どうも、みう太(@arai_miuta)です(ΦωΦ)
2023年も気が付けば6月、半年が経過していることに時間の早さを感じている今日この頃ですが、昨日2023年6月6日はゲームボーイ版『ゼルダの伝説 夢をみる島』の発売からちょうど30周年の記念すべき日でした。
『夢をみる島』は『Nintendo Switch Online』で現在配信されているので、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』だけでなく、たまにはこちらを遊んでみるのも一興かもしれません。
マリオにもゼルダにも…?意外と登場作品の多い『ワンワン』
そんな『ゼルダの伝説 夢をみる島』はゼルダシリーズの中でもゲストキャラクターが多く、『カービィ』が敵キャラクターとして登場したり、地下で『スーパーマリオUSA』のラスボス『マムー』が歌を教えてくれたり…、任天堂ファンにはかなり嬉しいものになっています。
そんな中でも特に印象的なゲストといえば、『スーパーマリオ』シリーズでおなじみの『ワンワン』で、本作では一時的とはいえ一緒に旅もできました。
鉄の体に鋭いキバと見た目は恐ろしいですが、犬をモチーフにしているのもあってか鎖につながれていることが多く、中にはペットとしてワンワンを飼っている人も少なくありません。
そこで今回はワンワンだけでなく、その『飼い主』に注目してどのような人がいたのか簡単に調べてみようと思います!
作品を重ねるごとに丸くなった…?『クッパ』のワンワン
ワンワンの初登場は1988年発売の『スーパーマリオブラザーズ3』で、本作はキノコワールドに点在する7つの国からクッパが『魔法の杖』を盗み出し、あまつさえ各国の王様を動物の姿に変えてしまったことから、魔法の杖を取り戻すためマリオとルイージは冒険に旅立ちます。
ワンワンは序盤から終盤のステージまで幅広く登場しますが、その見た目は現在とほとんど変わっておらず、ブロックに鎖でつながれながらもマリオを見かけると鋭いキバで噛みつこうとしてきました。
行動範囲が決まっているからと安全圏にいたとしても、長時間放置すると自力で鎖を引きちぎって向かってくることもあるため、その凶暴性は相当なものだったとうかがい知れます。
恐らくクッパの手下ではないかと思われますが、当時はあまりの凶暴さからクッパが魔法の鎖でつないでいたという設定があるらしく、クッパ軍団においても少し扱いに困っていたのかもしれません。
1996年発売の『スーパーマリオRPG』では『シャンデリワン』という名前でクッパ城に登場し、天井からぶら下がる形でシャンデリアを口に咥え支えていました。
しかしマリオとの戦闘でシャンデリワンの鎖を攻撃され、上に乗っていたクッパもろともシャンデリアを落としてしまったからか、次にクッパ城に訪れた際には『シャンデリホー』というヘイホーに交代しています。
同じく1996年発売の『スーパーマリオ64』にも『ボムへいの せんじょう』にワンワンが登場しますが、そのサイズは『スーパーマリオブラザーズ3』に比べると何倍にも大きくなっており、鎖のつながれた杭をヒップドロップで打ち込めば解き放つこともできました。
作品を重ねるごとに凶暴さより無邪気さが強く描かれるようになり、マリオにも『襲い掛かる』というより『じゃれついている』方が近いのかもしれません。
『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズでもたびたび登場し、2009年発売の『New スーパーマリオブラザーズWii』ではワールド5のボス『イギー』がワンワンを引き連れており、昔に比べてかなり本当の『犬』に近い性質になったようです。
噛みついて閉じ込められていた『ブッキー』のワンワン
1996年発売の『スーパーマリオRPG』では先ほど紹介したクッパ城の『シャンデリワン』だけでなく、『ブッキー』が主を務める『ブッキータワー』にもワンワンが登場します。
ここのワンワンも恐らくブッキーに飼われていて、とあるワンワンはブッキーに噛みついて怒りを買い、カギのかかった個室に閉じ込められていました。
扉を開けるとワンワンはマリオに対して威嚇を繰り返しますが、クッパはこのワンワンと心を通わせることに成功し、共に暴れるべくクッパの武器として活躍します。
ブッキーは本作オリジナルのキャラクターで、深く蓄えたヒゲに角の生えた赤い帽子と個性的な見た目に、敬語と命令形の入り混じっためちゃくちゃな言葉遣いは1度見たら忘れられない大きなインパクトがありました。
傍若無人でワガママ、ちょっとしたことでかんしゃくを起こしたり大泣きしたりと感情の起伏が激しいので、何かブッキーの行動に不満を持ったワンワンが噛みついたところ、怒って小部屋に閉じ込めてしまった…という流れは想像に難くありません。
ちなみにこの『ワンワン』という武器は一種の隠しアイテムで、見つけられなかった場合クッパはしばらく素手で戦うことになりますが、のちのお店で代替アイテム『ワンワンのぬけがら』が販売されており、ワンワンは脱皮することが明らかになっています。
なお本作には物語の終盤『ビーンズバレー』にて金色のワンワン、『ワン・ツー』という敵キャラクターも登場し、集団で現れてマリオたちを苦しめました。
しかしこの『ワン・ツー』には秘密があり、ワン・ツーのいる場所で名前の通り3回ジャンプすると足場が現れ、隠された施設『クラウンカジノ』へ行けるようになります。
