら、かっこよさや可愛らしさの含まれるデザインは印象的で、今作でも重要な役割を担う『シド』『チューリ』『ルージュ』たちは高い人気を誇っています。

そんな中、ある意味もっとも見かけるであろう種族が『コログ族』で、丸太に葉っぱのお面が付いたような彼らはハイラル各地に隠れており、見つけると『コログのミ』というアイテムをリンクにくれました。

このコログ族、実はゼルダシリーズの中でも実は登場作品がかなり少ないのですが、どのような出自なのか気になったので今回は簡単に調べてみようと思います!

デクの樹サマと共に暮らしていた『ゼルダの伝説 風のタクト』

コログ族が初めて登場した作品は2002年発売の『ゼルダの伝説 風のタクト』で、彼らは『森の島』に『デクの樹サマ』と共に暮らしていて、全部で10匹のコログが登場しました。

『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に900匹以上のコログがいたことを考えると少なく感じますが、それぞれ『オーク』『エルム』『ラブラ』など実在する植物をモチーフにした名前が付けられていて、顔に付けられた葉っぱのお面の形も全員違います。

コログたちはデクの樹サマから生まれた存在で、毎年行われる儀式の後にデクの樹サマの生み出す実を持って各地に飛び、その実で新たな森を育てるのが使命でした。

特に印象的なコログといえば間違いなく『マコレ』で、彼は儀式の日に誤って『禁断の森』に落ちてしまい、リンクはデクの樹サマの頼みもあってマコレの救出へ向かうことになります。

助け出した後は翌年の儀式に備えてバイオリンの練習を続けていましたが、リンクがタクトで『風神の唄』を指揮するとかつてのコキリ族の賢者『フォド』の魂を呼び起こし、マコレも『風の賢者』として覚醒しました。

コキリ族といえば『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の『サリア』を代表とする種族でしたが、なぜコキリ族のフォドによってコログ族のマコレが覚醒したのか…というと、実はコログ族はかつて陸に生活していたコキリ族が海に適応するため姿を変えた姿、といわれています。

そのためすべてのコログ族も祖先をたどればコキリ族に行き着き、マコレはフォドの血筋を受け継いでいたため風の賢者の資質があった…ということになります。

正直なところかなり不便な姿に思えるコログ族ですが、『風のタクト』におけるハイラルはその大地の大半が海に沈んでしまったため、『デクの葉』で飛べることを優先したのかもしれません。

この作品では鳥の姿をした『リト族』も、ハイラル水没から逃れるため高い山に避難した『ゾーラ族』たちが変化した姿とされているので、特殊な環境が種族の変化を大きく関係していたようです。

別の世界線…?『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のコログ

『風のタクト』から15年後、2017年発売の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にて久しぶりにコログが登場し、『ウワッ!見つかっタァ!』というセリフは恐らくすべてのプレイヤーが1度は見たことがあるのではないかと思います。

この世界では『コログ族』ではなく『コログ』と呼ばれていて、『コログの森』にデクの樹サマと共に暮らしており、その数は900以上と非常に多く、世界各地に『かくれんぼ』していました。

デザインは『風のタクト』を踏襲したもので昔とほとんど変わっていませんが、『マコレ』の見た目をベースにしたコログは登場しておらず、代わりに巨大なコログ『ボックリン』が登場しています。

コログを見つけたときにもらえる『コログのミ』は、まとまった数をボックリンに渡すことでリンクのポーチを拡張してくれたので、ある意味もっとも重要なアイテム…とすらいえたかもしれません。

続編『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でもコログは引き続き各地に登場し、中でも大きな荷物を持って友達のところへ行きたがっているコログは強く印象に残っているのではないかと思います。

しかし『風のタクト』ではコキリ族から変化してコログになったとされていますが、『ブレス オブ ザ ワイルド』にコキリ族の名前はまったく登場せず、どのような経緯でコログが生まれたのかも明らかではありません。

『ゼルダの伝説』は公式サイトによると『時のオカリナ』から歴史が枝分かれしていて、『リンクがガノンドロフに敗北した世界』『リンクがガノンドロフに勝利した大人時代』『リンクがガノンドロフに勝利した子供時代』の3つの世界線が存在します。

『風のタクト』はガノンドロフに勝利したはるか未来の世界が描かれていて、だからこそコキリ族が長い年月をかけてコログ族に変化した、という話もうなずけるのですが、『ブレス オブ ザ ワイルド』は少なくともこの世界線とは別ではないかと考えられています。

恐らくリンクが敗北した世界線ではないか…という説が有力でしたが、どうも『時のオカリナ』で語られる『封印戦争』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』で語られる『封印戦争』では食い違う部分も多いので、これまでの歴史とは完全に切り離されたお話という可能性すらあるかもしれません。

かつて森に住んでいた大人にならない『コキリ族』

さて、そんな『ゼルダの伝説 風のタクト』においてコログ族の祖先となるコキリ族ですが、彼らは『ゼルダの伝説 時のオカリナ』に登場し、『コキリの里』を中心とした森に住んでいました。

その見た目は人間そのものでありながら、デクの樹サマの加護を得た彼らはどちらかといえば精霊に近く、なんと子供の姿のまま何年経っても大人に成長することがありません

『時のオカリナ』のリンクもコキリ族の1人として里で育ちましたが、コキリ族の特徴であるハズの妖精がリンクには付いておらず、のちに実はコキリ族ではなくハイリア人であったことが明らかになります。

本作のリンクはマスターソードに触れることで7年の眠りにつき、リンクが大人になった世界も1つの舞台でしたが、7年もの歳月が経ってもコキリ族のみんなは姿が一切変わっておらず、さらに『成長』という概念がない彼らは大人になったリンクをリンクと認識できませんでした。

見た目通りの子供らしさは性格にも影響しているのか、仲間意識が強い一方で森の外に対する感情は薄く、中には『森に入った人はみんないなくなる。みんなスタルフォス。』と、外部の人間が死ぬことにすら大きな関心を抱かないセリフまで用意されています。

しかしコキリ族もルーツをたどればはるか昔に文明を捨てて自然と共に生きることを選んだハイリア人で、『デクの樹サマがコキリ族を生み出した』とされるのを考えれば、コキリ族がコログに変化したのと同じように、デクの樹サマがハイリア人をコキリ族に変化させたのかもしれません。

コキリ族は森の外では不老を保てないことが転じて『森を出ると死んでしまう』といわれており、それだけ外とは隔絶された生活を送っていたものだと思われます。

ハイリア人⇒コキリ族⇒コログ族と姿を変えてきた彼らは、それが望んだものだったのかはともかくとして、『ゴロン族』など多くの種が絶滅した『風のタクト』においても生き延び、『風の賢者』の血筋を絶やさず受け継いでいました。

ガノンドロフを打ち破るにはマスターソードに退魔の力を注ぐ必要があり、その大役を担ったコログ族のマコレも、リト族のメドリも、もしどこかで適応できず血筋を絶やしていたら…と考えるとゾッとするものがあったかもしれません。

今後の作品でも活躍の機会は増える…かも?

というわけで今回は簡単に『ゼルダの伝説』に登場する『コログ族』についてまとめてみましたが、『コキリ族のはるか未来の姿』という設定がある以上、既存のハイラル史に割り込んで登場させるのは少し難しそうです。

しかし『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』から連なる作品はこれまでのどの作品ともつながりが明確ではないので、いっそ『ゾーラ族』『ゴロン族』『リト族』『ゲルド族』『コログ族』とあらゆる種族が古くから生存する、まったく新しい世界線として描くのも面白いのではないかと思います。

一方でこうなると逆に『コキリ族』を出しにくくなりますが…、そもそもこれだけ多くのタイトルが発売されている『ゼルダの伝説』において、大々的にコキリ族が登場したのは未だに『時のオカリナ』しかなく、他の作品では生活の様子を見ることができません。

そういえば様々なキャラクターが登場する『ゼルダ無双』においても、『ルト』や『ダルニア』たちが参戦する中、森の賢者である『サリア』だけは一切姿を見せなかったので、今思えばそれだけ『ゼルダの伝説』においてコキリ族は特別なもので、何か意図的なものがあって出していない…のかもしれません。

コメント

  1. 名無し より:

    風のタクトでゴロン族は滅んでないですよ
    イカダに乗った帽子を深く被った商人を扇いだら素顔を見れますし、体格からして一目瞭然ですし

    • あ!あのイカダのでかい行商人ってゴロン族でしたか、当時遊んでいて気付いていませんでした…。
      ちょっと調べ不足でしたね、記事も直しておきます!

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