このカジノはブッキータワーで戦ったボス『クラウンブロス』の弟が経営していて、ブラックジャックなど様々なミニゲームが楽しめましたが、ワン・ツーはこのクラウンカジノへの番犬だったのかもしれません。
ワンワンをペットとして溺愛する『マダムニャンニャン』
1993年にゲームボーイで発売された『ゼルダの伝説 夢をみる島』は、『スーパーマリオ』シリーズでないにも関わらず、ワンワンが登場しストーリーにも大きく関わってきます。
本作は『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』でガノンを打ち倒したリンクの後日譚であり、剣の修行を終えハイラルに帰ろうとしたリンクは航海中に嵐に巻き込まれ、『コホリント島』の『リーベの村』に住む少女『マリン』に助けられるところから物語は始まります。
リーベの村はのどかで平穏な村でしたが、この村に住むご婦人『マダムニャンニャン』こそワンワンをペットにしている方で、家の外には大きなワンワンが鎖につながれていました。
リンクを見かけると勢いよく飛び掛かってくるものの、ペットとしてしつけられているのかダメージはなく、さらに家の中には『キャンキャン』と呼ばれる小さなワンワンが2匹飼われていました。
このワンワンは物語が進むと魔物の『モリブリン』にさらわれてしまい、リンクがアジトまで救出に向かうことになりますが、助け出した後はマダムニャンニャンの元に返すまで『犬の散歩』よろしくワンワンを連れ歩けるようになります。
リンクには無害なワンワンも魔物に対しては容赦なく、リンクの手元から勢いよく鎖を伸ばすと魔物に食いつき、多くの敵を一撃で倒すほどの破壊力を見せてくれました。
飼い主のマダムニャンニャンは相当にワンワンを溺愛していて、正直見た目では分かりませんが毛並みを自慢していたり、ビーフがたっぷりのドッグフードをキャンキャンが持っていたり、かなりの愛情を注いでいることが分かります。
一方でワンワンを愛するがあまり少し自己中心的な印象もあり、まず巨大なワンワンを外につないでいる時点で危険ですし、ワンワンを助け出したときのお礼も投げキッスで済まされてしまうので、プレイヤーからの人気はいまひとつ…だったかもしれません。
ちなみに2014年にWii Uで発売された『ゼルダ無双』にもワンワンはリンクの武器として登場し、パワーグローブの力で振り回して魔物を一掃、原作以上のパワーを発揮しています。
ブルータルズ社長『マダム・ブルード』の引き連れるワンワン
2017年発売の『スーパーマリオ オデッセイ』はクッパがまたしてもピーチ姫をさらい、今度は結婚式まで企てていましたが、それをサポートしたのが月の裏側『ラビットクレーター』に住むウサギの4人組『ブルータルズ』でした。
彼らはクッパの結婚式を成功させるため様々な国で略奪行為に及び、マリオの前に幾度となく立ちふさがりますが、敵意があるというよりあくまで仕事としてクッパに協力していたそうです。
そんなブルータルズを取り仕切っていた社長が『マダム・ブルード』という女性で、明らかに濃い化粧と、ブルータルズのメンバーと比べて2周りは大きな体格は多くの方の印象に残っているのではないかと思います。
マダム・ブルードは『ブルードワンワン』という金色のワンワンを引き連れていて、『滝の国』や『月の国』でマリオと対峙し、このときもマダム・ブルードはブルードワンワンをけしかけて攻撃してきました。
本作のマリオは帽子を投げて相手に乗り移る『キャプチャー』が攻略のカギで、ブルードワンワンにもキャプチャーは可能であり、その力を利用してマダム・ブルードにダメージを与えていくことになります。
社長なだけあってかなり裕福そうな印象を持ちますが、マリオがワンワンに乗り移ると素手で払い飛ばそうとしてきたり、ダメージを負うと怒りに任せてワンワンを投げつけてきたり…、激情家の一面も少なからずあるようです。
正直ワンワンに対してひどい扱いをしているようにも思えますが…、このブルードワンワンはマリオのいかなる攻撃も通じず、マダム・ブルードにどれだけ投げつけられようとも平然としているので、これでもワンワンにとっては遊んでいるくらいにしか感じていないのかもしれません。
なお本作には普通のワンワンも滝の国にいるのですが、やはり地面の金具に鎖でつながれていて、これは誰かが飼っていたからなのか、それとも野生でこの姿なのか、気になるところです。
過去作では鎖のつながれた杭を壊せばワンワンも解き放たれましたが、本作のワンワンの鎖は外してあげることができないので、ここに一生つながれているのかと考えると少し可哀そう…にも思えてきます。
凶暴なイメージは今や薄れつつある…?
というわけで今回は『スーパーマリオ』シリーズを中心に登場する『ワンワン』について、飼い主含めて紹介してみましたが、近年は『凶暴』というより『人懐っこさ』から突撃してくる印象が強いかもしれません。
基本的には敵キャラクターですが、鎖から解放してあげると邪魔なブロックを壊してくれたり、『ゼルダの伝説 夢をみる島』のように共に戦ってくれたり…、作品を重ねるごとにだんだん愛嬌が強くなっている気がします。
2018年発売の『マリオテニス エース』ではまさかのプレイヤーとして参戦を果たしたので、今後は更なるパーティゲームへの登場も十分あり得そうです。
さすがに手足がない分『マリオカート』などへの参加は難しそうですが、いつかマリオがワンワンをペットに育成する…なんて要素もあったら面白いかもしれません。
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